【カオ転三次】最速で出会った俺らのガイア連合活動記録 作:Lilyala
60万書いて漸くと考えると神様チートってスゲェ。
尚ショタオジには効かないし、同格相手だと威力的にダイン系程度な模様。
そして今回の話、実はここからがスタートです。
「食らえっ!これが我が一族の新たなる秘技!──【廃線『ぶらり廃駅下車の旅』】!」
『『『それはムラサキに使わせてあげてっ!!』』』
突如、異界に現れた長野電鉄3500系*1。それが超高速で悪魔達を吹き飛ばし、異次元へと駆け抜けていく。
「くそ!はんぶんいじょうがいちげきでやられたぞ!?」*2
「あせるな!おれのよそうがただしければあのこうげきはちょくせんだけだ!」*3
ほう、賢い奴が居るな。だが──甘い。練乳ミルクより甘いぞ!
仮想レール*4を二本増やして計四本に。
「貴様に魅せてやろうッ!これが磐長流の秘技たる由縁!」
『『『複線ドリフトだとッ!!』』』
線路を跨ぐ様に乗った長野電鉄がドリフトしながらカーブを曲がりきり、オマケで悪魔達をミンチに変えながら異次元へと消えて行く。男鹿ニキ達の称賛の声が気持ちいいな!
「ちょっと待てセツニキ!何でそんな術式を編み上げた!?」
「正月の一発芸大会でやろうかと」
「なんて高等技能の無駄遣い……!」
「ふっ。芸人の方のセッツァーと呼んでくれ」
「それで良いのッ!?」
「私は一向に構わんッ!!」
ディーラーやってる地獄湯のセッツァーさんにイケメン度じゃ勝てないしな。
「こいつらふざけやがって!」*5
怒りの雄叫びを上げ、顔を真っ赤に染めた悪魔が電車を無視して殴り掛かってくる。全く……
「少しは学べや」
「なに──ぐあ!?」
俺の
そこからは蹂躙劇だった。全方位から襲い来る列車に為す術無く、悪魔達がミンチに変わっていく。
「なんかネタ術式の割に火力高くね……?」
「異次元からの射出に
「そこまでやったなら見た目にも拘
「えー」
全く。何が不満なんだろうな、コイツらは。セツニキわかんなーい。
暫くすると、守護者を気取っていた悪魔は一人残らず
「威力は申し分無いが、これは駄目だな」
「今回の依頼的には使用禁止レベルだね」
「拾ったところでゴミを持ち帰るだけになりそうだし、ここで破棄するか?」
「そうするか~。誠一郎ニキ頼んだ!」
「はいはい」
誠一郎ニキが権能の炎で大地ごと焼いていく。それを見届けていると、下層の雰囲気が変わった。
「お遊びはここまでみたいだな」
「無限沸き即補充の八百匹組手の始まりか!腕が鳴るぜ!」
「いや、男鹿ちゃんは塔係じゃん」
「おーあーるぜっと*7!」
「ごめん。僕、おるず派なんだ」
「派閥作る程の物でも無いだろうに」
お喋りしながらも警戒は怠らない。というか、そんな余裕が無い。
破壊された三つの塔に向けて
「他の奴等もその内来るだろうが、その前に終わらせてやろうぜ」
『『『応ッ!!』』』
さてさて、楽しいパーティーの始まりだ。
◇
「男鹿ニキッ!飛べッ!」
地中に埋めていた呪符を起動。発動する術式の名は──〝Ο υπόγειος λαβύρινθος του Δαίδαλου〟*8
そっちがギミックで挑んでくるなら、俺もルール無用のギミック行使だ。
「俺らなら八百匹と正々堂々勝負するなんて馬鹿な真似はしないよな!」*9
「だよね!僕達は人間だから頭を使えるからね!」*10
「はいはい。男鹿ニキが塔を壊すまでキープするぞ」
「「了解」」
二人並べば埋まってしまう程度の広さしか無い通路に陣取り、悪魔を待つ。下層終盤だと通路の壁を壊して一直線にやってくるが、浅層なら完封出来る完璧な布陣だ。
「セツニキが下層探索資格取るまでは地獄だったなぁ」
