デザイア!(仮題)   作:ココリンク

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Ⅷ(仮題)

「あ……うう……」

 

ビームに直撃したピピヨは、木の幹に叩き付けられた。

 

(い……いたい…………)

 

幹により掛かるように座り込んだまま動けない。

 

ブーストマークIIは非常に強大なレイズバックルだが、使い過ぎると眠気が出始め、意識を失ってしまう副作用がある。

 

それが最悪なタイミングで発動してしまったのだ。

 

無防備な状態での直撃は、全身を焼き付け、吹き飛ばした衝撃は爪やショルダーなどのいくつかの装甲を破壊していた。

 

「ロチャトカカジキョトビ」

 

巨大ルークジャマトは、とどめを刺すため大砲にエネルギーを集約させた。

 

(や……やだ………)

 

「ピアーブ」

 

そして再び極太ビームをピピヨに放った。

 

(やだ……死にたくない……

やだ)

 

ピピヨに初参加時の記憶がフラッシュバックされる。

 

 

 

 

 

 

突然、フィールドに投げ出され変身方法する勇気が持てないまま、ただのポーンジャマトに殺されかけた。

 

そのときは意識を失っていたが、後に聞いたときは、1人のライダーが助けてくれたみたいようだ。

 

それから、なんどかデザイアグランプリにエントリーさせられるも、トラウマからなにも出来ずに終わっていた。

 

 

 

 

 

「きゃ……」

 

ビームがピピヨに直撃した爆発した。

 

悲鳴は掠れ声として一瞬だけ出たが、爆音に掻き消された。

 

「ゼラストビ?」

 

巨大ルークジャマトは爆煙が晴れるのをじっと待つ。

 

「ロエグロモガルクイズオズデピピゼララサキョラサ」

 

しばらくすると、煙が晴れる。

 

そこにはダメージに耐え切れず変身解除したピピヨ──陽菜が倒れていた。

 

頭や口から血を流し、服の袖が切れた腕や脚からはいくつもの痣が見える。

 

小さく呼吸はしているので、生きて入るがほとんど瀕死みたいなものだった。

 

「ピロスアガビ」

 

巨大ルークジャマトは陽菜に大砲を向けた。

 

今度は確実に斃すためなのか、より多くのエネルギーを対に集め始める。

 

「ツームラタダラグ!

デエデアガ!!」

 

そして集めたエネルギーを放とうとした。

 

そのとき

 

『TACTICAL RAISING』

 

「ふんっ!!」

 

コマンドフォーム ジェットモードに変身しているハイエズが、ジェット飛行で飛んできて、電撃と超高熱のエネルギーを帯びたレイジングソードで、大砲を切り落とした。

 

「ラサツームチャ…!?」

 

急に武器と腕を切り落とされた巨大ルークジャマトは狼狽える。

 

ハイエズは陽菜の前に護るように立った。

 

そして、不思議そうにしながらスパイダーフォンを見る。

 

「……ちっ……市民を守るシークレットミッションはないか……。

……っていうかそもそもここに市民はいないか」

 

ハイエズはシークレットミッション狙いで、陽菜を助けたが、特になにもなく不服そうに呟いた。

 

「無駄骨を折らせるな。

……ん?」

 

ハイエズは陽菜を睨み付けながら言うと、デザイアドライバーを見た途端目の色を変えた。

 

(ブーストマークII!!?)

 

レアアイテムのブーストマークIIを戦いとは無縁そうな少女が付けていること驚いた。

 

そしてその少女は今、気を失い、無防備な状態だ。

 

「ふ、死んだらレイズバックルは一緒に消える。

これは俺がもらっといてやる」

 

ハイエズはそう言いながら、陽菜のデザイアドライバーからブーストマークIIレイズバックルを外した。

 

そして、代わりに聖剣ソードライバーレイズバックルを、付けた。

 

「ケポロ!!

