デザイア!(仮題)   作:ココリンク

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XⅨ(仮題)

デザイアグランプリもいよいよ大詰め。

 

残ったプレイヤーたちは4人。

 

大会常連、歴戦の猛者──仮面ライダーシンバル

 

力こそ絶対、無骨な武人──仮面ライダーボークン

 

天上天下唯我独尊、俺が世界──仮面ライダーハイエズ

 

心優しき、内気な少女──仮面ライダーピピヨ

 

 

それぞれがそれぞれの思いを胸に最終戦が今、始まる。

 

 

 

 

 

 

「わ……」

 

仮面ライダーピピヨこと、陽菜は無機質な四角い部屋に転送された。

 

トレーニングルームだ。

 

毎回1回戦で脱落していた陽菜は不安と緊張で、身を縮こませ、スパイダーフォンからのミッションの通達を待った。

 

(あの怖い人とペアになっただけなのに……

わたし……勝てるのかな……?)

 

奇跡とでも言える決勝戦進出。

 

陽菜は自分の実力では到達し得なかつた状況に、不安になり、涙を流してしまった。

 

そんな陽菜の体に1つの影法師がさした。

 

陽菜は恐る恐る、見ると

 

「ジャ……?」

 

ポーンジャマトが陽菜を見下ろしていた。

 

「わああああああ!!」

 

「ジャー!!!!」

 

陽菜は驚き大声を上げる。

 

ジャマトもその声に驚き、大声を上げた。

 

「こ……こないで……!」

 

『SET』

 

陽菜は震える手で、ホルダーにセットしていたマグナムレイズバックルを手に取り、デザイアドライバーにセットした。

 

「へ……へへ……へん……し…しし」

 

恐怖で声が震えながらも変身しようと、マグナムレイズバックルを操作しようとしたそのとき

 

スパイダーフォンは通知音を鳴らすとともにスパイダーモードでひとりでに動き出し、陽菜の右手におさまった。

 

「うわ……!

いま……それどころじゃない……よ」

 

陽菜はスパイダーフォンに苦言を呈しながら、画面に映し出されたミッションが目に入った。

 

「……ジャマト……育成ゲーム?」

 

 

 

 

 

第3回戦。

 

ジャマト育成ゲーム。

 

ジャマトの駆逐に当たる中、人間に有効的なジャマトが見つかった。

 

ジャマトと人間は共生の余地があると謳う人もいる。

 

そのサンプルデータを集めるため。

 

そして、1回戦で培ったジャマトの知識と、2回戦で培った仲間との連携。

 

それらを試すため、決勝戦はこのジャマト育成ゲームとなったのだ。

 

 

プレイヤーにはジャマトが一体ずつ、支給され、3日かけて育てていく。

 

そして、3日後にプレイヤーと別のプレイヤーが育てたジャマトを1対1で戦わせ、

一番先にプレイヤーを倒したジャマトを育てたプレイヤー

もしくは、最後まで生き残ったジャマトのプレイヤー

が今回のデザ神になるのだ。

 

 

 

 

 

「要は、こいつを最強にすりゃあいいんだろ」

 

同じく、スパイダーフォンを読んだ仮面ライダーハイエズこと唯一は、あたりをキョロキョロと見回すだけのジャマトを横目で見ながら呟いた。

 

「3日なんか必要ねえ。

すぐに最強にしてやるよ」

 

『SET』

 

余裕そうに息巻く唯一は、ブーストマークIIレイズバックルをデザイアドライバーにセットし

 

「変身」

 

『BOOST MARK II』

 

ハンドルを捻り、仮面ライダーハイエズ ブースフォームマークIIに変身した。

 

「おい!」

 

「ジャ…?」

 

ハイエズはジャマトに呼び掛けると、コマンドキャノンバックルが付いたレイジングソードを投げ渡した。

 

「まずはスピードについて来い」

 

ハイエズはそう言うと、一瞬でジャマトの前に躍り出る。

 

あまりのスピードでジャマトはその認識すらできない。

 

そしてそのまま

 

「ジャー!!!?」

 

腹部に強烈なパンチをお見舞いされ、弾丸のように吹き飛ばされた。

 

「ちっ。

グズめ」

 

ハイエズは壁にもたれかかり、ピクリとも動かないジャマトに侮蔑的な目を向けながら言った。

 

 

 

 

 

 

「ジャ!」

 

『MONSTER STRIKE』

 

「ふん!!」

 

こちらは、仮面ライダーボークンこと、古 力(いにしえ ちから)。

 

トレーニングルームのイミテーションだが、崩壊したコアIDでの変身は可能だったようで、力は自分のデザイアドライバーとモンスターレイズバックルをジャマトに貸し出し、自分自身は生身で組み手をしている。

 

筋骨隆々な力は、ジャマトライダーの必殺技を軽々と正拳突きで粉砕。

 

ジャマトライダーは、その力に驚くように立ち尽くしていた。

 

力は目付きを変えると、2mはあるのではないかという巨躯からは考えられない速さで一瞬で、ジャマトライダーの喉元に拳を突き出した。

 

「……ジャ」

 

寸止めなため、ダメージはないがジャマトライダーは動けない。

 

「戰場に於いて心の乱れは死と同じ」

 

力はそうジャマトライダーに言い放つと、胸を押して突き放した。

 

そして、ジャマトライダーを見据えると人差し指を曲げ、挑発した。

 

 

 

 

 

 

こちらは仮面ライダーシンバルこと立上 秀(たてがみ しゅう)。

 

スパイダーフォンの映像を、トレーニングルームのモニターに映している。

 

それら、他のプレイヤー3人の今大会の戦いの記録だった。

 

「ジャ」

 

ジャマトは真剣にその映像を見ている。

 

「あなたの力を鍛えるのも重要ですが、まずはゴールを決めなければですね。

道標があってこその鍛錬です」

 

「ジャ」





天王 唯一/仮面ライダーハイエズ
 R ブーストマークIIレイズバックル
 L
 H コマンドジェットバックル
 願い:すべてが俺の望み通りになる世界


朝田 陽菜/仮面ライダーピピヨ
 R マグナムレイズバックル
 H 聖剣ソードライバーレイズバックル
 H マグナムシューター40X
 願い:わたしの引っ込み思案が直った世界


立上 秀/仮面ライダーシンバル
 R ブーストレイズバックル
 H マグナムシューター40Xレイズバックル
 H マグナムシューター40X


古 力/仮面ライダーボークン




刃 総人/仮面ライダーブッサシー
 失格
 願い:刀を使える!


金成 恵都/仮面ライダータイパー
 失格
 願い:待ってる時間がなくなる世界


傾木 心/仮面ライダースケープ
 脱落


???/仮面ライダーサクリ
 失格




R(デザイアドライバーの右側にセット (上半身))
L(デザイアドライバーの左側にセット (下半身))
H(レイズバックルホルダーにセット)
空白(手に持っている)
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