重装転生者はゲマトリアで何を思う。   作:焼け野原主任

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どうも、焼け野原主任です。

前回書いてて全快になりました(激寒)

ではどうぞ…。


アビドス高校への補給、そして新たな不穏

「あ…先生?」

 

 校舎の屋上出入り口、僕は正面にいる先生に動揺と困惑の表情を示さずにはいられなかった。

 アレを見られたとしたならばかなり不味い、流石にあんなデカブツを普通に扱えるのが普通の生徒なわけがない。ゲマトリアだと即バレはしないだろうけど少なくとも普通の生徒だとは見られないだろう。先生が少し動き始めた時、ふとした恐怖で僕の体はビクリと疼き、両目を閉じた。

 が、そんな恐怖は杞憂に終わった。

 

《アキラ、さっきの凄いね!》

 

「……へ?」

 

 先生の言葉に片目をパチリと開けて恐る恐るその顔を見ると、先生の目がキラキラと輝きを放っているのが見え、僕が持っているブラックマンバが収納されたケースをその輝きに満ちた目で見ている。

 

《さっきのアレって何? ライフル砲? 凄いなぁ…!》

 

「…ふぁ…」

 

 興奮気味にこちらに話しかける先生を見て、僕の肩からどっと力が抜けた。そういえばそうだ、先生はメカが大好きな男性…いや女性…? まぁどっちでも良いけど先生はそういうのが好きだ。ロマンとか、マシンとか、そう言うのが好きな僕と同類の人間だ。

 この時ばかりはその機械オタクに感謝だ、そのお陰で変に疑われずに済むのだから。

 

「ま、まぁそんな感じです。装弾数は18発、口径は57mmのライフル砲です」

 

《やっぱり! でもいいね〜その装備、私も欲しくなっちゃうなぁ》

 

「あげませんよ?」

 

 突然何を言い出すんだこの大人、いくら自分の趣味が高じたからって渡しませんぜ、悪りぃな先生、この装備僕専用なんだ。

 まぁそれはそれとして、本当に変な事にならなくてよかった、マジでよかった。

 

「あぁ…でも先生」

 

《何かな?》

 

「この事は私と先生の秘密ですよ?」

 

 僕はちょっと小悪魔げに微笑み、人差し指を先生の唇に当てて少し押し上げ、口止めの儀をする。

 …キッショ! 何でそんな事できるんだよ。

 

《…あぁ、わかったよ》

 

 先生は降参の様に両手を上げ、納得した表情で僕のそばから離れて階段を降りていく。…なんか曲解されないと良いんだけどなぁ…。まぁいいか、僕男だし。

 ちなみにもちろん先生にも男ということは秘密、まぁ見た目的にも一緒に風呂でも入んなければバレないっしょ! 

 

「ヨイショっと…さて、僕も戻るとしますか」

 

 弾薬バックを背中に担ぎ、両手でブラックマンバのケースを持って階段をたったったと降っていく。

 登るだけだったらまぁ其処まで疲れなかったけれど、50発近くブッパなしてその上これを持って階段を下るとなると結構きつい。これは筋トレをしなければマトモに扱えないかもなぁ…。

 

「お疲れアキラちゃ〜ん」

 

「お疲れ様です☆」

 

「あ、戻ってきた」

 

「ん、お疲れ」

 

 階段を降り、対策委員会室に戻ると、戦闘が終わり戻ってきたいつもの対策委員会メンバーの姿が見え、こちらを労う。

 出撃し、前線に立った人達は少し疲れている様にも見えるが、反対にその顔は少し嬉しそうだった。

 

「いやぁ〜まさか勝っちゃうなんてね〜、ヘルメット団も戦車を持ち出したり歩兵砲を持ってきたりとかなりの覚悟と意思を持って攻撃してたみたいだけど」

 

「いやいや…まさか勝っちゃうなんてじゃありませんよホシノ先輩、私達が負けてしまったらこの学校が不良たちのアジトになっちゃうじゃないですか…」

 

「ん、でも四十人に+戦車とか歩兵砲は初めて。でも、先生の指揮が良かったのとどこからか飛んできた砲撃が不良達の梯団を吹き飛ばしてくれたから勝てた」

 

「あと、弾薬制限がなくなったお陰で遠慮なく使える様になりましたからね〜☆」

 

 各々が銃をラックに仕舞いながら今回の戦闘を振り返っており、僕もケースを置き、AKをラックに掛ける。

 ホシノがまさか勝てるなんてみたいな発言にアヤネがツッコミをいれ、シロコが簡単に結論を纏める。

 すぐそこを見れば、さっきまでかき集められたショットシェルやライフル弾がぎっしり入っていた弾薬箱のその箱だけが転がっており、今ある弾薬の大体を使い切ったことがわかる。

 が、こんだけの弾を使い切れるのも次の補給が来るからだろう。とはいえ、自分の場合ブラックマンバの砲弾は専用だから足りなくなったら黒服のとこに行って補給しなければならないのが面倒だなぁ…、まぁ、これもこれであと5マガジン分の弾薬はあるから良いんだけど。

 

