七人で墓穴掘る(じゅじゅ✕幽白クロス) 作:墓守
「ここ、呪術かよぉ〜。もしかして、海藤って」
城戸は頭を抱えたあと、はっと顔をあげる。
「メロンパンについてる」
「マジか。マジか〜。あいつ、頭良かったはずだろ」
「頭のいい馬鹿な所あるからな、海藤」
もはや雰囲気はお通夜である。
「とにかく、海藤を取り戻そう」
「おう!」
「当てはあるの?」
「とりあえず、スパイっぽい奴らの記憶根こそぎ読もっかなって」
「記憶までコピーできるの? 凄いね。……ちょっと待て。光成、僕の記憶「よっし! 頑張って海藤を取り戻すぞ! おー!」誤魔化されないからね。後でギッチギチに縛り直そう」
はい。
揉めた。それはそれは揉めた。
なんなら裏切ってた奴らからも責められた。
日本に優先される人権ってある? ありますか、そうですか。
とにかく、俺は総監部の弱みを根こそぎ握る事となった。
「心を読む系統の力は、頼れば残るは破滅のみじゃぞ!!!」
「はいはい、でも使うでしょう? 僕も記憶読まれてるし、その辺はおあいこだよねー」
シャドウで動けなくなったご老人に俺は触れて記憶を読む。
「六眼よ、わしも裏切っているつもりはないが、心当たりはあるのぅ。六眼封印の為に協力しろと言われておった。全力で協力しておった」
「へぇ」
わしが伝えると、六眼は好戦的に微笑んだ。
「出鱈目だ!!! そこの模造品が嘘を言わぬと誰がわかる!!」
「わしは友達を救う為なら何でもする所存じゃよ」
「スッゲー勢いで恨みを買っている……ヤナァ。大丈夫なの、これ?」
城戸が心配そうに声をあげる。
「ワシら3人と虎杖が揃えばなんとか身を守るぐらい、出来るはずじゃ。安心せよ、城戸よ」
「おのれぇぇぇ!!!」
恨みの籠った眼差しでギンっと睨まれる。おお、こわいのぅ。
よっぽど灰原を殺させた事が六眼にバレるのが怖いのかのぅ? 他にも悪どいこと山ほどしてるしのぅ。フォッフォッフォ。
「全く安心できないんだが!?」
「まあギッチギチに縛った上で五条家預かりだろうね。一人でお外に出れる事はもうないと思ってね。光成」
「仕方あるまい」
今はとにかく、海藤が優先だ。
とにかく、海藤が見つかるまで記憶の読み取りは終わらない。
ということで、バラバラに動いていた総監部が一つになった。
これによりアジトが判明。
強襲を仕掛ける事となった。
「君も来るの? 残っててもいいんじゃない?」
やる気満々の五条悟が問いかける。
「僕の友達を助けに行くんだ。僕が出て当然でしょ」
五条悟の姿を借りた俺は、城戸を連れて飛ぶ。
目の前に紙が落ちてくる。
『この家の中では「あつい」と言ってはいけない』
「海藤ー!!!」
「五月蝿いな。大声で話さなくても、聞こえているよ。ヤナ、城戸」
そう言って、海藤は耳を塞いだ。
「さあ、戦いを始めようか」