【カオ転三次】最速で出会った俺らのガイア連合活動記録   作:Lilyala

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大体古参修羅勢がストレス貯まる遠征引くと、こんな感じに暴れます。

今回ポロリもあるよ!


Field On Enemy / Night Time

 

 

 今日の俺に撤退の二文字は無い。失った内臓を修復する為に栄養素を固めただけの物*1を食べて肉体を再生して異界を彷徨く。

 

 

「ヒャッハー!首置いてけッ!」

 

「セツニキがF.O.E化してんぞぉぉぉ!」

 

 

 逃げる奴は追わない。異界で敵わない敵から逃げるのは正しい事だ。でも、視界に入ったら切り捨てる。悪魔は容赦してくれないからな。

 

 

「くそっ!おい、そこの悪魔!死にたくなかったら手を貸せッ!」

 

「良かろうッ!一時休戦だッ!」

 

「二人とも良い覚悟だ。だが今日の俺は血に餓えている……!」

 

 

 高速域でぶつかり合い、お互いの獲物を叩き付ける。即席の連携は中々の物だったが──

 

 

「鍛錬が足りん!」

 

『『グハッ!!』』

 

 

 二人纏めて処理する。人間の方は蘇生して、待機していた式神(修羅木綿)に後を任せる。悪魔からはドロップを頂く。当然だな。

 

 

 気分によって形作る武器を変えながら、新人も古参も関係無く襲う。時には正々堂々、時には不意打ちから始まり、一人残らず狩り尽くす。

 

 霊符や呪符はグラ爺に殆ど使ったが、それでも俺を止められる奴はそう居ない。中には小賢しいギミックで無敵化した奴も居たが、()()()()()、範囲外に投げてから処理する。術式の隠蔽が足りん!

 

 結局のところギミックとは〝理〟であり、それを崩す、越える、書き換えれば問題無いのだ。

 

 攻略手段は人によりけりだが、自身の自慢の方法で、それでも無理なら仲間や式神に頼るだけで事足りる。

 

 力 is パワー。運命だろうが何だろうが霊格の前に叩き潰せるのだ。それをショタオジが証明している。

 

 流石に掲示板に情報が広がったのか、周囲には悪魔しか居なくなった。取り敢えず狩って居るが、アイテムを拾うのが面倒だ。

 

 やはり修羅木綿の再雇用を考えるべきか。ムラサキ達は連れ回せる余裕が無いしな──殺気ッ!

 

 

「いや~外れちゃったか。直前まで隠蔽してたんだけどね?」

 

「双子ニキ(兄)か。術式は完璧だったぞ?本体から殺気が漏れたのが減点だな」

 

「俺の未熟かぁ~。……グラ爺から情報提供あってさ。本気のセツニキと戦える機会なんてそう無いし、思わず休暇を切り上げて来ちゃったよ」

 

「光栄だな。──行くぞ」

 

「応ッ!」

 

 

 双子ニキの戦闘スタイルは単純だ。全属性の魔法を相手が死ぬまでばら蒔く。そこに速度の強弱を付け、隠蔽の強弱を付ける。そこの間を駆け抜けて本体を捉えれば俺の勝ち。途中で被弾すれば俺の負け。だが、それは()()までの双子ニキだ。

 

 

「やっぱりさ。今世で仲良くなった皆に置いて行かれたく無いんだよね、俺。だからさ──久々に本気で〝努力〟って奴をやってみたってワケ」

 

「────ッ!ハハハッ!マジかよッ!」

 

 

 思わず笑みが溢れる。確かに双子ニキは近接の才能に恵まれておらず、俺らや修羅勢に近付かれて負ける事が多かった。悪魔相手なら式神や仲間のフォローもあるが、一対一ではそれも無い。

 

 だから俺らの中では戦績が下の方で、それを本人が気にしていたのも知っている。

 

 それでも努力を続けた結果が──これか。

 

 

「万物は名を持って初めて世界に()()()()()。セツニキがそう言ったのはちゃんと覚えてる。だから俺も名付けたよ。──蹂躙しろ【魔法軍団(レギオン)】」

 

「ハハハッ──!掛かってこいやッ!」

 

 

