重装転生者はゲマトリアで何を思う。   作:焼け野原主任

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どうも、焼け野原主任です。
リン「おはようございます、主任」
ファッ!?リンちゃんなんでおるん!?
リン「誰がリンちゃんですか、はぁ…知ってますよ、今回書いてて描写足らずで死にそうになってること」
なぜそれを…。
リン「まぁ、頑張ってください、期待はしていませんが」
なんか当たりキツくない?

今回はタイトル通り先生登場回です。ではどうぞ…。


先生との邂逅、そして戦闘

「先生…?」

 

《はい、えっと…ああ、これこれ》

 

 彼がそう言って胸のポケットから取り出したシャーレの紋章が描かれた白い手帳。その人の身分を証明している欄には先生、と書かれている。

 それを見た僕以外のアビドス生は少し驚き、その後に嬉々として両手を上げた。

 

「え……、えぇ!? まさか!」

 

「シャーレの先生!?」

 

「わぁ! 支援要請が受理されてよかったですね! アヤネちゃん!」

 

「はい! これで……! これで弾薬や補給品の援助が受けられます!」

 

 それぞれが一様に喜び、手を取り合う目の前の純粋なアビドス生。

 その目の前のキラキラと輝く喜びが、味方の居ない彼女達の辛く、苦しい、孤独な戦いを示していたのは、少し皮肉の様にも感じる。

 僕は自前の弾薬が200発分あるが、すぐ近く転がっているおそらくアビドスの備品であろう弾薬ボックスの中にあるべき弾薬はほぼ無く、そんな空箱同然の物が至る所に転がっているというのは本当にギリギリの戦いを繰り広げていた証明に他ならない。

 

 この部屋が嬉々に包まれ、僕の影が薄くなった隙に委員会室から廊下に出て、スカートのポケットからスマホを取り出しモモトークを起動、ここに来る前に交換した黒服に連絡する。

 

【ねぇねぇ黒服〜】

 

 こんなおちゃらけたメッセージを送ってから少し経って返信がきた。

 

【どうしました?】

 

【ぶっちゃけ無理そうだったら任務放棄していい?】

 

【ふむ、そう言うからには何か原因があったと考えますが…、あの秘密兵器を持ってしてもですか?】

 

【小鳥遊ホシノだけだったらアレがあれば十分だろうけど、先生が来たからちょっと面倒かもしれない】

 

【ほう…なるほど?】

 

【まぁ、もうちょい頑張ってみる。それじゃ】

 

【はい、わかりました】

 

 カチ、とスマホの電源ボタンを押してスリープモードに切り替える。

 

「はぁ〜〜〜……、面白いことになりそうだ」

 

 スマホをスカートのポケットに仕舞った僕は先生の登場に自分の顔の口角を調節することができず、自然とニヤけた表情になってしまう。

 

「センセェ〜…、どんな面白い物を見せてくれるのかなぁ〜?」

 

 誰かが言った、全ては等しく無に帰すものだと。誰かが言った、悦楽などくだらないと。誰かが言った、全ては虚しく、空虚な物(Vanitas vanitatum et omnia vanitas)だと。

 だからなんだと言うのだ? そんな言葉、悦楽に真意を見出し、この世界を愉しく生き抜かないことの理由にはならない。

 

 唐突にそんな厨二病的な思考に悦っていると、後の対策委員会室から声が聞こえる。

 

「あ、早くホシノ先輩にも伝えないと…、ってあら? ホシノ先輩は…」

 

「委員長は隣の教室で昼寝中、私が呼んでこようか?」

 

「セリカちゃんお願いします!」

 

 どうやらセリカがホシノを呼びにこっちに来る様だ。こんな表情を見られては敵わない為ペシペシと自分の頬を叩いて表情を戻し、いつものキリッとした表情に変える。

 

 …え? 似合ってないって? それを言ってはいけない。

 

「ホシノせんぱーい! って、アキラちゃん何してるの?」

 

