七人で墓穴掘る(じゅじゅ✕幽白クロス) 作:墓守
「説得」が終わり、五条に外に連れ出された夏油は、五条と共に夜蛾と家入にいろいろ報告した。2人だけで世界は変えられない。誰かを信じなければ、どうしようもない。
呪専関係者の襲撃事件が続いている。
犯人は、おそらく私を倒したのと同じ人。
悟は、ガリガリと頭を掻いた。
「多分、同じ派閥の奴を狙ってる」
「悟」
「そいつなりに、どうにかしたいって思ってるんじゃねーの」
「私は、どうするべきだと思う?」
「んー。その前に、さ。傑は天内をどうしたい?」
「それは……」
傑は言い淀む。
傑は、こう見えても高校一年生。ほんの子供なのだ。
残酷な事を言っている自覚もあった。けど、悟だって同い年だ。
ここで、世界を救う為の方針を決めねばならない。
「私は」
「天内理子は抹殺する。天元様を操らせるなど、許されぬ事だ」
夜蛾は、傑の意志が定まるのに先んじて断言した。夜蛾だって、子供にはできる限り負担を掛けたくはない。
「でも、夜蛾先生。真人の術式と天元様の力で、術師を量産出来るのでは?」
「神ならぬ身で、手を出してはいけない領域だ。それは」
「10年後だろ? 未来はいくらでも変わるだろうし。生まれたての呪いって事は、一回祓われて生まれ変わっている可能性も高いんじゃねーか? 生まれるかもわからない術式に賭けるのは博打がすぎるぜ。それより、上層部が10年ごとはいえ、ほぼほぼ黒幕に乗っ取られてんのが問題じゃねーの?」
「ふむ。悟。傑。この件、私に任せてはもらえないだろうか。悟も傑も、今はまだ学生だ。政治に関わるのは早すぎるし、許されんだろう。俺にできる事も少ないが……ひとまず、力を尽くしてみよう」
その言葉に、悟と傑は素直に頷いた。
家入いる意味あった?
夏油を保健室に送る仕事があるので、意味はあったのである。
家入に気遣われた夏油は泣いた。
俺は、メロンパンと思しき男を追い詰めていた。
撃った。
捕まえた死体を、妹の元に運ぶ。
「待たせたな。こいつかどうか確認をしてくれ」
「うん! お兄ちゃん!」
その時、死体の口から呪霊が現れた。罠だ。
影武者を用意して、そいつの体内に呪霊を用意していたのだ。
「ウヒャヒャヒャヒャヒャ!! みづげだあああああ」
妹は、俺の渡した呪具を振るう。そして、呪霊を掻い潜り、根性で死体の頭に触れた。
「みみみ、見つけた!! 今のメロンパンの顔!」
「逃げろ、聖!!」
呪霊に死紋十字斑を打ち込む。
どこへ逃げようと、弾が追いかける俺の必殺技だ。
それと同時に、大量のBB弾に呪力を通し、散弾銃のように撃ち込む。
最愛の妹を確保した俺は、バイクに乗って逃げた。
体制を立て直して、妹を隠した上で始末に向かおう。
俺達の必死の逃亡が始まった。