【カオ転三次】最速で出会った俺らのガイア連合活動記録 作:Lilyala
くっ……仕事が無ければ終わっていた筈なのに……!
まだ途中だけど年末の挨拶の為に投稿します。
続きは来年だぜ!
「轢き逃げダイナミックッ!」
「うお!?危ねぇ!?」
そろそろ死にそうなオボログルマをバッタリ出会った修羅に突撃させる。が、残念ながら深層組だったらしく見事に躱わされた。その警戒心は見事。
「──だが甘い。追尾して【自爆】しろ。オボログルマ」
「ちょ──!?」
物理的に有り得ない急ブレーキを掛けたオボログルマがドリフトしながら大爆発を巻き起こす。
とはいえこの程度で殺れるなら深層で殺されているからな。コンテナに積んでいたのは【
まぁ、それだけあれば駆け抜けるには十分なんだが。
空に向けて
肉を叩いた様な、鋼を叩いた様な。表現に困るこの音はクロネキが殴られた時に鳴る音だ。地面を
基本的にクロネキのメイスが直撃した場合、柘榴を地面に叩きつけた様な音が鳴るしな。カスったなら骨折確定だ。
(西は殺り合いながら北東に向けて移動してる奴が多数。東の雪原と氷山は田舎ニキかジャンヌネキの領域──いや、これは二人
領域が相乗効果で八寒地獄みたいになってやがる。氷結弱点の奴は踏み込んだ時点で間違いなく死ぬな。耐性持ちでも凍死する気もするが。
「で、肝心の西が移動する原因は──うん?」
式神越しに見えた光景。それは頭が理解する事を拒むぐらい凄まじく、思わず目を擦る。
「だが残念。これが現実……!てか?」
俺の目が可笑しくなければ【
もちろん元の地形なんざ残っていない。というか現在進行形でクレーターが作られている。
『さっきまで隠れとったじゃん!何でいきなり暴れだしたのさ!』
『喜美ネキに引っ張り出されたんですよっ!せっかくアサシンスタイルで遊んでたのに!』
『ヒーハー!!駄目よ探求ネキ!良い女は堂々としてなきゃ!じゃないと世界が暗くなっちゃうわ!!ヤダ!私ったら天照!?』
『流石ねーちゃん!神をも恐れぬ不遜さだぜ!!』
『コイツら自由過ぎる……!』
キレ気味にSネキの発動した【グレイプニル】が【須佐能乎】の右手を封じる様に巻き付く。さらに鎖を伝って蛮ニキと男鹿ニキの二人が駆け上がる。
【真数千手】の方は幼女ネキと誠一郎ニキと魔人ネキの三人を中心に無数の修羅が挑んでるみたいだ。まぁ、その上で探求ネキがレイドボスやってるんだが。
「……よし」
ピンッ!とコインを弾く。表ならグラ爺、裏なら
西で楽しんでる黒死ネキ*1もそう言ってる。
「表、か。世界はグラ爺との勝負を求めてるらしいぞ?」
コインを懐に仕舞いながら木陰に言葉を投げ掛けると、ゆっくりグラ爺が姿を表した。その両手には何時もの武器式神のレプリカが握られている。*2
「それは重畳。団長ニキに怒られずに済むわい」
「団長ニキ?……あぁ、成る程。
「────
強く、短く帰って来た単語に思わず言葉を失う。
探求ネキ、か。また随分と
「だからこの場所なのか?」
「うむ。儂が勝つにせよセツニキが勝つにせよ。この
「さよけ」
言葉を交わしたのはそこまでだった。お互い我慢強い方では無いのだ。後は──戦いで語り合えば良い。
「【刹那五月雨突き】」
「【刹那五月雨切り】」
俺らが使う場合、文字通り〝刹那*3〟の間に何発も叩き込む技となる。
首、心臓、四肢の付け根。合計で六発叩き込んだが、全て切っ先に刃を合わされ、切り落とされた。オマケの様に首と右手に追加で二発飛んでくるのだから〝才能〟という物は恐ろしい。
