【カオ転三次】最速で出会った俺らのガイア連合活動記録   作:Lilyala

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この章は前話を入れる為に書かれた章だったりします。

つまり、ここから先は頭空っぽにして読んで大丈夫!

前話の幼女ネキの育ての親の性別は、現行だと男で合ってるみたいです。(タマヤ与太郎様に直接聞いた)

なんか昔は女として書いてたかも?らしいので、見付けた方はこっそり誤字報告DA!


気を取り直してアガシオンを作ろう!

 

 

 気を取り直して素材の加工に入る。使うのは上層で取れる安価な素材達。そこからフォルマを抽出し、使い魔の〝型〟を作り、そこへ人工精霊を叩き込むだけ。

 

 で、出来たのがこちら。

 

 

 ★造魔<アガシオン> Lv10/20

 

 魔法型 電撃無効 氷結弱点

 

 スキル ジオ ディア スクカジャ

 

 

 うん、普通だ。ぶっちゃけた話、この程度の〝造魔〟を作るなら術式なんて要らない。たぶん俺の弟子達でも余裕で作れる。この方法で作るならレベル二十もあれば十分だろう。

 

 ちなみに〝造魔〟なのは手作りだからだ。全書や悪魔合体で作れば、ちゃんと〝妖魔〟になる。余り意味は無いが。

 

 取り敢えず作ったアガシオンと契約を結び、予め用意しておいたシルバーリングに突っ込む。

 

 契約内容は最初にMAGを与えた者の守護と命令遵守の二つ。自我が芽生える程の拡張性は持たせていないので、簡易式神の様な物だ。

 

 続いて魔女の術式(ウィッチクラフト)での製作に入る。

 

 机を端に寄せ、微妙な性能の魔法陣をアップデートしながら地面に五つの魔法陣を描く。面白いもので、端から見ると鋼の錬金術師(ハガレン)の錬金術の光景にそっくりなんだよな。

 

 第一魔法陣の役割は〝霊力の抽出〟だ。これは素材からMAG(霊力)を抜き、魔法陣内に留めると共に、霊力の減衰を抑制する為でもある。

 

 第二魔法陣の役割は〝不純色の分別〟だ。雑多な色合いの霊力を色ごとに纏める作業で、これを怠るとスライムが爆誕する。

 

 第三魔法陣で〝使い魔の整形〟を行う。アガシオンならアガシオンの〝型〟を作る作業だ。使う霊力の〝色〟によって耐性が決まるが、素人は混色はやらない方が良い。難易度が上がり、スライム化する可能性が高まるからな。

 

 第四魔法陣は〝人工精霊の生成〟の為に描く。使う霊力の〝色〟によって生成する〝使い魔〟の得意スキルが決定するので、手が抜けない作業になる。

 

 注意点としては作る予定の〝型〟との相性を気にする必要がある事か。

 

 例えば〝型〟を赤で作った場合、大人しく精霊も赤で作った方が楽だし、強くなる。〝型〟と〝人工精霊(中身)〟を別色にする事も可能だが、素材のランクを上げないとゴミが出来るので注意しろ。

 

 もちろん混色も可能だ。素人がやると、スライムが爆誕する可能性の方が高いが。

 

 第五魔法陣の〝強制契約〟まで描き、それを一つの円で括れば完成。後は魔法陣を起動すれば良い。

 

 円の外縁に手を当て、霊力を流す。魔法陣を描く際に線を強化し、素人でも霊力を流すだけで使える様にする事も出来たりする。が、最初から補助輪付きは成長を阻害するので、組織の事を考えると一長一短。まぁ、考えるのは俺じゃないが。

 

 まずは第一魔法陣を展開。中央に置いた素材からMAGを抽出。次に第二魔法陣を展開して抽出した霊力を〝色〟ごとに分け、さらに長さを整える。その際に出た端材は固めて魔法陣の外に弾き出す。これがマッスルドリンコに使われている端材となる。

 

 続いて第三魔法陣を展開。長さと色を整えた霊力を半分に分け、その内の一つでアガシオンの〝型〟を作る。イメージとしては遠隔操作で粘土を弄り、アガシオンの形を作る感じだな。

 

 この時に〝色〟が混ざると、スライムが出来上がったり、爆発したりするので、自作するなら注意しろ。

 

