はい、かなり投稿遅れました。申し訳ありません。
お詫びに鱗滝左近寺と冨岡義勇が腹を切ってお詫びします。
では、どうぞ…。
「お待たせしました、変動金利諸々を適用しまして788万3520円となります」
「…えっと、ではこれで…」
朝、アビドス高校の校門前、いかにも頑丈そうな見た目をした現金輸送車から降りたラグビーボール頭のロボットが、アヤネと僕が持ってきたアタッシュケース八個を受け取り、そのロボットがそのアタッシュケースを開ける。
「…はい、確認しました。全て現金でお支払いいただきましたので、今月は以上となります。カイザーローンとお取引頂き毎度ありがとうございます。では、来月もよろしくお願いいたします」
銀行員と思しきバッチをつけたスーツに身を包んだロボットが笑顔のアイコンを浮かべて恭しく一礼し、現金輸送車にアタッシュケースを乗せてから運転席へと乗り込み、エンジン音を響かせて立ち去る。
そう、今日はカイザーローンの集金日だ、我々アビドスは集金日までせっせこせっせこお金を稼ぎ、何とか今月を乗り切ることが出来たが…さっきの頭のおかしい桁をした金額は全て利息、元本やら何やらの返済は全く終わっていないのだ。
輸送車が見えなくなった頃、僕らは一斉に肩を落とし、凄まじい風圧のため息を吐き出した。
「うへ〜、今月も何とか乗り切れたねぇ〜」
「…完済まで後どれぐらいでしたっけ?」
「309年返済なので今までの分を含めると…」
僕がアヤネにそう聞くと、アヤネは苦い顔をして話し始めると、苛々した顔のセリカが吐き捨てる様に遮る。
「あー、言わないで! 正確な数字言われると余計にイライラするから!」
「あ、あはは……」
遮られたアヤネが苦笑いをしてセリカの方を向く。大抵借金を返した時はカイザーローンに対する愚痴大会となるが、その中でもセリカは憚る事なく愚痴を叩きまくり、不貞腐れながら口を開いた。
「どうせ死ぬまで完済できないんだから、計算しても無駄でしょ!!」
「まーまー、セリカちゃん落ち着きなって」
セリカが怒りを露わにするものの、ホシノに諌められて少々の落ち着きを取り戻す。
「それにしても、なんでカイザーローンは現金でしか受け付けないのでしょうね? それも、専用の現金輸送車まで手配して…」
「「現金輸送車…!」」
「はいはいシロコちゃんストップ〜、そしてアキラちゃんも便乗しない〜」
なんで? アビドスなら現金輸送車とか銀行とか襲撃してなんぼでしょ!?
僕がシロコの方を向くと、シロコもうんうんと頷いて僕に同意を示す。
「シロコ先輩、アキラちゃん、あの車は襲っちゃダメだからね?」
「え? じゃあ銀行を…」
「アキラちゃんそれもっとダメだから!! それと計画もしちゃダメ!!」
「「…ダメ?」」
「ダメ!」
僕とシロコが残念そうな顔をセリカに向け、二人で上目遣いでうるうると頼むがセリカに確固たる意志を持って禁止された。ムゥ…、この僕とシロコのダブル上目遣いが効かないとはなかなか手強い相手よのぅ…、黒見セリカ。
「…ま、借金のどうこうはもう今日はいいとしてさ、今は兎にも角にも目の前の問題を解決しなきゃね〜」
「そうですね、では、皆委員会室へ集まってください」
◇◇◇
「では、皆様集まった様なので始めます。まずは、2つの事案についてお話したいと思います」
アビドスの対策委員会室、この前の定例会議と同じ、ホワイトボードの右側にアヤネが立ち、そのホワイトボードを前にコの字型に僕、ホシノ、セリカ、ノノミ、シロコが座っている。
と言っても今回は定例会議ではなく朝の情報共有会の様な物で、そこまで物々しい雰囲気でもなかった。アヤネが少し眠たそうな目を擦って、話を切り出す。
「まず最初に、昨日の襲撃の件です」
「…便利屋達の事?」
「はい、つい昨日、もうアビドスの襲撃を行わないと言う条件の下解放しましたが、何があるかわかったものでは無いので情報を集めておきました」
アヤネはそう言って何枚かの写真をホワイトボードに貼り出す、戦闘中に撮られたであろう画質の荒い写真に、夜の工事現場らしき所に四人分の人影が映った写真、そして便利屋のそれぞれの顔が映った写真がある。
「私達を襲ったのは便利屋68と呼ばれる部活で、ゲヘナ学園ではかなり素行の悪い生徒達として知られています。便利屋とは頼まれた事なら何でもこなすサービス業者として部長である陸八魔アルさんは、自らを社長と称しています」
「あ〜…そういえば、確かに事ある毎にそう言ってたね」
「本人らにとっては大事なことなのでしょう、私にはよく分かりませんが…。彼女の元には三人の部員がいて、1年生の伊草ハルカ、2年生の浅黄ムツキ、3年生の鬼方カヨコの三人です」
「いやぁ〜本格的だね〜」
集合写真と思しき一枚の写真、本人達は会社を名乗ってる分はあり、実態はまだしも体面だけならそう見えるなぁ…。アヤネの解説に僕は椅子にもたれ掛かってそう考える。
ま、ゲヘナ学園では起業は許可されていないから勝手に起業しているのは明白だし、そのやらかした破壊工作や戦闘行為なども相待って一見悪い子に見えるものの、実際の所部長のアルが根っからの善人なのでそこまで悪い集団ではないしぶっちゃけ目指しているのもアウトローと言うよりダークヒーローに近いのである。
だが、彼女らを厄介知らしめているのはその戦闘力ではなく、正式なゲヘナ学園生だと言うことにある。ぶっちゃけ風紀委員は関与しないがあのゲヘナ学園生徒会こと万魔殿の羽沼マコトがいちゃもん付けてきて大事になるのが僕の懸念の一つだが…。
