【カオ転三次】最速で出会った俺らのガイア連合活動記録   作:Lilyala

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カオ転三次が二作品も増えた……!

この作品の主人公って一話目の前書きが全てなんですよねぇ。

他に書くことあるか……?


下層調査依頼2

 

 

 壁の採取も終わったので、再び四人と式神達で先へ進む。出てくる悪魔は環境対応が済んでいない火炎属性ばかりだ。ギミック補正が無くなれば、手応えが殆ど無くなるのは当然で、余り苦労せずに次の階層へと続く広間へと着いた。

 

 

「選択の間か。始めの頃は犠牲者出して進むしか無かったよな」

 

「修羅道で【サマリカーム】の権能化が進んで無かったら、これ引いた時点でリタイア安定だったよね」

 

「それが今じゃギミック解除でもゴリ押しでも選べるもんな」

 

「そういやしくった時の罠って回収出来んのかね」

 

 

 ポツリと呟いた俺の言葉に三人が一斉に振り向く。

 

 

「……壁壊せたし、やってみる価値あるか?」

 

「もしパクれるなら機械弓系は量産出来るな」

 

「失敗したら失敗したで諦められるし、やってみる?」

 

「じゃ、道具出すわ」

 

 

 道具入りの霊符を三人に手渡し、ペナルティ対策の霊符をばら蒔く。

 

 

「これが……修羅道からパクった術式だ!」

 

 

 東西南北にそれぞれ該当する〝色〟のMAGの柱が立ち上ぼり、俺達が立つ中央を覆う。

 

 

「これは懐かしきクソギミック*1!」

 

「せめて四神陣って呼んであげようよ」

 

「コスト的にどうなん?」

 

「俺らだと物凄く安い。修羅道に確定で四神出てくるから素材取り放題だし、オリジナルの護符を使いたい放題だぜ!──ギミック解除失敗ヨシッ!」

 

 

 わざと解除に失敗した事により、ペナルティが発動。全方位の壁が動き、現れた砲身から無数の矢が放たれた。

 

 

「毎分六千本の【貫通】付与付きの矢とか殺意の塊過ぎるよな」

 

「というか良く抜かれないね?」

 

「下層序盤のギミックより、修羅道素材の〝概念〟の方が重いからな。この程度なら十分は耐えられるぞ」

 

「流石にずっとは無理?」

 

「効果時間削って効果上げてるから無理」

 

 

 会話している間にペナルティが終了。結界を解除して、まずは矢を回収。

 

 

「折れてる奴にも微妙に【貫通】の付与が残ってるね」

 

「百本くらい纏めれば【貫通】のスキルカード作れそうだよな」

 

「俺らだとそこまでする価値無いけど、中層の俺達なら嬉しい感じかね?」

 

「自分で取りに来れないからラスエリ症候群*2になる気がする」

 

「一回六千本近く稼げるのは修羅勢だからだしなぁ」

 

「普通なら穴空きチーズより惨い死体にしかならんな~」

 

「まぁ、今拾ってる矢がそのまま体に突き刺さる訳だしな」

 

 

 御丁寧に〝返し〟まで付いているが、抜くまでも無く()()()()()速度と火力だったろうに。

 

 ちなみに結界を張らない場合、多少の被弾覚悟で砲身を破壊すれば大丈夫だ。破壊出来なくともズレた壁を元通りに戻してやれば砲身が自壊するので、ギミックとしてはかなり楽な部類となる。

 

 

「よっし、回収完了。こっからは手作業で行くぞ」

 

「「「いえっさー」」」

 

 

 ノミとハンマーで壁を壊し、中の射出装置を取り出していく。仕組みとしては単純だが、下層に来ている覚醒者を殺せる罠というだけで、殺傷能力は御墨付き。

 

 人類が生み出した殺意の結晶より殺意が高いのは、さすが異界製と言うべきか。

 

 

「これさー、下手に流出したら問題になりそうじゃね?」

 

「ただでさえマッカで本殿の倉庫がヤバいのに、この量を保管なんて出来るのか?」

 