「これだから物理型は……!」
「儂の【槍剣術】がここまで至ったのはセツニキとシエラ婆のお陰じゃよ」
「嘘つけッ!」
高速を越え、亜音速を越え、音速の領域で武器をぶつけ合い、火花を散らす。
スキルを使わず武器だけで打ち合ってるが、ハッキリ言って分が悪い。
俺の磐長流は遠心力と体重移動を。グラ爺の流派は一を通す為に九を囮とする事を。シエラ婆の薙刀術は必ず敵を殺す技として〝振り下ろし〟を奥義にしている。
──戦闘の九割はフェイントで良い。
──振り下ろしは〝必殺〟以外認めない。
──円の動きを基礎とし、勢いをそのまま拳や武器に伝える。
俺ら三人の学んできた流派を纏め上げ、そこに秋雨ニキが手を加えた〝星祭流〟と呼ぶべき流派は、この三つを奥義として門下生?*4に伝えている訳だ。
うん、賢い奴なら気付いただろう。
俺はすでに劣勢なのだ。まだ
そりゃ文句の一つや二つ言いたくなる。
とはいえそんな俺の気持ちを全く気にせず、グラ爺が
「これは本心よ。生前から
激しさを増すグラ爺の槍を十文字槍を回して弾き、同時に迫ってきた剣の刀身を蹴って逸らす。
ついでに袖を振る要領で【ヤブサメショット】を放つが、軽く槍を回され全て弾かれる。仕方なく呪符をばら蒔いて一旦距離を取り、呼吸を整えた。
「探求ネキの元へ余力を残していこうとするならこのまま殺すが……どうする?」
「んなもん決まってる」
後先なんて考えず、今の俺が持ちうる全てを使って殺すだけだ。
袖から引き抜いた霊符を額に当てる。発動するのは──巨乳同盟*5の仲間に助言した際、知った術式。
「【投射呪法】」
元ネタは呪術廻戦に登場する術式の一つで、その効果は1秒を24分割し、想像した通りの動きを行うというシンプルな物。
物理的に不可能な動きを想像した場合は1秒間フリーズするペナルティがあったり、決められた動きしか出来ないせいでカウンターを決められやすいと言った欠点こそあるが、作中でもそれなりに活躍した術式の一つだ。使い手が人気(?)だったし。
「確かドブカスニキ*6が得意としている術式だったかのう?」
「おう。ドブカスニキが下層試験に落ちた時にちょっとあってな。術式の改造ついでに有り難くパクらせて貰ったんだ」
話としては凄く単純で、聞けば誰もがそらそうよと言う話なのだが……当時のドブカスニキは酷く落ち込んだ。
思い詰めて、がむしゃらに努力して、それでも結果を出せず、ガイアニの方でも問題を起こし掛けたので俺が〝お節介〟を焼いた、というのが術式を知った経緯となる。
ちなみに問題自体は秒で解決した。というかレベル1でも使いこなせる程度の術式が、レベル50を越えたドブカスニキに合うわけが無い。
本人は原作と違って努力家の好青年だし、それも含めて考えれば──当然、使ってる〝道具〟が原因だわな。
「つまりドブカスニキは『ひのきのぼう』でずっと戦ってた訳だ。それで
「ショタオジは気付かなかったのか?」
「気付いていたさ。だけどショタオジは過保護だからな。ここで
「くくっ。確かに我らが盟主ならそれを選ぶか」
お互いに軽く笑みを浮かべた後、首を振って気持ちを切り替える。改めて武器を構えた時には──グラ爺も準備を終えていた。
「それじゃ──改めて」
「うむ」
ここから先はノンストップだぜ!
◇
新人さんを拾いつつ感想をネタに変える作者です。
今年はお世話になりました。
また来年も宜しくお願いします。
それでは皆さん良い御年を!