 全属性の【ダイン】系が様々な形となって襲ってくる。今、切り捨てたのは【ブフダイン】に氷精の姿を与えた小さな騎士。【アギダイン】に不死鳥の姿を与えた奴も居る。様々な神話で見掛けたことのある生物達が、()()()()特有の無機質な瞳で襲い来る。

 

 それを切り払い、防ぎ、前へ進んでいると、すでに双子ニキは魔法の展開を終えていた。

 

 

「何時まで経っても【メギド】系使えないからさ。諦めて()()()()()()()。──【メギドラオン?】でございますってね?」

 

「ちぃ──ッ!」

 

 

 放たれたのは、極太の極光。原理的に言えば、全属性を束ねて貫通を付与しただけの魔法。ただ、それだけの魔法。問題なのは()()()()()()万能属性では無く、()()()という事だろう。つまり、普通に弱点を突かれる。

 

 

「中々な糞技だなッ!」

 

「お褒めに預り光栄ですってね!!」

 

 

 何とか躱わすが、それすらも作戦に組み込んでこその修羅だ。避けた先には思業式神と化した精霊?が居る。

 

 それを切り捨てる──事はせずに、せっかく詰めた距離を捨てて離れる。すると、即座に精霊が【ダイン】系となって俺の居た場所にクレーターを作った。

 

 

「うーん……【龍の反応】?それとも【直感】?」

 

「経験だな」

 

 

 返事をしながらトランプを取り出す。軽くシャッフルして一番上を捲ると『JOKER』が。最高だな、今日は強敵と出会える日らしい。

 

 

「お爺ちゃん。それずるくない?」

 

「長生きした奴が強いのは当然だろ?前世も今世も地獄の様な世界を生き抜いてるんだからな」

 

「確かに」

 

 

 言葉を交わすのはそこまで。あちらは再び妖精を生み出し、こちらは武器を取り出した。ここから先は──殺し合い(戦いの中)で語れば良い。

 

 牽制用のトランプを投擲。その影に二枚目を潜ませ、それとは別に隠形で隠したトランプを遠回りに双子ニキへ向けて飛ばす。

 

 

「【影手裏剣の術】!?器用だね!」

 

「こんな事も出来るぞ?」

 

「────ッ!【手裏剣影分身】もか!」

 

 

 二枚目の影トランプに仕込んだ術式を起動。残念ながら【軍団】を盾にされて防がれたが、()()はまだ生きてる。

 

 

「さぁ、ハイクを読め!カイシャクしてやる!」

 

「伏せ札──!?まだまだここからッ!」

 

 

 自身を中心に【マハダイン】系を放ち、周囲を吹き飛ばす。その土煙が上がって視線が切れた事を良いことに袖を振るって()()を飛ばす。

 

 撒いたのはオニキスとブルーオニキス。その意味は色々あるが、今回霊力で強調するのは──まだ秘密。

 

 

「双子ニキ。中々楽しめたが、まだまだ鍛錬が足りん」

 

「まだ、まだ負けてないッ!!」

 

 

 自身を鼓舞する様に吠えた双子ニキが精霊を再展開する。その全てを俺に向けて放ち、自身も全属性の【ダイン】系を乱雑に放って牽制する。──その()()が俺から逸れた。

 

 

「はっ────?」

 

「隙有り、だ」

 

「ぐっ────!」

 

 

 貫手で心臓を抉り出して食らう。 そして引き抜くと同時に治療を開始。

 

 

「俺が撒いたオニキスとブルーオニキスには〝厄除け〟と〝魔除け〟の二つの意味がある。視線を俺から外したのが敗因だったな」

 

「ごほっ……今度は宝石魔術か~……俺にも利用出来そうだし、学ばないとなぁ……」

 

「相性は良いと思うぞ?【軍団】の()()コストも踏み倒せるだろうしな?」

 

「気付いてたんだ?」

 

「動きが無さ過ぎたからな。【地脈接続】は便利だが、戦闘中に使うなら仲間が必須だろ」

 

 

 地脈から霊力を吸収している状態で魔法を放てる技量は素直に凄いと思う。が、そのせいで移動不可になり、俺の貫手を避けられなかったのは鍛錬不足としか言えない。

 

 

