七人で墓穴掘る(じゅじゅ✕幽白クロス) 作:墓守
残酷な描写が仕事してるので、ご了承ください。原作キャラ死亡です。
その後の会議は揉めに揉めた。
夏油傑が闇堕ちしたなら抹殺するしかないなどと言い出したのだ。
当然、五条悟は怒り心頭。じゃあ宿儺の器になる伏黒も殺せという話になった。
伏黒甚爾、伏黒恵。この二名である。
それには禪院家もオコである。相伝かもしれない男児をよくわからん預言なんかで死なせてたまるか。
二家の勢力を削る為、色気を出して両方処刑という話になったのが悪かった。
その上、処刑はさせないが、処刑なら夏油傑の肉体は利用されないよう五条家で責任持って引き取るということで、夏油傑もこれを承諾。これは黒幕には都合が悪い。
そんなわけで、いろんな綱引きの結果、伏黒、夏油両名は監視付きで呪専で預かる事となったのだった。伏黒親子には逃亡されたけど。そして、伏黒親子を確保しないなら、自分も閉じ込められる謂れはないと夏油も任務時間外の監禁を突っぱねたけど。
むしろ、理由はわかってるんだからカウンセラーをつけてやれよというのは硝子の意見である。夏油や五条の秘密を探ろうとして逆鱗にふれ、即刻叩き出されたが。
もっと福利厚生しっかりして!
さて、一方グルメは怒っていた。
努、友哉、勝の友人達が秘匿死刑になっていたからである。
後からそれを知り、グルメは口を閉じた。
その時には、夏油第二の闇墜ち事件を話していたが。
やはり総監部はダメだ。仙水さんだ。仙水さんしか勝たない。
それはグルメにとって自明の事だった。
そうだ、夏油傑が闇堕ち後に従おう。
仙水さんも夏油傑もやる事は変わらんだろう。
それまで、呪霊や呪術師や呪詛師を喰らって力を蓄えるのだ。
それから、2年。
満を持して、夏油傑の抹殺依頼が降った。
なおこれは、黒幕の望みではない。
五条は宿儺が殺せる。ならば、夏油さえ消せれば黒幕にも従う意味はない。
要は総監部の暴走である。
グルメは指示された場所へと向かう。
そこには、年端のいかない少年を庇う夏油がいた。
「グルメ……! 生きていたのか」
「夏油傑。俺の仙水さん。俺の友達は総監部に殺された。一緒に世界を壊そう」
「な、何を言い出すのですか、グルメ!!」
そう言った案内役の術師を喰らう。
「さあ、行こう、夏油さん」
「わ、私は非術師を許せない。君が憎むのが術師なら、君とは一緒に行けない」
「俺には非術師と術師の差なんてわからない。全員殺すのがシンプルだ。大丈夫。殺したくない非術師はもういない」
「私は、悟を殺したくはないよ……! 悟と約束したんだ。宿儺から守るって。なのに、カッとなっちゃって。何をやっているんだ、私は……! 苦しいよ。悟……っ」
「安心しろ。狂って仕舞えば、笑えるようになる。さっさと正気を手放して俺の仙水さんになれ」
近づく。離れられる。近づく。
「悟……っ」
「傑……っ グルメ、やっぱり生きてたか」
五条 悟は夏油さんを庇う。
「五条 悟。お前の出番はまだ後だ。10年後まで待ってろ」
「俺はお前の知る物語通りに動く気なんか全然ねぇの! 今、傑が俺の事を呼んでくれた。だから、俺は全力で傑を助ける! で、二人で宿儺を倒してハッピーエンドを迎えんだよ!」
「悟っ……」
「それよりお前。その術式……灰原のこと、喰ったな? 他にも知ってる術式がいくつも混じってる。今まで何人喰ってきたんだよ。傑も食うつもりだった?」
「俺は総監部が喰えと言ったものを喰ってきただけだ。夏油さんはいくら命じられても食べないが」
「へぇ? 全部。全部話してもらうからな!!!」
何故か五条 悟が襲いかかってきたので縄を使って拘束しようとする。
喰らった案内役の術師に持たせてた鞄を開け、ぬいぐるみを取り出す。
今、五条 悟と戦うつもりはない。夏油さんがそれをまだ命じてない。
「そのぬいぐるみ……っ まさか、まさか!!! 菜々子!! あああああああ!!!!」
何故か夏油さんも襲いかかってきた。
「待ってくれ、俺には夏油さんと争う理由はない」
「そうか。私にはある。死ね!!」
何故こうなってしまうんだ!?
この世の誰を喰っても殺しても、夏油さんや、夏油さんに引導を渡してくれる役を担う五条 悟は殺せない。
俺は術式を駆使してなんとか逃げ延びるのだった。
グルメ書き始めた時に浮かんだシーンが、
狂って闇墜ちった夏油さんがグルメに手を伸ばし、その手をグルメが取るシーンなんですよね。
違う展開を採用してそのシーン書けなかったので残念です。