七人で墓穴掘る(じゅじゅ✕幽白クロス) 作:墓守
ハロウィン。
ヒカリエの上に、俺は立っていた。
ある程度の犠牲はもう仕方ない……。けど!
本来の任務、魔界の穴をどうこうしている奴も! 夏油達も!
必ず消してみせる!!!
ああ、真の主様!! 犠牲なしに解決できない俺の弱さを、お許しください!
「メカ丸」
『わかった。ここの全てのデジタルサイネージを操って五条 悟を呼ぶと同時に、ここを映し出す。ソレとともに、あんたの主様を呼ぶ』
「良い子だ」
そして、俺は装置を作動させる。
一気に魔界の穴を安定期に入るギリギリの大きさまで拡大する!
『肉肉肉肉肉肉肉肉ぅ!!!』
『人間だぁぁぁぁ!! 人間がいやがるぅぅぅ!!!』
それを、離れた場所から五条たちが見ていた。
「みればわかるって言われてきたけど……あれ何? 見てもわからないんだけど」
すこし口を開けて、五条が問う。
「わからないことがわかったかと。一般人が次々に不調を訴えて倒れています。有毒な成分が含まれていることが考えられます」
「いや、それもそうだけどね? あの肉肉いってる化け物、呪霊じゃないよ? というか、僕も気持ち悪い。吐き気がする。うわ、9年ぶりに体調が悪い。嘘だろ?」
「やはりそう思われますか」
「あの扉を出現させてる……違うな、機械でやってるのは誰?」
「天使 翼。最近、記憶喪失という報告を受けている4級術師です」
そこで、大音量でビルの画面から言葉が流れ出る。
『主様―っ!! 潜入スパイ、天使 翼、記憶喪失になっちゃいました―! とりあえず多分おそらくきっと計画と思われる通りに暴れているので、回収に来てくださーい!! 大丈夫、人類皆殺し計画はこのまま力技でいけます! なお、回収の際は、俺の本名を告げてください! ……とのメッセージだ。確かに伝言シタ! なお、ゲートを閉じれるのは天使だけダ!』
「メカ丸もいるねあれ。捕獲任務か……。流石に難易度高くない? ヒカリエの下に別口あるんでしょ? 僕一人で二手に分かれるのは無理かな……。というか、まず僕の出撃が無理かな……。吐き袋ある? 嘘だろ? 呪力が使えない。ここから出られない」
「っ すみません、甘く見ていました」
『予想はしてた。匿うゾ』
「! メカ丸……!」
『バレたら詰み。一週間凌ぎきったら……多分、こっちの勝ちダ』
そして、五条 悟はメカ丸に匿われる。
一方その頃、呪霊達もザワザワしていた。
「はぁ……え? 何あれ。何あれ? 何あれ」
「少なくとも、呪霊ではないな。……いや、本当になんだ? 妙な気は感じる」
「ちょっと舐めてたかも。舐めてたね。別口かぁ……エイリアンかな?」
ザワザワしつつも、五条 悟の参戦を待ったのだが、来るはずがない。
「信じられない……! 五条 悟、ロストです!!」
「何だと!?」
「様子を見に行った補助監督も軒並み体調を崩し、じゅ、呪力を失っています! 帳の外に出ることが出来ないようです!」
「まさか! 総員退避! 術師を渋谷に近づけるな!」
五条ロスト。この情報に、日本は大混乱に陥れられた。
一週間は、遠い。