「あ……うう……」
ビームに直撃したピピヨは、木の幹に叩き付けられた。
(い……いたい…………)
幹により掛かるように座り込んだまま動けない。
ブーストマークIIは非常に強大なレイズバックルだが、使い過ぎると眠気が出始め、意識を失ってしまう副作用がある。
それが最悪なタイミングで発動してしまったのだ。
無防備な状態での直撃は、全身を焼き付け、吹き飛ばした衝撃は爪やショルダーなどのいくつかの装甲を破壊していた。
「ロチャトカカジキョトビ」
巨大ルークジャマトは、とどめを刺すため大砲にエネルギーを集約させた。
(や……やだ………)
「ピアーブ」
そして再び極太ビームをピピヨに放った。
(やだ……死にたくない……
やだ)
ピピヨに初参加時の記憶がフラッシュバックされる。
突然、フィールドに投げ出され変身方法する勇気が持てないまま、ただのポーンジャマトに殺されかけた。
そのときは意識を失っていたが、後に聞いたときは、1人のライダーが助けてくれたみたいようだ。
それから、なんどかデザイアグランプリにエントリーさせられるも、トラウマからなにも出来ずに終わっていた。
「きゃ……」
ビームがピピヨに直撃した爆発した。
悲鳴は掠れ声として一瞬だけ出たが、爆音に掻き消された。
「ゼラストビ?」
巨大ルークジャマトは爆煙が晴れるのをじっと待つ。
「ロエグロモガルクイズオズデピピゼララサキョラサ」
しばらくすると、煙が晴れる。
そこにはダメージに耐え切れず変身解除したピピヨ──陽菜が倒れていた。
頭や口から血を流し、服の袖が切れた腕や脚からはいくつもの痣が見える。
小さく呼吸はしているので、生きて入るがほとんど瀕死みたいなものだった。
「ピロスアガビ」
巨大ルークジャマトは陽菜に大砲を向けた。
今度は確実に斃すためなのか、より多くのエネルギーを対に集め始める。
「ツームラタダラグ!
デエデアガ!!」
そして集めたエネルギーを放とうとした。
そのとき
『TACTICAL RAISING』
「ふんっ!!」
コマンドフォーム ジェットモードに変身しているハイエズが、ジェット飛行で飛んできて、電撃と超高熱のエネルギーを帯びたレイジングソードで、大砲を切り落とした。
「ラサツームチャ…!?」
急に武器と腕を切り落とされた巨大ルークジャマトは狼狽える。
ハイエズは陽菜の前に護るように立った。
そして、不思議そうにしながらスパイダーフォンを見る。
「……ちっ……市民を守るシークレットミッションはないか……。
……っていうかそもそもここに市民はいないか」
ハイエズはシークレットミッション狙いで、陽菜を助けたが、特になにもなく不服そうに呟いた。
「無駄骨を折らせるな。
……ん?」
ハイエズは陽菜を睨み付けながら言うと、デザイアドライバーを見た途端目の色を変えた。
(ブーストマークII!!?)
レアアイテムのブーストマークIIを戦いとは無縁そうな少女が付けていること驚いた。
そしてその少女は今、気を失い、無防備な状態だ。
「ふ、死んだらレイズバックルは一緒に消える。
これは俺がもらっといてやる」
ハイエズはそう言いながら、陽菜のデザイアドライバーからブーストマークIIレイズバックルを外した。
そして、代わりに聖剣ソードライバーレイズバックルを、付けた。
「ケポロ!!
