雷霆の巨人 ーRuler of Titansー   作:マルシア

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あらすじ
女型の巨人を捕獲することに成功した調査兵団の前に
新たな巨人が出現して、その巨人はエルヴィンとの約束で
この場に出現したと言った。

そんな最中、ウォール・ローゼ内に巨人が発見された。
調査兵団は壁の穴の調査する為に馬を走らせた。
カールもその調査に同乗した。

では、第十二話をどうぞ


ウトガルド城戦・エレン奪還作戦
第十二話 破壊者の正体


ーーウォール・シーナ エルミハ区

 

エルミハ区には、ウォール・ローゼ内で巨人を発見された

事によりウォール・ローゼの住民が避難して来ていた。

その中には親と逸れた子供がいた。

 

「君、親はどこかな?」

「わかんないよ……うぅ…」

「そうか…じゃあ……あの兵士さんのところに行って

くれるかな?

僕は今から巨人を倒しに行かなくちゃならないからね」

「うん!わかった!だから、お兄ちゃんも巨人を倒して

来てね!」

 

子供はカールが教えた駐屯兵のところに行ったのを確認

すると、アニ達の馬車の元に向かって、歩き出すと

後ろからカールは肩に手を置かれた。

確認するために後ろを振り向くと、そこには右腕が無い

ペトラがいた。

 

「ペトラさん……その…右腕は…」

「右腕はね…骨が治らないほどまで骨折してたから…

それなら…動かない腕があったら……邪魔だしね…

だから切ってもらったの……その後に巨人がローゼ内に

入って来たって情報が伝わって、リヴァイ兵長がこの

エルミハ区にいるって聞いたからここに来たの……

それより…カールは女型の巨人の中身の子と仲間で…

君自身も巨人だったなんてね…」

「……すみません」

「いや……まぁ…よくは無いんだけどね…でも、エレン

みたいにその力を人類の為に使って欲しいの!

敵同士じゃなくて……」

「…絶対に人類を裏切るような事は二度と起こしません」

「それならいいけど…後ろから怖いの顔をしたミーナ

がいるのだけど……まぁ、早く行ってあげてね!

私は兵長に用があるから!」

 

ペトラは慌てながら、エルミハ区の本部に向かって走って

行ったのを見送ると、アニ達の馬車の方を見ると、

ジト目でカールを見るミーナとニーニャの面倒を普段は

見せない笑顔で相手をしているアニがいた。

 

「えーと…ミーナはどうしたのですか?」

「いいよ…カールは貴族の名家だし、その上寿命もあと

数年しかないなんだから、後継ぎは必要だよね」

「な、何を言うんだ、ミーナ!僕はペトラさんにそんな

感情を抱いてはない!」

「どうだか」

「ミーナ、そこら辺にしておきな

コイツは鈍感朴念仁クソ野郎なんだから」

「それもそうね」

「何の話をしているんだ!それより何で僕の話を聞かずに

歩るき出してしまうんだい!」

 

カールが訳がわからないとばかりに抗議していると、アニ

とミーナはニーニャの手を引きながら、歩き始めて

しまったので、カールはそれを必死に追いかけた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「……それで、リヴァイ兵長とアニとニーニャはこの

エルミハ区に残って、残りの調査兵で壁の穴が空いて

いるであろうトロスト区からクロルバ区の間を馬で確認

しに行くと…」

「それと…ニック司祭が言うにはクリスタを連れて来たら

壁の秘密を話してくれるそうなんだ」

「だから、まずはクリスタの保護が先ずは先決なんだね」

「そうなんだけど…なるべくライナーとベルトルトを

刺激しないようにしないといけないんだ……

彼らは…アニの共謀者かもしれないから」

「それは間違いない…アニがそう言ってたから」

「え?じゃあ……」

「カール!それは本当なんだね!」

「信憑性なら僕がアニを裏切らせたので、僕が保証

します」

「そうか……なら絶対に勘付かれずに地下深く幽閉する

必要がある

皆んな!絶対にライナーとベルトルトを刺激てはいけない

いいね?」

「「「「「「はい!」」」」」」

「よし!夜の間にウォール・ローゼの壁に辿り着こう」

 

