もう12月…年末ですね…、投稿遅れて申し訳ないです…、ではどうぞ。
「…ごめん」
昨日の一件から一日経ったアビドス廃校対策委員会の一室、テーブルから離れたパイプ椅子に座る僕の目の前には正座して佇むホシノ、いつも口癖の様に言っているうへうへが消え、心なしか長く伸びたピンクの髪から跳ねているアホ毛が垂れ下がっている様にも見える。周りには、昨日の光景を思い出して今だに一人悶々としているセリカに、いつものニコニコ笑顔で椅子に座っているノノミ、はは…と変な笑いを浮かべるアヤネに素知らぬ顔でエナジードリンクを飲んでいるシロコ、そして僕の後ろにいる先生がホシノを取り囲むように佇んでいた。
「私、ついつい調子に乗っちゃったよ。まさか、気絶するなんて思わなくてさ…」
ぽりぽりと人差し指で頬を掻き、申し訳ない表情を僕に向けている。
「まぁまぁ、ホシノ先輩も謝りましたし…、いいんじゃないでしょうか?」
「…」
ぶっちゃけ、ホシノに謝られる話かと聞かれると全く違う、僕としては土下座してでもホシノにやって貰いたいくらいなのだ。ある意味これは一番嬉しい事であり、一番興奮する出来事でもあるんだ。
つまり、この次に僕が言うべき言葉は…。
「…先輩」
「なぁに?」
「……責任、とってくださいね?」
僕がそう言うとホシノは少し驚いたような顔をし、少し間をおいてからフフッ、と少しだけ笑うのが僕の目に見えた。
「…うへ〜、おじさん責任とらされちゃった〜」
その後に安心した様にいつもの表情に戻ってうへうへ言いながら後ろ頭を掻き、こっちににへへと笑顔を向ける。その様子を見ていたアヤネが申し訳なさそうに片手を上げて割り込み、僕らの前に出る。
「あの〜…、そろそろ会議を始めたいのですけど…」
「あ、ああ、そうだったね」
「うへ〜、そうしよっか」
ホシノが正座状態から立ち上がって近くのパイプ椅子に座り、僕もパイプ椅子をテーブルの方へと向ける。他の面々も各々椅子に座り、ホワイトボードを挟む様に両端にアヤネと先生が座る。
みんなが座ったことを確認したアヤネが立ち上がって一つこほんと咳払いをして、口を開いた。
「…では、之よりアビドス高校廃校対策委員会定例会を始めます。今回は先生にもお越しいただきましたのでいつもより真面目な議論が出来ると考えます」
一応これまでに何回か開催されているらしいが、その時はいつも襲い来るヘルメット団の対処や砂時計の落ちていく砂粒の様に目減りしていく補給物資、弾薬もろもろをどうやりくりするかなど、結局の所どうやって何事もなくその場をしのぐか会議だったらしいので、今回ばかりは先生が居るからと何らかの進展を期待しているらしい。
…なんでらしいなのかだって? そりゃあ…、僕は参加するのが今回で初めてですもん。
「よろしく~」
「よろしくお願いします☆」
「ん、よろしく」
「何時も真面目じゃないみたいじゃない…まぁ否定はできないけれど」
「よろしくお願いしますね、先生」
《うん、よろしく頼むよ》
僕はふと、前よりも少し元気そうな声で喋る先生の方を見る。すると、そこにはなんだかいつもよりも目の下のクマも薄く、健康そうな先生の姿があった。
…よく眠れたんだろう、多分原因は僕だろうけど。
「ああ、そういえばアヤネちゃんとアキラちゃんからお話があるんだっけ~?」
「あ、はい」「そうですね」
ホシノから僕とアヤネへと話が振られると、僕は席を立ち、数枚の写真をもってホワイトボードの前へと移動する。実はこの休学の理由を聞かれたときに僕はヘルメット団の戦力の源の調査と表面上の理由を話した、ホシノからこっぴどく怒られたけどまぁそれ自体そこまで嘘でもないけれど目的も色々と違うから何とも言えない。
それは置いといてだ、僕はヘルメット団のアジトで撮った写真──勿論、全て本物の──を磁石を使ってホワイトボードに張り付けていく。
それは、戦車の写真に歩兵砲、対空機関砲の写真、果てには大型の歩行兵器の写真まで。
「うっわ…随分と色々と撮ってきたわね…」
「危険を冒してまでやって、皆にまで秘密と言うのはあまり褒められたことではありませんけどね」
「まぁまぁ…アキラちゃんが帰ってきてから、私含め先生と少しだけ話をしたんです。そこで、結論としてはヘルメット団の様な三流チンピラ共が独力であそこまでの物量を使用出来る筈がないって」
「そうそう、まぁこれまでのクルセイダー程度なら何とか納得できなくもないんだよ、あれ自体は超絶旧式だから市場にもよく出回ってて、値段も戦車にしては比較的安価だから入手はしやすいんだ」
「…だけど、これを見てほしい」
そういって僕が防弾繊維で出来たジャケット(ゲマトリア製でロゴ抜き)のポケットから取り出した学校の教師が使う伸縮自在の棒を伸ばし、一枚の写真を指す。
