【カオ転三次】最速で出会った俺らのガイア連合活動記録 作:Lilyala
メインは岩手支部、ただ支部長の時間が取れないので、合間に日常生活が挟まる感じですね。
半終末後の支部長に休む暇はねぇ!(笑)
慌ただしい毎日を過ごしていると、気が付けば終末がやって来た。日常会話の中ですら〝週末〟という言葉に過剰反応する奴が多くなり、小さな揉め事は毎日の様に起こっている。
暫くすれば、俺達も落ち着くだろうが。人間の適応能力とは侮れない物で、一週間もすれば大抵の事には慣れてしまう。
一ヶ月で当然となり、一年経てばモラルだ。気が付けば、マスクを着ける事に抵抗が無くなった奴も多いと思う。
「終末とマスクを同じ扱いにするのはどうなの?」
「似たようなもんだろ。個人や組織じゃどうしようも出来ねぇ辺りがな」
振り返ると、そこには三人分の爆乳が。
「良いねぇ。眼福だわ」
愛宕ネキは白が眩しいブラジリアンビキニ*1。
高雄ネキはワインレッドのホルターネック*2。
扶桑ネキは黒のモノキニ*3。
三者三様の水着姿は、連れて来た岩手製造班が
「……他の人みたく前屈みになられるのは慣れてるけど、貴方みたく堂々と見られると恥ずかしくなるわね」
「というか、布面積少な過ぎませんか……?恥ずかしくて死にそうなんですけど……」
「わ、私はこういう水着は初めて着ました……」
「愛宕ネキみたく胸を張った方が良いぞ?手で隠すと、逆に胸が強調されて岩手の俺達が立ち上がれなくなるだろ?」
「むしろセツニキさんは何でそんな堂々と出来るんですか……?」
「愛宕ネキ達の容姿って、ぶっちゃけヴィーナスレベルだからな。性欲より先に美術品見てる気分になるんだよ」
染み一つ無い肌に、出会ってから変わらぬ絹の様な肌。深層の
「というか言われるままに着替えたけど、こんな水着着る必要あるの?」
「あるぞ?水着は俺の趣味も混じってるが、値段的にお手頃ってのが理由だ」
「この製造班の地下に作られた〝温水プール〟が設置された
「
終末後の海は葛飾北斎の蛸と海女ぐらいの事故は余裕だろうし。
「お手頃なの?肌触り的に高そうだけど?」
「それ、スケベ部関連の商品なんだよ。お陰で同品質帯より一桁安いんだ」
「スケベ部……いきなり不安になったわね」
「安心しろ。エロ用の霊符を結ばなきゃ問題ない。──っつー訳で、サイドの飾り紐にこれを結んでくれ」
紐衝き霊符を渡すと、少しだけ不安そうな表情をしながらも、トップとビキニの飾り紐に素直に結び始める三人。……抵抗してくれたら無理矢理結んだのに。残念だ。
「これで良いの?」
「ああ。そしたらそのまま水の上を歩いてくれ。詳しい説明はその後だ」
「分かったわ」
三人が顔を見合せ、軽く頷く。どうやら最初は愛宕ネキから行くようだ。
慎重に一歩踏み出し、水面に足を着ける。その感触で行けると分かったからか、すぐに二歩目を踏み出した。
「おお!愛宕さんどうですか!?」
「不思議な感じね。ゼリーとは違うけど、柔らかい?いえ、硬いのかしら?」
「無理に理解しないで
「分かったわ。────きゃあっ!?」
「「愛宕!!」」
「おっと──」
プールの縁に足を置くと同時にふらついた愛宕ネキを受け止め、そのままクルッと回ってプールへ背中から落ちる。
安全面の確保の為、水着に結んだ術式は足の裏から着水しないと効果が無い様に組んだ為、二人揃って飛び込む形に。
俺の胸板で形を変える愛宕ネキの胸の柔らかさを楽しみながらも水面へ顔を出す。
「ご、ごめんなさい……」
「ま、役得だから気にすんな」
抱き付いたままの愛宕ネキを抱えながらプールを泳ぎ、先に上がって愛宕ネキを引き上げる。
そのまま用意していたタオルを愛宕ネキの頭に被せ──
「じゃ、次は高雄ネキ頼むわ」
『『『アッサリ切り替え
実験を進めようとしたら、全員から突っ込まれた。
「ちょっとセツニキさんっ!愛宕が初々しい小娘みたくなってるんですよっ!?もうちょっと何か無いんですか!?」
「これで嫁になりたいって言うんだから笑うよな?俺の夜は──凄いぞ?」
「えっ……あっ……あう……」
「高雄さん轟沈確認!」
「タオル急いで!顔、真っ赤よ!」
「前世だとドラマやアニメにしか居なかった遊び人レベル99を見てる気分だわ」
「分かる。というか扶桑ネキも一緒に沈んでね?」
