七人で墓穴掘る(じゅじゅ✕幽白クロス)   作:墓守

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感想、ここ好きありがとうございます。そろそろ最終回が見えてきました。


ゲートキーパー5

渋谷がゲリラ戦の地獄とかして二日です……。

 

いいニュースもあるよ! 蛍が元気になったのだ。

 

「私のテリトリーは、精神と時の部屋! 中にいる間、時間を加速する! この中で原稿をすれば、締め切りもヨユー!」

【おおー! それは素晴らしいな!】

 

「原稿やってる場合じゃねぇんだよ、殴るぞ。馬鹿ども」

「一般人にどうしろと」

【魔界の穴開ける?】

「ふざけんな。それにしても、相手は一体なんの目的で、どいつなんだか……。こんな大規模な事ができる呪詛師団体なんて」

【あー。確かケンジャクって言って、夏油傑の体とか五条悟の封印を狙ってる奴だと思う】

「は?」

【天元様を操れるんだって。呪霊操術。それと真人がいれば、日本人を全部混ぜた呪霊が作れるって言ってた。ひょっとこみたいになったら楽しいねって】

 

 硝子は慌ただしく連絡をとり始めた。

 でも一歩遅く、夏油が人質を盾に囚われたらしい。

 大ピンチ? えっ なんで睨むの怖いんですけど。

 

「はいっ はい! 私のテリトリーを使えば五条さん、様が早く治るのではっ? だからその、いっくんを許してあげてください……」

 

【蛍ぅぅ〜!】

「お前は知ってる事をキリキリ全部吐け」

 

 そして、蛍はテリトリーを使う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 テリトリーは、術式ではない。

 テリトリーは、防衛本能が刺激されて発動する、身を守る為の能力。その者の思想、境遇を強く反映する。

 

 例えば、蛍。

 蛍はオタクである。イベントを控えてもいた。

 一時期刺激を受けたものの、信頼出来る者とずっと一緒だったことや、原稿をやる予定だができなかったことが影響を受け、時間を提供するテリトリーとなった。

 

 

 例えば、伊地知。

 伊地知の周囲は、常に超人ばかりであった。

 そして伊地知もまた術師志望だった。五条に補助監督に指名されてしまったが。

 そんな伊地知の能力は、周囲をサポートし、見定めるものであった。

 テリトリー内部の情報収集。しかし、それは強力なものにはならないはずだった。

 なんといっても、薄まった魔界の空気に少しの間触れただけ。

 故にテリトリーも小さく、実用性は少ないはずだった。

 力を目覚めさせたばかりで、死地に飛び込むような事がなければ。

 テリトリーは、防衛本能の発露である。

 今、生存本能を極限まで刺激され、伊地知のテリトリーは爆発的に伸びていた。

 伊地知はそれを使って、情報過多に痛む頭痛と戦いながら、存分にサポートを行う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、五条悟。

 

 五条は、異質な魔界の空気、霊気と妖気、死臭と腐臭をふんだんに含んだ大気に鋭敏な才能ゆえに、強い影響を受けた。

 対応する為、高速で作り変わる体。

 魔界の穴が閉じられた後も、残留する匂い、何より呪力の練れない無防備な体の間近に侍る特級呪霊の、異質な呪力。

 それに起こる事件への危機感、代わりに戦う友人への心配、最後のとどめがテリトリーである。テリトリーの効力は、加速。

 

 種類の違う脅威とストレスに晒され続け、体は幼虫が蝶になるように変態する。

 非術師が死の危険に呪霊が見える脳に変化してしまうほどである。

 

 その変質は、激しく五条悟を襲った。

 

 さあ、五条悟の半生を振り返ってみよう。その心を覗いてみよう。

 そこにあるのは、戦いと大切に心にしまった青い春。

 

 傑。傑。僕の親友。失いたくない。

 

 五条の思いは、今、防衛本能と合わさり、縛りとなり、強化され、形となる!!!

 

 

 

 

 

 

 なお、テリトリーとは別に六眼は千里眼(遠くを見る機能)と心眼(感情を視覚で見る機能)を習得したし呪力は爆上がりした。

 

 五条 悟は、早速傑の元へ飛ぶ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これで終わりだよ」

「夏油さまぁー!」

 

 夏油の頭に刀を押し当てられるが、それをした女の頭は次の瞬間、吹き飛んでいた。

 

【五条、悟……!】

【寝込んでたんじゃないのかよ!】

 

「傑」

「悟……遅いよ、ほんと」

 

 ボロボロの体で笑う夏油。

 

「ごめん、傑。呪力ちょうだい」

「は?」

 

 五条が夏油に触れると、凄まじい勢いで夏油から呪力が吸われていく。

 それは、内にある呪霊達も、根こそぎ、全て。

 

「悟!??」

 

 ずっと見てきた。夜蛾学長の、呪骸を作る様を。

 それは五条の中で形となる。

 

 五条が手を出すと、呪力が凄まじい勢いで収束する!!!!

 

 

 そして!!!

 

 

 現れたのは!!!!!

 

 

 

 ちいちゃな傑だった!!!!!!!!

 

 

「は?」

 

 目が点になる。

 

「僕の傑。起きな」

「君のではないが?」

 

 目覚めたちぃちゃな傑は、千里眼で持って渋谷で暴れる全ての呪霊達に使役する呪霊を派遣。

 悪は滅びた。

 

「はぁぁー!???」

 

 傑の悲鳴が、渋谷に響いた。

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