カール達はハンジの掛け声と共に馬が止められている厩舎

に向かって、馬に乗り、エルミハ区の外扉に向かった。

外門の上部には駐屯兵団が居て、巨人がいない事を確認

すると、内扉かや外扉と開閉して、ハンジの号令と共に

調査兵がエルミハ区から巨人の領域の可能性がある

ウォール・ローゼに向かった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ハンジさん!ウォール・ローゼにいた調査兵達はさすが

にこの夜の間は動いてないと思うので、穴が空いている

と思われる場所に近いところにあるこのウトガルド城跡に

言ってみてはどうですか?」

「確かに…まずはニックの情報提供は104期のクリスタ

という少女を安全に彼の元まで届けることが先決……

よし!まずはウォール・ローゼ内にいた調査兵達と合流

するぞ!」

 

ハンジが兵士たちに行く進路を伝えると、皆大声

を出して、ウトガルド城跡に向かった。

 

出発して数分すると、アルミンがカールのそばまで馬を

寄せてきた。

 

「カール…君がアニに104期の兵士は殺さないように

言ったの?」

「何のことですか?」

「僕がアニに…吹き飛ばされて、頭から血を流して、

倒れているのに…僕を殺そうとしなかった……」

「僕は何も言ってないですよ…ただアニが見知った仲間を

殺すのを躊躇ったからでは無いですか?」

「そうか……じゃあ君はエルヴィン団長に巨大樹の森で

アニを捕獲させるように仕向けたの?」

 

アルミンの発言を聞いたハンジやエレン達に夜の寒さとは

違う、別の寒さが流れた。それを聞いたカールは暗い顔を

して、アルミンの方を向いた。

 

「……それは僕とアニ、ミーナで決めました

まず、アニが女型の巨人の姿でエレン達を追いかけて、

その後にリヴァイ兵長には20体以上の無垢の巨人を向か

わして、兵長がその対処している間にリヴァイ班に損害を

与えて、アニがエレンを攫う……そして、僕が巨人化して

エルヴィン団長と交渉するはずが…まさか捕獲装置を

用いて捕えるとは考えていましたが、まさか兵長を使わ

ない事に驚いている間にアニは捕らえられてしまいました

それにより僕らは別の計画を取り、アニに無理をし

てもらって、リヴァイ班の人達を巨人が溜まっている所

までおびき寄して、エレンを攫う事はできましたが、

まさかミカサまで乱入するとは思いませんでした……

これが壁外調査中の作戦です」

「オイ…待て…

何で…巨人達がお前の言う事を聞くんだ?」

「それは僕が発生さしたからです」

「じゃあ、テメェはグンタさんやエルドさん、

オルオさん、それにテメェの部下のマークさんが死ぬ事

ぐらい想像できたよな?」

「分かってた上でこの計画をやりました…」

「テメェ…それを認めたって事は…自分が殺人鬼だって

自覚はあるんだ……」

「誰が…人殺しをしたいと思いますか…ましてやリヴァイ

班の人達は悪人ですらない……でも巨人の力を見せつける

為には……あれしかなかったんです……」

「それはテメェの都合だろうが!」

 

エレンは馬をカールの馬のそばまで寄せて来て、カールの

胸ぐらを掴んで、何度も何度も脅迫する様に問い

かけたが、カールは喋ることは無かったので、エレンは

痺れを切らして、カールを殴ろうとすると、ハンジが

間に入った。

 

「どうしてですか、ハンジさん⁉︎」

「エレン、気持ちを抑えてくれ

彼の話が本当なら、彼には巨人の発生の仕方を分かって

いる……もし彼が我々に情報を教えてくれないとなると、

我々は巨人の正体を知る機会を失う事になる……

分かってくれ」

「……クソッ!」

 

ハンジがエレンを宥めた事によって、エレンは悔しそうに

しながら、カールの胸ぐらから手を離した。

しかし、その場の雰囲気は皆が今まで感じた事ないぐらい

に重い空気が流れた。兵士たちはただ馬の手綱を動かし、

ウトガルド城跡を目指した。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーウトガルド城跡の近辺

 

「まもなくウトガルド城跡の近辺だと思うけど……」

「ハンジさん!巨人が塔の周りに群がっています!」

「何だって!……!ちょっと、カール!」

 

