七人で墓穴掘る(じゅじゅ✕幽白クロス)   作:墓守

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ドクター5で固まったしおりを動かせないか実験です。
あとドクター人気が高すぎるのが悪い。

ドクターファン集まれー(しかし神谷出てこないという)


ドクター4.5パラレル その1

それは、野薔薇と恵が一緒の任務での事だった。

幻を見せる呪霊ということだったのだが。

霧の中、蟲を引き連れて現れたのは虎杖だった。

 

「禪院先生! あ、白衣じゃない! 幻か!!」

「幻はあんたでしょ!」

「お、俺ぇ!? なんでぇ!?」

 

 その時、急速に霧は晴れていく。現れたのは釘崎。

 

「何してんのよ、虎杖ぃ。倒しちゃったわよ」

「流石禪院先生を殺せる女、釘崎、はやっ」

「あんたも宿儺の器でしょ? ちょっと待ちなさい、なんで消えてないのよ、あんたら」

「???」

「何よ、あんたたち幻じゃないわけ?」

 

 そこに、白衣のように魔改造されまくった制服をはためかせて隈で目元を黒く染めた伏黒が現れた。表情はにこやかだ。

 

「「禪院先生」」

「お疲れ様です。釘崎くん、虎杖くん。少し困った事が起きたようです。呪霊を倒してしまったのは失敗だったかもしれません」

「どゆこと?」

「並行世界を繋ぐ呪霊である可能性が高いです。ここは異世界かもしれないって事ですよ」

「「「「ええ〜!?」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「マジで?」

 

 まさかの事態に、思わず伏黒を凝視しながら、五条は聞き返す。

 

「はい。俺は呪専で医師をしている禪院 恵と言います」

 

 ニコニコと優しげに微笑む伏黒に、同級生二人は腰が引けている。

 

「そっちの悠仁は宿儺の器だね」

「そー! 禪院先生は俺が誘拐された時、恩師が殺されたのに俺を庇ってくれたんだ。そっからずっと一緒。恵大人っぽいし、にーちゃんみたいなもんかな」

「君の誘拐も宿儺の器にされたのも、元はと言えば、神谷先生が原因ですからね。あの人のフォローは俺の役目なので」

 

 親しげな虎杖に対して、禪院先生は落ち着いた笑みのまま。どこか壁のようなものを感じた。

 

「神谷先生って誰? 恩師?」

「禪院先生の命の恩人で掛かりつけのお医者さんだった人! 禪院先生の両親も禪院先生も助けてくれたすげー人。宿儺が……俺が殺しちゃったけど」

 

 少し視線を落とすが、禪院先生が笑みを浮かべたまま背筋を叩く。厳しい叱咤である。

 

「えっ じゃあお前には両親いんのか」

「そう聞かれるということは、こちらの俺は孤児なのですか?」

「両親違うパターンもあるかもねー。ねね、学生証見せて」

 

 五条の言葉に出された学生証。

 

 禪院 恵、特級。虎杖 悠仁。二級。そして釘崎 野薔薇 三級。

 

「特級!?」

「別に、特級の基準は一人で国を落とせる危険人物の称号ってだけですからね。強さではありませんから。大したことではありませんよ。釘崎くんに負けますし、俺」

「術式の相性なんだから仕方ないでしょ。でもまあ、それなしで勝てるように頑張るわよ。禪院先生の本職は医者なんだから」

「俺も監視が必要で必ず術師の同伴をって事だから、実質一人任務のできない三級なんだよなー。そこはずっと変わらないけど、禪院先生と釘崎のお荷物にならないよう頑張る」

「「ねー」」 

 

 虎杖と釘崎は二人、顔を見合わせて笑う。

 伏黒と釘崎は胸を抑えた。こちらの虎杖は死んでいるのだ。

 

「でも、恵まだ高校生でしょ? 硝子でさえ、高校の時に医師資格は無理だったのに」

「そこは猛勉強と権力のゴリ押しですね。死ぬほど頑張りました」

「だろうね。その術式……二つ術式を持ってるなんて、ありえない。初めて見るよ」

「一つは神谷先生から受け継いだものです。神谷先生は、皆から愛される先生でした。優しくて、物腰が丁寧で、頼り甲斐があって。神谷先生は、俺のせいで呪術師である事がバレて、呪術師になったんです。神谷先生の死の遠因は俺にもある。だから、俺が「神谷先生」って存在を受け継ぐって決めたんです」

「ん? って事は、こっちでは術師バレしてない神谷先生がいるかもって事?」

 

 恵の笑顔が固まった。

 そして、部屋の其処彼処に蟲がふわりと出現する。

 

「神谷先生に何かしたら、俺が敵に回ります。俺が敵に回ると、国が滅びます」

「ちょちょちょちょちょ、落ち着けって!! 神谷先生の事になるとすぐブチギレるの良くないと思う!!!」

「そうよ、落ち着きなさいよ、禪院先生!! 禪院先生が呪詛師になったら夏油先生どうするのよ!!! あの人のカウンセリングできるの神谷先生とあんただけでしょ!」

 

 慌てる虎杖と並行世界の釘崎。

 だが、五条はそこにこちらの世界の伏黒にはないガッツを見て笑みを浮かべた。

 直後、夏油の名を聞いてその笑みは幾分こわばったが。

 

「あーはいはい。配慮はするよ、もちろん。でも術師は人手不足でね。君達が手伝ってくれたら、そのいるのかいないのかもわからない神谷先生に頼る必要はなくなるかな。……あと、そっちの話を聞かせてよ。呪霊が祓われた以上、戻ることは無理そうだしさ、仲良くしよ」

「……いいでしょう。家入先生や五条先生ほどではないですが、傷の治療でも呪霊の退治でも、お力になれると思います」

 

 それから。禪院先生は、神谷のいた病院に走るか、我慢して情報がこれ以上漏れないようにするかで非常に悩む事となった。




ちなみに釘崎が釘で蟲を攻撃すると伏黒は大ダメージを受けます。
蟲と伏黒の繋がりは式神よりも強いので。
術式相性悪すぎ問題。

恵の口調は迷いましたが、
「優しい神谷先生」の演技が好きだった神谷先生の遺志を継いでてほしいなって。
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