七人で墓穴掘る(じゅじゅ✕幽白クロス) 作:墓守
俺はコスプレ大好き転生者である。
中学生の頃、頭痛や吐き気とともに前世の記憶に目覚めた。
そんな俺には、秘密がある。実はコピーの能力者なのだ!! 悪霊だって見えちゃうぜ!
ただ、残念なことに海藤やセナには会えていない。幻海師範も見つけられなかった。いったいどこにいるんだ……。絶対幽遊白書の世界だと思うのに。
その代わりというべきか、コスプレの小道具を作っている時にちょっとした霊具を作れることが判明した。千の顔を持つ鈴木かよ。俺すげー!
能力があるならば、頑張るしかあるまい。
俺は修行して、髪の毛があればコピーできるようになった。
髪の毛からだと記憶が読めないが、動物にも変化できるようになった。凄い。
というか、人前で能力を使うわけにはいかないので、そうするしかなかった。
小道具もちょこちょこ増やしていっている。
能力を使ってみてわかったことは、コピーは維持が大変だということだ。
些細なことで戻ってしまう。この辺も要修行だな。
さて、今日から高校生だ。
なんだかドキドキする。
初HRでの自己紹介の時、俺は目を丸くした。
「虎杖 悠仁です。好きなタイプはジュニファー・ロペス! よろしくな!」
呪術廻戦かよ!!
俺は絶望した。どうすればいいの? どうすればいいんだよ!
このままだと日本が終わる!!
つーか死ぬよな? これだけ強能力でも死ぬ! 死んでしまう!!
待て待て、まずは情報収集だ。
まずは家に帰って検索検索ぅ!
はい、高専出ました!
はい、五条悟出ました!!
渋谷でのクリスマス事件起きてました!
夏油 傑、メロンパン入れ決定!! 全俺が泣いた!
\(^o^)/オワタ
まず、原作介入しないというのはありえない。だって死ぬもの。
では、高専生になって介入する? 嘘でしょ? だって死ぬもの。
そこで俺は考えた。
考えまくった。
まず、五条 悟の髪の毛が欲しい。大量に欲しい。専用美容師さんになりたい。
しかしそれは現実的に無理である。
ううむ。なんとかならないか……。
宿儺戦の後なら、ワンチャン拾える可能性があるだろうか?
しかし、それは宿儺の受肉を許すということでもある。
俺は散々悩んで、悩んで、東京の呪術高専まで来てしまった。もちろん、街中やゴミ箱などを漁ったりして集めた髪の毛をコピーして変装していった。俺の完璧なコピーなら、ワンチャン術式を見られない事だってある。身分証明だってもちろん持たない。
そして、周囲でウロウロする。
「どうしたの、君?」
「ごごご、ごじょ、五条 悟!?? イケメン! ちょおイケメン!! あ、ああ、あああ、あく、握手してください!!」
「いいよ」
俺はキョドりつつも握手をしてもらう。即座にコピーして無限に干渉・無効化して術式をぶっ放した。
髪の毛を掠って髪の毛がちぎれる。それが狙い!
術式でその髪の毛を手に入れ、一応謝った。
「ごっめーん☆ 悪用はしないから許してぴょん!」
そして転移で逃げる。
俺は全力で呪力の扱い方や術式、封印の知識、呪術師のサイト、戦闘経験を「思い出した」後、転移で何箇所か移動し、その後コピーと変装を繰り返し、電車で帰った。
「いやったああああああああああああああああああでも大騒ぎになってんだろうなやっっふうううううううううううううううう!!!」
保険は手に入れた!
後は野となれ山となれ!
しかもコピーは術式じゃない! 六眼で見えないと判明! やった!
あ、虎杖が百葉箱を開けるといかんな。
「宿儺の指は回収・封印しておこう」
中学の頃。東京の街中でせっせと集めた呪力を含む髪の毛コレクションが火を吹くぜ!
ま、一度使った髪の毛は消滅する&時間制限&記憶は読み取れないと三重苦なんだけど、今は俺の中に五条悟の「呪力の真髄」の知識や呪術の知識がある。
高い呪力さえあれば、その呪術の知識を使って封印が可能だろう。
俺は式神使いらしい(遠くに使役しているらしいやつの気配がいっぱいある)ひときわ高い呪力の髪の毛を使って变化し、宿儺の指を軽く封印しておいた。
といっても、呪霊がよってこないようにするのがやっとなんだけど。
ふう、善行をした後は気持ちいいぜ☆
待てよ。これで渋谷事変もなくなるんじゃ?
メロンパンが潜るのは困るよな……。
まあでも、やってしまったものは仕方がない。
元が最悪なんだから、多少原作改変した所で悪くなることはあるまい。
宿儺がいないなら、時間は稼げたんじゃないかな?
