【カオ転三次】最速で出会った俺らのガイア連合活動記録 作:Lilyala
明日から感想返し再びやりまっす。
「作戦領域
艦内に緊張が走る。旗艦でも同じ報告が上がったのか、艦の中央にあるメインモニターにデカデカとラインハルトニキの姿が映った。
『よしッ!総員、第一種戦闘配置!悪魔共に我々の力を見せてやれッ!!』
先程まで緩々だったラインハルトニキがキリッ!と引き締まり、参加者へ指示を飛ばす。こういう事が出来るから上に祭り上げられるんだ。隣に居るヤンニキも女が濡れそうな真剣な表情になってるし。
「まずは序盤戦ね。どうなるかしら?」
「失敗しようが無いだろ」
甲板に待機していた修羅勢と潜水艦娘*1達が海へ飛び込み、沈んでいく光景をモニター越しに眺めて居ると、〝加賀〟や〝赤城〟を始めとする空母系に加え、ガンダム系の母艦からロボ好き達の愛機が飛び立って行った。
「何でアークエンジェルからゼロカスタムが飛んでいくんだよ。そこはエールにしとけよ」
「ロボ系のデモニカは安いもんじゃないからね。仕方ないね」
そんな会話をしている内に軽巡率いる水雷戦隊が雷撃を開始。その後すぐに対潜支援の爆雷をバラ撒き始めた。
「懐かしいな。〝香取〟と〝鹿島〟は先制爆雷出来るまでレベル上げたわ」
「ユンケル十万本の女はともかくカトリーヌはきつくなかったっけ?」
「駆逐艦改ニにする為に1-5周回してたからな。五十鈴、鹿島、香取、軽空母は酷使したぞ」
でも始めにカンストしたのは
「疲労度赤でも無理矢理回せる編成かぁ。
「五十鈴は四体ぐらいカンストしてたし、間違いなくブラックだったな。先制爆雷、対空カットイン、さらには電探持って来る便利な女だった……!」
「発言が畜生で笑う」
ゲラゲラ笑ってると、敵側に動きが。ワンテンポ遅れてオペレーターから報告が上がる。
「敵陣から高エネルギー反応!簡易占術起動──総数六百以上の高位範囲魔法です!」
「総員対ショック態勢!対魔結界急いで──」
「愛宕ネキ、そりゃ判断ミスだ。前進しろ。艦隊の最前線までな」
「ちょっと正気なの!?そんな事したら
「死なせない為に前進するんだよ」
睨み合ったのは一瞬。愛宕ネキが溜め息と共に〝
「館内放送で〝アンカー〟セットする様に伝えておけ。後、マーメイド部隊*2に落ちた奴の回収を最優先にする様に再度通達。急げよ」
「了解!」
慌ただしくなった船内を軽く見回す。祈る者や怯える者。前方に見える夥しい量のMAG光が冷静さを奪い去る中で、何人かは俺の指示を正しく理解したらしく、冷や汗を掻きながらも落ち着いている。
「着弾まで五秒!」
「総員、衝撃に備えて──」
愛宕ネキが艦長らしく綺麗な声を張り上げたのとほぼ同時。多種多様な高位範囲魔法がモニターを白く染めた。
まるで時間が止まったかの様な静けさ。生きている事を理解したのと同時に、旗艦から通信が入る。
『愛宕ネキ!無事かッ!?』
『どうしてそんな無茶を!』
モニター一杯に広がるイケメン二人の姿を見て、漸く愛宕ネキが再起動を果たす。
「文句ならそこのギャンブラーに言って頂戴。私は対魔結界で乗り切るつもりだったわよ」
ジト目をこちらに向ける愛宕ネキに軽く肩を竦め、モニターの二人には苦笑いを向ける。
「星祭の奴等も良く忘れるんだがな。俺のセリスの得意技は
『……【まふうけん】*3か!』
モニターの先で納得の声を上げたラインハルトニキに軽く頷いてやり、ネタバラシ。
「【魔法吸引】と【魔法吸収】の合わせ技なんだが、セリスが座ってる席の役割は
『……成る程。つまり〝愛宕〟が生存している限り、我々は魔法を気にしなくて良いのか』
「敵味方関係無く吸い寄せるからさっきみたいな広域殲滅みたいな状況以外は使えんし、使わん。だから単発魔法の警戒だけは怠るなよ」
『了解。……総員、今の通信を聞いたな?そういうことらしいぞ』
