【カオ転三次】最速で出会った俺らのガイア連合活動記録   作:Lilyala

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題名通りなんだ。すまない。


アガシオン(エロ)を作ろう!~性癖編~

 

 

 納品されたアガシオンの値段を聞き、血涙を流す銀時ニキに多少値引きしてやり、商談は成立。

 

 用事も済んだので帰宅準備をしていると、エドニキに声を掛けられた。

 

 

「そういやセツニキ、エロシオン作らないのか?」

 

「ん?なんだそのワクワクする単語は?」

 

「あ~スケベ部のスレ見てないのか。ミナミィネキ主催でイベントやってるぞ」

 

 

 スマホからスレを覗くと、そこにはデカデカと、

 

 

 スケベ特化アガシオン高額買取中!

 

 

 の文字が。これは参加するしか無いな!

 

 

「概要読むの怠いだろうから説明するが、条件はオールフリーだぜ☆」

 

「珍しいな?それだとかなりの額が動くぞ?」

 

 

 未だに山梨異界に潜ってる上に悪魔しょうかんの売上もあるから金には困ってないだろうが……何でだ?

 

 

「ミナミィネキとしては色んな作成方法を知りたいってのと、制作者の性癖を知りたいらしいぞ」

 

「成る程。情報を制して性癖戦国時代に突入したガイア連合で一勝負という訳か」

 

 

 エロデータを利用すれば顧客満足度を上げ、サービスの〝質〟を向上させる事は容易い。流石はエロが絡めば何でも出来る女だな!

 

 

「ミナミィネキはそこまで考えてないと思うぞ──って言いたいところなんだが、普通に有り得るから断言出来ねぇ」

 

「長い付き合いだが、俺も未だにミナミィネキの本心は分からん」

 

 

 隠すのが上手いというより、全解放してるせいで全てが嘘に思えるんだよな。なんつーかエロ同人から転生して来たって言われた方が納得出来るというか、男が求めるエロいお姉さんそのまんまというか。

 

 

「ま、そんな訳だからセツニキも作ってみてくれよ。スケベ部のパトロン兼識者としてな?」

 

「おう。見ただけで息子が勃ち上がるスライム娘を作ってやんよ」

 

「それはそれで楽しみだな!」

 

 

 まずは自室に戻って計画書でも作り上げるか。独自性を出さないと埋もれちまうし。

 

 

 

 

 自室に戻り、久々に白紙の紙と向き合う。

 

 髪の毛の質、髪の長さ、髪の色、髪型、瞳の色、形、瞳に浮かべる紋様、垂れ目、つり目、糸目、眉毛の形、睫毛の長さ、鼻の形、鼻の穴の大きさ、黒子の位置、顔の輪郭。

 

 顔だけでこんなにも性癖に繋がる要素がある。体まで入れたら可能性は無限大。女体は宇宙だった……?

 

 

「────ハッ!危ない危ない」

 

 

 危うく〝アカシックレコード〟にアクセスしそうになった。

 

 

「んー……改めて見ると節操無いな。俺」

 

 

 自分の性癖と向き合う時、男は自分の知らない新たな可能性の〝扉〟を開いてしまう。つまり、守備範囲が広がる。

 

 

「困ったな。絞り込めない」

 

「何をです?」

 

「俺の性癖」

 

「…………???」

 

 

 疑問符を浮かべるレティを無視して書き殴った大量の紙と向き合う。敢えて言うならクール系爆乳か?でも、禊とレティはおっとり系な気がするんだよな。

 

 

「えっと、性欲が溜まってるならお相手しますよ?」

 

「いや、これはそういう話じゃないんだ」

 

 

 何時までも無視するのは可哀想なので、何故こんな悩んでいるかを説明する。

 

 

「──って訳だ」

 

「……成る程。ところで嘘を()いては駄目なのですか?」

 

「自分の息子に嘘を吐く奴は政治家より信用出来ねぇから駄目だ」

 

「…………そうですか」

 

 

 レティは呆れた様に言葉を飲み込んだが、これは本気(マジ)な話だ。自分の嫁が友達の好みだったら意地でも会わせないだろう?これはそういう話だ。

 

 

「えっと、それなら中層でも行きますか?」

 

「ん?何で中層?」

 

「あそこはサキュバスが現れますし、主様好みのサキュバスが見付かるかも知れませんし」

 

「…………アリだな」

 

 