 〝型〟が出来たら第四魔法陣を展開。半分に分けた残りの霊力を操り、球体状に固める。もちろん、混ざってはいけない。

 

 生み出したアガシオンの〝型〟に人工精霊を突っ込んで第五魔法陣を展開。ガイア連合内で基本となる契約*1をしたら終わりだ。で、出来たアガシオンがこちら。

 

 

 ★造魔‹〝四元素(エレメンタル)〟アガシオン› Lv15/30

 

 魔法型 魔法耐性 電撃無効 呪殺弱点

 

 スキル アギ ブフ ジオ ザン ディア  パトラ スクカジャ ラクカジャ

 

 

 うむ。良い出来だ。ちなみに術式を持ってきた魔女の作り方だと、大きな壺で霊的素材を溶かし、そのMAGを利用する形となる。生成時に不純物が多く、かと言って濾過技術も未熟なので、出来上がるのはこんなアガシオンだ。

 

 

 ★造魔<アガシオン> Lv1/6

 

 魔法型 電撃耐性 氷結・破魔・呪殺弱点

 

 スキル ジオ ディア

 

 

 スライムよりはマシだな。一週間以上、異臭のする鍋をかき回してまで作りたくないが。

 

 取り敢えず今回使った術式をデータベースに上げる。閲覧料は幹部や図書館探検隊が決めるだろう*2

 

 

 さて……残る問題はこのアガシオンをどうするか、だな。

 

 

 正直、作りたかっただけで使い道は考えて無かった。今更レベル十程度じゃ役に立たないし、自分用なら修羅道産で作る。星祭の巫女達にとっても微妙だ。アイツらも中層奥に行ける程度のレベルはあるし。

 

 かと言ってペット達に持たせるには強すぎるしなぁ。

 

 悩んでいると、またスマホが鳴った。表示されている名前はエドニキだ。

 

 

『もしもし?』

 

『おいっす。今、平気か?』

 

『大丈夫だぞ。アガシオン作って処理に困ってただけだしな』

 

『おっと、それはナイスタイミング』

 

『ナイスタイミング?』

 

 

 首を捻っていると、エドニキがこちらの困惑を察したのか説明してくれた。

 

 

『ちょっと前に術式上げただろ?その完成品をちょいと売って欲しくてな』

 

『上げたの数分前なのに良く気付いたな?』

 

『製造班や術者でセツニキのアカウントをフォローしてない奴は〝モグリ〟だろ』

 

『あ~そういやそんな機能もあったな』

 

 

 すっかり忘れてた。後でエドニキ達のアカウントをフォローしなきゃな。

 

 

『で、どうだ?処分に困ってるなら悪い話じゃ無いと思うが』

 

『助かる。製造室に居るから今なら追加で何か出来るが、希望はあるか?』

 

『ちょいと待ってくれ。──おーい、銀時ニキ、何か追加で希望あるかー?』

 

 

 依頼者は銀時ニキなのか。弟子への贈り物にでもするつもりなのかね?

 

 

『──待たせたな。弱点を消してさえくれれば、後はセツニキのオススメでよろしく!だそうだ』

 

『了解。値付けはエドニキに任せて良いか?』

 

『おう。任せてくれ』

 

『じゃ、一旦切るぞ。出来たら星霊神社に持ってくわ』

 

『頼んだ☆』

 

 

 一旦、通話を切ってスマホを仕舞い、素材庫へ。まずは呪殺弱点を消す為に【呪殺無効】のスキルカード作りからだ。

 

 耐性系のスキルカードを作るのに必要なのは、作りたい耐性を無効以上で持っている悪魔の素材(フォルマ)だ。

 

 例えば火炎耐性を作りたい場合、火炎無効以上の悪魔から『スキルカード』を生成する必要がある。

 

 

 ただ、これには〝裏技〟があったりする。

 

 

 目敏い奴は気付いたかも知れないが、()()()()()()()作った最初のアガシオンには呪殺弱点が無い。

 

 これはショタオジの高級式神と一緒で、作った術者の属性が付与される為だ。

 

 術式を使うとここら辺のメリットも無くなる代わりに、何度でも同じ物を高速で作れる利点がある。

 

 〝質〟を取るならハンドメイド、〝量〟を取るなら術式を使えと言う訳だな。

 

 とは言っても、アガシオン程度なら術式使用と同じ速度で作れるが。

 