『『『了解!』』』
返事と共に他の艦が勢い良く〝愛宕〟を追い抜いて行き、敵と交戦を始める。どうやら知らぬ間に減速していたらしい。
「さて、愛宕ネキ。チュートリアルはここで終わりだ。後は頑張ってくれ」
「悔しいけど、了解。……危なくなったら助けてくれるのよね?」
「一度助ける度に岩手支部への好感度が二十下がるから気を付けろよ?俺は勇気と無謀の違いも分からん子供の世話は嫌いなんだ」
「分かってるわよ。ちなみに今は幾つなの?」
「百?」
「そう。……五回──いえ、二回で撤退するべきね」
どうやら俺の好感度が六十以下になる事は無さそうだ。尤も、この世界は容易く俺の予想を糞みたいな方向で裏切ってくるが。
◇
『ゴッドフリート、撃てぇー!!』
通信越しに誰かの
それは容易く敵陣に穴を空け、その穴を広げる様にロボ部隊が突撃する。
『戦いとは何時も二手三手先を考えて行うものだっ!』
『弾幕薄いぞ!何やってんの!』
『俺、行きまーす!』
『エヴァンゲリオン!発!進!』
『全軍を指揮する者が弾の後ろで叫んでいては勝つ戦いも勝てんよ!』
『待て!ラインハルトニキ!戦場の熱に浮かれ過ぎだ!後その台詞はレビルのだから!!』
『HA☆NA☆SE!』
『貴方は──そこに居ますか?』
『『『待って!何かヤバイのが居る!』』』
楽しそうにオープンチャンネルで会話するロボ部の精鋭?達の会話をBGMに、セリスと二人で掲示板を眺めながら戦況を確認。
当初の想定より二割程早い殲滅は、俺達の成長を見誤っていた司令部のミスだろう。全体としては嬉しい誤算だな。想定より余力も残ってるし。
「敵の飛行系悪魔は短い命だったわね」
「駆逐艦はほぼ秋月型だしなぁ。突破出来たとしても【グライ】や重火器にゃ勝てんわな」
自衛隊と警察のデモニカ部隊がゲストと言う事もあり、今回の作戦には色んな支部がこっそり作成していたガイア連合産の重火器が笑えるぐらい集まった。
正統派からゲテモノまで正しく趣味で作りました感満載にも関わらず、着々と戦果を積み上げていくその姿は頼もしいを通り越して恐ろしいぐらい敵に対して有効で、ハーピィの様な鳥系悪魔や天使の様な羽根つきは自身の攻撃射程まで潜り込むより先に
────だが、最も戦果を上げているのは重火器では無かった。
「大日本帝国軍も報われるな。
「文字通りの飛んで火に入る夏の虫よね」
戦場の至る所にふよふよ浮いている小型の風船。その紐の先端には小型の爆弾が取り付けられており、先程から突撃してくる天使共を片っ端から吹き飛ばしていた。
『待って!俺らの戦果風船爆弾に負けそうなんだけど!』
『
『術者汚い!ちぃ覚えた!』
『ネタのつもりで鬼手一族にやらせたんだけど、想像以上の戦果で草』
この声は京四郎ニキか。何て事を……!良いぞ!もっとやれ!
「大型の反応は無し。前線も安定してる。──阿鼻叫喚になってる海中とは大違いね」
「潜水タイプの悪魔を警戒して修羅勢を送り過ぎたわ。反省はしないし、謝らないけどな!」
潜水艦の怖さは現代人なら誰でも知っている。海の上に立てる海上戦や飛べる上空とは違い、環境が人間にはキツ過ぎる。
「水雷戦隊が容赦なく爆雷を投げ込んでるのも原因の一つだと思うわよ?」
「異界のボスが海中戦力を馬鹿みたいに増大したのが悪い。飛行タイプ減らして潜水タイプだけに絞るとは誰も考えなかったし」
「制空権を即座に捨てる辺り悪魔よね。人間の思考で動いていた分だけ後手に回ったわ」
「せっかく取った制空権も海上部隊が海中に潜れるからあんま生きてないんだよなぁ。そのせいで海中からの攻撃をあんまり減らせて無いし、たぶん司令部も旗艦の中で頭を悩ませてるんじゃないか?」
「ネタだとしても、高度な柔軟性で臨機応変に対応しろって命令されない事を祈るわ」
真剣な声色でそう吐き捨てたセリスに苦笑いを向ける。俺達なら普通に言いそうだ。