デザイア!(仮題)   作:ココリンク

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Ⅵ(仮題)

公園。

 

陽菜は俯いてベンチに座っている。

 

クローレイズバックルを片手に、涙目で一回戦終了の時間を待っている。

 

(今回もだめだった)

 

スケープに掛けられた言葉がショックでなにもする気が起きず、かと言ってリタイアする勇気もなく、脱落するのを待つだけだった。

 

そこへ1つの影法師が差した。

 

陽菜はゆっくり顔を上げると、恐怖で身を固めた。

 

「チャキョピピファツワス?」

 

ジャマトが目の前に立っていた。

 

見た目は普通のポーンジャマトのようだが、額にはなぜか?の模様がある。

 

「ヴォツピトルク?」

 

ジャマトは陽菜をじっと見ながら、なにか声を掛けていた。

 

(や……やだ…………

殺される……!)

 

陽菜は恐怖とトラウマでなにもできない。

 

「ビラサピキョルク?」

 

ジャマトがゆっくり、陽菜の顔に手を伸ばしてきた。

 

「ぃ……ぃゃ」

 

震える陽菜の頬に手を添え、ジャマトは陽菜の目元をなぞった。

 

「ラサビラサキョバイ」

 

「ゃ……やめて!」

 

陽菜はクローレイズバックルを握りしめると、勇気を振り絞り、叫びながらジャマトを突き放した。

 

「テバデラサキョファ」

 

ジャマトは体制を整えると、陽菜に腕を広げてみせた。

 

「こないで!」

 

陽菜はまた叫ぶと、クローレイズバックルをデザイアドライバーにセットした。

 

『SET』

 

胸に手を当て、深呼吸し

 

「変身……」

 

とクローレイズバックルのレリーフを引いた。

 

『ARMED CROW』

 

陽菜の全員が黒い素体に包まれ、ひよこ型のマスクが装着。

 

そして、右胸にクローの模様が入ったプレートが装着され、両腕には鋭い爪の武装──《レイズクロー》が付けられた。

 

仮面ライダーピピヨ。

 

それが彼女の──戦士の名だ。

 

『READY FIGHT』

 

「やぁ…!」

 

ピピヨはか細い掛け声と共に、ジャマトへ向かっていく。

 

「ロスジ……!?」

 

ジャマトは焦った様子を見せる。

 

「えぃ…!」

 

「ジャ……!?」

 

丸腰のジャマトに、爪の一撃がヒット。

 

ジャマトはよろけ、後退りした。

 

「やっ……やった」

 

ピピヨはレイズクローの持ち手を強く握り、喜んだ。

 

今まで、参加しても攻撃を当てられないことがほとんどだったので、小さくてもダメージを与えられたことは嬉しいのだ。

 

「あのジャマトを倒して……変わるんだ」

 

ピピヨは小さな自信が付き、ジャマトに向かっていく。

 

「えい! やあ!」

 

「ゼラリジ…!!

キョトキョファ……!!」

 

幸い、ジャマトはほぼ無抵抗な様子であり、へっぴり腰ながらも、ピピヨの攻撃は体に傷を付けていく。

 

「やあ!」

 

今度は両手で同時にクロスするようにして攻撃。

 

「ケゼラコ……!!」

 

ジャマトを小さく飛ばし、尻もちをつかせた。

 

「あの人がやってたように……わたしも……できる!」

 

ピピヨはさっきスケープがベルトを操作していたときのことを思い出し、クローレイズバックルのレリーフを引いた。

 

すると、レイズクローにエネルギーが集まり始めた。

 

「ゼラリジ…!

オモチャエツームラサエイントキョチャダラサルクツーム……!!」

 

『CROW STRIKE』

 

「えーーい!!」

 

ピピヨはレイズクローを大きく振り、ジャマトに爪のエネルギーを放出した。

 

「ゼラチャーーー!!!」

 

ジャマトは攻撃をもろに受け、体に深い切り傷を負い、爆発四散した。

 

「はあ……はあ……や、やった。

はぁ……はぁ……」

 

ピピヨはジャマトを倒し、緊張がほぐれると、疲労でその場にぺたりと座り込んでしまった。

 

(ん?)