 ここまでの説明を真面目に聞いた人間は、俺の血肉から【呪殺吸収】のスキルカードを作り、アガシオンに突っ込めば良いのでは?と思うかも知れない。

 

 だが、残念ながらそれは不可能だ。

 

 

 何故なら──()()()()()()()()

 

 

 レベル = 魂の器(キャパシティ)と考えた場合、レベル六十の俺の血肉製【呪殺吸収】は、レベル十五、潜在能力込みでも三十程度しか無いアガシオンには入らない。

 

 ぶっちゃけた話、俺素材の【呪殺吸収】は下層装備が最低ラインだ。上層クラスのアガシオンじゃ魂の器に(キャパシティ)特化しても不可能だと断言出来る。

 

 そんな訳で素材庫に来た訳だが……何と言うか桃源郷と修羅道産の素材が多い多い。

 

 特に多いのが朱雀の素材だ。この量だと明らかに日課にしてる奴が居るだろ。そんなに糞爆撃がウザかったのか?ウザかったな。

 

 そんな事を頭の片隅で考えつつ素材庫を漁っていると、丁度良い物を見付けた。ユニコーンの素材だ。

 

 回復系アイテムの触媒として優秀なのはもちろん、【乙女の鉄壁*3】等の面白スキルも製作可能な万能素材だ。

 

 ちなみにバイコーンの方は確か【性女への祝福*4】が作れる。美女だろうが醜女だろうが恥ずかしながらパンツを見せると、良い物を見たと言わんばかりに自らの角を折って去ってくれるんだよな。

 

 狩ったところで稀少な素材がある訳でも無く、ある意味では俺らと共存してる悪魔でもある*5

 

 おっと、バイコーンの事を考えてる場合じゃなかった。さっさと作らねば。

 

 結界を張って霊力を漏れない様にした後、ユニコーンの角からMAGを抜き取り、そこからさらに【呪殺無効】を構成するMAGだけを端へ寄せる。

 

 次に白紙の(ブランク)カードを取り出し、余った霊力を染み込ませる。ポイントはスキル構築()()()()()する事だ。

 

 この作業を行う事により、作りたいスキルがカードに定着しやすくなる。やらないと性能が一段下がる事を覚悟した方が良い。

 

 ユニコーンの霊力が上手く馴染んだら、本命の【呪殺無効】をぶちこむ。……うん、上手くいったな。

 

 実は素材から直接アガシオン(魂の器)にスキルを入れる事も出来るが、やはりスキルのランクが下がってしまう。

 

 これは素材から抜き出したばかりのスキルは〝概念〟が弱いせいだ。だからわざわざスキルカードを作り出す必要があった、という訳だ。

 

 さっそく作ったばかりのスキルカードを作り、アガシオンに入れる。そして完成したのがこちら。

 

 

 

 ★造魔‹〝四元素(エレメンタル)〟アガシオン› Lv15/30

 

 魔法型 魔法耐性 電撃無効 

 

 スキル アギ ブフ ジオ ザン ディア  パトラ タルカジャ スクカジャ ラクカジャ

 

 

 【呪殺無効】を入れたのに【呪殺耐性】すら付かないのは耐性の仕様*6だ。こればっかりは俺にはどうしようも出来ない。

 

 何か微妙にスキル枠が余ったので【タルカジャ】を突っ込んで完成。じゃ、納品に行きますかね。

 

 

 

 

*1
ショタオジが配布した契約で、嫁式神に使われている契約とほぼ同じ。

*2
術式の価値を評価するのも仕事。物品は製造班の管轄。

*3
このスキルの付いた貞操帯を装備していると、処女時限定で防御力が跳ね上がったりする。だからお前はユニコーンなんだ。

*4
性病を完全に予防するスキル。すでに罹っている場合でも強制的に治療する。流石はバイコーン先輩っすね!

*5
野郎だけの時は唾を吐くし、態度が悪く、イラッと来た俺らに桜肉に加工される事も多い。童貞だと憐れんだ瞳を向けてくるので、定期的に乱獲されていたりもする。

*6
弱点を-5 耐性、無効、吸収をそれぞれ3 5 10 だと考えて計算。つまり【~耐性】のスキルカードだと弱点を消せなかったりする。独自設定。




明日更新のタイトルを見た時、君達はこう思う筈だ。

あ、ゼッテェシリアスねぇな、この章。と。
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