重装転生者はゲマトリアで何を思う。   作:焼け野原主任

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どうもどうも、焼け野原主任でございます

今回はアビドス回です。ではどうぞ…。


前世は面白く、今世もかくあれかし

「…いいですよ」

 

 少し考えたのち、僕、茅場アキラはそう判断した。

 

「おや…てっきり断るものと思っていましたが?」

 

 僕のその言葉に少々驚いた表情で黒服が問う。ん…、まぁ確かにこの時僕が先生だとしたら断るだろう。だけど今、僕は先生ではないし…。

 

「まぁ…疑ってはいますけど面白そうですので」

 

 そう、面白そう、これに尽きる。

 元先生としてもゲマトリアを危険視しない事は出来ない、だけど先生として転生していないのなら話は別。

 まぁ元々、小さい時から僕はどうしたら面白そうか、を追求して生きていた。

 まぁもちろんやらなければいけない事はやってたけど…、それ以上に面白そう、楽しそう、これが自分の判断基準になっていた。

 

「ふむ…面白そうとは?」

 

 興味深そうな顔で黒服がこちらを向く、赤信号なので後ろを向いても大丈夫だ。

 さて…なぜゲマトリアの方が面白そうか? 

 何せ、あの技術者集団の中でモノを作れそうだからだ、ミレニアムのエンジニア部に所属してもいい。だけどあの頭のいい馬鹿達相手に僕が付いて行ける気がしない、シャーレ? なんであそこに行く必要がある? 

 

 まぁ、前世で黒服が好きだったのが一番の要因だけどね。

 

 とはいえ、暁のホルスを捕縛とか先生の拉致とかはしたくないよ、生命の危機があるからね。

 命大事に創れよ男子、ゲマトリアの技術を用いて。

 

「研究者として、この世界の謎が解き明かせそうだから…という事ですかね」

 

「クックック…なるほど…」

 

 信号が赤から青になり、ブロロロロロ、とエンジン音がして車が走り出す。

 外を見ればラグビーボールの様な頭をしたロボットにガラの悪そうな女子生徒、その全てが銃を持っている。

 

 やっぱり、ここはキヴォトスなんだと実感する。

 

 銃弾は挨拶がわり、神秘のお陰で簡単に死にはしないがそれを差し引いても物騒で引き金の軽い学園都市…いや、統治体制を見ると学園国家ともいうべきかな? 

 

 まぁそれはそれとして、僕はこの世界で好きに生き、好きに開発すると洒落込もう、そう、理不尽に死なない為に。

 あ、でもベアトリーチェ、先生の為にてめーはぶっ殺す。

 

「クフッ…」

 

 思わず笑いが漏れ、黒服に聞かれる。

 

「クックック…楽しそうですね」

 

「まぁね、それで、さっき言っていた策って何だい?」

 

「あぁ、それですか」

 

 僕がその言葉をかけると、黒服が思い出したように喋り出す。

 

「そうですね…まぁ策というのが…」

 

 

 

 ◇◇◇◇◇◇

 

 

 

 さて皆様、人生思い通りに行くことって少ないですよね。

 仕事を定時で終わらせ、早く帰ろうと思ったら部下のミスで結局十時ぐらいに帰るハメになったり、それもなんとか早く終わらせると処理能力を買われてもっと仕事が増えるという悪循環に陥ったり、学校で友達と遊びに行こうと思って声をかけようとしたら言葉が出なくなったり等々…。

 

 まぁ、何唐突に自分語りしてるかと言いますとね、私は一週間前からアビドス高校の校舎内…それも対策委員会室にいます。

 窓から入る陽光が室内のテーブルを照らし、そのテーブルに置かれたSIG226が鈍く光り、装填される9×19㎜弾が対照的にキラリと輝いています。

 

 はい画面の前の皆さん、お察しの通り暁のホルスを捕縛してきてくれとの事です。

 

「できる気がしないんだよなぁ…」

 

「ん〜? 何か言った〜?」

 

「いえ何も、よろしくお願いします。小鳥遊先輩」

 

「おじさんの事はホシノで良いよ〜、アキラちゃん」

 

 はい、なぜちゃん付けか? それは性別を偽って入学しているからです。

 この見た目のお陰で女の子と言っても違和感が無いからですね、はい。

 が、一週間経ってもこのスカートには慣れません、股の辺りが結構スースーするのでセリカと同じくスパッツを履いています。いやぁスパッツ万歳! 

