【カオ転三次】最速で出会った俺らのガイア連合活動記録 作:Lilyala
時系列は桃源郷や修羅道を作った頃です。本編・星祭の日常1と2の間の話。
元々は脳缶ニキの完結記念。(メシア教要素)
そこにカビゴンニキ(カス子ネキん家の子)や見所ニキ(黒死ネキん家の子)等の未使用キャラを登場させて、うちの主人公が居ない時の山梨や星祭の修羅勢の話を盛り込んだ話です。
書いてる時のノリはひぐらしだった。犯人ではなく、事件の全体像を推理する感じ?
上手く書けたかは……知らん!
俺は平和な令和の記憶を持つ転生者!
悪魔に襲われた事が切っ掛けで何とか覚醒したんだけど、その時に気付いてしまったんだ。
この世界、メガテンやんけ!
お陰で
幸いな事に家族とは離れて暮らしているし、俺は自分の事だけを考えればいいので、生きるだけなら苦労しないのが救いかな?
とはいえ命を懸ける生活はキツイし、出来れば何処かの組織に所属したい。……んだけど、メシアもガイアも信頼できないし、頼みのクズノハはどうやらいないっぽいんだよね。
本当に勘弁してくれよ──
「現在時刻、深夜零時。目標発見っと。俺の【アナライズ】だと普通の人間に見えるけど見所ニキ*1はどう?」
「俺にも普通の人間に見えるよ。モブニキ*2」
「んー……どうしよう?俺、悪魔学は基礎ⅠからⅤ*3と応用Ⅱ*4までしか学んでないから知識に自信ない」
「俺も似たようなもんだよ。マイナー神話群Ⅰだけ読んでるけど*5」
「他はまだなんだ?」
「原文、翻訳、解釈がワンセットなせいで中々進まないんだ……」
「悪魔を相手にするなら必須だもんね……」
二人組の闇召喚士が溜め息を吐き出した瞬間を見計らい、即座に背後に全力前進!こんなところに居られるか!俺は逃げさせて貰うぞ──
「ほいっと」
「──────!?!?」
踏み出した筈の足から力が抜け、そのまま地面に倒れ込む。くそ、俺はこんな所で死ぬ訳には──!
「トドメ〜」
気の抜けたその言葉を最後に、俺の意識が途絶えた。
「……うーん?違和感が凄いね?見所ニキはどう思う?」
「俺の勘もまだ
「って事は、まだ解決出来てないね。依頼者の保護の為に強めの結界張って、備考付きで失敗報告上げておこうか」
「それが良いかも?セツニキも俺達クラスの違和感は無視しない方が良いって言ってたし」
「じゃ、そういう事で──お疲れ様でした!」
「お疲れ様でした!」
◇
私は平和な令和の記憶を持つ転生者!
悪魔に襲われた事が切っ掛けで何とか覚醒したんだけど、その時に気付いてしまったんだよね。
この世界、メガテンやんけ!
お陰で
幸いな事に家族とは離れて暮らしているし、私は自分の事だけを考えればいいので、生きるだけなら苦労しないのが救いかな?
とはいえ命を懸ける生活はキツイし、出来れば何処かの組織に所属したい。……んだけど、メシアもガイアも信頼できないし、頼みのクズノハはどうやらいないっぽいんだよね。
本当に勘弁してほしい──
「お、目標はっけーん。黒死ネキ、どう?」
「私の【アナライズ】だと人間だな。カス子ネキはどうだ?」
「アタシの霊視だと
「ふむ。中々面白い現象だな。どれ、まずは味見させてもらおうか」
────ッ!ヤバイヤバイヤバイヤバイッ!!美人だけど頭のオカシイタイプの闇召喚士だ!
即座に身を翻し、逃走を開始。あんな頭のオカシイ奴らを相手になんてしたくない──
「……なんか
「というと?」
「記憶をコピペしたような感じだ。あとコイツ、
「へっ?アタシ達と同じ転生者って事?」
「ああ。すでに死んでいるがな」
「元俺達ですでに死体。でも
「かもな。ぶっちゃけ、セツニキか探求ネキ辺りを引っ張ってくれば早いと思うが……」
「セツニキは修羅道でエンジョイ中だし、探求ネキもペルソナ異界を対処中だからねぇ。もう一組派遣して駄目だったら引っ張り出しに行こうか」
「そうするか」
「それじゃ、とりあえず一旦お疲れ様でした!」
「お疲れ様でした」
◇
僕は平和な令和の記憶を持つ転生者!
悪魔に襲われた事が切っ掛けで何とか覚醒したんだけど、その時に気付いてしまったんだ。
この世界、メガテンやんけ!
お陰で
幸いな事に家族とは離れて暮らしているし、僕は自分の事だけを考えればいいので、生きるだけなら苦労しないのが救いかな?
