待たせたな!(某スネーク風)
…はい、投稿遅れて申し訳ありません。
では、どうぞ…。
「校舎より南15km先に大規模な敵勢力の接近を確認!!」
アビドス高校の対策委員会室に響き渡る、タブレット端末2枚をサブディスプレイにしたノートパソコン──製造装置で先生が製造した物──を見ていたアヤネの声に、そこに居た全員の目付きが変わる。
昼寝をしていたホシノは「んえ〜?」と頭だけを起こしてアヤネの方を見て、シロコはむっ、と戦闘を察知した顔に変わって整備していたSIG P226をホルスターにしまい、セリカは家計簿をつけていたその手を止めて銃を用意し、ノノミは弾薬ベルトを組み立てる速度を早め、1m近いベルトを直ぐにミニガンに装着させた。
そんな中、そろそろかと思っていた僕はロゴの位置にガムテープを貼って隠したブラックマンバの砲身の掃除をしていた手を止め、直ぐに機関部下に折り畳まれた砲身と機関部を繋げ、取り付けた3点スリングを僕の肩に掛け、ブラックマンバを装備する。
「まさか、ヘルメット団?」
「い、いいえ…、傭兵です! 日雇いの傭兵です!」
「ふーん、傭兵かぁ…。結構雇う金額とか高い筈だけど、誰が雇ったんだろうね?」
今まで通りのヘルメット団ではなく、傭兵達を引き連れた存在ということを皆は怪しむが、少なくともそんな沢山の傭兵を引き連れた仰々しい連中がこのアビドスにやって来るのならば、まぁ目的は一つだと言う事を皆わかっていた。
「………まぁ、傭兵がいる時点で相手の目的は分かり切ってます、サッサと僕らは迎撃に向かいましょう」
《そうだね、じゃあ、アヤネは部室でサポートをお願い、他の皆はそれぞれ装備を持って校門前に集合》
「「「「「了解!」」」」」
先生がシッテムの箱を取り出し、僕らに指令を下して僕が元気よく返事をすると同時に皆も元気に返事をした。
…ホシノだけまだ眠そうだったので、柴関の御礼代わりにそして自分の欲望の為に僕がおんぶで運んで行った。
◇◇◇
さて、問題発生、工事現場で被る様なヘルメットを被った便利屋の雇った傭兵共を砲撃で吹き飛ばしていたら目の前に軍服…っつーかカイザーの将校服の上に防弾チョッキを着たボサボサの短い髪+ギラギラ笑顔の明らかに頭のおかしい奴……要するに主任が照準器に映った。
それを見た僕の感想………、主任! 貴様! 何をする気だ!!
超望遠の照準器越しに僕はその物陰に隠れた主任の姿を見ていると、主任は徐にスマホを取り出し、何か操作しているのが見えると、MA1のポケットに入れた僕のスマホに着信が来る。
この戦闘中に電話かよ!! 余裕だなぁおい!
「…主任、一体何をしているんです?」
『ギャハハ! いーじゃん別にさぁ? 理事から言われたんだからしゃーないよねぇ!?』
主任のその言葉に僕は顔を顰める。スマホのスピーカーから響く五月蝿い声もそうだが、あのクソ理事がそんな事指示する訳もないので、まぁ十中八九主任から言い出したんだろう、この戦闘狂めが!
「…」
『もしもし? アキラくんちゃんの声が聞こえないよぉ〜?』
「……主任、貴様、何をする気だ?」
僕が顰めっ面で電話先の主任にそう聞いた。
『いやいやぁ、ちょーっとお手伝いをねぇ!?』
したらばテンプレが帰ってきた、………アビドスか便利屋かどっちの手伝いをする気なんだよ! お前は!!
「はぁ…、まぁ良いです、とっとと退却して下さい」
『あ、まだ戦わなきゃだぁ〜、じゃぁね〜』
「あ! おい待て! 切るな!」
僕がそう言うと主任は逃げる様に電話を切り、スマホのスピーカからツーツーと言う音のみが聞こえる。
………あんな戦闘狂の大馬鹿者でもカイザーでは上位にいるのだから世界とは不思議なものだ。
照準器を使ってさっき主任がいた位置を見ると、バリバリとアサルトライフルをぶっ放しているのが見えた、どうやら退却する気はないらしい、てことはさっきの電話も悪戯か!!