 

「でも、いつも思うんですけどアキラちゃんよくこのアビドスに来ようと思いましたね〜☆ 私が言うのもあれですけど、ここには砂漠だけで何もありませんから☆」

 

「ノノミ先輩…」

 

 ノノミの言葉にアヤネが少し引き留めるように言うけれど、それを無視して僕は答える。

 

「ん〜…、まぁ、強いて言うなら何も無いからこそ、来たんです」

 

「へぇ〜…、物好きなんだね〜」

 

「そうですか?」

 

 まぁ確かに物好きだ、前世の性癖考えるともっと物好きだけど。

 入学から一週間経ったとは言え突然の新入生も歓迎するこんな平和なアビドス…まぁ、これも()()()()()()()のかも知れないけどね。

 

 まぁ↓それは↑それ↑と・し・て。

 

 

「ただいま〜!」

 

 ガラッ、と音を立てて対策委員会のドアが開き、猫耳ツインテで制服を着た少女が入ってくる。

 

「おかえりセリカちゃ〜ん」

 

「お帰りなさ〜い☆」

 

「お帰りなさい」

 

「お帰りです」

 

 ツインテールを揺らし、その顔に満面の笑みを浮かべるセリカ、一昔前の正統派ツンデレヒロインの様な印象を受ける。

 そんな彼女がキョロキョロと委員会室の中を見回すと、少し疑問を浮かべた顔になる。

 

「あれ? シロコ先輩は?」

 

「さっきサイクリングに行ってくるって言ってましたよ」

 

「え〜! 一緒に行きたかったんだけどなぁ…」

 

「まぁまぁ、また明日行けば良いじゃないですか」

 

「ま、そうね。明日はバイトも無いし!」

 

「うへ~、お疲れ様~。じゃあ、おじさんはすぐそこの部屋で寝てくるよ〜」

 

 セリカが元気な顔でそう言い、ホシノがうへうへ言いながら昼寝の為に他の部屋へと行く。

 その様子を見て僕の頭の中にはある記憶が浮かんでいた。

 ホシノが昼寝をする事は珍しいことではなく、シロコがサイクリングに行くことも珍しいことでは無い…が、そのサイクリングと昼寝が同時期に起きる…。

 ああ、そういえば記憶が正しければこの時期は…。

 なんてふとそう思うと、突然ガラリとドアが開き、サイクリングから帰って来たシロコと、その後に担がれている死た…いや、匂いフェチ疑惑があり、あるゲヘナ生徒の足を躊躇なく舐める変態大人(先生)の姿があった。

 つーか、結構中性的な顔立ちだなぁ…、田中角栄とかメガネかけたドSそうな先生じゃなくてよかったけども。

 

「あ! シロコ先輩おかえ…、り…?」

 

「わぁ☆ シロコちゃんが大人を拉致してきました!」

 

「拉致!? もしかして死体!? シロコ先輩がついに犯罪に手を…!!」

 

「みんな落ち着いて、速やかに死体を隠すわよ! 体育倉庫にスコップとツルハシがあるから、それを…」

 

 シロコがおんぶして来た先生に三者三様の反応を示し、結果としてシロコに心無い言葉がすっ飛んできた挙句、先生に死体疑惑がかかるとセリカが落ち着いてと皆を諫め、解決に導くかと思われたが、彼女も先生に死体判定を下し、生き埋めにしようとストーリーで見た通りの動きをする。

 が、進行上ここで先生を生き埋めにするわけにも行かない為、慌てて僕は止めに入る。

 

「ちょいちょいちょいちょい! 待ってください! まだ生きてますって!」

 

「「「「え?」」」

 

 皆から疑問の目を向けられる。まぁ確かに心配になるけどホントだって、今にも空腹で死にそうな顔してるけど生きてるって。

 

「…だよね?」

 

 が、先ほど見た先生の死にそうな顔に少し自信が持てなくなり、シロコと死体みたいな先生の方を向いて答え合わせを求める。

 その言葉に答えるように先生は軽く手をあげ、シロコもうんうんと頷き生きてることを証明する。

 

「生きてる…生きてる…?」

 

「あぁ…生きてるんだぁ…」

 

 シロコのその反応に皆んな疑問符を浮かべながらも安堵する。けども、セリカのその残念なのか嬉しいのかわからない表情はなんだろうか。

 と、その安堵したのも束の間、色々と疑問が飛んでくる。

 

「ですけど、来客の予定なんて今日ありましたっけ?」

 

「とい言うかそもそもここに来客なんて…。あ、もしかして」

 

「アヤネちゃん、何か心当たりが?」

 

 はっとした表情でアヤネが先生の方を見る。

 

 トサリとシロコが後ろに背負っていた先生を下ろすと、あいててと言いながら先生が立ち上がる。

 

《初めまして、連邦捜査局シャーレ顧問の先生だよ》




お読みいただきありがとうございます。

さて、今回はちょっとスピード重視だったかもしれません。

因みにアキラくんの武装ですが…。

AK-74
予備マガジン3本
アビドス高校の制服
スマホ
ゲマトリア謹製の秘密兵器
…です。

では、また次回

茅場君に使ってほしい兵器

  • 四連装機関砲
  • 大型レールガン
  • 18連装ミサイルランチャー
  • 155mm榴弾砲FH70
  • 六連装超大型チェーンソー
  • ブースター付き柱
  • 主任砲
  • マルチプルパルス
  • ヒュージミサイル
  • ヒュージブレード
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