その指し示した写真には、クルセイダーよりも比較的大きく傾斜が多く取り入れられた車体に、長い砲身を持った砲塔が乗っかった戦車と、その砲弾らしきものが写っている。
「…これは?」
「クソゴミ害悪スタビなしゴキブリ第二世代MBT」
「クソゴ…!?」
あ、しまった、前世でやってたゲームのせいでついこの戦車の超個人的な別名が出てしまった。まぁでも事実だよね、うん。
「…失礼、これはレオパルト1って言う戦車なんだ」
「戦車? 戦車だったらヘルメット団どころかある程度の組織ならどこでも持ってると思うんだけど」
「現状、本当に軍隊でしか使われてない高級品で、噂だとゲヘナが一両だけ購入したらしいんだけど…まぁ、何が言いたいかってこんなチンピラが持てる戦車じゃないってことなんだ」
セリカの質問にはフルフルと顔を横にふり、理由を話して否定する。すると、何か考えるような顔をしたホシノが
「う~ん、ますます怪しいね。そんな高級品を一両のみならず何両も持ってるってのは」
「つまり…チンピラ共には何らかのパトロンが居るってことなの?」
「まぁ凡そそれで間違いないかと」
そこで、すでに知っていた僕以外の対策委員会のメンバー+先生がヘルメット団の後ろにいる何かの存在を確信した。とはいえ、その全容も未だ明らかになっていないし、これらの情報だって黒服が集めてくれたものに過ぎない。つまり何が言いたいのかと言うと僕もカイザーが関わっているという事以外あまり分かってないという事だ。
とはいえ、ヘルメット団の兵力だけで言えばその辺のチンピラの中でもかなり多い、そんな大兵力を養い、かつ大量の高級装備品を集めて配備できるカイザーの財力には本当に感心する他無いなぁ…。僕は写真を指している伸ばされた自在棒を縮め、ポケットにしまいながらそう考えた。
「まぁ…とりあえず僕が調べた限りではこんな感じです。多分、調べればこれ以上の情報がどんどん出てくるでしょう。なので、ここからは僕とアヤネさんに任せてくれませんか?」
「うん、わかったよアキラちゃん。集めてきてくれてありがとう」
そういってホシノが僕に向けてまるでかわいい自分の子供を見るようにニッコリと微笑んだ、…なんでそんな
「…僕からの話は終わりです、賛成の方は?」
僕がそういうと僕以外のすべての人──勿論先生含む──の手が上がった。つまりこの議案は可決、ここからは僕が実働部隊として現地で情報を集め、アヤネがその情報を元に分析するという体制が整い、他の委員会メンバーも必要があれば手伝うという方針で固まった。
「それでは…、次の議題に入りたいと思うのですが…」
僕が席に戻り、アヤネがそういった瞬間、みんなのその目に光が宿るのが見えた。
お読みいただきありがとうございます。
いやはやまじで変なとこで切ってごめんなさい。毎日投稿維持するにはこれしかなかったんや。
◇レオパルト1って?
昔、ドイツがまだ東西に分断されてた頃に西ドイツで開発された第二世代MBT、第二次世界大戦までの重装甲高火力低機動の重戦車から一転、軽装甲高火力高起動に仕上げたドイツが開発した初のMBT。
ちなみにある戦車ゲームだと高い機動力に望遠力の高い照準器、そして高貫徹HEAT-FSでポンポン狙撃してくる害悪車両。ちなみに作者はレオパルトの装甲がカスすぎて使ってないてか使えない。
茅場君に使ってほしい兵器
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四連装機関砲
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大型レールガン
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18連装ミサイルランチャー
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155mm榴弾砲FH70
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六連装超大型チェーンソー
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ブースター付き柱
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主任砲
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マルチプルパルス
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ヒュージミサイル
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ヒュージブレード