七人で墓穴掘る(じゅじゅ✕幽白クロス)   作:墓守

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ドクター5

 

 どうやら、五条は上の連中に探りを入れてメロンパンの存在を知る→上の連中はメロンパンに探りを入れて呪霊と繋がっているのを確認する。といったことをしたらしい。

 

 これから、要観察らしい。そして上の人は罠と知っててあえて引っかかっていただけらしい。しらんけど。

 悪の芽は摘まれた……完!

 で良くないかな? いいよね、ハイ解散。

 

「で、相談事ってなんだよ」

「デリケートな案件だから甚爾さんに相談する」

「出戻ったばかりのお飾り次期当主が権限なんて持ってるはずねーだろ、とっとと教えろ」

「両面宿儺の器の子を知ってるんだけど、どうする?」

「なんて?」

「指を食って受肉しても正気を保てる子を知っているんだけど、どうする?」

「なんて?」

「受肉させたら呪霊たちが両面宿儺を神輿に動き出すけど、ずっと隠れるよりはあぶり出して一掃したほうがいいのかなって。殺してしまう少年には申し訳ないけど。すっごくいい子だけど、日本沈没より一人の犠牲だよねって。ちなみに仙台の虎杖悠仁っていうんだけど」

「あ”あ”あ”あ”あ”!! なんでそんな事知っているんだよ!」

「ちょっとね」

「デリケートすぎてびっくりだよ、マジで!!」

「君の修行終わってからにする?」

 

 上の人は言った。

 

「持ち帰らせてもらおう。先に帰っておれ」

 

 そして、僕は帰らされ、五条と偉い人達の会議は紛糾したらしい。

 危険だ、という意見からチャンスだ、という意見まで。

 

 会議は三日三晩続き、その間に虎杖は攫われた。

 

「スパイがっつり入ってるじゃねーか!!」

「カルシウム足りてる?」

「神谷先生、本当に余裕だね!」

 

 五条くんがぷんぷんまるである。

 奪還作戦では、私、五条くん、夏油くんが出た。

 

 私が超長距離で特定し、五条くん達が突撃する黄金パターンである。

 

 結局虎杖くんは受肉させられ、五条くんと夏油くんを突破して、まっすぐ私に突っ込んできた両面宿儺。

 

「自分は安全なところからと、思ったか? 残念だったなぁ!」

 

 頑張ったけど、私は心臓を貫かれ、最後の力を振り絞って、特殊な病原蟲で恵くんを刺した。恵くんは、受け入れてくれた。良かった……。

 

 

 

 私は転生していた。

 現世の名前は刃霧 要。小学校低学年の時、強盗に襲われ、強盗のピストルを強奪して撃った途端、記憶を思い出した。もしかして、七回転生を繰り返す?

 私は医者になりたいのだが……。この世界にもやっぱり呪霊はいたので、呪術廻戦の世界なのだろう。

 テロリスト向けの能力ではないので、バレても問題もないし、隠しやすい。

 

 ピストル事件で両親を亡くし、子どもたちにも敬遠され、ボッチになってしまったので、修学旅行で東京タワーを1人で見学していると、蟲が出た。すぐに分かった。私の病原蟲だ。私の体が盗まれたのだ。

 

『伏黒 恵と五条 悟を出せ!! でなくば東京タワーにいる者達をウィルスで皆殺しにする!』

 

 病原蟲にアクセスしようとしたらできたので、こっそりハッキングし、犯人達の居場所を特定すると同時に私の姿を消す。後はスナイプしていくだけの簡単な作業である。犯人が多いから、大変だけど。

 

「皆、大丈夫だからここに隠れていて。正義のスナイパーが助けるし。それと、消しゴムやキーホルダーみたいなちっちゃいやつ、頂戴」

「は、犯罪者が何をするっていうんだよ!」

「うん、その力で皆を助けるよ。だから大丈夫」

 

 おっ おっ土産店みっけ。

 クラスメイトの皆に呪霊を近づけるわけには行かない。

 鞄を開けて、クラスメイトから貰った小物や土産店の小物、小銭などでいっぱいにして応戦しつつ移動する。

 助けが来るのも目に入った。

 

『伏黒スペシャル入ります!』

『東京タワーから呪霊を切除するオペを開始する。神谷先生の体は、必ず奪い返す』

 

 ああ、眼に隈が出ているよ。あまり無理をしないでほしいなぁ……恵くん!

 私の死の間際の術式移植は上手く行ったらしい。

 新たな蟲が東京タワー一帯に広がって、蟲VS蟲の戦いが始まる。

 目頭が熱くなり、駄目だ、戦いの最中にないては駄目だ。温かい気持ちで胸が満たされる。ぼっちで寂しかったからなぁ。

 ああ、五条くんも覚醒を終えている。すぐわかる。あのときとは段違いだ。

 

 目頭が熱くなりつつも、私はせっせとスナイプを続けた。

 ここは守らなくてももう大丈夫、なはず。私の体を取り戻さないと。

 

「こーら。子供が無理しない」

「ふわっ!? なんだ五条くんか」

「……? 君、僕と会ったことあったっけ? 妙な術式……? 違う? 敵方の蟲と繋がっている……」

「あの後、虎杖くんはどうなった? なにせ、富士山の三倍高い山だからね」

「……まさか」

「ちなみに、現世では刃霧 要というんだ。もちろん、幽遊白書とは何の関係もないよ」

「絶対ウソでしょ。蟲、支配権奪取できる?」

「やってみる?」

「お願い」

 

 あの後、色々と話をした。

 病原蟲を何匹か夏油が食べて、取り込んで戦力強化ができたこと。

 操るには医療知識がトリガーとなっているので夏油くんと恵くんと恐らく敵も勉強が大変だということ。

 虎杖くんや皆は元気だということ。

 虎杖くんの情報流出や私の体盗難で、伏黒くんの台頭で世代交代が進んだこと。

 

 もちろん、話しながらも敵を退治していっている。

 

 東京タワー事件は恙無く済んで、私は無事、私の死体を燃やした。

 

「先生……神谷先生っ」

「心配をかけたね」

 

 恵くんにギュッと抱きしめられる。温かい。

 

「禅院家で引き取らせていただきます。先生を孤児にするわけにはいきませんから」

「こら、伏黒くん。流れるように取り込みを図らない」

 

 夏油くんが注意する。元気そうで、表情にあった影がない。

 

「でもあれだね。グルメの巻原 定男に転生した時が大変だね」

「2度あることは7度ありそうだしね……でも、ワンチャン呪霊しか取り込めない可能性も」

 

 ボソボソと話す。聞こえているよ、二人共。

 結局、私は禅院家に引き取られた。よろしく頼むよ、真衣くん。

 

 呪術師の世界に、ハッピーエンドはない。

 人がいる限り、恨みは呪霊となり、人を襲う。

 

 でも。

 

 今現在、皆が笑えているから、いいんじゃないかな?

 

 

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