ウトガルド城跡近辺に着いたハンジ達は一つの塔に

群がっている巨人達を発見して大声を上げると、

カールが一人で飛び出していた。

それと同時に塔の周りを飛び回っていた7m級の巨人が

塔を破壊していた。それを見たカールは馬を早く

走らせた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

崩壊したウトガルド城跡に着いたカールはすぐさま塔の

残骸にアンカーを刺して、飛び移る。

 

「クリスタ!あの巨人は何ですか⁉︎」

「カール!来てくれたの!ユミルを助けて!」

「よくわかりませんが、あの巨人を助けたらいいん

ですね」

 

カールはユミルが巨人化した姿と思われるユミルの

喰らっている巨人のうなじにアンカーを刺して、ワイヤー

を巻き取りながらガスを噴射する。そして、うなじを

一気に抉り取り、次の巨人のうなじに飛び移り、うなじを

削り取る。それを周りの巨人を討伐していると、他の兵士

も巨人の討伐に参加し始めた。カールのウトガルド城跡

での討伐数が9体を過ぎた頃には巨人の姿は残って

いなかった。

 

「ふー、これで全部ですか」

「カール!ハンジさん達がユミルをウォール・ローゼの

壁上まで運ぶから手伝って欲しいらしいよ」

「わかりました、今行きます」

 

カールは立体起動を使って、ユミルを馬で運ぼうと必死な

ハンジと眠っているユミルを心配そうに見つめるクリスタ

がいた。それを見たカールは地面に足をつけて、クリスタ

の元に近づく。

 

「クリスタ、ユミルの状況はどうですか?」

「カール…私はクリスタじゃないの…ヒストリアって

名前なの…ユミルは巨人の力で傷を修復しているところ

だよ…」

「そうですか…まずはユミルの修復が終わってから巨人の

力について話を聞きましょう」

「そうだね…」

 

ハンジがユミルを連れて来ていた荷馬車にユミルを寝か

せると、兵士達に壁上に上るように指示して、馬を走ら

せた。それを見たカールはクリスタ、いやヒストリアと

一緒に馬を停めている所まで走って向かって、馬を

見つけるとクリスタを馬の後ろに乗せると、カールは

壁に向かって走らせた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「どうか!信じて下さい!

本当なんですユミルは私達を助かるために正体を現して

巨人と戦いました!

自分の命を顧みない、その行動を示すものは我々同士に

対する忠誠です!

これまでの彼女の判断がとても罪深いのも事実です…

人類にとって最も重要な情報をずっと黙っていました

おそらく…それまで自分の身を案じていたのでしょうが…

しかし、彼女は変わりました……

ユミルは我々人類の味方です!ユミルをよく知る私に言わ

せれば彼女は見た目よりずっと単純なんです!」

「…そうか……うん、もちろん

彼女とは友好的な関係を築きたいし、彼女の持つ情報は

我々人類にとって重要なんだけど……この世の中は

そんなに単純じゃないんだ……

君の本名のヒストリア・レイスってのは、貴族家の?」

「はい、そうです」

「まぁ…よろしくしね、ヒストリア

でも…今期の調査兵にはどうしてこう貴族家の人が何人

もいるんだろう」

「え?」

「僕のことですよ、ヒストリア…それよりユミルの状況を

見に行きましょう」

「わ…わかった」

 

ヒストリアがユミルに近づいて行って歩いているのを

見送ると、エレンやアルミンと一緒にいる右腕を骨折して

いるライナーとベルトルトがいた。

カールは二人を観察していると、ベルトルトが手を

広げて、大声を上げていた。それを見ると、壁の穴の場所

を特定しようとしていた駐屯兵団の兵士がハンジにこれを

掛けて、そのまま壁に上ろうとしていた。

それを尻目にカールはライナー達に近づいていく。

 

「ライナー、腕の調子はどうですか?」

「さっきエレンにも言ったが、大丈夫じゃねぇよ」

「でも、ライナーは頑丈ですから、すぐに治ると思って

いましたが、流石に違いましたか……

おっと、ハンジさん達はトロスト区に戻る様ですね

二人とも行きましょう」

「あ、あぁ……」

「どうかしましたか?」

「いや……おい、エレン…ちょっと来てくれ」

 

ライナーに呼ばれたエレンはライナーの元まで走って、

来て、その場にはエレン、カール、ライナー、ベルトルト

だけが残っていた。

 