ゼラスジデテウトラサ!!!」
巨大ルークジャマトは怒りに満ちた様子で、ハイエズを見つめ、そして、自信に生えるツタを伸ばして、新たな大砲を作り上げた。
「再生能力。
これは一旦お預けだ」
ハイエズは再生能力のある敵を見て、長期戦に向かないブーストマークIIレイズバックルをホルダーにセットした。
「エエインツームケカカン!!」
巨大ルークジャマトは、怒号を叫びながらエネルギーを溜める。
「黙れ。
俺は今、機嫌が悪い」
そう言うと、ハイエズはデザイアドライバーの天面のボタンを押して、バックルを半回転させた。
すると、上半身の装備と下半身の装備が入れ替わる《リボルブオン》が起こり、両肩に砲台がセットされる、《コマンドフォーム キャノンモード》にフォームチェンジした。
そして、ドライバーにセットされているコマンドジェットバックルのボタンを押す。
『LOCK ON』
するとライダーマスクに装着されているバイザーに分析情報が映し出され、巨大ルークジャマトの急所がロックオンされる。
そしてコマンドキャノンバックルのレバーを引き、両肩の砲台にエネルギーが溜め込まれた。
『COMMAND TWIN VICTORY』
「ふんっ!!」
「ケカカン!!」
ハイエズと巨大ルークジャマトは同時にビームを発射。
ビームはせめぎ合うことなく、すれ違い、それぞれの標的に向かっていく。
『RAISE CHARGE』
ハイエズは避け切れないと思い、レイジングソードのボタンを押し、電撃と超高熱のエネルギーを刀身に纏わせた。
『TACTICAL RAISING』
「ふんっ!!!」
そして、レイジングソードをビームに合わせ、ガードした。
「ジャ……!?」
巨大ルークジャマトはビームに直撃。
バランスを崩し、後ろに大きく転倒した。
「他愛もない。
早いとこ決めるか」
ハイエズはそう言うと、コマンドツインバックルをデザイアドライバーから外した。
そして、ブーストマークIIレイズバックルをホルダーから外し、デザイアドライバーにセットする。
『SET』
「変身」
『BOOST MARK II
READY FIGHT』
グリップを捻り、ブーストフォームマークIIに変身すると、手に持っているレイジングソードのボタンを押した。
『RAISE CHARGE』
「俺の獲物だ」
ハイエズはレイジングソードの切っ先を巨大ルークジャマトに向けながらそう言うと、超スピードで巨大ルークジャマトの腹に乗った。
『TACTICAL RAISING』
「ふんっ!!」
そして、電撃と超高熱のエネルギーを纏った刀身を、巨大ルークジャマトの腹に突き付けた。
「テデバコ!!」
巨大ルークジャマトは、痛みと衝撃に痙攣する。
「ふんっ!! ふんっ!!
ふんっ!!」
それを3回繰り返すと、レイジングソードをさしっぱなしのまま、大きく飛んだ。
『BOOST STRIKE』
そして、マフラーから激しい炎を噴出させながらライダーキック。
その着地地点は
「はあ!!」
レイジングソードだった。
「ケケゼラコーーーーーーー!!!!!!」
ライダーキックの衝撃と、レイジングソードの穿きを同時に食らった巨大ルークジャマトは、断末魔を上げ、大爆発した。
「おっと……危ねえ」
ハイエズはレイジングソードを持って、高速移動で脱出。
爆発から免れた。
それと同時にスパイダーフォンに通知が来た。
スパイダーフォンには『お疲れ様です。すべてのジャマトを討伐しました』と通知が来ていた。
「……終了か」
ハイエズが呟いたと同時に
ハイエズ……そして、近くにいた陽菜も一瞬にしてその場から消えていた。
刃 総人/仮面ライダーブッサシー
R ジクウドライバーレイズバックル
H シールドレイズバックル
ジカンギレード
天王 唯一/仮面ライダーハイエズ
R ブーストマークIIレイズバックル
H コマンドジェットバックル
H コマンドキャノンバックル
レイジングソード
願い:すべてが俺の望み通りになる世界
朝田 陽菜/仮面ライダーピピヨ
R 聖剣ソードライバーレイズバックル
L クローレイズバックル
レイズクロー
願い:わたしの引っ込み思案が直った世界
傾木 心/仮面ライダースケープ
R アローレイズバックル
H フィーバースロットレイズバックル
レイズアロー
立上 秀/仮面ライダーシンバル
R マグナムシューター40Xレイズバックル
L ブーストレイズバックル
マグナムシューター40X
R(デザイアドライバーの右側にセット (上半身))
L(デザイアドライバーの左側にセット (下半身))
H(レイズバックルホルダーにセット)
空白(手に持っている)