呪術高専との接触……いやいや、危険すぎる。
いや、でも五条先生はやっぱりコピーを見破れていなかった。
なら、呪術師としての潜入もありなのか?
……両親とは、縁を切るべきだ。
だって、万が一見つかったらどうなるかなんてわかりきったことだもんな。
今日から、俺の名前はコピー。謎の呪術師だ!!
……となると、定期的に髪の毛を手に入れられる先を探さないとな。
でも順平しか思いつかないや。順平と交渉した後、童顔なんですけど20歳ですってサバを読もう。
いろいろ考えたのだが、五条先生の髪の毛が欲しかったからってやりすぎたかな……でもやってしまったものは仕方ない。
あれから時がたった。
修行で廃墟に行っていたら、怪我をした呪術師を発見。
髪の毛をもらうことを条件に、助けた。そういう事が何回かあり、術師の髪の毛は結構集まった。もちろん逃げるのは頑張った。
東京にコスプレイベント目当てに行くことは結構あるのだが、真人と七海が戦う所に鉢合わせてしまった。特級呪霊の集団は産まれつつあったし、メロンパンは策動してるし、そうなるよな。原作知識が当てにならなくなったから、どう介入していいか全くわからない。悠仁には指を食べてもらうべきだったかな……?
「髪の毛一房と引き換えに助けましょうか?」
「貴方は……! まさか、五条さんを襲った「髪の毛コレクター!」」
「うわ、イケメン。コピーって呼んで。君の髪の毛をちょっぴり分けてくれるなら、手伝うよ」
「……わかりました。悪用しないという縛り付きなら、ですが」「【七海の髪の毛を逃亡を除いた悪用に使用しない】」「では、【髪の毛を一掴み差し上げます】」
悪いね、へへ。あっ閃いた!!
「じゃあ、ちょっととっておきの技を使っちゃおうかな」
「ふぅん。君が髪の毛コレクターねぇ。俺の仲間が会いたがってたよ」
「ああ、俺も会いたかったよ。獲物を横取りされたからね」
「獲物?」
「わかってるだろ。夏油 傑だよ。俺が欲しかったのに。まあ、レアな術式だから、体の乗っ取りや術式の収奪の能力者は誰だって欲しがるだろうけど。確か、脳の移植だっけ? 夏油が生前保護した幼女たちにも無理やり言う事聞かせてるらしいじゃん。スパイ使って人間嫌いになるよう鬱にして追い詰めたり、後輩に階級違いの任務に挑ませたり、頑張ったみたいじゃん? で、それでも直接は殺せないから、親友に殺させて死体を盗んだと? やり口が迂遠で陰湿なんだよねぇ。犠牲になった夏油くんは、ほーんとかわいそかわいそ。ま、レアな術式だったからね。仕方ないね」
「……貴方には聞きたいことが増えました」
さり気なくメロンパンの事を暴露。上層部とかにも罪を着せる。えっ これで俺の産まれた意味完遂してない? 俺有能!
「……詳しいね。僕も知らなかったんだけど? 君が使うのは髪の毛だけでしょ? 髪の毛ならあげるように言ってもいいよ? 共闘できるんじゃない?」
「うーん。魅力的だけど、あんたの人間を家畜にーとか、漏瑚の人間になりかわりたーいとか、花御の自然復活貯めに人間滅んでーとか、さんどーできねーわ。一番わからねーのが神様気取りでよーわからんメロンパン野郎の主張だがな。日本人を一個の呪霊にしてみるとか、あとは強制バトロワに呪霊大放牧だっけ? コスプレできなくなるじゃん。呪霊も呪霊とつるむ呪詛師もマジで消えてください。マジで」
俺は髪の毛をパクリ。五条へと代わる。
「ほんと詳しいね。もしかしてうちの組織に潜入してた?」
「どーかな。死ぬ人には関係ないんじゃない?」
「祓う、だろ」
そういいつつも、真人は即座に逃げやがった。
「うえ、もったいない。仕方ないから帰って鏡でこの美貌を愛でるかなぁ。じゃあ七海、お疲れサマンサー」
ぶつけられた術式を無限で防ぐ。そこにはブチ切れた五条悟がいた。
「あー、この前攻撃したのはごめんて。君の髪の毛悪用しないって縛り結ぶ?」
「……傑を狙ってたってどういうことだ。傑を横取りされたってどういうことだ!!」
「殺した時、火葬してあげなかったのが悪い」
ビリっと空気が震える。肌が痛い。絶対五条のオリハルコンメンタルになっていなければ気絶してる。っていうか、今既に術が解けそう。急いで逃げよ。
善行しているはずなのに追い詰められてる感がすごいっす。