 いや、むしろ名案では?ここで悩んでても一生悩めるし。

 

 

「よっし、決めた。少し出てくる」

 

 

 異界用の装備に着替え、消耗品を確認。……問題無いな。

 

 

「お供は要りますか?」

 

「せっかくの休みなんだろ?ゆっくりしてて大丈夫だぞ」

 

「んー……では、お言葉に甘えます」

 

 

 ヒラヒラ手を振るレティに見送られ、部屋を出る。一階に降りて玄関に向かっていると、入り口横の共有スペースにSネキが居た。

 

 

「お、セツニキじゃん。これからお出掛け?」

 

「スケベ部でイベントやっててな?ちょっと自分の性癖を確認する為に中層のサキュバスを見てくる必要があるんだ」

 

「どうしよう。言いよる意味は分かるのに理解できんのじゃけど」

 

「だよなー」

 

 

 困惑するSネキに経緯を説明する。

 

 

「男ってもっと単純じゃ思うとったんじゃけど、意外にそうでもなかったりする?」

 

「単純なのは間違い無いんだ。ただ、今回は自分の中のNo1を決める必要があってな?俺の性癖ってなんだろうって悩んでるんだよ」

 

「あ~自分探しの旅の下ネタ版みたいな感じ?」

 

「そんな感じ」

 

 

 思春期の頃は何でも良かったし、嫁と結婚してからは嫁だった。石長比売(推し)の見た目は確かに興奮するし、大好きだが、手を出すのは何か違う。

 

 

「ん~面白そうじゃけぇうちもついていってええ?単純にセツニキの性癖が気になるんよ」

 

「良いぞ~知られて困るもんでも無いしな」

 

「全部見せ合うた仲じゃけぇの~」

 

 

 お互いに男女の感情はそれなりにあるが、それ以上に戦友という意識が強すぎる。ミナミィネキもそうだが、色恋沙汰に発展するような未来が見えず、背中合わせで戦うイメージしか湧かないというか。

 

 

「よし、それならちゃっちゃと着替えてくるわ。門前集合でええ?」

 

「おっけ。先行ってるわ」

 

「そんじゃまた後で」

 

 

 Sネキと別れ、一人玄関から外へ出る。歩いてる内に追い付くだろうし、ゆっくり行きますかね。

 

 

 

 

「【ディアムリタ】【ラスタキャンディ】」

 

『『『有難う御座います!』』』

 

「おう、頑張れよ~」

 

 

 Sネキと二人で中層の中盤を移動しながら、頑張ってる俺達に辻ヒール&バフ。俺の【ラスタキャンディ】は権能に至ってないので、本職に比べれば数段劣るが。

 

 

「中々おらんね~」

 

「ここらへんで狩ってる時はウザいぐらい【誘惑(マリンカリン)】が飛んできた記憶があるんだが」

 

「嫌な記憶じゃけぇ印象が強いやら?」

 

「あ~それはあるかもな」

 

 

 昔話に花を咲かせながら暫く当てもなくさ迷っていると、第一村人発見。

 

 

「どう?」

 

「ロリは対象外なんだよな」

 

 

 という訳でサックリ処分。ドロップ品は黒の紐パンだった。

 

 

「いるか?」

 

「いらん」

 

「じゃ、売るか」

 

 

 ちなみにサキュバスのドロップ品は【誘惑】【悪魔のキス】【ソウルドレイン】等のスキルカードや女性用装備が多い。

 

 この紐パンも一桁の俺達なら見ただけで誘惑出来るレベルの付与が掛かっていたりする。

 

 

「そういや特殊ドロップの()()は狙うか?」

 

「高う売れるけど面倒じゃない?」

 

「指で突くだけで済むぞ?」

 

「下手なインキュバスを鼻で笑う技術よね、それ」

 

「日本とほぼ同じ長さの性歴史があるからなぁ」

 

 

 〝概念〟で修得してる程度の存在に負ける訳が無い。

 

 

「ん~調べてみたら未だに高額じゃのぉ。うちが動きを止めるけぇ集めようか」

 

「了解」

 

 

────と、いう訳で。

 

 

「こんな……快楽……初めて……♪」

 

 

 もはや【グレイプニル】と呼べる練度のSネキの【束縛(シバブー)】で拘束されたサキュバスが、身体中から液体(MAG)を垂れ流しながら昇天する。

 

