重装転生者はゲマトリアで何を思う。   作:焼け野原主任

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どうも、焼け野原主任です!

ほんとにいつもより二時間くらい投稿遅れてごめんなざい!!

ではどうぞ…。


アビドス高校対策会議その2

「………」

 

 沈黙に包まれる対策委員会室、だが、反面みんなのその顔は喜びに満ちている。まぁ仕方の無い事だろうなぁこれまでこの会議の議題は補給の問題、弾薬の問題、そしてヘルメット団をどう退けるかばかり…、たまりにたまった9億円以上の膨大な借金をようやく返せるであろう算段がようやっと取れるのだから。

 

「では、ご意見のある方は挙手を」

 

「はいはいはーい!!」

 

 アヤネが挙手を促した途端、そのパイプ椅子を蹴り倒さん勢いでセリカが起立した。

 

「では、一年生の黒見セリカさん、どうぞ」

 

「…なんでフルネーム? なんかむず痒いのだけれど…」

 

「あはは…まぁこんな機会ですし、珍しく先生もいますので…」

 

「まぁまぁいいんじゃな〜い? お堅い感じでさ? これぞ会議! って感じするし」

 

「ん、先生がいるのは珍しくじゃなくて初めて」

 

「委員会っぽくていいと思いま〜す☆」

 

「そ、そうかしら…」

 

 アヤネの委員会らしい呼び方にセリカが少し気後れし、ちょっと後頭部を掻いてからこほんと軽く咳払いをして両手を机の上に置きこちらの方を見た。

 その姿勢はしっかりと伸びていて、キラリと輝くその眼差しは自分の意見に絶対の自信を持っていることがわかった。

 

「…とにかく、対策委員会の会計担当として我が校の財政状況は破産寸前としか言いようがないわ! …このままだと廃校よ、皆、それはわかってるわよね?」

 

「ん、それはそう」

「まぁ…、そうですね」

 

「毎月の返済額の利息は788万! いつも頑張って私たちが稼いでいるけれど、利息の返済だけで手一杯所かついていけてすらないの!! これはつまり、いつものように指名手配犯をとっ捕まえたり、苦情を解決したりボランティアしたりじゃとても返せない! …つまり、これじゃ埒が開かないから何か…こう…一発デカいのを狙わなきゃダメなの!」

 

《デカい…とは?》

 

 先生や他の対策委員会メンバーの頭に疑問符が浮かび、先生がその意図を聞き出そうとするとセリカはよくぞ聞いてくれましたと言わんばかりに懐から色鮮やかな一枚のチラシを取り出した。

 

「これよ! このチラシ! 街で配ってたの!」

 

「チ…、チラシ?」

 

「見せて〜?」

 

 セリカが強化プラスチックのキャスター付きテーブルに叩きつける様にそのチラシを置くと、僕含めみんなが覗き込み、セリカがチラシに書かれた文字を指でなぞる。

 

「ゲルマニウム麦飯石ブレスレットであなたも一攫千金…ねぇ」

 

「そう! これで皆もガッポガッポ稼ごうよ!!」

 

 ホシノがそう呟くとセリカは疑う事を知らぬ無垢な笑顔を皆に向けるが、チラシの内容を理解した先生とアヤネの口元が引き攣り、僕含めセリカ以外の対策委員会メンバーも苦い顔をしている。

 

「この間、声をかけられて説明会に連れてもらったの。運気を上げるゲルマニウムブレスレットって言うのを売ってるんだって!!」

 

「う、運気がねぇ…」

 

「そう! 身につけるだけで運気が上がるの! それで! これを周りの三人に売れば……、ってみんな、どうしたの?」

 

 自信満々にえへんと胸を張り、具体的な内容を口にし始めていたセリカは、ようやっと教室内に立ち込める憐れむ様な空気に気が付き、自分に向けられる何とも言えない微妙な顔がその目に映り、自然と言葉が止まる。

 そんな困惑状態のセリカを他所に僕はそのチラシを手に取ってもう一度内容を確認し、一つハァ…と呆れた様なため息を吐いて口を開く。

 

「…却下です、借金増やす気ですか?」

 

「えー!? 何で? どうして!?」

 

「まぁまぁ落ち着いて…、セリカちゃん、これ、マルチ商法だから…」

 

 僕がそう却下するとセリカが食って掛かってくるが、アヤネがそんな状態のセリカを宥め、優しく言い聞かせる様に告げた。すると、シロコが便乗する様に次の言葉を投げかけた。

 

「儲かる訳が無い、逆にお金が飛んでく」

 

「へっ!?」

 

 シロコが現実を突きつけ結果もついでとばかりに付け加えると、セリカがそんなバカなと仰天するのが見えた。

 

「そもそも、ゲルマニウムと運気って関係あるのかな…? まぁどちらにしたってこんな所でマトモなビジネスを提案してくれる筈ないよ…」

 

「そ、そうなの? 私二個も買っちゃったのに…」

 

「セリカちゃん、騙されちゃったんですね。可愛いです☆」

 

 そう言ってセリカが何とも言えぬそれっぽいブレスレットを鞄から取り出すと、ノノミがトドメの一言を決めた。その一言に先ほどからいろんな人からの意見が飛んできて、自信がボロボロと崩れ始めたセリカの顔が段々と美しく曇っていき、少ししてから漸く自分が騙されたと言う事を理解したのだ。

 

「全く、セリカちゃんは世間知らずだねぇ〜、気をつけないと悪い大人に騙されちゃって人生取り返しのつかない事になるよ〜?」

 

「そ、そんなぁ…そんな風に見えなかったのにぃ…せっかくお昼抜いて貯めたお金で買ったのにぃ…」

 