「……一人二、三個取って終わりにしておくか」

 

『『『ですよね~』』』

 

 

 という訳で回収は途中で断念。そのまま()()()()()()()の鉄格子*3をぶち破り、先へ進む。

 

 

「流石に出てくる悪魔が〝物理〟多めになったな」

 

「まぁ、手遅れなんだけどな」

 

 

 蛮ニキが【邪鬼 ヘカトンケイル】の心臓に【毒針*4】を放ちつつ呆れた声を上げた直後、異界全体が大きく揺れた。

 

 

「取り敢えずトドメッ!」

 

 

 男鹿ニキの【怪力乱神】がヘカトンケイルの頭をぶち抜き、脳髄(MAG)を撒き散らす。そこへ誠一郎ニキが追撃の【炎龍擊】を心臓に向けて放ち、さらに【アギバリオン】で焼却する。

 

 

「属性は──〝雷撃〟だな。とりま結界張るわ」

 

 

 霊符をばら蒔いて結界を張った直後、【マハジオダイン】と同等の雷擊が俺らを襲う。

 

 

「間一髪だったな!」

 

「マジで危なかった!」

 

「セツニキ居なかったら回復薬飲む羽目になってたね」

 

 

 三人が安堵の溜め息を吐き出してる内に思業式神()を空に飛ばし、地形を把握。そして即座に接続を切ると、雷が落ちて式神が燃やされた。

 

 

「雷平原*5じゃないな。たぶん〝吸雷の塔〟だわ」

 

「雷鳴山脈*6の可能性は?」

 

 

 聞いてきたのは男鹿ニキだ。

 

 

「チラ見でも分かるぐらい立派な〝塔〟が立っていたからな。見間違いじゃなきゃ確定だろ」

 

「ですよねー。じゃ、耐性入れ換えたらひたすら直進しますかね」

 

「「「あいよ」」」

 

 

 耐性の入れ換えを終え、結界を解除すると、即座に【ジオダイン】が降ってきた。それを陰陽式の結界で防ぐ。

 

 

「正直、セツニキ達が修羅道作ってくれなかったら下層の探索はもっと遅れてたよね」

 

「一時期、星祭の制服化したぐらいみんな四神装備だったよな」

 

「素材を集めるのが楽で、効果も凄かったもんな」

 

 

 四神装備はレベル六十に固定された四神と麒麟の素材を使う関係で、各耐性が可笑しいぐらいに跳ね上がる。

 

 さらに一式で着ると追加で【全門耐性】が付く、文字通りの神装備だった。

 

 残念ながら下層終盤では概念負けが多くなり、お役御免となったが。

 

 ただ、式神()の数が多い俺らにとっては雑に着せておける装備である事には変わらず、今でも愛用者は多い。

 

 ちなみに武器として加工するには素材が向いていない。代わりに武器を直接ドロップしたので、たぶん修羅道の卒業生は全員持っているだろう。

 

 暫く【ジオダイン】を防いだり、避けたりしながら進んでいると、視界に天を貫く塔が見えた。

 

 その周囲には夥しい量の雷撃系悪魔の姿も見える。

 

 

「取り敢えず発煙玉焚いて突撃するか」

 

「じゃ、俺やるよ」

 

「「「任せた」」」

 

 

 男鹿ニキが霊符から白色の玉を取り出し、火を付ける。モクモクと凄まじい量の煙を吐き出したのを確認した後、特に合図も無く駆け出した。

 

 

「【煩悩即菩提】」

 

 

 集団戦の初手としてこれ以上無い性能のスキルを敵陣のど真ん中で発動。そのまま乱戦に持ち込む。

 

 さらに【殺意の領域】で視線を固定し、【ソウルドレイン】を雑にばら蒔く。

 

 

「セツニキと一緒だと楽すぎて鈍りそうだな!」

 

「それなっ!」

 

 

 火力担当二人が降り注ぐ【ジオダイン(落雷)】を避けながら悪魔の数を減らしていく。誠一郎ニキは──

 

