【カオ転三次】最速で出会った俺らのガイア連合活動記録   作:Lilyala

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何時も感想どうもですー。クダ使いの話は原作の話が結構好きだったので三次で汚すのもなーって感じで別にしました。

異界の主が使う範囲魔法については原作が俺達に割り振る依頼を精査してるみたいなので、たぶんこの時期から危険度高い異界があったんじゃないかなーってぼんやり想像してます。


歴史の転換期(改変結果とも言う)

 

 全国に【転移】のマーキングを広げたり、異界でハクスラしたり、東京に指示を飛ばしに行ったり、尾狐様と昔話をしたり、ネコマタから逃げたり。色々していたら、気付けば桜の咲く季節となった。

 

 その日は元々心待ちにしていた日という事もあり、星祭神社の面々と居間のテレビを見ている。当主も分身では無く本体で来ている辺り、どうやらあちら側も気になって仕事が手に付かないらしい。

 

 

『えー、それではNTT株式会社代表取締役となった──』

 

 

 お偉いさんが出てきて挨拶を始めるが、前世とは違い興味は無い。大事なのはこの後に語る事業展開だ。

 

 

『高速道路が日本を一つに繋いだ様に、これから先の時代は『JUNET』の様な技術が日本全国、そして国と国を結び付け──』

 

 

 そんな話は良いから早く!

 

 

『えーまずは東京と大阪と京都。その次に神奈川、山梨を始めとする──』

 

 

「良しっ!」

 

 

 思わずガッツポーズ。でもそのラインナップの中に山梨が入る違和感が凄い。

 

 

「これで後は時間が解決してくれるな」

 

「長かったねぇ」

 

 

 俺はサクヤ印の酒で、当主はソフトドリンクで乾杯。一気に飲み干したついでに気になっていた事を尋ねてみる。

 

 

「そういや鯖とかどうするんだ?」

 

「鯖?魚の?」

 

「あー何て説明するべきかな」

 

 

これ素人に説明するにゃ俺の知識じゃ足りないぞ……?いや、そもそもどういう風に転生者を集めるのか聞いてなかったな。……よし。

 

 

「説明する前に聞きたいんだが、どういう風にネットで転生者を集める予定だったんだ?」

 

「えっ、普通に2ch的な掲示板を想像してたよ?もしくは求人広告とか」

 

 

 掲示板は知ってるのか……何というか知識の偏りが学校で聞いたレベルだな、本当に。

 

「取り敢えず2ch的なので説明すると、鯖は提供する側が用意するモノ、つまり2chなら2chの運営会社がサーバーを用意しなきゃ他の奴はパソコンを持っていても、サービスとして提供されてる2chの機能が使えない。時代が進めばレンタル鯖や個人鯖も生まれるだろうが、現状だと企業向けモデルぐらいしか出ないと思う」

 

 

 うん、分かりにくいな。その証拠に頭に疑問符が浮かんでら。

 

 

「んー家庭用PCが個人で完結する物だとしたら、サーバーは会社側が用意する、サービスを求める人間に接続させて皆で使わせるパソコン……で通じるか?」

 

「取り敢えず必要なのはわかった」

 

「そんな認識だよなー普通」

 

 

 パソコンやスマホは使えるけどどういう仕組みか知らないアイテムの筆頭だ。俺もそこまで詳しく無いし、それで困った事も余りなかったしな。

 

 

「たぶん他の転生者が掲示板なりSNSなり作り始めると思うんだが、それを待つか、俺達で作り上げるかの二択だな」

 

「どれくらい掛かると思う?」

 

「上次第だなぁ。そもそも掲示板が利益になる事を理解してるのが転生者ぐらいだしな」

 

「ここまで来てサービス開始を待つのはなぁ……終末も早まる事はあっても遅くなる事は無いだろうし」

 

「だよなぁ」

 

 

 さて、困ったぞ。こればっかりは──いや、お金で解決すれば良いのか。

 

 

「良し、決めた。東京に土地を買って新会社立ち上げるわ」

 

「お?何とか出来そうな感じ?」

 

「技術者を青田買いして前世の2chに似たサービスを提供する会社を作る。メシア教関係者が怖いが……」

 

「そっちは俺が何とかするよ。転生者かどうかも判断するし、そのついでにね?」

 

「任せた」

 

 

 さて、これで何とかなるか。なると良いな。てか、これ以上は俺ではどうしようも出来ん。

 

 

『また早期に株式公開をする予定であり、政府に積極的に働き掛けていく所存で──』

 

「……俺ら以外の転生者も頑張ってるみたいだな」

 

「お金になるしね」

 

「文明が進むのは良いことだ」

 

 

 グイッと酒の残りを飲み干して立ち上がる。

 

 

「何処か行くの?」

 

「一本吸って図書室。大まかな鯖の仕組みはわかるが、オカルトとの繋げ方がわからんからな。どうせ敵性判断はオカルトだろ?」

 

「良くお分かりで」

 

「わからいでか」

 

 

 オカルト関連なら全幅の信頼を置くが、それ以外は年相応*1な気がするしな。

 

 

 

 

 取り敢えず東京に居るペットに連絡を取り、企業向けネットサービス開始と共に新会社立ち上げを命令する。

 

 もちろん掲示板だけでは弱いので、動画サービスも始める予定だ。誰もがGAFA*2の凄さは知っている筈だ。

 

 それを餌に他の転生者が食い付けば、共同出資で何とかなるだろう。

 

 とはいえそれまで新会社が赤字を垂れ流すのも不味い。正直、金に困ってはないが赤字という物を本能的に避けてしまう。

 

 なので、高値でサクヤの酒でも市場に流そうかと思ったが……

 

