【カオ転三次】最速で出会った俺らのガイア連合活動記録 作:Lilyala
半終末前の話なので、うちの主人公は未だミミックを経験してません。なので少し違和感を感じるかも?
ついでにアビャゲイル様とふーじん様が書いた運命力による排除を自分なりに盛り込みました。
「おっす」
「セツニキ!?」
驚きの声と共に立ち上がったのは、増幅レベルがパーティー外成長*1する二人の内の一人──では無く、ロマサガ3に登場するトーマス・ベントそっくりな黒札、お弁当ニキ*2だ。
「風の噂で何やら
「その為にわざわざ岩手まで……?」
「俺にとっては徒歩零歩圏内だぜ」
俺の横で手を振りながらお弁当ニキに微笑むのは、本日のお供である
元修羅木綿であるコイツは【トラポート】と【
また基本的に運輸課で働いているからか、実は俺より知名度が高い。東方組で覚えやすいのも知名度に拍車を掛ける上に、古参、新人問わずお世話になった奴が多く、大半の人間は
俺はショタオジに嫁をNTRていた……?
「主様。本題から逸れてますよ」
「おっと、失敬。ガイア連合の
式神故の繋がりから俺の心を読み取ったアイが本筋に戻す。最近はスケベ部の相談を受ける事が多くて、脳味噌がそっちに偏っていたぜ。反省、反省。
「な、何と言うかセツニキの意外な顔を見た*3様な……」
「そら買い被り過ぎだ。俺も頭ヒーホー族の一員だぞ?別に幹部でも無いしな」
もし違う様に見えたなら、それは間違いなく
錯覚だ。
ガイア連合に通用する権力は俺の手の中に存在しない。あるのは人脈と戦力と金ぐらいだ。十分だって?それはそう。
「さて、これから時間あるか?無いなら空いてる日を教えてくれ。大人しく出直してくる」
「いえ、大丈夫です。何かするんですか?」
「俺や星祭はお弁当ニキの
新規に新しく作ろうとすると何となくやる気が失せたり、別の事に熱中したり。岩手には気軽に来れるが、お弁当ニキの存在を忘れたり。
ぶっちゃけ山梨の異界が気になって、今すぐ帰りたい気持ちで一杯だしな。ショタオジに任せ、俺らに頼んできたにも関わらず。
これが〝運命の干渉〟ってヤツなんだろう。いずれ行く気が起きなくなったり*4、足止め食らったり*5する事が普通にありそうだ。
愛宕ネキと製造班に話を通し、お弁当ニキを連れて鬼手神社へ転移。
拝殿は山奥の寂れた小さな神社。結界を抜けた先にある本殿は星祭より広く、緊急時にはシェルターとして機能する様に作られている。
そんな神社の境内にある鍛練場にお弁当ニキを伴って現れると、居合わせた鬼手一族達から歓声が上がった。
中には指導して貰おうと駆け寄ってくる者も居たが適当に断りを入れ、場所を空けて貰う。
「まずは俺のお古の
霊符から取り出したのは、外地が黒、内生地が炎の様な色合いのマント。
「効果は【火炎無効】と【火炎反撃*6】の二つ。防具のモデルは分かるか?」
「……炎のマント?」
「正解」
ロマサガ3の中盤で戦う四魔貴族の一人『魔炎長アウナス』が落とす装備──を模した物。
【火炎弱点】の俺が上層時代に愛用していた装備だ。
「運命とやらに干渉されてるのか、新規に作ったり、お弁当ニキに全く関係無い物は駄目でな?色々試した結果、原作に登場する装備のレプリカなら大丈夫だって分かったんで倉庫漁って持ってきた」
「えっと、本当に貰っても良いんですか?耐性装備ならまだしも無効装備はまだまだ高額ですよね?」
「金には困ってないし、今の俺らの狩り場だとこの程度の装備じゃ普通に【貫通】されるんだよ。だから遠慮無く使ってくれ」
レベル三十ならまだまだ現役だしな。俺も下層に通う少し前ぐらいまで使ってたし。
「……ありがとうございます」
「気にすんな。それにまだまだあるぞ」
続いて取り出したのは、くすんだ色の小さな指輪。
「残念ながらこの世界には『ヤーマス』が無いから増殖バグ*7は使えんが、効果は元ネタと変わらん指輪だ。四魔貴族相手なら必須だろ?」
「王家の指輪*8ですか。セツニキも意外とゲームするんですね」
「ロマサガ3とFFTはやり込んだからな。──ほら」
「うわぁ……バグまで使って全スキルカンストしてる……」
