デザイア!(仮題)   作:ココリンク

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Ⅰ(仮題)

一人の少年が草原に転送された。

 

彼の名前は刃総人(やいば そうと)。

 

腰には《デザイアドライバー》が装着されている。

 

楽しそうな笑みを浮かべ、これから起こるゲームに期待に胸を膨らませる。

 

目の前に、黄色い箱──《ビックリミッションボックス001》が転送された。

 

「お! 今回の俺の武器はなにかな?」

 

総人はビックリミッションボックス001を見付けると、スキップしながら近付いて拾い上げ、蓋をスライドして開けた。

 

「……? なんだこれ?

見たこと無いバックルだな?」

 

中に入っているのは時の王者の力を秘めるバックル──《ジクウドライバーレイズバックル》だった。

 

総人はこのバックスを初めて見るようで、ジクウドライバーのクレスト部分をカチカチと押した。

 

「小型バックルか?

でもなんか違うような」

 

総人が不思議そうに眺めていると

 

「テウビビカカラヴォ」

 

と声が聞こえた。

 

「お出ましか」

 

総人は嬉しそうに声の方を見る。

 

そこには怪人──《ポーンジャマト》が10体ほどの大群で押し寄せて来ていた。

 

「ま、いいか。

とにかく倒せばいいんだな! 楽勝だ!!」

 

総人はそう言うと、ジクウドライバーレイズバックルをデザイアドライバーにセットした。

 

『ジクウドライバー』

 

武士の居合い切りのように、刀を構えるようなポーズを取り。

 

「変身!!」

 

との掛け声と同時に右手で抜刀するフリをした後に、バックルのレリーフを押し込んだ。

 

『ライダータイム!!

仮面ライダージオウ!!』

 

総人の体は一旦黒い素体に全身を包まれると、顔にハリネズミ型のマスクが装着される。

 

そして、“時の王者”と言われる“仮面ライダージオウ”を素にした装甲が上半身に装着された。

 

総人の変身する仮面ライダー──《仮面ライダーブッサシー》だ。

 

『READY FIGHT』

 

『ジカンギレード』

 

「おー! 剣だ!!

“ケン”って書いてある!!」

 

《ジオウフォーム》に変身したことにより、ジカンギレードが総人の手元に渡った。

 

剣が好きな総人──ブッサシーはテンションが上がる。

 

「さあ! 一騎当千!!」

 

ブッサシーはジャマトの群れに正面から突っ込む。

 

「やあ!!」

 

一体のジャマトに斬り掛かる。

 

ジャマト達は武器は持っていなかった。

 

そのため、ジャマトは拳で迎え撃つ。

 

ブッサシーはジャマトに急接近。

 

「テワスピ!」

 

「そりゃ!!」

 

「ラサツーム!?」

 

ジャマトのパンチを身を屈め、軽い身のこなしで躱すと、押し込むように刀身をジャマトの体に当て、斬り伏せた。

 

「イズゼラ…!?」

 

「ゼラオズテウトルグビ…!!」

 

目の前で仲間が一撃でやられたのを見てなのかジャマト達は困惑しているようだった。

 

「はあ!!」

 

「ツバコ!!」

 

その隙を見逃さず、ブッサシーはまた一体ジャマトを斬り伏せる。

 

「キョデヅ!」

 

「ツラ!!」

 

2体のジャマトが同時にブッサシーに襲い掛かった。

 

「おっと…!」

 

2体の攻撃をブッサシーは刀身で受け止め、ガードする。

 

「クテウモキョガヅ!!」

 

そこへ背後に回り込んだもう一体のジャマトが、殴りかかろうとする。

 

「やべ!!」

 

ブッサシーは咄嗟に持ち手についていたトリガーを引いた。

 

「ツバ!?」 「ラサツーム!?」

 

その瞬間、刀身に高圧エネルギーが流れ込み、せめぎ合う2体のジャマトを吹き飛ばした。

 

「お前も吹っ飛べ!!」

 

「ツバコ!!?」

 

そして、振り向きざまに背後のジャマトにも、トリガーを引いた高圧エネルギーの刃で斬り付け、倒した。

 

「これで5体。

あと半分かー!