「あーもう! どうにでもなれ!」
マイペースすぎる主任の悪戯電話によって僕のイラつきが頂点に達し、半ばヤケクソに砲撃を続ける、因みに主任には殺す気でかかっている。だってあんだけイラつかせといて無傷で逃げられるのは嫌だし、主任は殺しても死なない様な奴だから殺す気で攻撃してもそう簡単には死ぬまい。
そこから戦闘を続けること数分、砲撃でボロボロになった舗装の上に転がる傭兵達の他、定時の鐘が鳴った事で雇われの傭兵が逃げて行くのが見え、アルが慌てて止めようとするがそれよりも先に傭兵達に逃げられる。因みに主任にも逃げられた。……はぁ、なんか主任のお陰ですげー疲れたけど、なんだかこうやってみんなで戦うと楽しいなぁ…、なんて、思ってみたり。
僕はブラックマンバの砲身を折り畳んで短くし、狙撃ポイントにしていた家屋の屋上から他の家屋の屋上へと飛び移りながらみんなのいる方向へと僕は向かう。
ある程度鍛えたお陰で、20kg近い装備を抱えたままでも立ち幅跳び3m行く様になったが。この体、幾ら鍛えても僕の体にそこまで筋肉は浮かばず、逆に子供らしく少し膨れていた腹が締まり、ちょっとだけ腹筋が出た事で余計にエロくなってしまって不覚にも自分の体で興奮してしまったのは内緒だ。
「これで終わったと思わないことね!! アビドス!」
ふと、アルの声で三流悪党の様な捨て台詞が下から聞こえ、目線を下へと向ける。皆の姿が見えた僕は、二階建ての家屋の屋上から飛び降りて皆の側へと着地する。
「やっと!」
僕の着地時にドスン! と重い物が落ちた音がし、少しだけ地面が揺れる。僕と言う天空からやって来た突然の来訪者にアルどころか、カヨコ、ムツキも驚いた顔をするが、依然ハルカは身じろぎ一つもせず、ガタガタと震えたまんまこちらにショットガンを向けている。
「でっか…、何アレ?」
「すっご〜い!」
「来ないで下さい来ないで下さい来ないで下さい来ないで下さい来ないで下さい」
ハルカがなんか譫言のように呟いているのは無視するとして…、カヨコさん、もう一回僕の方向いてでっか…て言ってくれませんか? できればムツキみたいな揶揄う様な笑顔であと言葉の後ろに♡も付けて。
「はっ! 皆! 逃げ…違う、退却するわよ!」
そんな事を僕が思っていると、気を取り直したアルが三人に指示してその場から逃げようとするが、僕はそれを見逃す事無く背負っていたブラックマンバを腰から回し、流れる様に砲身を展開させて一発ぶっ放す。ガソリンが満杯に入ったポリタンクが爆発した様な凄まじい砲声がその場に鳴り響き、事前にその動きで察した委員会メンバーは両手で耳を押さえるが、真正面…つまり、ブラックマンバの砲口の先にいる便利屋たちは砲声とブラックマンバから放たれた榴弾の爆風に吹き飛ばされ、爆圧か、それとも吹き飛ばされて着地をミスった衝撃かで気絶した。
アルは吹き飛ぶ瞬間ですらギャグ漫画の様な吹っ飛び方になってたのはなんだか少し面白かった。
「うへ~、アキラちゃん容赦ないね~」
「うわぁ…、あんたそんなこと良くやれるわね…、ある意味感心だわ…」
何やら他人事の様な顔を僕に向けてホシノがそう言い、容赦のない追撃を加えた僕を見てセリカがドン引きする。もっとドン引きしてもらっていいのよ? そして、僕はリュックからロープを取り出して便利屋の四人を縛り上げる。
ちなみになんで縛り上げたのかと言うとだな、僕の性癖だとと言う事ではなく普通にこれからいろいろと事情を聴くため…と言っても、僕は分かりきっているが。
《そ、そこまでしなくても良いんじゃないかな?》
「何を言っているんです先生、暴れられちゃこまりますから…ね?」
《…そう…、だね》
先生がちょっと困ったような、それで何も言えなくなった表情になる。…まぁ、生徒を大切にしたい先生なら…そう思うでしょうね、その気持ちはよく分かる。…だけど、僕はゲマトリアだから、…少なくとも、ベアトリーチェの様なドブカスではないけれど、貴方とは考え方が根本から違うんだ。そうなんだよ、多分。
…でもさ、この心の中に残る少しもやっとした感情はなんだろうね?
「そういえばさ~、アキラちゃん?」
「…? はい、なんでしょう?」
僕が無言でアルの体を縛っている最中、ホシノが後ろから話しかけてくる。
「アキラちゃんの援護ってさ、いつも的確で正確だよね~。普通に射撃もうまいし」
「? ありがとうございます」
「敵がどこから出てくるか、まるで、
「…そうですか」
その場に走る数秒の沈黙、その間、僕は黙々とロープをアルの体に巻き、ぐいっと引っ張ってきつく縛る。
「さて、迎撃も終わりましたし、帰りましょうか」
その結び目をポンと叩いて、僕は立ち上がった。その顔に、少しの戸惑いと侮蔑を交えて。
お読みいただきありがとうございます。
はい、投稿遅れました。申し訳ありません。
遅れた理由なのですが…、まぁちょっとリアルが忙しくて執筆どころじゃなくてですね…、いやあのほんとマジで戦車ゲームに現を抜かしていたわけではないですよ、決して。
では、また次回。
茅場君に使ってほしい兵器
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四連装機関砲
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大型レールガン
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18連装ミサイルランチャー
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155mm榴弾砲FH70
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六連装超大型チェーンソー
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ブースター付き柱
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主任砲
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マルチプルパルス
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ヒュージミサイル
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ヒュージブレード