「何だよ、ライナー」

「エレン、カール…俺達は5年前…壁を破壊して、

人類への攻撃を始めた

俺が鎧の巨人で、こいつが超大型巨人ってやつだ」

「は…?何言ってんだお前…」

「そうだよ、ライナー…何を言っているだい」

「俺達の目的はこの人類すべてに消えてもらうことだった

んだが…そうする必要は無くなった……

エレン…お前が俺達と一緒に来てくれるなら、俺達は

もう壁を壊したりしなくていいんだ

それに、カールも一緒に連れて帰ることも大事だから

お前も俺達と一緒に来てくれ」

「イヤ待て!全然わかんねぇぞ!」

「だから、俺達と一緒に来てくれって言ってんだよ

急な話で笑いが、俺達の故郷にお前達が来てほしいんだ

どうだ、二人とも…悪い話じゃないだろう?

ひとまず危機が去るんだからな」

「エレン…どうしますか?」

「う〜ん…どうだろうな…」

 

エレンが唸っている間に、カールはアルミン達の方を見る

と、そこにはこちらを睨むミカサと手を振るアルミンが

いた。再度ライナーの方を見ると、エレンがライナーの

質問に答えていた。

 

「大体なぁーお前が人類を殺しまくった『鎧の巨人』なら

何でそんな相談をオレ達にしなくちゃなんねぇんだ

そんなこと言われて、オレ達が『はい行きます』って頷く

わけがねぇだろ」

「そうか…その通りだよな……何を…考えているんだ

俺は…本当におかしくなっちまったのか?」

「とにかく街に行くぞ」

 

エレンがアルミン達と合流しようとしていると、ライナー

が急に喋り出した。

 

「きっと…ここに長く居すぎてしまったんだな…

バカな奴らに囲まれて…3年も暮らしたせいだ

俺達はガキで…何一つ知らなかったんだよ…

こんな奴らがいるなんて知らずにいれば……俺は…こんな

半端なクソ野郎にならずにすんだのに…」

 

ライナーは腕を固定していたヒストリアのスカートの

切れ端の布切れを取り払うと、巨人に噛まれた跡から蒸気

を出し始めた。

 

「もう俺には…何が正しいことなのかわからん…ただ…

俺がすべきことは自分のした行いや選択した結果に対し…

戦士として、最後までまた責任を果たすことだ!」

「ライナー…やるんだな⁉︎今…!ここで!」

「あぁ‼︎勝負は今‼︎ここで決める‼︎」

 

スバーン! ザシュ!

 

「エレン‼︎カール‼︎逃げて‼︎」

「フンッ‼︎」

「ウッ‼︎」

 

カール達に近づこうとしていたライナーだったが、

不審がっていたミカサによって、ライナーは右手首から

下を失い、ベルトルトは首と右手首に切り傷を入られ、

衝撃で倒れてしまった所をミカサに抑えられて、首を

切られようとしていたが、ライナーに突進されて、

吹き飛ばされてしまった。それを見たカールは懐から操作

装置にブレードを付けて、鞘から抜いていると、目の前に

閃光が発せられると、衝撃波が調査兵達を襲った。

 

(ライナー…ベルトルト…何故…今、この瞬間で?

ベルトルトの顔を見ると、ライナーが勝手かな自白した

のか…だとしても、まずは彼らをどうにかする

しかない!)

 

カールは壁にアンカーを刺して、壁にぶら下りながら、

目の前に出現した壁内を恐怖をもたらした巨人、鎧の巨人

と超大型巨人を睨みつけた。

鎧の巨人は吹き飛ばされたエレンを握ると、今度はカール

に手を伸ばして、捕まえようとしていたので、壁上の

アルミン達の元に戻ると、鎧の巨人は諦めたのか、エレン

だけを連れて、壁から滑り落ち始めた。

 

「ハンジさん!僕はエレンが鎧の巨人に負け始めたら、

巨人化します!許可を!」

「あぁ……私はエルヴィンじゃないが…あとで私から

話しておく…」

「ありがとうございます」

 

カールが壁上で上半身だけを生成した超大型巨人は壁上に

存在からものを薙ぎ払うかの様に長い腕を腕を振り抜いた。

 

 




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