【カオ転三次】最速で出会った俺らのガイア連合活動記録   作:Lilyala

6 / 322
やっと会えたね!こっからは緩い雰囲気で進みます

ごちゃまぜサマナー風に言うなら運命に愛されなくなる


スピリット・オブ・ファイアを使役してそうな顔

 あの後の事を簡潔に話すとしよう。

 

 とは言っても、霊符に仕舞っておいたメシア教の被害者達を供養して、騎士様とママに寺の結界内に入って貰った後に〝隔離〟して蠱毒の儀式を終わらせただけだが。

 

 寺の内部に居た人達には申し訳ないが、異界内での出来事を忘れる様に結界を弄らせて貰った。覚えていても苦痛なだけだろうし、僅かにでも〝見える〟とロクな事にならない世界だ。忘れた方が彼ら、彼女らの為になるだろう。

 

 騎士様に関してはママに預けた。本人にその意思があった事も大きいが、手足の再生に必要な食料の確保もロクに出来ない以上、彼に選択肢は無かっただろう。ママの方も闇召喚士達が壊滅した以上、街の霊的防衛に不安があるだろうしな。お互い打ち解けるのはまだまだ先になりそうだが、それも時間が解決するだろう。

 

 俺に関連する事と言えば──そうだな、自身から〝ぼく〟の記憶を抜き取り、一緒に供養した。ついでに遺品の煙草も。

 

 この世界に来世があるのか分からないが、次こそは幸せになって欲しい。そんな気持ちと共に祈りを捧げた。

 

 振り返って見れば、何時もの原作(メガテン)らしい話だった。メシア教(クソ)がやらかし、一般人(モブ)が被害を受け、誰にも救いなく終わる。今回は抗えただけマシだった。それだけ。

 

 

「……ま、〝ぼく〟と〝母親〟から貰った第二の人生だ。精一杯生きるとしますかね」

 

 

 確実に来るであろう終末。一夜にして家なき子。前世の祭神がどうなったかも気になるし、うちの神社がこの世界にあるかどうかも気になる。ネコマタを召喚したいし、金も稼ぎたい。やりたいことが多すぎて涙が出るぜ。

 

 親のお使いのフリしてコンビニで購入した煙草(キャビンマイルド)に火を付ける。金はママから貰った。子供が簡単に煙草を買える時代と言うべきか、バブル崩壊後の傷跡が残る時代と言うべきか。競馬新聞にはシンボリルドルフの三冠を称える記事が載っていたから今は一九八四年辺りか。

 

 ()()には凱旋門に挑む事が書かれていて、俺と同じ『転生者』の匂いがチラホラと。これは経済系にも同類が居ると見るべきか。否か。

 

 気が付けば、煙草が根本まで灰になっていた。携帯灰皿に煙草を突っ込み、もみ消す。

 

 

「……取り敢えず富士山でも登るか。丁度目の前にあるし」

 

 

 後から思えば、この時の俺はどうかしていた。

 

 まるで導かれる様に()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 そして──俺は出会った。

 

 

「やぁ☆『転生者(ご同類)』星霊神社へようこそ。歓迎するよ♪」

 

 

 スピリット・オブ・ファイアを使役してそうな──神主に。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。