「湧き続ける悪魔を相手しながら塔を壊してたもんねぇ」
「俺もビックリしたぞ。お前らより四ヶ月以上遅れたのに探索全然進んでねぇし」
「「てへっ☆」」
「いや、てへっ☆じゃねぇだろ。俺が何の為に修羅道作ったと──【
ノコノコやって来た悪魔を寝かせ、そこへ蛮ニキが【
効果としては単純で、デバフの効果時間を伸ばす
「端に寄せておくね」
「任せた」「よろしくぅ~」
駄弁っているが、ちゃんと索敵系スキルは使っている。だからこそ──
「【
「【状態異常貫通】【睡眠】」
壁を抜けてくるタイプの悪魔も取り逃さない。
「んー……上に何匹か抜けちゃったっぽいね」
「男鹿ちゃんなら纏めて処理するだろ」
「だな」
新人なら誠一郎ニキを派遣するが、その必要は無いだろう。古参勢にはそれだけの信頼と実績がある。
「おっと?これは大量かな?」
「安定と信頼の初手【
流れ込んで来た悪魔達を纏めて三種の状態異常*11に沈め、さらにステータスを下げる。起きる頃には自力で立てないレベルに出来るかね?序盤だし。
「やっぱセツニキ違法では?」
「ダイソウジョウって現実だと厄介通り越して魔王だよね」
「火力無いけどな。しかも万能型のせいで尖る事も出来ないという」
「破魔も呪殺もこのレベルだと発動しないもんねぇ」
「即死かっこ笑になってるよな」
「あ、それ有志と一緒に検証したぞ」
「お?どうだった?」
「中盤の〝吸光の塔〟で成功率一パーセントだった」
「ガチャのSSR確率だね」
「百回撃つ前に
「うむ」
ちなみに〝吸光の塔〟は中盤以降から出てくるギミックで、破魔属性の吸魔の塔だ。もちろん〝吸闇の塔〟と名付けられた呪殺の塔もある。どちらも俺らにとっては常時即死を警戒しなければ行けない糞ギミックなのは言うまでも無い。
暫く悪魔の無限湧きに対処していると、通路の奥から【ジオバリオン】が飛んで来た。さらに【マハザンダイン】の突風が狭い通路を蹂躙し、風に紛れて【ヤブサメショット】だと思われる矢尻の雨も飛んでくる。
それを各自で弾き落とし、迷宮の奥を睨む。
耳を澄ませば、
「毎回、最終フェイズは一人か二人降りてくるよな。使ってきた権能的に今回はセトか?」
「たぶん合ってるよ。
誠一郎ニキの言葉通り、視界が薄暗い迷宮では無く、日射と砂塵舞う大地に塗り替えられていく。
「……ひさしぶりのげんせだ。失礼。確かこの国の言語は
「アンク*12とウヌス*13の二つ持ちか。何でわざわざ現世に来た?お前程の存在なら分霊を降ろす必要も無いだろうに」
「君達は知らないかも知れないが、我々エジプト神話は少し大変な事態になっていてね?力が居るんだ。それも、早急に」
「降ろす為の
「いや?むしろ彼らは私を降ろす為に
「……そうかい」
たぶん信者を犠牲にしたな。それもかなりの数だ。狙いはオシリスとホルス亡き後のエジプトの王か?
考察してる間にもセトは声高に自らの正義を語る。
「我が神話の主神は還ってしまってね?現在エジプトの民達を守る守護神は居ないんだ。ならば、彼らを守るために立ち上がるべきだろう?──
「王、ね」
〝友達〟からの情報によると、未だに現世に留まり、エジプトの民を守ってる奴等*14が居るんだがな。
「セツニキ、どうする?」
「褐色美人じゃないし、処分で」
「……君はエジプトの民達が可哀想だと思わないのかい?メシア教に住む場所を追いやられ、今も苦しんでいる彼ら、彼女らの事を見捨てるのかい!?」
まるで演劇の様に大袈裟な所作で悲しみを訴えるセト。だが所詮は戦争と砂漠と嵐の神だな。
「良いことを教えてやるよ三流役者。俺らの〝王〟は優秀でな?すでに避難民を率いてるクレオパトラ達を迎える為の船を出してんだ。
指摘した直後、セトの口許が歪に歪む。
これだから悪魔は……!