「接続のオンオフは練習中なんだよね。精霊も最初はゴーレムを盾にするつもりだったんだけど、鈍足過ぎてさ。諦めたよ」

 

「それなら状態異常を混ぜた泥で作りゃ良いだろ。近寄るだけで迷惑な存在なら近接系の邪魔になるしな」

 

「アッサリ改善点を指摘出来る辺りは流石セツニキ。鍛え直してくるよ」

 

「楽しみにしてる」

 

 

 治療の終わった双子ニキを双子の式神()に託し、適当な悪魔を食らいつつ次の標的を探す。索敵すればすぐに見付けられるが、不意打ちに対処するのも、見付けた奴に不意打ちするのも鍛練だ。

 

 明日には岩手に戻って書類仕事だし、今日は思いっきり暴れるぞ!

 

 

 

 

 あの後も掲示板で情報を知ってやって来た修羅達を相手に大立ち回りを繰り返し、勝ったり負けたりしながら徘徊したんだが、途中で秋雨ニキと当たり、残りの手札を総動員して何とか殺した後に探求ネキに殺されて戦闘終了(リタイア)

 

 手札が何も残ってない状態で探求ネキは無理だ。シエラ婆とはそもそも決着が付かない。ガイア連合の女性陣、強すぎでは……?

 

 自室に戻り、そのまま着替えを持って温泉へ。今日はたくさん殺したので異界探索を切り上げた俺らも多く、普段は見ない奴等と一緒に裸の付き合いだ。

 

 別館二階の宴会場で休憩していると、話題は風呂上がりの飲み物へ。もちろん揉めて*2、鍛練場で集団戦を行い、また風呂へ行く。

 

 勝者はスポドリ派だった。敗因は無手系俺らの所属が多過ぎた事だな。武器無し道具無しでは辛過ぎる。

 

 ちなみにシエラ婆と二人で最後まで戦っていたが、数の暴力で殺された。誠一郎ニキはタフ過ぎだ。

 

 同日に同じネタで争うのは勝者に対して失礼なので、スポドリ派の煽りを歯を食い縛って耐え、無理矢理()()させられたスポドリを飲む。頃合いを見て自室へ。

 

 今日の闘争の残り火が身体に残ってるのを感じたので、ムラサキを呼んだ。

 

 

「主様?何か御用ですか──!?」

 

 

 無理矢理ムラサキの手を引いて布団に押し倒す。その反動で乱れた衣服から溢れた胸を優しく撫で、そのまま本人ごと美味しく頂く。老人は弱火でことこと煮込むのが得意だ。獣の様に襲うのも得意だが、初めては優しくしないとな。

 

 満足そうな顔で気を失ったムラサキを別室に運び、【浄化】を掛けてアイを呼び、オオマチを呼び、レティを呼ぶ。

 

 一人一人()()()()()()優しく愛でるのは大変だが、これからの楽しみとする。

 

 磐長一族の床技は百八どころか千を越える*3ぜ。

 

 最後にセリスを呼んだ。別に愛でると伝えて無いので、仕事終わりの隙だらけな姿を期待していたんだが……

 

 

「準備万端だな」

 

「部屋に呼ばれても何もされない事に慣れたムラサキ達とは違って、自室に呼ばれる時は何時も身嗜みを整えてるもの」

 

「隙だらけの姿を楽しみたかったんだがなぁ」

 

「次からはそうするわ」

 

 

 風呂上がりで色っぽい浴衣姿のセリスとその様な会話をしつつ、優しく布団に寝かせる。

 

 

「ま、そんな余裕はすぐに剥ぎ取るが」

 

「優しくしてね?」

 

「無理だな。諦めろ」

 

 

 生と死を往復した俺の身体は子孫を残す事*4に餓えている……!

*1
無味無臭のカロリーバー。味を度外視してる為、味を消す事で人類の味覚に耐えられる様に加工されている。

*2
ナナシはコーヒー牛乳派

*3
霊力が無かったので鍛えられるカテゴリが神事、体術を始めとする武術、女性を美しくする為の知識、伝承等のオカルト情報、そして床技ぐらいしか無かった。だから一族で極めました!

*4
終末来てないので出来ない




全く関係ないけど、サモンナイトの夜会話システム好きでした。

あの物語終盤のドキドキ感が堪らない……!
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