しかし、そこは上手いこと先生が丸め込んでくれた、これで再び武力衝突が起きる可能性は低くなっただろう。さすが先生、いつの世界でも自分が犠牲になる事を厭わない程生徒思いなその姿はまっこと美しい。
が、その丸め込みがのちに影響を及ぼす事を、その時の僕は気付けなかったのは別の話…。
「それで、アキラちゃんと一緒に調査していた、セリカちゃんを襲い、高級戦車をヘルメット団に支援している黒幕についてですが…」
「わかったの!?」
アヤネのその言葉に椅子を吹っ飛ばす勢いでセリカが起立した。
…ああ、そういえばそんな事もあったな…、潜入任務のアレコレでセリカの苦しむ顔を見れなかったのはちょっと悔しい、許さんぞカイザーPMC、許さんぞPMC理事。
「…はい、アキラちゃんが小基地を襲撃し、鹵獲した一両のレオパルトの型番から割り出した結果。ブラックマーケットの1店舗が照合されました」
「ブラックマーケット…? すっごい危険な所じゃ無いですか」
「そうですね……、彼処は休学、中退、退学…様々な理由で学校を辞めるに至った生徒達が集団を形成して作っているその名の通り闇市で、連邦生徒会の認可を受けていない部活の活動も確認されています」
あとゲマトリアの一人が居を構えてるのも忘れずに…、っと。
まぁそれはそれとして、キヴォトス最大級の非正規市場の一つであるブラックマーケット、偽装された学生証に学籍情報に始まり、表側では認可できないような危険な銃火器、装備品。普段なら手に入らないような高級な武装ヘリに装甲車、戦車、果てにはミサイルフリゲートの様な軍艦まで、そして、あまり言いたくも無いけれど簡単な化学兵器まで手に入るキヴォトスの黒い所を集めきった場所である。
因みに黒服が居を構えている所でもある為、僕はそこによく足を運ぶ、なのでコレは自分の目で見た証拠だ。
それにそこで見た限りであれば、戦車はレオパルトに留まらず、アメリカのエイブラムス戦車にロシアのT-72まで、ありとあらゆるMBTが取り揃えられていたのを覚えている。
ぶっちゃけ前世兵器オタだった僕としては楽しい事この上無かった……が、堅気に生きる人々ならどう考えても碌な所ではないと思うだろう。
「因みにその便利屋68はブラックマーケットでも何回か騒ぎを起こしている様で、依頼もその辺に集中しているのだとか」
「とんでも無い事この上無いじゃない…」
そんな危険な連中だったのか…、と、セリカがゲンナリした様子でそう呟いた。
「でも、そうなるとブラックマーケットに何かある可能性が?」
「はい、パーツの出所に便利屋の活動範囲、偶然にせよ、その二つの関連性を探すのも一つの手かもしれません」
「よし、じゃあ決まりだね〜ブラックマーケットで、調べよっか」
ホシノが立ち上がってそういうと、皆がうんと頷いた。…ま、一先ずはブラックマーケットを調べて、レオパルトを販売した所…、そして便利屋が主に活動しているところ…此れを照合すればアビドスを狙う「何か」にたどり着くことが出来るだろう…、と先生のいない、その場の皆は踏んだ。
「ん、今は先生いないから、先生にメール送って」
「待ち合わせ場所は?」
「ブラックマーケットの入り口で☆」
「___よぉし! じゃ、アビドス高校、ブラックマーケットへ出陣!」
「「「「「おー!」」」」」
先生のみが気付けた、その黒幕のさらに黒幕の一部が、恰も仲間の様にそこにいるとも知らずに。
お読みいただきありがとうございます。
さてやっとブラックマーケットです、書くスピード遅すぎだろ自分!!
まじで遅筆っぷりに拍車がかかってる気がする…、毎日投稿を目指しているのに二日に一回はちょっとなぁ…。
今回でアンケートは終了とさせていただきます、皆様ありがとうございました。…つまり、これってレールガンと主任砲とグラインドブレード出せと言う事ですね?
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茅場君に使ってほしい兵器
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四連装機関砲
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大型レールガン
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18連装ミサイルランチャー
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155mm榴弾砲FH70
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六連装超大型チェーンソー
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ブースター付き柱
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主任砲
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マルチプルパルス
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ヒュージミサイル
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ヒュージブレード