【カオ転三次】最速で出会った俺らのガイア連合活動記録 作:Lilyala
ネタ被ったー!でも〝女王艦隊〟ってこう使うべきだよね!
原作のアニメ見れば、あのサイズを武器にしない理由が無いし(笑)
「行けッ!フィン・ファンネルッッ!!」
〝核〟となる旗艦以外の全ての氷船をダイナミック突撃させる。水さえあれば再生可能な大質量の軍艦だ。砲撃するより、その質量をそのままぶつける方が強いわな。
だが相手は腐っても終末の四騎士と呼ばれる高位悪魔。〝繋ぎ〟が見えぬ程の神速の矢が氷船を悉く砕き、蒸気船の進路上に存在する異物を全て排除する。……これだから高位悪魔は。
「ならば纏めて沈めッ!──〝タイタニック〟!」
補充の効く氷船を突撃させ、砕けた氷を再利用して
術式の強度、規模共に現在可能な範囲ではそれなりに上位となる術式。それ故に最低限の〝戦果〟を期待していたのだが……
「やっぱ無理か」
「〝勝利〟って理不尽ね」
目の前の氷山を派手にぶち破り、
「セリスはホワイトライダーを頼む。俺は船を止める」
「了解」
海の上を飛ぶように跳ね、セリスが最奥の蒸気船を強襲。それに合わせて霊符をバラ撒き、術式を起動。
「〝IWANAGAマウンテン〟」
海底で発生した大爆発が敵味方問わず、遥か上空まで船を打ち上げる。〝女王艦隊〟の旗艦はその時の衝撃で維持出来ないダメージを負って消失。あちらの蒸気船も三隻が砕け散り、海の藻屑に。
残る一隻は──
「可愛げの無い騎士ね」
「可愛げの無い騎士よの」
逆さまに立っている事を全く感じさせない動きで、両者が戦場を広く、時には
セリスが斬撃を繰り出せば、白騎士は馬の腹を蹴って即座に躱す。白騎士が矢を放てば、その全てをセリスが即座に切り落とす。
僅か一手でもミスれば、それがそのまま勝敗に直結しそうな一進一退の攻防。【ゴッドアロー】とかいう糞技のせいで、僅かだがセリスの方が不利か。
そんな激戦を逆さになりながら眺めていると、先程の術式で作った
俺と共に落ちている騒がしい過激派達は、残念ながら最強の武器『地面』に叩き付けられて柘榴だろう。それは白騎士へのMAG供給が無くなる事を示しており、戦況は時間と共にセリス有利へと変わる。──つまり、だ。
「勝ったな」
「生存フラグを立てるのやめなさい」
どうせ運命が何やかんやして生き残るんだろ。ちぃ、知ってる。
諦観と共にクルリと一回転して大地に着地。──そして全速力で移動。こんな所に居られるか!俺は逃げさせて貰うッ!