ゼラスジデテウトラサ!!!」

 

巨大ルークジャマトは怒りに満ちた様子で、ハイエズを見つめ、そして、自信に生えるツタを伸ばして、新たな大砲を作り上げた。

 

「再生能力。

これは一旦お預けだ」

 

ハイエズは再生能力のある敵を見て、長期戦に向かないブーストマークIIレイズバックルをホルダーにセットした。

 

「エエインツームケカカン!!」

 

巨大ルークジャマトは、怒号を叫びながらエネルギーを溜める。

 

「黙れ。

俺は今、機嫌が悪い」

 

そう言うと、ハイエズはデザイアドライバーの天面のボタンを押して、バックルを半回転させた。

 

すると、上半身の装備と下半身の装備が入れ替わる《リボルブオン》が起こり、両肩に砲台がセットされる、《コマンドフォーム キャノンモード》にフォームチェンジした。

 

そして、ドライバーにセットされているコマンドジェットバックルのボタンを押す。

 

『LOCK ON』

 

するとライダーマスクに装着されているバイザーに分析情報が映し出され、巨大ルークジャマトの急所がロックオンされる。

 

そしてコマンドキャノンバックルのレバーを引き、両肩の砲台にエネルギーが溜め込まれた。

 

『COMMAND TWIN VICTORY』

 

「ふんっ!!」

 

「ケカカン!!」

 

ハイエズと巨大ルークジャマトは同時にビームを発射。

 

ビームはせめぎ合うことなく、すれ違い、それぞれの標的に向かっていく。

 

『RAISE CHARGE』

 

ハイエズは避け切れないと思い、レイジングソードのボタンを押し、電撃と超高熱のエネルギーを刀身に纏わせた。

 

『TACTICAL RAISING』

 

「ふんっ!!!」

 

そして、レイジングソードをビームに合わせ、ガードした。

 

「ジャ……!?」

 

巨大ルークジャマトはビームに直撃。

 

バランスを崩し、後ろに大きく転倒した。

 

「他愛もない。

早いとこ決めるか」

 

ハイエズはそう言うと、コマンドツインバックルをデザイアドライバーから外した。

 

そして、ブーストマークIIレイズバックルをホルダーから外し、デザイアドライバーにセットする。

 

『SET』

 

「変身」

 

『BOOST MARK II

READY FIGHT』

 

グリップを捻り、ブーストフォームマークIIに変身すると、手に持っているレイジングソードのボタンを押した。

 

『RAISE CHARGE』

 

「俺の獲物だ」

 

ハイエズはレイジングソードの切っ先を巨大ルークジャマトに向けながらそう言うと、超スピードで巨大ルークジャマトの腹に乗った。

 

『TACTICAL RAISING』

 

「ふんっ!!」

 

そして、電撃と超高熱のエネルギーを纏った刀身を、巨大ルークジャマトの腹に突き付けた。

 

「テデバコ!!」

 

巨大ルークジャマトは、痛みと衝撃に痙攣する。

 

「ふんっ!! ふんっ!!

ふんっ!!」

 

それを3回繰り返すと、レイジングソードをさしっぱなしのまま、大きく飛んだ。

 

『BOOST STRIKE』

 

そして、マフラーから激しい炎を噴出させながらライダーキック。

 

その着地地点は

 

「はあ!!」

 

レイジングソードだった。

 

「ケケゼラコーーーーーーー!!!!!!」

 

ライダーキックの衝撃と、レイジングソードの穿きを同時に食らった巨大ルークジャマトは、断末魔を上げ、大爆発した。

 

「おっと……危ねえ」

 

ハイエズはレイジングソードを持って、高速移動で脱出。

 

爆発から免れた。

 

それと同時にスパイダーフォンに通知が来た。

 

スパイダーフォンには『お疲れ様です。すべてのジャマトを討伐しました』と通知が来ていた。

 

「……終了か」

 

ハイエズが呟いたと同時に

 

ハイエズ……そして、近くにいた陽菜も一瞬にしてその場から消えていた。




刃 総人/仮面ライダーブッサシー
 R ジクウドライバーレイズバックル
 H シールドレイズバックル
   ジカンギレード


天王 唯一/仮面ライダーハイエズ
 R ブーストマークIIレイズバックル
 H コマンドジェットバックル
 H コマンドキャノンバックル
   レイジングソード
 願い:すべてが俺の望み通りになる世界


朝田 陽菜/仮面ライダーピピヨ
 R 聖剣ソードライバーレイズバックル
 L クローレイズバックル
   レイズクロー
 願い:わたしの引っ込み思案が直った世界


傾木 心/仮面ライダースケープ
 R アローレイズバックル
 H フィーバースロットレイズバックル
   レイズアロー


立上 秀/仮面ライダーシンバル
 R マグナムシューター40Xレイズバックル
 L ブーストレイズバックル
   マグナムシューター40X



R(デザイアドライバーの右側にセット (上半身))
L(デザイアドライバーの左側にセット (下半身))
H(レイズバックルホルダーにセット)
空白(手に持っている)
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