七人で墓穴掘る(じゅじゅ✕幽白クロス) 作:墓守
なんとか回避したかったんですが、話の流れ的にこれ傑食われないとおかしいな、となってしまい無理でした。
とても満足です。反省はしているが後悔はしていない。
ということで、苦手な方はスナイパーシリーズはは読み飛ばしてください。(もっと早く注意しろ)
そして要も聖もとってもイカれています。
味方陣営に引き込もうと思ってたけど無理だな。
「あー。心配かけて、ごめん。悟。もう大丈夫……かはわからないけど、落ち込んでる場合じゃないとはわかったよ」
これ以上ウジウジしてたら老害に貞操が奪われていたかもしれないなんて、恐ろしい。
「大丈夫なら、俺の顔を見ろよ」
そう言われる。照れくさいが、まっすぐ悟の顔を見た。
「あー。えっと、ね? 私を攫った相手が、記憶かイメージを頭に送り込める能力者らしくてね?」
「おう」
「私と悟のエッチな漫画を読んだ記憶を延々と送り込まれてさ。君の顔を見ると、申し訳なくなっちゃって」
「……それだけ? いや、傑にはショックな事なんだろうけど、その」
悟は安心したり、こちらを気遣ったり忙しい。それから意を決して話してきた。
「やっぱ、しとく? その、エッチな呪霊が出たら戦えないとか困るしさ」
「全力で遠慮させてもらうよ。信用ないかもしれないけど、大丈夫。それだけでショックを受けてたわけじゃないから」
「傑が悪いわけじゃないんだしさ。それでも気にしちゃうっていうなら、やっぱしようぜ。顔が見れないとか連携にも不安が出るし」
「大丈夫。大丈夫だから。それより、送られてきた記憶が妙でさ」
本当はある程度の情報は秘匿しておくつもりだったが、話を逸らさないと貞操の危機である。私はエッチに敗北したのではない。得体のしれない情報を臆したのだ。いいね?
そんなわけで、私は命乞いをするかのように、洗いざらい話した。全部話すのに一週間くらい掛かったが、何故か任務は二週間ほどないらしい。
「んー。でもそれって間違ってる情報もあるんだろ?」
悟は冷静に告げた。
「まぁね。でも、少なくとも、美々子と菜々子って子はいるみたいなんだよ」
少し前に補助監督さんに調べてもらったのだ。一応、虐待されてるかもって事で、調べてそうだったら通報もお願いした。その事も悟には話した。
「ふーん……。信用しないようにしつつも、裏取りはしといた方がいいのかな。確かに傑が話してくれた情報の中に、五条家の秘術があるし。想像するに、並行世界で俺らの事が漫画化されてて、その知識を受け取ったって事なのかな?」
私もそう思った。でも。
「冷静だね」
「ここは現実。それはわかるだろ、傑」
「うん」
私が戸惑いながら返事をすると、悟は子供に言い聞かせるように言い聞かせてきた。
「そこはわかっとけよ、傑。お前の想いは本物で、誰にも否定されるもんじゃない。これが偽物のはずはないだろ?」
「そうだね……そうだ」
「って事で、そのエッチな本の内容も、その観測情報を書かれたものを土台に書かれたもののはずだから、一応教えて」
「ピッ」
「一応俺、真剣なんだけど?」
「そ、それは……エッチな本はエッチだけだったよ。えぐいのもあるし、ちょっと」
「書かれてるのは俺だろ。知らないよりは知っときたい」
「あんなの知ったって百害あって一理なしだよ……」
「いいから話せよ」
私は悟に壁の隅に追い詰められる。これそのまま食べられる流れじゃない?
「ほら、私、乗っ取られたら記憶読まれちゃうし。いやだよ私」
「いや、その」
「やめよう? 悟。やめよう」
俺は補助監督を捉えていた。
妹様は記憶を読んで落ち込んでいる。
「どうした」
「んとね。夏油傑が引きこもって、死にたいみたいな事も言ってて、五条がエッチな説得中だって。そんな同人誌な事ある??? 私が原因? うわーん、お兄ちゃん。私、推しに迷惑かけちゃったよう」
そんなの銃で撃った時点でだと思うが。だが、賢い俺は妹の頭を撫でるのみに止める。
「でね。この補助監督、スパイのお仕事もしてるっぽいから、この人から芋蔓式にメロンパンまでたどり着けないかなぁって」
俺は考える。
「メロンパンを倒さないと日本人が一つの呪霊になる。だったか」
「そう」
「なら、仕方ないな」
俺は補助監督にトドメを刺した。
「で、次はどいつを捉えればいいんだ」
妹様が読み出した記憶を見せてくれる。
……わざわざ大好きだという夏油傑を巻き込まずとも、最初からこうすれば良かったのではないか。
まあいい。
妹の好きな人とやらが他の男とくっつくのは好都合である。
同情はするが、遠慮せずに地獄に蹴落としていくとしよう。
記憶に次のターゲットのよく行く場所を見つけたから、早速移動しようか。