「そう思うならタオル早く!!」
「「は、はいっ!!」」
一瞬にして阿鼻叫喚になった場を製造班に任せ、指で軽く〝力のある言葉〟を描いて身体の水滴を飛ばす。
「ちょっと待ってセツニキさんっ!その技術知らないんだけど!?」
「んあ?教本に書いてあるぞ?」
「マジでっ!?──暇な奴、走って取ってこい!!」
『『『へいっ!分かりやした!!』』』
親方の指示で俺達が駆け出すのを見送り、一人プール脇に設置されたビーチチェアに身体を預ける。
霊符からトロピカルジュースを取り出せば、気分は南国だ。
「な、殴りたいあの余裕……!」
「むしろセツニキさん的には
「……有り得る。支部長、結構アプローチ掛けてたし」
「蓋を開けてみれば少女だった訳だが」
『『『それなっ!!』』』
「う、煩いッ!」
「やべっ!?聞こえてた!?」
「全部コイツの責任です!」
「ちょ、テメェッ!!」
「連帯責任よッ!!」
『『『ぎゃー!!』』』
ザバーンッ!!と愛宕ネキに投げ飛ばされ、派手にプールへ落とされる製造班達。岩手支部の連中は仲良いな。善きかな、善きかな。
◇
スケベ部の魔の手は多岐に渡る。例えば、愛宕ネキ達が着ている水着。
元々は
それをエロ方面に使えるんじゃね?と弄り始め、一般黒札の手に届きやすい様に量産した結果、性能の割にコストが安い品となった訳だ。
差し込む代わりに霊符を加工して紐を付ける必要や結ぶ手間こそあるが、最大で三つまでオプションを追加出来る*4メリットは高く評価され、スケベ部で熱く語れる下着とは、基本的にこのタイプの下着となる。
欠点はスケベ部の品なので、買える場所が〝大人の玩具屋〟のみという所か。
触手下着の隣に普通に並んでいるので、一般黒札には縁の無い品よな。
「────ってのが、その水着の来歴だ」
「流石スケベ部というべきなのかしらね……」
「私、下手すれば普段使いの下着の性能で負けてるかも知れない……」
「私もです。……これってスケベ部の霊符を結ばなければ、ただの肌触りの良い下着って事ですよね?」
「そうだぞ。というか鬼手一族の作成してる【火炎耐性】とかも、結べば普通に効果発揮したりするぞ」
「ふ、普通に優秀……!」
ちなみに〝紐付き霊符〟を生産してるのは岩手支部だ。これを購入してエロ術式を刻むのが、スケベ部の収入源の一つだったりする。
「もしかして似たような商品って一杯あるの?」
「デメリットとしてエロ方面を受け入れるなら、一桁少なく高性能霊具が買えたりするな」
「……例えば?」
「身体が肉感的になる代わりに着てるだけで痩せる鎧とか、淫夢を見る代わりに肉体的、精神的な疲労をかなり回復してくれる布団とか。あ、後はステ上げてくれる黒猫を模した付け耳と付け尻尾のアクセサリー*5とかあるぞ」
「なんでそんな無駄に優秀なの……」
呆れと恐れの混じった愛宕ネキの言葉に、追従する様に高雄ネキ達が頷く。エロ方面は求める母数が多いからなぁ。必然的にコストが下がる。
その恩恵は黒札より現地霊能者が受けてる気がするが──っと、そろそろ大丈夫か。
「それじゃ三人とも落ち着いたみたいだし、実験再開と行きますかね。今日中に【水上航行】まで行けると後が楽になるなら頑張ってくれ」
「思ったんだけど、艤装にスキルカードを差し込むだけじゃ駄目なの?」
「お前ら自身が操作出来なきゃ意味が無いだろ」
アクセサリーに【縮地】を組み込んで発動しても吹っ飛ぶ様に、移動補助系スキルは本人にもそれなりの慣れが必要だ。
それを怠ると、普通に大事故に繋がってしまう。特に対悪魔戦でやった場合は命の保証は無い。
これに関しては黒札の嫌いな努力あるのみだし。
「先は長そうね……」
「まずは水上を滑れる様にならないと。せっかく用意してくれたスキルが無駄になっちゃうし……」
「頑張りましょう。今日中にセツニキさんの求める最低限に辿り着けなければ、次は何時になるか分かりません」
「そうね。──よしっ!行くわッ!!」
勢い良く愛宕ネキがプールの上に足を踏み出す。もちろん、その勢いがそのまま推進力に変換される訳で──
「きゃあっ!?」
「「愛宕ッ!?」」
まぁ、コントロールを失うわな。こりゃ、今日は慣らしだけで潰れそうだ。
◇
章はタイトルで分かる様に区別はつけてあります!