【カオ転三次】最速で出会った俺らのガイア連合活動記録 作:Lilyala
重要!
貴方が読んでいる作品はカオ転三次で間違ってません(笑)
クレームは受け付けないぜ!(無敵)
高速で移動しながら特殊な歩法で分身、その幻影に重なる様に起爆符を投げて仕込み、爆発させる。
天に昇る土煙に紛れながら陣を引き、ついでとばかりに霊符をバラ撒く。
「残念だったなッ!見えてんだよッ!」
「チッ!」
土煙を裂く様に突き出された
そこまでして尚、敵に痛打を与える事は叶わない。
「やっぱ楽しいなッ!セツニキとの戦いはよッ!」
「こっちは精一杯だっつーのッ!」
入れ替わった攻守。もはや切先の壁とも言うべき連続突き。出来る限り次へ繋がる様に避けていき、避けきれない攻撃は結界を張って耐える。
「守ってばっかじゃ俺に勝てないぞッ!」
「だったら少しは手加減しろや!」
「断るッ!セツニキだって逆の立場ならしないだろッ!!」
「そうだなッ!」
徐々にかすり傷が増えていく。単純に敵と俺との身体能力の差が
「────ッ!?ほんっとに油断も隙もねぇな!」
「見切ったか!だが──!」
「ぐぅ──!!」
伏せていた霊符を奇襲に使い、何とか作り出した隙を容赦無く突いて蹴りを叩き込む。
手応えはあった。だが沈んだ気配は無い。いや、むしろこれは────!
「
「
展開した七枚──の様に見えて、実は七百枚を超える霊符を使用した結界が凄まじい勢いで砕けていく。勢いを殺して尚、こちらを殺そうと突き進む朱槍に対し、さらに〝衰退〟の呪術を重ね掛け。
何とか切り抜けたらそのまま距離を詰め、即座に切り合う。
「それセツニキの技じゃねぇだろ!」
「五月蝿せぇ!使わずに防げるかッ!」
二桁を越える長い月日のお陰で、お互いの手の内は全て知っている。敗北を糧として成長してきたのはお互いに同じ。〝切り札〟を伏せているのも同じ。
伝え、導き、育ててきた者達が俺を越えていく事は素直に喜ばしい。だが先達として簡単には負けてやる訳には行かない。俺が与えた敗北も、俺を打ち倒して手にした勝利も、傲らず、次へと繋がる物とせねばならない。──故に。
「
「──!?上等ッ!!越えてやるよッ!
もはや現代に生きるクーフーリンと呼べる槍ニキ*3と打ち合いつつも袖からばら蒔いた呪符を起動する。
「一つ、良い事を教えてやろう。術には──この様な使い方もあるのじゃよ?」
「────〝眼〟?」
呪符から解き放たれたのは、龍系の悪魔から奪い取った──所謂〝龍眼〟という奴だ。それを継承した魔眼の一族の秘技を持って加工し、術式の触媒に加工したのが槍ニキの前にある物となる。
その効果は──単純にして明快。
「
「しまっ──!?」
領域内に存在する全ての──【
幾多の宝石を霊的に埋め込み、一回限りの消耗品とする事で可能となった、魔眼の一族の秘奥。
「た──!糞ッ!」
動き出した瞬間、即座に回避行動を取れたのは流石としか言いようが無い。だが──
「
これから始まるのは、術者はここまで出来るぞ、という意思表示。後に続く者達が真似してみたい、やってみたいと思えるような、実益と派手さを兼ね備えた素晴らしいモノ。
きっと、見た者の胸には熱い物が込み上げるだろう。作り上げた時には
降り注いだ
代わりに現れたのは──無数の剣が突き刺さる歯車の浮かぶ丘。
「……すげぇな。こんな事まで出来るのか」
「パチモンだけどな。一神教系の隔離結界をベースに本家に沿うように作り上げたもんだ」
「成る程な。──それで?これだけじゃないんだろ?」
「おう。──
背後に生成させる無数の剣。その全てに特殊な効果が付与されており、もちろん【
宝具と呼べる大層な物は一切無い。ここにあるのは、俺が殺してきた悪魔達の素材を
「準備は良いか?」
「──応ッ!!越えてやるよッ!」
「その意気や良しッ!!」
産み出した剣を射出し、隙を作りながら槍ニキと打ち合う。ここまでやって漸く互角という結果には、正直呆れた笑い声が出そうになる。
とはいえここで素直に降参出来るなら修羅勢なんてやっていない。──だから、動くとしよう。
「死ぬなよ?──殺すがなッ!!」
「上等ッ!!」
突き刺さっている剣を引き抜き、そのまま投げ付ける。迎撃か、回避か。その二択を迫りながら直前で【壊れた幻想】を発動。
「チィ──厄介なッ!」
「──隙だらけだぞ」
「ぐっ──!」
咄嗟に取った回避行動に追撃を掛ける。中々良いのが入ったな。残念ながら致命傷には程遠いが。
「そらッ!次だッ!」
「なっめんなッ!」
丘に突き刺さった剣を浮遊させ、射出。さらに作り出した剣も混ぜ込むが、回転させた槍に全て弾かれる。本当に近接型の反応速度は理不尽だ。
だから──
「────ッ!?背後かッ!」
「見事なッ反応だッ!だが良いのか?迎撃してッ!!
「そんな言葉に惑わされるか──クソッ!そういう事かッ!!【
槍ニキのルーン文字が効果を放ち、飛んできた短剣を燃え溶かす。だが背後の短剣に気を取られ、隙が出来た事に違いは無い。
「ほらほらほらほらッ!死にたくなければ抗えよ若造ッ!」
「くっそがぁぁ────!」
【物理反射】の効力を持つ
常人なら何百人も殺せた自信はあるが、相手は槍ニキ。太古の英雄と遜色無い存在だ。
「このままやられっぱなしのまま終われるかよッ!焼き尽くせ、木々の巨人。炎の檻となりて──
「甘い甘いッ!愛宕式封火術を見せてやろうッ!」
細枝の巨人を囲むようにばら蒔いた霊符を動かし、術式起動。防火という点において
元々はショタオジ対策だったんだ。効果は見ての通り、槍ニキの
「──んな事は最初から分かってんだよッ!!こっちが本命だッ!」
「ちぃッ──」
「貰ったぞッ!────
間に合うか──?いや、間に合わせるッ!!
生成した剣を網目の様に射出する。槍が蛇の様に動き、すり抜けていくが、その稼いだ僅かな時間と
「────セツニキなら間に合うと思ったぜ」
ポツリと聞こえた声と、宙を舞い、蹴りを放つ直前の体勢。それを見て──溜め息を吐き出し、大人しく敗北を受け入れる。
「次は負けんぞ──」
「
心臓を貫かれる感触を受け入れながら、ゆっくり目を閉じる。皆、強くなったな。
ちなみにストック三本消えたぜ。
加筆や入力が大変でした。