七人で墓穴掘る(じゅじゅ✕幽白クロス) 作:墓守
ゲームマスターの能力を持って転生した。
霊能力も並行して得られたので、霊能者になろうと思ったが即座に挫折した。
怖いんだもん。怖いんだもん。
霊がめちゃくちゃグロテスクで怖いんだもん。
必死に見える子状態で頑張っていた。
でも、見える子と違って、見えなくても全く容赦してくれないんだ。
私は、目をそらしていた現実を、渋谷駅ですし詰め状態で監禁されてようやく飲み込んだ。漫画に詳しい私はわかるんだ。
これは、大量虐殺の準備ですな……? 人質にされてゴミみたいに殺されるんだ。
一応、この能力だから、私はいつもゲーム機とソフトを持っている。
よくわからないが、時間稼ぎさえすれば、主人公的な誰かがきっと助けが来てくれると思う。多分、きっと、おそらく、絶対。単なる生贄にするとかだったらどうしよう。
とにかく、化け物がいるんだから、倒す人もいてくれるはずだよ。
だから、私、頑張る。
私は、そっとテリトリーを広げた。今から、私は悪役……! 悪の女王。悪の星!
私の体が浮かび上がり……私は、おもむろに踊った。
踊る私を中心に、周辺の人々がどんどんUFOに攫われていく。
勝ち上がるごとに、どんどこ私の周囲をロボットたちが守っていく。
「HEY! LET'S DANCE!」
「おーどらされていまーす!」
そして、私は見つけた。悪役っぽい化け物たちを。
「な、なんだお前!?」
「一寸の虫にも五分の魂! 通行人A、抵抗させていただきます!」
ズビシッと踊りの相手として指定する。死んじゃう。怖い。でも、戦わないときっと確実に死んじゃう。だから。戦う!
それに! ゲームのことなら化け物なんかに負けない!
「通行人A!?」
「くっ どんな確率だ!?」
お願い! 初見殺しされて……!
「Let's Dance! ライ! レフ! ライ! レフ! チュー! チュー! チュー!」
「何をやっている? 馬鹿か? って、あれ? ば、馬鹿な! 体が勝手に……!」
やった! 初見殺しされてくれた!!
後で絶対殺されるだろうけどな!! そこは警察だか霊界探偵だかのお仕事だ。
化け物を取り込み、渋谷駅を踊りながら練り歩く。
恥とかとりあえず置いておく。今日はおめかししているのが唯一の救いだ……!
もう、私が登場人物になったら、後戻りできない。
主人公的な人に計画的に勝ってもらうしかない……!!
そんで化け物とかも、どうにかしてもらうしかない……!
私の体力がどこまで持つかわからないけど、一日までなら踊り続けられる!
「おーどらせていまーす!」
ねぇ、ヒーロー。もしもいるなら。タスケテ。