俺のガイアフォンにあるデータを見て、少し引いた様な反応を見せるお弁当ニキ。
解せぬ。全技閃いて、全レア装備集めて、パーティーメンバーの武器スキルと術を50にしただけなのに。
「LV七星剣*9とか懐かしいですね。俺も昔やった記憶ありますよ」
「作中最強の剣だからなぁ。シャドバ分身剣*10でカンストダメ余裕でした」
「シャドバ無くても余裕なのでは……?」
「それはそう」
ただ、ここまでやり込んでもアスラ道場*11で事故る時は普通にある。というかラスボスより強い気がするわ、アイツ。
「主様。
「おっと、
洗脳とは違う、どちらかというと意思の増幅か。そのせいで油断するとすぐに本題から逸れる。
お弁当ニキに欠片も興味無い
「一個一個説明したかったが、運命からの干渉が強まってきたから後で見てくれ。性能表はこれな」
「うわー……玄武の鎧*12とかもあるんですか」
「桃源郷の固定シンボルだしな。素材は余りまくってるから作った奴も多いんだ」
「お、アイスソードもある──」
「氷の剣、な?」
「は、はい。確かに氷の剣ですね」
俺ら星祭にとってアイスソードは特別な装備なのだ。こればっかりは認めてやる事は出来ない。例えそれが
「四魔貴族対策の装備は取り敢えず入ってる筈だ。邪眼のマスク*13とかもあるぞ」
「ありがとうございます。これで妹達を助けられる確率が上がる……!」
後半は俺に向けてでは無く、自身に向けての言葉なのだろう。その証拠にお弁当ニキは穴が空く程に渡した紙を凝視している。
俺らが戦えるなら今すぐにでも殴り込みを仕掛けるんだが……本当に儘ならないもんだ。
拍手を一回叩き、お弁当ニキの視線をこちらに向けさせる。そこで漸く俺の存在を思い出したのか、顔が少し紅い。
「す、すいません」
「構わん構わん。逆の立場なら俺がそうなっていたさ。──たぶん次が
「……分かりました」
本当に厄介だな、運命とやらの干渉は。今すぐにでも山梨に帰ってアイを抱きたい。ムラサキ達を喘がせたい。その気持ちがウザイぐらいに強くなっている。
集中力が定まらないまま、それでも
現れたのは──四本の腕を持つ青い骸骨。
そう──ロアリングナイト先生だ。
「元はエドニキ達が開発したアガシオン・スパルトイ*14なんだが、星祭ではそれを弄くって先生を作っていてな?鬼手神社に置くってのと、お古だからか何とか持ち込めたぜ」
ただ、そろそろ俺の方が限界に近い。最後まで説明行けるか……?
「原作との違いは
持たせる武器を変えるだけで多種多様な武器の〝見本〟を見せてくれる上に、命の危険の無い
もちろん【教導】のスキルも搭載されているし、訓練が終わったら【エナジードレイン】で勝手に再生もする。
流石先生!頼りになるな!──ふざけてみたが、ここが限界か。
「アイ、頼む」
「畏まりました」
「セツニキ……?」
「気に……すんな。こうなる事は……分かってた……からな……」
不自然な程に高まる性欲。磨きあげてきた直感が
先生の使い方を詳しく教えるのは運命とやらの考えに反するのだろう。ショタオジに頼んで【パーマネンス】を掛けて貰ったのにこの様か。どんだけ俺を関わらせたく無いんだ。畜生。*15
「後は……自分で考えてくれ……じゃあな」
「はい……!ありがとうございました!」
お弁当ニキの御礼とほぼ同時に、俺は山梨への帰還した。
◇
なので、武器スキルカンストで撃つと六回攻撃になる。相手は死ぬ。
この後、山梨に戻った直後に主人公とアイは何時もの状態に戻りました。もちろん山梨が危機に陥っていたなんて事はありません。
近付く気が起きなくなるとかマジで良い解釈だと思う(笑)
☆オマケ☆
・ロアリングナイト先生(Lv30)
星祭神社で新人教育の為に作られたアガシオン・スパルトイモデル。現在は鬼手神社在住。
星祭の血肉やスキルカードが差し込まれてる為、レベル詐欺疑惑がある。
お弁当ニキや鬼手一族を指導しながら終末を迎えた後は、時々やって来るタタラネキの指導を行っている。
何故か【ツルハシ術】や【シャベル術】のスキルカードが刺さっていたりする。