七人で墓穴掘る(じゅじゅ✕幽白クロス) 作:墓守
「では説明してもらおうか、悟」
何人もの術師が圧をかけていく中、ぎゅうっと小さな傑を抱きしめ、笑う五条はあくまでも楽しげだ。逆に夏油は顔を覆ってしまって動かない。
「ああ、六眼がだいぶアップデートされてね。いくつかの機能を呪骸に移すことにしたんだ。僕でも情報が処理しきれないから」
「傑そっくりのそれが、呪骸だというのか?」
「そう。僕のテリトリーは、『絆の証』。互いの呪力を混ぜる事で、術式を委譲できる、ついでに、僕はその相手を傑だけにする縛りを無意識に結んで強化したらしくてね。この……うん、そうだな。悟と傑の間をとって、シェル、と名付けようか。僕という卵の殻」
「そ、そうか。2人の子供ができましたと言っているようにしか聞こえんが」
「いいね、子供!」「よくないよ!?」
「とにかく、こうなった以上、傑は僕の術式の一部だから、僕のパワーアップした術式の維持の為、傑の死刑取り消しを要求します!」
「悟!!!!!!!!!」
「うわ、なんだよ、傑?」
あまりにも軽い感じで吐かれたそれに、傑は怒鳴った。
「私は大量殺人犯だぞ! それに、思想だって変わってない!」
「それはわかってるよ。でも、シェルがいる以上、傑から呪力は吸い出せるし、もう悪いことできないでしょ。……やっぱり、僕は傑がいなくなるのは嫌だよ。失いたくない」
「悟。何をふざけたことを言ってるんだ。そうして私を五条家にでも監禁するつもりか?」
「そうだけど?」
「ふざけるなよ、ふざけるなよ!!! 私はっ 自分が助かりたくて君を助けに動いたわけじゃない!!!!」
「俺の為だろ、わかってる」
「悟、ほんっと殴るぞ!!」
「あのー。痴話喧嘩聞かされるんなら、帰っていい?」
「賛成ですね。解散しましょう」
「呪霊が使えて六眼が使えるとか最強の子供はええんやけど、子孫産まれへんやん。どうするんやろ」
「まあ、五条家が滅びるなら方法は何でも良いか。五条家が滅びてワシは幸せ、五条も幸せ、ウィンウィンだな」
ゾロゾロと術師達が出て行った後、本気の殴り合いが始まった。
あおいうみ! しろいすなはま!! ぜっこうのすいえいびよりだね!
……手錠がなければな。
直哉がノリノリで紹介する。
「ということで、や。用意しました、無人島と隔離設備! この建物の中で魔界の穴を開けば安全やで! 医療設備完備!」
【おー】
「南国! 無人島! アイデアが溢れ出る!」
ということで、手錠を掛けられた俺と蛍は無人島へ来ていた。
「反省せぇよ、あんたら。術式付与が使えるから活かしとるけど、本来100回秘匿死刑されるぐらいの罪やで」
「はい」
【はい】
それでも術式付与できるから生かされるんだから、ほーんと呪術界はブラックである。ちなみに、総監部付きではなく、夜蛾学長の立ち上げた組合の所属になりました。
「で、今回は、日下部、自分、硝子ちゃん、傑くんやな。っていうかなんで傑くんがおるんや」
「僕がねじ込みました⭐︎」
「悟くんやったらしゃーないな」
【それでいいのか】
「黙れ、馬に蹴られたくねーだろ」
「あーもう! 悟のせいだからな、本当に許さないぞ」
「だからお詫びに連れて来たじゃん。傑も俺の呪骸作るテリトリーに目覚めよ」
「創作意欲湧いてきた! いっくん、お手伝いお願いね!」
【ベタ塗りならまかせろ】
そんなこんなで、小さな魔界の穴を開けてテリトリーに目覚めさせる仕事が始まったのだった。最初は慎重に小さな穴でやってたのだが、渋谷事変で特殊能力者や呪霊の存在がバレてしまっていたのもあり、無人島は常に満員御礼。
魔界の穴もちょっぴり広げてしまっていた。
それからしばらくして。
「コラー! 何をしている!! 次元に穴を開けるなど、侵略者か!?? 自殺志願者か!??? なんにせよ、迷惑だからやめろ!!!」
後日、霊界特防隊に見つかってめちゃくちゃ怒られた挙句、見つかった未知の人間界ということで、霊界からの霊的侵略が行われ、特級呪霊は特防隊が倒す事に。
五条悟、夏油傑は初代霊界探偵に就任。
世の中は、ほんのちょっぴり平和になるのだった。
夏油のテリトリー?
呪骸作成ではなかったな。