とはいえ命を懸ける生活はキツイし、出来れば何処かの組織に所属したい。……んだけど、メシアもガイアも信頼できないし、頼みのクズノハはどうやらいないっぽいんだよね。
本当に勘弁してくれないかな──
「ふーん?確かに面白いね。見た目は完全にゾンビなのに【アナライズ】だと人間判定になるや」
「脳缶ニキ。反応はどうだ?」
「ソロモン関係じゃないよ。それは断言出来る。ついでに言えば、護衛にカビゴンニキ*6を連れて来る必要が無いぐらい雑魚だね」
「つまり、厄介なギミック系で確定か」
「転生者って事が悪さしてるのかも?何となくだけど、そんな気がしてる」
路傍の石を眺めるような、実験動物に向ける視線。余りの恐怖に僕はすぐに逃げ出した──
「ほいっ。……確かに雑魚だな」
「ボクらもレベル五十代の霊能者だし?レベル十程度の悪魔──人間?……どっちだろ?」
「どっちでもいいだろ」
「まぁ、そうだね。とにかく、その程度の悪魔じゃ相手にならないのは当然じゃないかな」
「手こずってるけどな。レベル十の
「修羅勢総出だもんね。ま、今回の情報を上に上げて、いい加減セツニキと探求ネキを引っ張り出しに行こうか」
「それでも分からなかったら?」
「ショタオジが出て終わりでしょ」
「……そうなるか」
「とりあえずこれ以上ここに居ても仕方ないし、一旦切り上げかな?──って訳で、お疲れ様でした!」
「お疲れ様。……蛆、か」
◇
ガイア連合に依頼が来た切っ掛けは東京に近い神奈川県の街で原因不明の奇病が流行ったから、らしい。
幾ら病院で患者を調べても何一つ原因は出ず、出るのは
そんな時、偶々神奈川のB級グルメであるニュータンタンメンを食べに来た黒札が予定に無い店の休業に落胆して項垂れていたところ、近所に住む老人が街の現状を教えてくれたそうだ。
それでこんな事件を拾ってくるんだから、いったい俺達の運はどうなってるんだろうな?
まぁ、そんな経緯で報告が上がり、東京に近いという事もあって現地の霊能組織を依頼主として依頼を発行。黒札達向けの調査依頼として貼り出された。
最初に依頼を受けたのは平均レベル十前後の黒札だったそうだ。依頼を受けたその日に現地入りしたが昼の調査は空振りに終わり、深夜に再び調査したところゾンビと遭遇、それを撃破。
その報告を受け、一旦は完了済となった訳だが……残念ながら奇病は収まらず、さらに深夜に
次に依頼を受けたのはレベル二十前後の黒札達。彼らは前任から引き継いだ情報を元に調査を始め、数日で
だが幾ら狩っても日に日に増えていくゾンビ達を見て、自分たちの手には負えないと判断。依頼失敗を連合に報告。
事務課もその報告を受けて一般黒札の手には負えないと判断を下し、修羅勢に依頼を回す事を決定した。というのが、モブニキと見所ニキが出撃した流れになる。
そこから色々あって俺に回ってきた訳だが……
「すまん。俺はそっちを手伝えん」
今日になって
「理由を聞いても?」
「図書館探検部のメンバーが図書室で遭難したみたいでな?それの捜索に駆り出されるんだ」
「……なるほど」
納得の行く答えだったのか脳缶ニキが何度か頷く。ただ同時に眉を寄せ、困った表情も見せた。
「探求ネキも帰りの遅いハム子ネキを迎えたいから今すぐには動けないって言ってるんだよね。無事な事は確定してるんだけど時間稼ぎ系のギミックに捕まったらしくてさ」
「連合のペルソナ使いは元々少ないし、そこからタルタロス探索を行えるレベルってなると、さらに少数だからなぁ……」
普段なら即座に禊を動かすところだが、アイツはアイツで神社の運営があるし、俺と禊の両方が星祭に不在の状態は避けたい。
となると──これしか無いか。
「ムラサキ。それとギン。お前らはヘルプに向かえ。俺はその間に図書館の方を片付けてくる」
「あの、主様?私は貴方の式神なのですが?」
「だから俺の代わりに手伝ってこい。
「およよ……他の方の式神はおはようからおやすみまで一緒なのに酷い……」
扇子で顔を隠し、わざとらしく落ち込む演技をするムラサキ。なんというか原作似というより二次創作の八雲紫っぽいな。
学びに使った教材のせいか?これはこれでアリだが。
「えっと、セツニキ。そこまでしなくても別に良いよ?」
「いや、こういう時の為にムラサキ達を育ててるんだ。だから遠慮なく扱き使ってくれ」
「……分かった。それじゃ遠慮なく借りるね」
脳缶ニキが頭を下げるその後ろで『式神派遣反対!』と書かれた看板を何処からともなく取り出し、無言のまま掲げるムラサキ。
その額にコインを弾き──大きく溜め息を吐き出す。
なんというか俺の式神だけ毛色が違う気がする。仕組みは同じ筈なんだが。
◇
賭博師、探求ネキ、鑑定ニキ、霊視ニキ
事件の全体像を即座に把握しちゃうのでリストラ。こういう話を書く時、出禁にしないと一行で解決しちゃうんだ……!
特に鑑定ニキと霊視ニキは答えから逆算出来るのが強すぎる。