七人で墓穴掘る(じゅじゅ✕幽白クロス) 作:墓守
ファンパレが始まったのと急ぎの仕事が滅茶苦茶入ったので更新途切れがちになりそうです。
時間が、時間が足りない……!
大量ここ好きありがとうございます。滅茶苦茶嬉しいです!
「禪院先生はなんで国を滅ぼせるの?」
「非術師には見えない病原蟲をとても広範囲に飛ばせるんです。蟲で病をばら撒きながらコソコソ隠れて街から街を渡れば、国を滅ぼせるだろうって事ですね。万一にでもこの国家の宝である私の指を傷つけたら大変なので訓練はさほどしてませんが」
「テロの為にあるような術式よね、神谷先生って街一つすっぽり包めたんでしょ? ま、私の共鳴りで一発だけど! でも呪霊も弱らせてくれるから助かるわ」
ブンブンと釘を振る釘崎に、肩を竦める禪院先生。
「別に悪用する気はないのですけどね」
「さっきめちゃくちゃ発動してたじゃねーか……。そのうち神谷先生みたいに首に爆弾つけられるぞ」
「術式が危険ってだけでそこまでする?」
「禪院先生が小さい頃、誘拐された時に街の犯罪者を片っ端から病気にしながら助けに飛び込んできたって。いくら犯罪者でも非術師に簡単に手を出すから、すげー困った人だったって。禪院せんせー、一旦家を捨てたんだけど、神谷せんせーの助命のために頭下げて家に戻ったって聞いたな」
「それだけ派手にやってて見つからないものかな。そもそも術式の譲渡ができるってとんでもないよ。性格的にも術式的にも目立たないはずがないんだけど」
「神谷先生は特別ですから」
「神谷先生に会いたい?」
「とても」
「じゃあ、会いに行こうよ。僕も会ってみたいし、どっからか情報が漏れて先に上に確保されるより、こっちから確保した方がいいでしょ」
「それは……」
その時、スパーンと扉が開いた。
「禪院家の者を保護した事に礼を言う! 返してもらうぞ!」
「あ、ジジ様」
「直毘人じーちゃん」
「ほらね、情報漏れてる。待ってじーちゃん?」
「そのようですね。虎杖くんは禪院家のち加茂家預かりになってたので」
「こっちでは恵も悠仁も僕預かりだよー。どうする? どっちに保護される?」
「何を言う、住み慣れた方がいいに決まっておろう」
「「「五条先生で」」」
「なん……だと……」
「外から見る分には面白いんだけど……。実際に巻き込まれるのは……」
「五条先生は夏油先生を与えておけば問題ねーし、直哉さんや憲紀さんやにーちゃん達に絡まれるの大変だったし……いい人達なんだけど」
「傑、こっちじゃ死んでるんだよね」
「ええー!?」
「じゃあ誰がたまの五条先生の悪ふざけ止めんのよ」
「でも言われてみればこっちの五条先生は落ち着いてますね。こっちの状況把握してからでは駄目ですか?」
3人は露骨に悩み出した。
「判断は早い方がいいと思うけどね。じゃ、神谷先生って人の情報ちょうだい」
「誰だそれは」
「俺たちの世界で禪院せんせーに術式あげた人だよ、直毘人じーちゃん」
「ならお前達は異世界人か。術式の委譲など可能なのか? そちらの恵はもしや、術式二つ持ちと言うことか?」
「そゆこと」
情報をリークした虎杖を責めるのは酷だろう。
もう禪院家当主は来てしまっているし、虎杖にとっては頼れるじーちゃんなのだから。
「でさ、直哉さんっていまだに甚爾さんの天与呪縛治療した神谷先生のこと恨んでんだよ。で、俺が運動出来るだろ? お前が甚爾くんになるんや的なこと言われてさぁ」
「キッショ光源氏計画かよって感じよね。でも甚爾さんに悔しいっでも従っちゃうってやってるの見るのは楽しいわ」
「あの人、父の事好きすぎるからな……」
「そういうとこ、直哉さんと禪院先生似てるよな。やっぱり家族って感じする」
「厄介ファンにも程があるわよね」
直哉の面白エピソードを話しつつ、病院へ向かう。
禪院先生は固まった。
「神谷……先生……」
「はい。失礼ですが、どこかで会いましたでしょうか? 患者さんは全部覚えてるつもりなのですが」
「先生……っ 俺、俺、滅茶苦茶頑張りました。将来、神谷スペシャルのメスセットみたいに、禪院スペシャルを絶対に手に入れるんだって、神谷先生みたいになるんだって。……多くの人を救うんだって」
ボロボロと涙を溢す禪院先生に、神谷先生は戸惑った。
「うーん。真っ黒。ひとまず確保ね」
それはともかくとして、術式持ちだと言うのは看破されたので確保である。