【カオ転三次】最速で出会った俺らのガイア連合活動記録 作:Lilyala
「次はステータスだな。ここらへんはオンゲーから引っ張る感じで良いか?」
「私は構いません」
「戦士系のSTRとVIT!盗賊系のDEXとAGI!大体魔導士のINT!ヒーラーのMND!我ら!」
「オンゲーのステータスってか?」
喋りながらも紙に書き込む。……んー
「判断力と直感辺りも入れておくか?」
「それなら交渉とかに役立つステも欲しくならない?」
「カリスマ辺りですかね?」
「探求ネキのアイディアを採用。直感はSENSEからSEN、カリスマはCHRで良いとして……判断力を英語に直すとJUDGMENTなんだが、どうする?」
「ジャッジメントだと別物に聞こえる不具合」
「確かに」
日本人だけなんかね?判断力というより審判のイメージがあるのは。
「全部日本語にします?」
「そっちの方が良いかねぇ……」
腕力、活力、器用、敏捷、知力、精神、カリスマ、判断力、直感か。悪くはない。……いや、やっぱ駄目だコレ。
「ステ9個は管理とスキル取得の時に死ぬ気がする」
「あ〜……それなら判断力に纏めますか。取得スキルに直感やカリスマっぽいスキルが合ってもおかしくないですし」
「いっそ肉体、霊力、精神、知識、判断に纏めちゃう?スキルが本体な訳だしさ」
「それで行こう」
データ管理は楽な方が門戸も広くなるしな。
「じゃ、最後はスキルだ」
「まずは量を作って添削ですかね?」
「了解!アタシの考えた最強スキルが火を吹くぜ!」
「現地民のステータスで覚えられるといいな」
「素質5のレベル10が辛うじて四段階目の24を超えるレベルですからねぇ……めぐみん*1みたいなキャラが生まれそう」
「それはそれで面白いからオッケー!」
そんな馬鹿な会話をしながらサクサク作っていく。まぁ、俺が作るのはゲームを成り立たせる為のスキルなんだが。
それから何度か探求ネキが提供したお菓子を茶請けに休憩を入れ、意見を交えながらスキルを作っていく。
ある程度の形になる頃には──空は夕焼け色に染まっていた。
「……よし、こんなもんか?」
「ですね。これ以上は試走しながら調整するしかないかと」
「だね。……てか二人とも真面目過ぎ!アタシだけじゃん!高Lv用のスキル考えてたの!」
「最低限ゲームとして必要な抑えるべきところは分かってるからなぁ。年長者だし、そういう面白い部分は若い奴らに譲って当然だろ?」
「私は発案者ですから好きにハッチャケる訳には……ね?」
「え〜つまんな〜い。二人の考えたぼくのかんがえた最強のスキルが見たーい!」
「って言ってもなぁ……」
数値を弄れる立場は文字通り何でも出来てしまう。だからこそ自制心が働くというか、好きに弾けられないというか。
同じ気持ちであろう探求ネキと軽く視線を交え、とりあえずアラクネキの意見はスルーする事に決める。その代わりという訳ではないが、別の言葉を紡いだ。
「ほら、そんな事より試走しないか?実は結構楽しみなんだ」
「そうしましょう。私も早くやってみたいですし」
「ん〜仕方ないニャア。今回は流されてあげよう!」
口ではそう言いつつもアラクネキも待ちきれないのか手元のメモ用紙を机の端に置き、サイコロを机の上にセットする。
その動きに合わせて探求ネキがスキルを考えている最中に作っていたキャラクターシートをこちらに滑らせてきたので、【転写】の術式を発動してパパっとコピーして返却。
「それじゃ楽しいキャラ作成の時間だぜ」
◇
「名前は……お試しですし、
「草。ならアタシは
「なんてアッサリ死にそうな名前なんだ」
笑いながら二人が紙に名前を書いている内に、こちらはトランプの用意と敵のデータを作成しておく。
「次はステータス決めかな?」
「ですね。スキル制作中に話していた通り、振り直しは無しの代わりに出た目を好きなステータスに置く事が出来るルールでやりましょう」
「オッケー!」
という訳で二人が5D6をころりんちょ。
「66321ですね」
「こっちは55442」
「いい感じにバラけたな」
探求ネキは二つ天賦の代わりに才無しが一つ。アラクネキは全体的に高いが天賦の才は無し。これは良い試走になりそうだ。
「これ、才能無しを何処に置くか悩みますね。肉体はHP直結ですから切り捨てるとキツイですし、知識は判定で使いますよね?」
「判断も捨てるの怖いよね。捨てるならやっぱ霊力?」
「ですかね?魔法は一切使えなくなりますし、アクティブスキルもキツそうですが」
「レベルアップで上昇しないのはキツイよねぇ」
「ま、キツかったら後で修正すればいいだろ」
正直カンストする前に死ぬと思うが。生き残れる未来が見えん。
──それから三十分後。
「とりあえず試走くんはこうなりました」
