【カオ転三次】最速で出会った俺らのガイア連合活動記録 作:Lilyala
エログロあります。苦手な方は後書きへどうぞ。
作中の年月を曖昧にしていたのはこの話の為でした。
一応ヒントはありました。気付いた人は居るかな?
星空の見えぬ排気ガスに汚染された空。雑多な人の臭いが混じりあった空気。ちょっと前まで田舎に居たからか、前世では気にならなかった事が酷く鼻に付く。
そんな田舎者には辛い場所で、記憶にある地理を思い出しながら、通常なら立ち入り禁止になっているであろう高層ビルの屋上から式神を飛ばす。
好景気に支えられ、人々の欲望が増大している街。
人の七大罪を体現し、多くの欲望を吸い込む歓楽街。
誰も彼もが泡沫の夢に踊るこの都市の名は──東京。この国の首都だ。
本来なら悪魔の住みやすいこの街で、前世の記憶を引っ張りだし、大企業所有のビルやオタク関係に大切な通信、ゲーム、アニメ関係について調べる。
前世と業績や規模が変わっていたらメモに書き記し、創業何年の会社なのかも調べ、社長や親族の顔を拝む。
明らかに若い内に成功している奴や顔が何処か見たことのあるイケメンまたは美女ならビンゴ。転生者が手を出した会社だ。
流石に二度目の人生で大企業の社長まで出世している奴等はひと味違う様で、周囲に闇召喚士の気配がする奴等も居るが、当主様と比べるなら砂粒と太陽ぐらいの差がある。
残念ながら俺の式神の隠形を見破れず、手元の紙に雇い主の顔が念写された。
「投資するのは通信関係が最優先で良いとして……アニメや漫画、ゲーム関係は転生者が多そうだな。一応、根を張っておくか。大企業の奴等も
当主様曰く、転生者の子供は未覚醒者なら最低ラインが今の星祭神社の巫女より少し下の才能になるらしい。
覚醒者なら禊と同等の可能性もあるとの事だ。
流石に星祭神社の婚姻は当主様が決めると思うが、日本の国防の為にも種を撒き散らせても困らない、使い勝手の良い馬が居ると助かる。他の霊能組織との交渉にも悪魔との交渉にも使えるし。
「っとと。危ない危ない。
当主を当主と呼ぶようにしたのは、俺が自身の名前を星祭名無と定義したからだ。
立場上、筆頭巫女兼星祭神社神主代行だった禊が当主に忠誠を誓った以上、俺もそれに倣う必要があった。
相変わらず二人の時は悪友みたいな付き合いしかしてないし、星祭神社から出る事になるか、または別の名前を手に入れればたぶん神主とでも呼ぶと思う。が、今はまだ本家の当主だ。
だから出来る限りその意向を汲み取り、動く必要がある。
「ま、汚い手段は使うけどな」
狙うは死にかけの資産家や実業家、愛国心の強い名家や抗争に見せ掛けて処理出来る
やる事は至って簡単、死にかけ共には〝奇跡〟を与え、
政治的な権力や彼らが持つ資産を使い、
もちろん山梨に居る名家や霊能組織にも参加して貰う。その為の種蒔きは最近レベル十になった禊達の仕事だ。
一人仲間外れにされた当主様は寂しそうにしていたが、こればっかりは仕方がない。
「『契約の巻物』の準備よしっ!いざという時の緊急手段よしっ!後は出たとこ勝負でよしっ!」
安全ヘルメットを被った猫の真似をしつつ、隠形を使いながら東京の闇に紛れる。突っ込みが居ないと寂しいな。
◇
人の欲望とは愚かなモノで、目先の〝奇跡〟に縋り付く為に読めもしない怪しい巻物に血判を押してしまう。
対価として山梨へのネットワーク普及に全力を尽くすと言っていたが、たぶん何人かは裏切るだろう。
──その結果、何が起こるとも知らずに。
メガテンの設定的に悪魔の使役は主人公や登場キャラクター達を
欲に溺れやすく、目先の〝奇跡〟に飛び付くコイツらを。
〝奇跡〟の対価を甘く見ているコイツらを見ていると、そんな気がした。
とはいえそれを決めるのは当主様だ。俺は報告を上げるだけ。
そんな訳で一週間近く〝奇跡的な回復〟を繰り返していると、漸く闇召喚士が釣れた。
長い銀髪に異国情緒溢れる褐色の肌、メリハリの付いた我儘な
その
「
煙が触れる激痛に蠢く肉塊を眺めながら、
「自分は他の奴とは違う。私の
後ろから俺に抱き付くようにもたれ掛かるのは、日本では滅多に見ない悪魔──
何も知らない一般人を快楽の海に落とし、それに麻薬の様な中毒性を持たせ、十代から三十代までの見目麗しい女達を
「な、何で……契約を……結んだのに……!」
艶かしい声で、椅子が必死に疑問を口にして居るが、俺のやった事は単純だ。コイツらの契約の
「悪魔と結ぶ契約書ってのはな。紙の絵柄にしか見えない部分にもちゃんと意味があるんだよ。お前ら
「ひんっ!」
勉強代として臀部に刺激を与えてやると、良い声で鳴いてくれた。正直、四歳の身体でやっても興奮しないし、楽しくも無い。
精神的な快楽こそあるが、肉体的な快楽が欲しい。
煙草をフィルターまで吸い、目の前の肉塊に押し付けて消す。ついでに放っていた式神達がコイツらの隠していた〝資産〟を回収してきた。厳重で頑丈な金庫?鍵が掛かったまま横をトランプで切り裂いたが?