 ガラリと委員会室のドアが開き、ホシノを連れに来たセリカがこちらを向いて不思議な顔をする。

 

「え? あー…、いや、少し外の空気を吸いに」

 

「ふーん…、あ! ちょうどいいからアキラちゃんもホシノ先輩運ぶの手伝って!」

 

「えぇ!?」

 

「早く!」

 

 少し興奮気味なセリカから唐突な人運びに手伝わされ、片腕を引っ張られる。

 隣の教室のドアをガラリと開け、そこで布団に包まっていたホシノを見つけると、グラグラと体を揺すって起こそうとする。

 

「先輩! 先輩!」

 

「起きてください!」

 

 ガクガクと揺すっても起きず、少し諦めた顔でセリカがそばを離れ、近くに置いてあった銃や装備を回収し始め、僕に指示を飛ばす。

 

「…これダメね、アキラちゃん、先輩のこと担いで! 私は銃とか色々持ってくから!」

 

「わかりまs…はいぃ!?」

 

 なぜ男に女性を運ばせさせるのか!? いやまぁ今現在性別を偽っている以上多分セリカは僕の事女として見てるんだろうけど…! 

 前世DT故の特性、女性の体に触る事に少し敬遠しがちがここで発動し、ホシノを少し遠慮気味に担ごうとするが遠慮気味だとバランスが崩れてちゃんと運べない…。だが今は女だよな……、ええいままよ!! 担いでやらぁ! 

 

 自分に今は僕は女だと言い聞かせホシノをおんぶすると…、思った以上に軽い。

 …ちゃんとご飯食べてんのかなぁ……? お母さんは心配です。

 

「かっる…」

 

「どうかした?」

 

「ああ、いえ…」

 

「ほら! 早く」

 

 セリカが僕の方を向いて次の言葉を出そうとした時、弦楽器をかき鳴らした様な銃声が鳴り響く。

 僕は咄嗟にホシノを抱えたまますぐ近くのテーブルに隠れ、セリカは自分のアサルトライフルを持って窓際へと近づく。

 カーテンを少しだけ開けて外を見ると、校門の方から威嚇射撃とばかりに空に向かって銃を撃ち放つライダーヘルメットを被った集団が見えた。

 

「ヒャッハァー!」

 

「進め! 進め! 進め! 相手は補給を失っている! 力技で押し込めば占領できるぞ!」

 

「校舎にはあんまり傷を付けるな! 我々が住むんだからな!!」

 

 見ればかなりの数のチンピラ共がバララララララとPPShをぶっ放しまくっている。奥を見れば土嚢や板材を持っている陣地構築のため駆り出された工兵装備の団員に、歩兵砲を操作する団員までいる。おいおい、校舎に傷をつけたくないんじゃなかったのか? 

 あとそれを見たセリカの顔がけっ、と言いかねん表情になるのも見えた。

 

「カタカタヘルメット団ね…、ほら! 早く行くわよ!」

 

「了解!」

 

 まぁ別に珍しくもないヘルメット団の襲撃、実は僕が入学した時にもあったのだ。

 そこで手持ちの弾薬を1マガジンちょっと消費、今手持ちの弾薬は170発程度と言った所。それで対するヘルメット団は1、2、3…40名くらいか? あとそこに歩兵砲が入るから…、結構な戦力だな。

 カイザーが支援してるからこれだけ動員できるんだろうけど…、先生がいるならいけるっしょ! 