その直後、俺の元居た場所に蒸気船が突き刺さった。逃げ遅れた過激派はミンチとなり、生き残りはほぼ全滅。
COMPも破壊された様で、次々とパワーやドミニオンがMAGに還っていくが……
「……全く。この程度で死ぬとは使えぬ部下共よ」
予想通り白騎士は健在。溜め息を吐き出しながら自身の影を広げ、物言わぬ死体となった過激派の遺体を取り込んでいく。────変化はすぐに現れた。
「……悪趣味ね」
嫌悪を声色に乗せ、吐き捨てたセリスが剣を構える。だがその感情を白騎士は嘲笑い、告げる。
「どれだけ人を演じようとも貴様も悪魔でしか無い。人の様なその感情は偽りであり、その事から目を反らす貴様がどれだけの罵詈雑言を吐こうとも我には響かんし、我が愛馬の美しさに翳りをもたらせん。残念だったな?」
「ねぇ、セッツァー。私コイツ嫌いだわ」
「メシア教の糞みたいな価値観に染まったMAGから現れた悪魔だぞ?メンタル無敵なのは分かってた事だろうに」
「それを差し引いても嫌いなのよ。──文字通り価値観が違い過ぎる」
原作に登場するホワイトライダーが騎乗する白馬には、メガテンらしい見ただけで気持ち悪くなる様な悍ましいデザインが採用されている。
原典の〝斑〟という一文から発展させ、全てを目玉に置き換えられているのだ。
目の前に立つ白騎士の白馬も同じ。その意味を──俺達は
「勝利の上の勝利。【支配】を司る神の尖兵であり、神話では主から直々に世界の1/4を支配する権利を与えられた特別な存在。それがお前ら四騎士だったな」
「ほう?そちらの小僧は我が偉大さをしかと理解しているのか。感心感心」
楽しそうに嗤う悪魔は間違いなく気付いている。俺達が
考えてみれば単純な事だった。コイツの司る〝勝利〟とは、聖書の製作時期から考えて間違いなく
その象徴として生まれた白騎士が跨がる白馬。その原材料は──征服した土地で得た戦果。つまり、
後は多くの人間を惹き付けた
「──
「クハハッ!!敗者に相応しき末路だろう?」
ホワイトライダーを現世に留める為だけに死すら許されず、縛り付けられ、苦しみに染まったMAGを生み出す装置と化した者達。それが白馬の身体に浮かぶ
敗者を取り込み、自らの玉座に変える。戦場で剣を掲げる王の足元には無数の骸が積み重なり、それがそのまま王の〝
目の前の白騎士は下した人間の
「脳缶、人間牧場、人体改造だけで飽きたらず。死による救済すら搾取するのか」
「王である我の物をどうしようと我の勝手だろう?
「…………そうだな」
この程度で動揺する可愛さは母親の
むしろ神職の一人として死による救済を汚したコイツを許せない。
絶対にこの場で仕留めると考える程度には、怒りの感情が胸の奥底から湧いて来ている。
────だからこそ、俺が吐き出す言葉はこれ以外に存在しなかった。
「お前はここで殺す。惨たらしく、凄惨にな」
「その意気や良しッ!!我も全力で喰らうてやろうッ!」
セリスとタイミングを合わせて同時に斬りかかる。不意打ちに近い完璧なタイミングだったが、白騎士はそれを読んでいたかの如く大きく距離を取り、権能を発動した。
「来いッ!我が下僕よッ!!──【死天召喚】!」
現れたのは無数の『ヴァーチャー』……では無い。いや、性能的には『ヴァーチャー』なのだろう。
だがその見た目は天使と呼ぶには余りにも
「……どういう事なの?」
「たぶん
「クカカッ!賢いな小僧ッッ!正解のプレゼントをやろうッ!」
口から涎垂らし、瞳孔が開きっぱなしの
活性化したMAGの色は──黒く偏食した血の様な《赤》。
「どう考えても【石化針】だな。当たるなよ」
「無茶を言ってくれるわね……!」
綺麗に並んだ
とはいえ高く見積もってもレベル五十程度のヴァーチャーから放たれる攻撃だ。俺もセリスも、今更この程度の射撃に当たる様なヘマはしない。
問題なのは、その合間に放たれるホワイトライダーからの神速の矢だ。
低速な【石化針】に目が慣れてしまえば、避ける事は不可能な程の射撃。かと言ってそっちに集中すれば、置く様に放たれる〝指の骨〟に当たってしまう。
瞬時に判断を下さなければならない戦場は、人間が想像している以上に集中力を削ぐ。それを単体で再現するとは……流石はホワイトライダー。終末の騎士の名に恥じない強さだ。
「見事な物よの。我が分霊が欧州で戦った、幾多の英雄にも勝るとも劣らない強さだと、王たる我が貴様らを認めよう」
「さよけ」
剣を振って〝指の骨〟を切り払い、神速の矢はホワイトライダーの動きから弾道を見切って回避する。
合間合間に地面を傷付け、落とすフリをしながら霊符を撒いて行きつつ、ダーツを投げてセリスをフォロー。
さっきから
霊格的には
(……ショタオジの過保護が白騎士の持つ【支配】の権能に働いたか)
さて、どうするかね。