「さて、お前には二つの選択肢がある」
椅子の目の前に悪魔どころか常識的な人間なら決してサインしない内容の書かれた巻物を広げる。
「ここで
「あら~?アタシの分は無いの~?」
「あぁ、まだ居たのか」
意識の外に居た淫魔の首をトランプが跳ねる。
「なん……で……?」
「十マッカで長い付き合いの人間を裏切る悪魔なんざ信用する訳無いだろ」
「くそっ……この粗チン野郎が……!」
首だけで捨て台詞を吐いた悪魔が光となって散る。
「余計な邪魔が入ったな。さて、お前はどうする?」
椅子が
◇
「あー糞……最近は綺麗な〝モノ〟を見過ぎてたな。世界にはクズの方が多い事を忘れてたわ」
溜め息と共に煙を吐き出し、楽しめない夜景を見てさらに溜め息。
可愛いペットを手に入れ、被害者達の記憶と身体を治し、
そして始まる欲望に飛び付く人間や暴力を振るう事の意味を理解していない破落戸共に暴力の
流石バブルの土台となった時期と言うべきか。人の欲望の底は果てしなく、深く、黒かった。お互いに共食いすれば良いものを、奴等は賢い振りしてお互いの領域を侵さない。
その代わりと言わんばかりに抗う力の無い一般人を地獄に落とし、亡者共の贄とした。
まぁ、だからこそ根刮ぎ頂いたんだが。
「計画に必要な資金は揃った。後は時間が解決するな」
〝契約〟の履行は絶対だ。違反の対価として激痛を走らせる?命を奪う?甘い甘い。〝契約〟の内容に違和感を抱けず、徐々に俺との〝契約〟に沿う様に思考が変異していくだけだ。
違和感を抱けず、周囲の言葉に耳を貸さず、
今まで築き上げてきた地位も、付けてきた仮面も、資産も全て投げ捨て、俺と結んだ〝契約〟を守る為に生きる奴隷。
果たしたそれは
「あぁ!神よ!善人が多い事を祈るしか出来ない私を御許しください!……本当に多いことを祈ってるぜ」
〝契約〟を遵守する奴には効果が無い。だからこそ俺程度でも結べる〝契約〟なのだから。守る意思を──〝契約〟を破棄しようとした瞬間から発動する埋伏の毒。
──人はそれを〝呪い〟と呼んでいる。
山梨にインターネットを届ける為に頑張った!
原作だと1990~9年の間に本編が開始してたので、最速開始のこの作品では後6年で最低ADSL回線(1999年サービス開始)、理想は光まで持っていく必要があります。
じゃないと金持ち以外の利用が厳しく、学生組がネットを見れなくなるので。
さらに普及は大都市から始まると思うので、ガイア連合が来るまで田舎だった山梨は厳しい。
その為に金があるところから持ってきて、大富豪ニキネキ達と一緒に通信事業に投資しながら、ショタオジがスレを立てられる未来の為に権力者を闇の力で操る必要があった訳です。
まぁ、普通に大富豪ニキネキが正当手段で発展させたでも良かったんですが、話を思い付いてしまったからには書かなければな!