なんか必殺技ないかなー?」

 

ブッサシーは必殺技を使って爽快に決めたいと、ジカンギレードを見渡してそれらしいボタンを探す。

 

「これか?」

 

トリガーの反対側に位置する、歴史の込められた時計が嵌められそうな窪み近くにボタンを見付け、ブッサシーはそれを押し込んだ。

 

『タイムチャージ!』

 

「よし!! 決めるぜ!!」

 

ブッサシーはトリガーを押して、必殺技を出そうとした瞬間

 

『5・4・3』

 

とジカンギレードがカウントダウンを数えているのが聞こえた。

 

「え…!?

これってまさか……!」

 

ブッサシーが謎のカウントダウンに嫌な予感をしていると

 

「ビトケツエ!!」

 

「「「「クー!!」」」」

 

1体のジャマトの指揮を引き金に残りのジャマトが一斉に、ブッサシーへ襲い掛かった。

 

『2』

 

「うわっ!

ちょっと!! タンマタンマ!」

 

カウントダウンはまだ“2”しかいっていない。

 

しかし、仲間がやられたジャマト達は悠長に待ってはくれない。

 

もうブッサシーの目の前まで来ていた。

 

「しかたない!!」

 

カウントダウンが途中だが、トリガーを引き、ジャマト達に振った。

 

「ツバコ!!」

 

「「「「ケケゼラ!!」」」」

 

刀身にはさっきと同じ高圧エネルギーが流れた。

 

だが、ポーンジャマト程度なら十分な威力であり、一斉に来ていた事もあってか、纏めて斬り伏せられた。

 

「お……!?

ま……まあ! なんとかなったならこれでよし!!」

 

ブッサシーは明らかに過剰なエネルギーが内部で回っている音を気付かないフリをして、10体の討伐を喜んだ。

 

そのとき、携行してあるスマホ型アイテム──《スパイダーフォン》に通知が届いた。

 

「ん?」

 

ブッサシーがスパイダーフォンを取り出した瞬間

 

目の前にピンク色の箱──《ハテナミッションボックス002》が落ちて来た。

 

「シークレットミッションか!」

 

スパイダーフォンの画面には“一番初めにジャマトを10体討伐する”と表示されていた。

 

「一番乗りだな」

 

隠れたお題をクリアし、その報酬アイテムが届いたのだ。

 

「どれどれ?

……なんだよ」

 

ブッサシーはワクワクしながらボックスを開けたが、なかを見て落胆した。

 

入っていたのは《シールドレイズバックル》だった。

 

守りに興味がないブッサシーにとっては無用の一言であった。

 

「……まあ、ホルダーあいてるし持っておくか」

 

ブッサシーはベルトの脇に2つついている、レイズバックルや武器を携行できる装備──《レイズバックルホルダー》にシールドレイズバックルをセットし、念の為持ち歩くことにした。

 

 

 

 

 

 

 

《デザイアグランプリ》

 

それは、ジャマトの脅威から街の平和を守るために誕生したものである。

 

街を守る戦士──《仮面ライダー》に選ばれた者達は課されたお題を下に競い合う。

 

そして、勝ち抜いた勝者は《デザ神》となり、世界を守った報酬として《理想の世界》を叶えられるのだ。

 

 

 

 

仮面ライダーブッサシーこと、刃総人もその参加者の一人。

 

理想の世界を目指し、デザイアグランプリ第一回戦《ジャマト討伐ゲーム》に挑む




刃総人(仮面ライダーブッサシー)
 R ジクウドライバーレイズバックル
 H シールドレイズバックル
   ジカンギレード
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