| 名前 | 試走一 |
|---|
| レベル | 1/10 |
|---|
| 所持マッカ | 0 |
|---|
| 出自 | - | - |
|---|
| ステータス | 最大値 | 現在値 | 計算式 |
|---|---|---|---|
| HP | 12 | 12 | 肉体の二倍 |
| MP | 3 | 3 | 霊力と精神の合計値 |
| ステータス | 現在値 | 基礎値 | ボーナス |
|---|---|---|---|
| 肉体 | 6 | 6 | 3 |
| 霊力 | 1 | 1 | 0 |
| 精神 | 2 | 2 | 1 |
| 知識 | 6 | 6 | 3 |
| 判断 | 3 | 3 | 1 |
| 所持アイテム |
|---|
| アイテム名 | 効果 | 所持数 |
|---|---|---|
| - | - | - |
| 所持スキル |
|---|
Active Skill
| スキル名 | 効果 | 分類 | 消費 |
|---|---|---|---|
| - | - | - | - |
Passive Skill
| スキル名 | 効果 | 分類 |
|---|---|---|
| 回避LvⅠ | 回避判定時+1D4 | 肉体3 |
| 物理耐性LvⅠ | 物理ダメージ-1 | 肉体6 |
| 悪魔知識LvⅠ | 戦闘開始時1D4を振る。敵のLvを超えた時、敵の情報を獲得する | 知識3 |
| 罠外しLvⅠ | 罠の解除判定時+1D4 | 知識6 |
| 察知LvⅠ | 一枚先のトランプの柄を知る事が出来る(要・宣言 探索中3回) | 判断3 |
「ま、そうなるよなというスキル欄」
「これでも天賦の才のお陰でマシという事実」
「アタシは今からゲームバランスに不安を感じてるよ」
俺も不安で仕方ないぜ。
「まぁ、試走しないと何が駄目かもわかりませんし、とりあえず走りましょうか」
「あいよ」
「じゃ、アタシの喪部くんもさっさと公開するね」
| 名前 | 喪部壱 |
|---|
| レベル | 1/10 |
|---|
| 所持マッカ | 0 |
|---|
| 出自 | - | - |
|---|
| ステータス | 最大値 | 現在値 | 計算式 |
|---|---|---|---|
| HP | 10 | 10 | 肉体の二倍 |
| MP | 9 | 9 | 霊力と精神の合計値 |
| ステータス | 現在値 | 基礎値 | ボーナス |
|---|---|---|---|
| 肉体 | 5 | 5 | 2 |
| 霊力 | 5 | 5 | 2 |
| 精神 | 4 | 4 | 2 |
| 知識 | 4 | 4 | 2 |
| 判断 | 2 | 2 | 1 |
| 所持アイテム |
|---|
| アイテム名 | 効果 | 所持数 |
|---|---|---|
| - | - | - |
| 所持スキル |
|---|
Active Skill
| スキル名 | 効果 | 分類 | 消費 |
|---|---|---|---|
| スラッシュ | ダメージ判定時+1D6 | 肉体3 | MP3 |
| ディア | 精神の数値分だけ対象のHPを回復する。 | 精神3 | MP3 |
| ハマ | 2D6を振った合計値が8以上なら対象を即死させる。弱点が【破魔】の時、必要合計値は半分になる。無効化された場合、即死判定は行われない。 | 霊力3 | MP3 |
Passive Skill
| スキル名 | 効果 | 分類 |
|---|---|---|
| 植物学LvⅠ | ◆イベント時、薬草を一つ獲得する。(戦闘終了時、最もHPの減っているPCのHPを30回復する/強制発動) | 知識3 |
「アクティブスキルの使い勝手を確かめてやるという意思を感じる」
「制作者側としてはありがたいです」
「MP的に一回づつしか使えないけどね!」
「それでも現地名家よりマシなんだよなぁ……」
「スキルも無いですし、残された指導書も間違ってましたからね……」
「うへぇ……」
真面目な話、戦力として名家を数えている支部は極少数だろう。俺達がテコ入れしているならまだしも、純粋に戦力として数えられるのは本当に僅かな支部にしかいない。
それぐらいメシア教の根切りは日本の霊能組織を丁寧にすり潰した。ショタおじが居なければ星祭神社の巫女達もロバだったしな。
「……この話題はここまでにしましょう。それよりそろそろテストを始めませんか?夕飯までに何回か試したいです」
「さんせーい!イッチですら過去を変えられない以上、ウチらが悩んでも解決しないしね!」
「じゃ、用意するわ」
さて、どんな結果になるやら。