「大丈夫ですよ、セリカちゃん。一緒にお昼ご飯食べましょう?」

 

「ぐずっ…ノ"ノ"ミ"ぜんぱぁい…」

 

 ホシノの嫌に説得力のある言葉にセリカは泣き出してしまい、その手に持っていたブレスレットを放り投げてノノミへぐすぐすと縋り付いた。ノノミの胸囲的な包容力に彼女は包まれ、慰められている。

 司会をしているアヤネがそんな二人を横目に、気を取り直したようにして口を開く。

 

「では…次の意見がある方は」

 

「はーい!」

 

「…はい、三年生の小鳥遊ホシノ委員長、…ちょっと嫌な予感がしますが…」

 

 アヤネが少しいやな予感を感じる目をしてホシノを指名する、大丈夫アヤネ、その嫌な予感は現実になる。

 

「うむうむ、えっへん!」

 

 が、そんな僕らが感じる不安を余所に、ホシノは無い胸を張って喋り始める。

 

「ねぇ皆、このアビドス高校の問題って何だと思う?」

 

「借金」

「砂漠の中にある…とか?」

「地域全体が廃れてるとか〜?」

「うーん、まぁ…それもそうなんだけど…、一番の問題は全校生徒がここにいる6人だけって事なんだよ。生徒の数=その学校の力だと私は思うんだよね、トリニティやゲヘナみたいに、大量の生徒を集めれば毎月入るお金でもかなりの額になるし、指名手配犯の逮捕やら近所の御用聞とかも今よりも効率良く行えると思うんだよね」

 

「そ、そうなんですか?」

 

「は、はぁ…」

 

 ホシノの主張に僕は未だ不安が拭えず、少しアヤネの方を見て見れば、僕と同じ様な表情をしている。

 

「うんそうだよ、だから、まず生徒の数を増やすことから始めていこうよ、そうすればアビドスからも議員が輩出できるだろうし、連邦生徒会における発言権も増すと思うよ? ね、先生?」

 

 ホシノが当たり前だよね〜と言わんばかりの笑顔で先生の方を見ると、先生は納得するような表情で頷き、ちょっと考える素振りを見せてから話し始める。

 

《そうだね、連邦生徒会の中に元学園出身の人が居るか居ないかでは話の通り易さが違うし、ホシノの言う通り、生徒数が多ければその分一度に受けれる依頼の量も多くなると思う》

 

《…あと、あまり声を大にして言えた事では無いけれど、誰だって自分が育った校は贔屓したいからね》

 

「な、なるほど…、鋭い指摘ですが一体如何やって増やせば…」

 

 生徒数を増やす、単純な数の暴力だけでは無く考えれば考えるほどメリットにしか聞こえない…、ならばなぜ、その生徒を増やすと言う選択肢が浮かんでこなかったのか、その理由はこのアビドスが置かれた状況にある。

 こんな砂漠化したアビドスからは生徒が去ってから長い時が経過しており、その生徒を呼び戻す所か新たに呼び寄せるのは至難の業である。

 まぁ、確かにこんな砂漠化した地域にわざわざ来ようなんてそりゃ思わんわな。そう思ってチラリとアヤネの方を見れば、そう言われてもどうしたらいいかのと悩んだ顔をしている。

 

「簡単簡単! 他校のスクールバスを拉致しちゃえばOK!」

 

「…はい!?」

 

 ホシノのあまりにも物騒すぎる提案にアヤネとセリカが仰天し、僕もはぁ…とため息を吐く。

 

「登校中のバスを襲撃して、ウチの学校の転入学書類にハンコを押させないとバスから降りれない様にするの〜、うへ〜、これで生徒数が爆上がりする事間違いなし!」

 

「それ、興味深いね。でも目標は? トリニティ? それともゲヘナ? ミレニアム? 襲撃するところによって戦略を変える必要がある」

 

「えーっと…、うーん、そうだなぁ…、トリニティ…、いやゲヘナにしよーっと!」

「ちょ! ちょっと待ってください! そんな方法で転学できるんですか!? もしできたとしてもその学校の風紀委員が黙ってませんよ!?」

 

「…はぁ」

 

 物騒な事を言い出したホシノとそれに参入しようとするシロコ、そしてそれを止めようと異議を唱えるアヤネ…、というゲームで見た一連の流れにやっぱり、と言わんばかりの表情で僕はため息を吐いた。

 

「うへ〜、やっぱりそうだよね〜」

 

「そうだよね〜じゃありませんよ先輩…、もう少し真面目に会議に参加していただかないと…」

 

「___じゃあ、私から提案がある」

 

 さっきのホシノの意見に賛同したシロコその白い髪をゆらし、いつに無く真面目で、かつ堂々とした格好で発言する。

 

「「…」では、二年生の砂狼シロコ先輩」

 

 僕とアヤネの顔が苦虫を噛み潰したような顔になる。その顔には「ああ絶対マトモな意見じゃない」というえも言われぬ謎の信頼感──僕にとっては確信──を感じながら、アヤネは渋々とシロコを指名する。

 

「ん、銀行を襲う」

 

「「……へ?」」




お読みいただきありがとうございます。

まず一つ…マジで投稿遅れてすみません、なんでもするので許してください。
そしてまたキリが悪い…、なんでもするので許してください。

多分次回は午前九時前後に投稿すると思います…多分。

では、また次回

茅場君に使ってほしい兵器

  • 四連装機関砲
  • 大型レールガン
  • 18連装ミサイルランチャー
  • 155mm榴弾砲FH70
  • 六連装超大型チェーンソー
  • ブースター付き柱
  • 主任砲
  • マルチプルパルス
  • ヒュージミサイル
  • ヒュージブレード
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