とあるデパート地下深くの真夜中に3人の光が潜んでいた。それは光と言うには歪で歪んでいるようにも見える。しかし闇夜のを照らす光はどんなに歪な光だろうと照らされる明かりには違いないだろう。
「それで?例の怪しい行き倒れは?」
「常世の白雪が匿ってるよ。今頃例の話をしてるんじゃないかな」
「オーホッホッホ!何処に逃げても一緒なのに可哀想な子豚が頑張ってアンヨをしているのは微笑ましいですわ」
「僕達統制機関から逃げられると思うなよ、吸血鬼」
そんな中全く知らない俺達はと言うと…………常世弥美の家にて両手持ちの大きい金槌を俺に向かって振り抜いてきた。
「せーの!」
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
俺は身体を拘束されており頭を何度も金槌で殴られていた。
「おい!そんなに俺の頭をバカスカ殴ったら俺が馬鹿になるだろうが!少しは俺を労れ馬鹿野郎!」
「何を言っている、お前が私より頭が良い訳ないだろ。これまで100を超える程殴っても減らず口が止まらないんだ、お前は後1000発殴られても問題ないさ」
「問題しか……」
また殴られた。こいついつか絶対泣かす!絶対だ!そう誓った時は昔ように思える。そう、あれから数千、数万、何度殴られたか覚えていない。
バコォォォン!?と振り抜かれた瞬間の音が響き渡る。
「何回俺を殴れば気が済むんだよ!俺をサンドバッグにするつもりか!」
「なに言ってんだ。サンドバッグ相手に金槌は使わないだろ?」
「マジで使ってるからたち悪いんだろ!っていうかなんで俺に向かってそんなデケェ金槌振り抜くんだよ!ゴミの清掃活動って言ってたじゃん!ゴミを増やす気か馬鹿野郎!」
「自分がゴミだと言う事はよく理解していて結構、お前等吸血鬼はゴミ同然の存在だ」
「俺に人権は無いのかよ!あ、人間辞めてたわ(つ∀<。)テヘッ♪ってふざけんな!?虫だって動物だって生きるのに必死なんだよ!お前あれだろ、目に付く物全部殺さないと気が済まない奴だろ!生き物全部駆逐する気か!ラブ&ピース!世界平和バンザイ!」
「黙れ人外」
その瞬間俺の顔面に金槌が振り落とされた、めっちゃ痛い。絶対しちゃいけない音がした、メシメシィって音がしたよ今。
「ほら、顔を出せ。もっかい殴る」
「鬼か!?お前絶対地獄落ちるぞ!良いのか!俺殴ると来世の転生は青虫になるぞ!」
「大丈夫だ、これは教育であり愛のムチだ。私のやってる事は正しい、つまり青虫になるのは私に啖呵を切るお前の方だ」
「ふざけんな!?いつの時代のゆとり教育だ!?人の顔面に金槌振り抜く愛のムチがあってたまるか!そんな教育なんて聞いた事…」
「問題無い、ここに私が提唱してやるよ。痛みを知る程成長出来るとな」
言ってる間にまた殴られた。絶対に許さないノートに書くもんね!絶対に来世になっても許さないもんね!
「ほら、痛い目見るのが嫌だったら私に一泡吹かせてみろ」
「うるせえサドが!一方的に殴っておいて一泡吹かせられるかクソが!」
その瞬間バキィィィン!?と金槌が初めて俺の骨を粉砕から程遠い音を鳴らした。まるで鉄でも叩いてるような音だ。
「良かったなお前、今回は花丸を渡してやる。吸血鬼は自分の身体を鉄以上に固くする事が出来るから今の感覚を覚えておけ能無し」
「ばーか!ばーか!能無しはテメェだよこの鬼畜女!もう俺の顔面を殴っても大丈夫なら今すぐさっきまでの行為を水に流してやるから土下座しろ!」
「そうか、花丸は返上するか。なら次は胃を潰してやるよ。吸血鬼は何も食わなくても生きれるなら腸吐き出させて美味しい食べ物を食べれない体にしてやるよ!」
「やっと本音言いやがったな鬼め!お前は吸血鬼の俺より鬼の名前が相応しいよ!」
「ここか?ここを叩けば減らず口が消えるか!」
「ちょ!?お前金槌の柄で喉を突こうとすんじゃねえ!息つまるだろうが!気絶したら全身守れねえだろ!暴力反対!」
「うるさい!1回死んどけクソ野郎!」
理不尽すぎる!?
「ほら、たまたま成功した程度で終わると思うなよ。100パーセントの鉄の強度でこの金槌を受け切れるまで終われないぞ」
また別の場所では違う悪巧みが組まれていた。そこには追われる身でありながら掌の上に盤上を操っているようにも思える。
「どうだ春翔、久しぶりの仇敵と出会えた感想は」
「別に、頼まれた奴を殺るだけだ。それに奴等は既に腐っていた、俺達が手を出さずとも滅ぶ運命だった筈なのに何故暗殺依頼を出した」
「なに、例の常世の軍勢は昔から小競り合いは今に始まった事では無い。威嚇を向ける射撃で相手に舐められないのも1つの手さ。それに私達が目指す場所は例の異世界だ、最近は統制機関からの害虫も寄ってきている。我々の作戦が知られる前にこの世界を牛耳る力を手に入れるのは我々だ」
「それはそうと、氷室市を落とした例の男やこの町で暴れている放火魔はどうする?いずれ邪魔になるのも時間の問題だぞ」
「そうだね、でもそれは多分問題ないよ。最近僕が付けておいた唾が実るまでゆっくり時間をかけてからぶつけさせれば問題無い」
「例の
「私がちゃんと唾を付けたんだ。簡単にくたばらない身体にしているから安心するといいさ、それに彼なら必ず成長してくれるさ。だって彼は君のお兄さんなんだからね、春翔」