 

そこへ、スパイダーフォンの通知が届いたと思ったら、目の前にハテナミッションボックス002が転送された。

 

「わっ!

……なに? これ?」

 

ピピヨはスパイダーフォンを取り出し、通知を見た。

 

そこには、“ヒミツジャマトを討伐する”と表示されていた。

 

先程のジャマトはレアなジャマトだったようで、討伐したことによりシークレットミッションが達成されたのだ。

 

(わたしもできたんだ)

 

ピピヨは感慨に浸ると、ボックスを手に取り、中を開けた。

 

「わっ!!

これって……ブースト?

でも形が違う?」

 

中に入っていまのは、ブーストレイズバックルのように赤いがどちらかと言うと黒っぽく、排気口が4つになっている。

 

ピピヨはスパイダーフォンでスキャンし、バックルを調べた。

 

「ブーストマークII?」

 

表示されたのは《ブーストマークIIレイズバックル》だった。

 

(もしかして……すごいの手に入れちゃった……!!)

 

ピピヨは圧倒的な力を持つブーストの強さを知っており、その強化形態と思わしきバックルに、驚いた。

 

そして、そのバックルを手にしたことに緊張と興奮が抑えられなかった。

 

「もしかして、デザ神に」

 

ピピヨはせっかくのチャンスを棒に振らないよう、ブーストマークIIの詳細を調べようとした。

 

そのとき

 

「ラサツームケテルカカトヅ」

 

「テスエチャ!」

 

「チャテウビキョガヅ!!」

 

遠くからジャマトの声が聞こえた。

 

ピピヨはその声の方を向くと、50体ほどのジャマトが大勢でこっちに来ていた。

 

中には武器持ちのジャマトもいる。

 

(うわ!

いっぱい来た……!!)

 

ピピヨは大群に恐れ、逃げようとしたが

 

すぐに立ち止まり、自分の手に持つバックルを見詰めた。

 

そして、クローレイズバックルをデザイアドライバーから外した。

 

(ポイントを稼がなきゃ。

わたしにはこれがある!)

 

ピピヨは勝ちを狙いに、大群と対決することを選んだ。

 

そして、ブーストマークIIレイズバックルをデザイアドライバーにセットした。

 

『SET』

 

(この子も……初めての2つ目!!)

 

そして、外したクローレイズバックルをデザイアドライバーの左側にセットした。

 

『SET』

 

「変身…!」

 

胸に手を当て深呼吸すると、ブーストマークIIレイズバックルのグリップを2回捻り、クローレイズバックルのレリーフを引いた。

 

『DUAL ON

BOOST MARK Ⅱ

ARMED CROW』

 

ピピヨは激しい炎のオーラに包まれ、武装が完成するとオーラを一気に解き放つ。

 

真っ赤でシャープなブーストフォームマークIIにフォームチェンジした。




刃 総人/仮面ライダーブッサシー
 R ジクウドライバーレイズバックル
 H シールドレイズバックル
   ジカンギレード


天王 唯一/仮面ライダーハイエズ
 R コマンドジェットバックル
 L コマンドキャノンバックル
 H 聖剣ソードライバーレイズバックル
 H レイジングソード
 願い:すべてが俺の望み通りになる世界


朝田 陽菜/仮面ライダーピピヨ
 R ブーストマークIIレイズバックル
 L クローレイズバックル
   レイズクロー
 願い:わたしの引っ込み思案が直った世界


傾木 心/仮面ライダースケープ
 R アローレイズバックル
 H フィーバースロットレイズバックル
   レイズアロー


立上 秀/仮面ライダーシンバル
 R マグナムシューター40Xレイズバックル
 L ブーストレイズバックル
   マグナムシューター40X



R(デザイアドライバーの右側にセット (上半身))
L(デザイアドライバーの左側にセット (下半身))
H(レイズバックルホルダーにセット)
空白(手に持っている)
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