 

「流石、酒造関係は厳しいな。政治家とくっついてるだけある」

 

 

 前世からそうだったが、日本酒の酒造免許は取得する事が不可能に近い。酒と政治の繋がりを調べると、かなり黒い事実や噂話が出てくるからな。

 

 さて、困った。質は付加効果*3も込みで保証するが、売れなければ買われない。

 

 裏で流すのも良いが……

 

 

「こんな美味い酒にケチ付けるのもなぁ」

 

 

 仄かに桜の香るこの酒はサクヤの権能で速成された奴だが、それでもこの美味さだ。

 

 サクヤが本殿で毎日必死に育ててる酒を今か今かと楽しみにしてる酒飲みとしては、これに余計な価値を付けたくない。

 

 

「酒造関係の乗っ取りは国が厳しいからな……何処かに正規の免許持ちで話のわかる所は無いかね」

 

「あの、ナナシ様。酒造関係なら星祭神社の配下の酒造では駄目なのですか?」

 

 

 なん……だと……!?

 

 

 詳しく禊に聞いてみると、遥か昔から星祭神社に納品する為の御神酒を作ってる所が正規の免許を持っており、細い販路もあるそうだ。

 

 その販路に混ぜて売りに出せば良いのでは?というのが禊の提案。少しお偉いさん達に話を通さなければ行けないが、サクヤの酒を飲ませれば馬鹿でもわかるだろう。この酒の持つ〝価値〟が。

 

 

「最初は浅間神社系列に個人販売という形で頼む。暫くは速成のしか流さないが、十万でも売れると思うぞ」

 

「随分強気な御値段ですね……」

 

 

 半信半疑、と言った様子の禊にネタバラシ。

 

 

「覚醒者なら酒から木花咲耶姫の霊力を感じ取れるだろ。ぶっちゃけこれ買って置いておけば、低級の悪魔は近寄れなくなるぞ」

 

 

 メシア教に破壊された山梨県内の神社仏閣を守る為でもあり、いざという時の最終兵器(リーサルウェポン)にもなる御神酒だ。正直、十万でも優しさプライスだと思う。

 

 

「流石は霊峰富士の御神体と言うべきですか」

 

「それが端正込めて作ってる正規品は覚醒者以外飲めるか微妙だけどな」

 

 

 二人で視線を本殿近くにある酒蔵に向ける。そこからは、覚醒者なら誰でも感じる事の出来る程の〝神威〟が立ち昇っていた。

 

 

「本人……本神?様は気さくで可愛らしいお方なのですけどね」

 

「神話補正なのか、異性の俺には常時【魅了】が飛んで来るけどな」

 

「えっ?そうなのですか?」

 

「お陰で当主のネコマタの魅了に耐えられたのは良い事なのか悪い事なのか」

 

 

 間違いなく【魅了耐性】は生えてると思う。日常のふとした瞬間に目でサクヤを追ってる事に気付く速度が段々速くなっていったし。

 

 

「あ、そういえば報告が遅れました。私達も二層の奥地が狩り場になりそうです」

 

「お、おめでとう。もう少しで一緒に狩れるな」

 

「当主様が言うにはレベルはともかく技術が足りてないみたいなので、都様に稽古を付けて貰いながら三層を目指したいと思います」

 

「俺と違ってお前らは当主を支える方がメインだぞ?力はあるに越したこと無いが、それを忘れるなよ?」

 

「はい。理解しております」

 

 

 んー……焦ってる訳では無さそうか。いざとなったら都が止めるだろうし、乱入試験はやるだろうから口出しはしないでおくか。

 

 会話も無くなったので残りのサクヤ酒を飲み干し、立ち上がる。このまま風呂──は危ないから一服でもしますかね。

 

 外に出て、そのまま本殿の上に飛び乗る。懐から取り出した煙草を咥え、霊力で火を灯す。

 

 星祭神社は拝殿と本殿が物理的に玉垣で別れた構造となっており、コの字型の社務所がその二つを繋いでいる少し不思議な形の神社だ。

 

 さらに当主様直々の結界により、外から本殿の境内を覗く事は出来ず、霊力の漏れすらも無い。

 

 その事に違和感を覚える事すら難しく、俺でも外からでは中で何をしているか気になる事すら出来ないのだが……

 

 

「木花咲耶姫が解放された事に気付いたのか、メシア教徒が拝殿に彷徨(うろつ)く様になったな」

 

 

 あの程度の力量では本殿の結界に気付けないだろう。とはいえ油断大敵。万が一にでもサクヤが本殿の外に出たら、容易く捕捉されてしまう。

 

 煙を吐き出し、酒造の方へ目を向ける。浅間神社は皆、彼女の帰還を心待ちにしているのは知っている。

 

 せめてメシアが国にでも帰ってくれれば楽なのだが……今はまだ、解放されている事を仄めかす程度しか出来ないんだよな。

 

 丁度、酒蔵から出てきたサクヤが俺を見付け、大きく手を振った。それに軽く振り替えし、携帯灰皿に吸い殻を突っ込む。

 

 今はまだ、雌伏の時。早く転生者を集めて石長比売を解放したいもんだ。

*1
主人公はショタオジを10歳ぐらいだと思っている(作者の脳内ショタオジがそれぐらい)

*2
Google Amazon Facebook Apple の四社の総称

*3
木花咲耶姫の権能は多岐に渡り、神格とセットで第一生産業なら全てカバー出来る




パソコン関係は作者もなんとなくしか知らないので、調べてみても疑問符ばかりでしたね。

ちなみにこの小説はスマホ産です。読みにくかったらご免なさい。
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