ブルアカ妄想置き場   作:ヤミヤミ

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通りすがりのアーカイブ
1話


通りすがりの仮面ライダー

 

 

 

キヴォトス。

そこは銃声が日常的に鳴り響く超巨大学園都市。大小限らず、何かしらの問題が様々なところで起こっている。

そんなキヴォトスには1つの噂が広まっていた。

 

「ねぇ、あの噂聞いた」

「噂って?」

「聞いたことないの。本当にヤバイ時に『助けて』って強く思うと、

仮面を被った変な人が助けてくれるって噂」

「なにそれ?そんなことあるの?」

「分かんない。でも、見た人もいるっていうから本当なんじゃない」

 

 

 

 到着点はなく、無限の円環を走り続ける電車の中、向かい合うように2人の人間が座席に座っている。

首にカメラを掛けた少年が目の前に座る水色の髪の少女に不機嫌そうに話しかける。

 

「それで、何の用なんだ」

「そんな風に言わなくてもいいじゃないですか。こうして話をしているんですから、少しは楽しみましょうよ」

「いきなり呼び出されて、行方不明になっている奴が目の前にいたら、誰だってこうなると思うが●●●。それともこっちのほうが良いか、連邦生徒会長どの」

「その事ついてはごめんなさい。でも、こうするしかなかったんです。あなたには、お願いしたい事があって、ここに呼んだんです」

「お願い、だと?」

「はい。これから、キヴォトスに1人の大人が来ます」

「大人?」

「えぇ、その大人は『先生』として。このキヴォトスを、皆のことを救ってくれる筈です」「ですが、その人は戦う力を持ってはいません。だから、あなたには、その人のことを手助けし欲しいんです」

「『先生』ねぇ…。そのお願いを聞いたとして、俺に何か良いことがあるのか?」

「はい、先生と共にいれば、あなたの望みも叶う筈です。私では叶えることが出来なかった」

「それは本当か…、まぁいい。あんたは真面目な話のときに、くだらない嘘を言わない奴だってことは分かる」

「OKだ。あんたからの頼み、引き受けよう」

「ありがとう。あなたにお願いすれば大丈夫でしょう。さて、あなたとの話し合いを楽しみたかったのですが、もう時間のようです」

「そうか。あんたに次に会えるのを楽しみにしておくよ。土産話を持ってな」

「ふふ、なら楽しみに待ってますね。最後に、あなたの選択がより良いものでありますように。」

「お願いしますね。皆のヒーロー、仮面ライダー」

 

 

 

 銃声が響き、爆発音が鳴り響く。普段は、様々な店舗がオープンし賑わっている通りだが、その日は様子が違った。

 4人の少女と1人の男性がキヴォトス郊外に向かって移動をしている。男性は、キヴォトスでも珍しい大人であった。

 少女たちの服装は多種多様であり統一性はない。

 

ミレニアム  セミナー      早瀬ユウカ

トリニティ  正義実現委員会   羽川ハスミ

トリニティ  トリニティ自警団  守月スズミ

ゲヘナ    風紀委員会     火宮チナツ

 

しかし、その連携は素晴らしく、向かってくる不良少女たちを倒していった。そんな様子を近くの建物屋上から眺める人影が。

 

「あれが先生か、見事なもんだな。あの癖のある奴らを一つにまとめてやがる。やや、危なっかしいところも見えるがな」

「さて、援護しに行きますか」

 

 一同は順調に進んでいた。彼女たちは各学園でも上から数えたほうが早い実力者達。それに加え、先生の指揮が合わされば、その辺の不良程度では元から叶うわけはない。この騒動の首謀者である『厄災の狐』ぐらいだろう。

 

「なんだか、戦闘がいつもよりやりやすかった気がしますね」

「やっぱり、そうよね」

「先生の指揮のおかげですね」

「これが、先生の力……」

「そんなことはないよ。皆が凄いだけさ」

 

少女たちが先生の指揮に感心し、軽口を言い合う余裕さえできている。

 

「ち、くしょうが。これでも喰らいな」

 

 一発の銃声が響いた。

先生は今回が初の戦闘参加であり、彼女たちも浮かれていた。だからこそ、彼らは油断した。いつもなら怠らないはずの索敵作業を怠ってしまい、防げるはずの不良少女の攻撃は1つの線になり先生の頭部に向かっていく。

 

「先生!!」

 

 銃声に気づき先生を助けようと、少女たちが走るが間に合わない。世界がゆっくり動く中で先生は走馬灯のようなものを見ながら祈った。

 

(嘘、死ぬの?まだ、ここにきて何もしていないのに)

(誰か、助けて)

「OK。その願い叶えるぜ」

 

次の瞬間、先生の体は何者かによって後ろに引っ張られる。

 

「いたっ」

 

少しの衝撃の後、先生は自分がいた所に目を向ける。そこには1人の少年が立っていた。腰部分にはピンク色の機会がついている。

先生は考えた。この少年が助けてくれた。それは理解したがいったい何者なんだろうと。そんな時、目の前の彼から話しかけられた。

 

「大丈夫か?少し荒っぽかったが許してくれ、先生。っと先にあいつらを片付けてからゆっくり話すか」

「君はいったい?」

「俺が誰かって?」

 

彼は、何でもないというように喋りながら1枚のカードを取り出し、腰の機会に差し込む。

 

「ただの通りすがりの仮面ライダーだ。覚えておきな」

「変身!!」

 

‘KAMEN RIDE  DECADE‘

 

腰の機会から音声が鳴ると、全身がマゼンダカラーの装甲を身にまとい、仮面をつけたヒーローが立っていた。

 

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