 その()()()()を【念動】で瓶に回収しつつ次の獲物を探していると、ふと我に返った。

 

 

「普通に素材採取のつもりで殺しちまった」

 

「あ~そういや目的は気に入る容姿のサキュバス探しじゃったね」

 

「身体に染み付いた習慣は簡単には取れんなぁ」

 

「サキュバスはうまい獲物じゃったけぇのぉ」

 

 

 特殊ドロップのこの液体は美容に良し、媚薬に良しの男女の欲望を叶える為の触媒として優秀だったりする。

 

 確率は低くなるが通常ドロップでも狙えるし、《技術》が無くても【誘惑】で狙えたりするしで、高級式神(嫁貯金)の為に多くの俺達が乱獲した。その時に良くヘルプに呼ばれていたので、サキュバスがお金にしか見えないという。

 

 

「ん~勿体無いけど諦めようか」

 

「済まんな」

 

「仕方がないよ。うちらにとって悪魔は獲物じゃし」

 

「だよな~」

 

 

 身体の芯まで染み付いてるからなぁ、悪魔狩り。

 

 それから暫く二人でフラついたが、中々これだ!というサキュバスに出会えない。というか、だ。

 

 

式神()は別格として、Sネキも含む女俺らより美人なサキュバスが居なくないか?」

 

「うち達も高位霊能者じゃし、肌や容姿は霊格相応になっとるけぇのぉ。ある意味では当然よね」

 

「う~ん……企画倒れの可能性が出てきたな」

 

 

 これは考え方を変える必要があるか?

 

 

「たちまち判明しとる性癖だけ教えて貰える?」

 

「爆乳」

 

「おけおけ。じゃ、別れて探そっか。見付けたら連絡するよ」

 

「頼むわ~」

 

 

 Sネキと別れて異界をさ迷う。途中で何度かサキュバスと会ったが、残念ながら息子がビンビンになる程の容姿では無い。

 

 これは贅沢病を発症してしまったかね?

 

 

「助かりました!」

 

「おう。頑張れよ」

 

 

 危なそうなら抱えてる悪魔にカードを投げつけて回復。パーティーが崩壊しそうなら【ソウルドレイン】で纏めて切り捨て、蘇生作業に。もはや中層で頑張る俺達の支援がメインになってる気もするが、まぁ、こんな日もあるか。

 

 

──それから暫くして。

 

 

『セツニキ、サキュバス以外もあり?』

 

 

 Sネキから通信機能付きの簡易式神*1が飛んできた。俺らも成長したなぁ。──っと、後方師匠面してる場合じゃ無かった。

 

 

『この際、息子が反応するレベルなら種族は気にしないぞ?』

 

『おけおけ。じゃ、案内するね』

 

 

 簡易式神に案内されて向かった先には、爆乳の【鬼女 ラミア】を縛り上げ、その上に座っているSネキの姿が。

 

 

「どがぁ?中々な娘じゃ思うけど」

 

「ありか無しかで言ったら大ありだな」

 

 

 黒く艶やかな、少し癖毛気味なロング。顔立ちも中々好みだ。何より胸の大きさが最高だな!

 

 

なによアンタたちッ!わたしをどうするきなのっ!?*2

 

くそあくまげんごやめろ。にほんごしゃべれや*3

 

えっ?わたしたちのことばしゃべれるの?*4

 

これでもあくましょうかんしだからな。ちなみにおまえのうえにいるやつもしゃべれるぞ?*5

 

うち……というか、かそういけるしゅらぜいはしかくもちだしね*6

 

 

 逆に言えば、ショタオジは喋れない奴等に悪魔召喚士になる事を認めてない訳だが。

 

 というか女型の悪魔が日本語を喋れない〝ギミック〟を入れる辺り、ショタオジの本気度が良く分かる。

*1
素質的には魔型なので、真面目に術式を勉強していた。実力的には初期の頃のナナシぐらい。

*2
何よアンタ達っ!私をどうする気なのっ!?

*3
クソ悪魔言語やめろ。日本語喋れや

*4
えっ?私達の言葉喋れるの?

*5
これでも悪魔召喚士だからな。ちなみにお前の上に居る奴も喋れるぞ?

*6
うち……というか、下層行ける修羅勢は資格持ちだしね




悪魔語も誤字報告からどんな風に書いてるか見れるぞ★

皆もカオ転三次書いてくれても良いんだよ……?
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