 

「漏れたら御免ッ!【マハラギダイン】!」

 

 

 定期的に降ってくる【マハジオダイン】の迎撃だ。これをサボると、感電して一気に押し込まれるんだよな。

 

 ちらほら状態異常切れが見えてきたので、再び【煩悩即菩提(拍手一回)

 

 今度は霊符をばら蒔き、火力担当が避け損ないそうな【ジオダイン(落雷)】を陰陽結界で防ぐ。

 

 被弾が多くなってきたら【清浄の祈り】で回復をばら蒔き、【ソウルドレイン】でMPを回収する。

 

 

「こんだけの乱戦で良くそんな視野を保てるなッ!──【万物粉砕】ッ!」

 

「修羅道ソロ攻略者ってのはそういうもんだ。──【煩悩即菩提】」

 

「流石は俺らの大将だッ!【ベノンザッパー】!ついでにこれも喰らいやがれッ!」

 

 

 ベノンザッパーでばら蒔いた毒から剣山の様に棘が伸び、さらに回転しながら悪魔を薙ぎ払う。

 

 相変わらず俺の知ってる【毒追撃】と違いすぎるな。

 

 暫く四人と式神の一団で戦っていると、発煙玉の煙を見て駆け付けてきた援軍が到着した。

 

 

「伏せろッ!──【ジャベリンレイン】ッ!」

 

「「「それ伏せても意味無いだろッ!!」」」

 

 

 文句を言いつつも【霞駆け】で戦域を一旦離脱。相変わらず降ってくる【ジオダイン】を避けながら戻ろうとする直前、

 

 

「一歩必殺ッ!──【マッスルパンチ】ッ!」

 

 

 ()()()()()()()()()()()が悪魔を吹き飛ばした。

 

 

「ひゅ~流石はカマセニキだぜ!」

 

「むしろあのレベルをカマセに出来るショタオジ達(頂点)が可笑しいよな」

 

「二人ともッ!喋ってないで早く参戦してッ!」

 

「「さーせん!」」

 

 

 誠一郎ニキに叱られ、蛮ニキ達が戦線復帰。俺?俺は霊符でギミック防ぎながらヒーラー役にチェンジだ。

 

 人数が増えた事により護衛対象も増えたが、この程度なら誤差の範疇。式神も含めてギミックからのダメージは未だにゼロ。

 

 とはいえ大気に還った悪魔のMAGを吸った〝吸雷の塔〟の恐ろしさはここからだ。

 

 

「──ッ!紫電化したよッ!バリオン注意!」

 

『『『了解ッ!』』』

 

 

 誠一郎ニキが注意の声を上げた瞬間、辺り一帯に【マハジオバリオン】が降り注ぐ。

*1
修羅道に出てくるギミックの一つ。玄武、朱雀、白虎、青龍の像の中心に立っている敵が無敵になる効果があった。

*2
ラストエリクサー症候群の略。ゲーム中、一つしか取れない消耗品を使えないプレイヤーが掛かる病。

*3
生け贄を捧げたら開く仕組みだった。

*4
全状態異常+特殊な毒込みの違法品。

*5
俺らが適当に名付けた雷撃系の下層エリア。雷を防げる様な物が周囲に存在せず、必然的に避けるか諦めて喰らいながら探索する必要がある。

*6
金属製装備に多大な負荷を掛ける磁気を帯びた洞窟を抜けるか、落雷を喰らいながらロッククライミングで挑む雷撃系エリア。




カオ転登場人物wikiが欲しい……!

人魚ネキはそろそろ、馬ニキは自衛隊後、田舎ニキもそろそろ……?

電脳図書館様の大宙ニキはすでに解禁済み。だけど修羅場中なので使えない(笑)

幼女ネキはたぶん立ち直り中、塵塚怪翁様の有栖川ネキの『ピクシー』製の下着にはお世話になってると思う!

星杖ニキは半終末後の方が絶対に楽しそう……♠
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