 

「ホシノ先輩連れてきました!」

 

「ほら…! 起きてください! ヘルメット団の襲撃ですよ!!」

 

 がらりとセリカが委員会室のドアを勢いよく開け放って飛び込み、僕も続いて中に入る、すると、もう既に他の人達は臨戦体制となっていた。

 僕が背中に背負ったホシノを降ろしその場に立たせるが、未だに目はしょぼしょぼと萎み、眠気の抜けないその足はフラフラとし、自力で立つことを拒否するその様子はまるで酔っ払いの様だった。

 僕がガクガクとホシノの体を揺らしその頭を覚醒へと促すが、彼女のその萎んだ目はそれを拒否する。

 

「うへぇ〜〜アキラちゃん何すんのさぁ〜〜〜」

 

「ヘルメット団が来てるんですよ! 貴方がそんな状態で良いんですか!?」

 

「ふぇ〜〜〜そりゃあ大変だねぇ〜〜〜」

 

 揺り起こそうとする事でいつものふにゃふにゃした気怠そうな声が余計にふにゃふにゃしこちらのやる気を削がれそうになる。

 が、そういえばと思い出す。

 

「先輩! ヘルメット団が来たんじゃおちおち昼寝もできませんよ!」

 

 僕のその言葉にホシノの目がさっきまでのやる気の無い萎んだ目から、やる気を示した目に切り替わり、こちらを見つめる。あれ? ホシノってこんなに現金だったっけ? 

 

「ふにゃ…うへぇ〜…、そんなら行かなきゃね〜。セリカちゃん銃ちょーだい」

 

「あ! はい!」

 

 やっとやる気になり、セリカから銃や装備品を受け取るホシノの姿を見てみんなもやる気になるのが分かった。

 が、外からはまだバラララと発砲音が聞こえる、アイツら、あの大量の弾薬箱を全部使い切るつもりか? 

 

「次からは補給がきます、あるだけの弾薬を全部使っちゃってください!」

 

「すぐに出ましょう、先生のおかげで次は弾薬の補給がきますから、前みたいに残量を心配する必要はありません」

 

「はーい、みんなで出撃です☆」

 

 ノノミはにっこり笑顔でM134を担ぎ、その他の面々もそれぞれの愛銃を持って玄関へと向かうれども、僕はスコープをマウントしたAK-74とここにきてから一回も開けていない長方形の大きなケースを持って屋上へと向かうと、ホシノに引き止められる。

 

「あれ〜? アキラちゃんそんな重そうな荷物持ってどこ行くの〜?」

 

「屋上に、先生もいるので護衛も兼ねて今回僕は校舎からの狙撃援護に回ります」

 

 …ま、実際は違うんですけどね。

 

「分かったよ〜」

 

 ホシノは納得してくれた様に僕に答えるが、その時の彼女の目には疑念が孕まれていた事を見逃さなかった。

 …うーんバレたかな? まぁ、別に如何でも良いんだけどね。

 

「…別に隠し立てするわけじゃないけどなぁ…

 

「ん〜? なんか言った〜?」

 

「いえ、何でも」

 

 僕はその場の表情を取り繕い、タッタッタと軽い足取りで屋上へと通じる階段を登る。

 

 ◇◇◇

 

 ホシノはその階段を軽快に登るアキラの後ろ姿を見て、一つの疑問を晴らせぬままにいた。

 

「…あんな重そうなモノ持って、よくあんな軽々と走れるなぁ…」

 

 その時のそんな些細な疑問が、やがて私に降りかかる事をその時の私は知らなかった。




お読みいただきありがとうございます!

さて、主人公のアキラくんのAK-74ですが、ショートバレルタイプのAKSB-74Uですね。
なので本来狙撃向きではありません。
つまり…そう言う事です(どう言う事だってばよ)

まぁ言って仕舞えば次回で秘密兵器の詳細が明らかになると言う事です。

ちなみに作者は無類のAC好きです、特にACVシリーズが好きです。いやぁ主任かっこいい
好きなアセンはガチタンと重装スナキャ四脚と空飛ぶガチタン四脚です(高火力重装甲低機動ばっかやん)

では、また次回。

茅場君に使ってほしい兵器

  • 四連装機関砲
  • 大型レールガン
  • 18連装ミサイルランチャー
  • 155mm榴弾砲FH70
  • 六連装超大型チェーンソー
  • ブースター付き柱
  • 主任砲
  • マルチプルパルス
  • ヒュージミサイル
  • ヒュージブレード
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