 そんなことを思ってると、いつの間にか周りの話題が先生の指揮の話になっていた。

 

「モグ…にしたって先生の指揮は凄かったね、私達だけの時とは全く違った」

 

 シロコがその手に持ったカロリーメイトを食べながら、先生の方を向く。こらこら、口に物を含んだまま喋っちゃいけませんよ、行儀の悪い。

 

《いやいや、皆んながすごいだけだよ》

 

 先生がそう謙遜するが、先生の才は本当にすごい。

 さっきの戦車然り、歩兵砲然り、前線で戦ってる人たちが対処しにくい目標をこちらに一瞬で任せて的確な指示を下してれる。普通の人ならこんな的確な指示は出せない。

 多分シッテムの箱の能力なんだろうけど、照準器先に矢印と正確な距離が出てて、こちらとしても弾着観測射撃の要が無くなるのは嬉しい。

 

「今まで寂しかったんだねシロコちゃん。パパがやってきてくれたお陰で、ママはぐっすり眠れまちゅ」

 

 ホシノが変な冗談を口に出す。いや貴方いつでも何処でも寝てるでしょ。てか先生もちょっと嬉しそうな顔をしない! 

 そんな様子を見て、少し僕がツッコミを入れるとその部屋が少し笑いに包まれ、皆の気持ちが明るくなった頃にアヤネが話し始める。

 

「先生、改めてご挨拶を。我々はアビドス高校廃校対策委員会です」

 

「私は委員会の書記とオペレーターを担当している一年生の奥空アヤネと申します、それで…」

 

「私が黒見セリカ、よろしくね。んで、こっちが…」

 

 アヤネから話を振られたセリカが笑顔で自己紹介をし、次は僕へと話をふる。

 僕は表情を柔らかくし、人当たりの良さそうな笑顔(当社比)で先生に挨拶する。

 

「僕は茅場アキラと申します、よろしくお願いします」

 

「それで…、二年生のノノミ先輩とシロコ先輩」

 

「ん、さっき道端であったのが私、よろしく」

 

「よろしくお願いします、先生☆」

 

 シロコとノノミが立ち上がると、ノノミのそのデッッッ! な胸部装甲がたゆんという擬音がつきそうなほど揺れ、僕は無意識にその胸部装甲へと目がいってしまう。はっ、いかんいかん、気を取り直さなければ。

 

「…で、こちらで寝てるのが委員長で三年生のホシノ先輩です」

 

 アヤネが少し苦笑いしながらホシノの方に手をやる。

 

《…ありがとう、それで、対策委員会とは何かな?》

 

 先生が少しの間をおき、アヤネに質問するとアヤネが解説を始める。

 

「はい、この対策委員会は端的に言いますとこのアビドス高校を甦らすために有志が集まった部活です」

 

「全校生徒が所属する唯一の部活です。まぁ…全校生徒といっても私達六人しかいませんけど…」

 

 アヤネがちょっと苦笑いしながら自嘲気味にそう言う。

 

「…他の生徒は転校したり、退学したりしてこの街を出て行った」

 

「学校がこの有様だから学園都市の住民も殆ど居なくなってしまって、カタカタヘルメット団の様な三流チンピラ集団に襲われてるの」

 

 先生が皆の話を聞いてうんうんと頷き、納得と理解の表情を示した後に懐からタブレットを取り出してスイスイと操作を始める。

 すると、その操作の途中で指を止め、アヤネに質問する。

 

《アヤネ、空いてる教室ってあるかな? ちょっと運搬物があって…》

 

「え…? 空いてる教室…ですか?」

 

《うん、できれば大きな物が入る所》

 

「でしたら、右隣の教室であれば元々理科室だった所なので、それなりに大きな物も入りますが…」

 

《ありがとう》

 

 アヤネがそう言うと先生は少し笑顔で中断していたタブレットの操作を再開し、何かぼそりと呟くのが見えた。

 

 パチパチっと短な電気が放出された瞬間、右側の方からドズゥ…ンと何か超重量物が落ちた様な音がし、この教室が揺れる。

 

「うぇ? 何ぃ〜?」

 

 その揺れで机に突っ伏して寝ていたホシノの目が覚め、自分を含め皆が少しの間動けないでいると先生が《きたか…》といってこの教室を後にした。

 我々もそれに続いてこの教室から出る、後の方でホシノが「みんなまぁってよ〜」と言ってついて来ているのが見えた。

 

「一体何ご…と!?」

 

 ガラリと理科室のドアを開けると、空っぽだった理科室内には所狭しと弾薬箱やコンテナに段ボール。いわゆる補給物資と思しき物山の様に積み上げられていた。

 

 突然の出来事に僕含め皆が棒立ちになり、おもわず「うわぁ…」と言う声さえ漏れてしまう。

 

 僕は少し近くの段ボールに近づいて封をしているガムテープを剥がす、するとその中にはレーションにスープ缶、食料品が大量に詰まっていた。

 カタリとそのスープ缶を一つ取ると、シャーレ印の美味しいスープと書かれている。遊び心満載ですなぁ…。

 

 すぐそこでは、ノノミが7.62x51mm NATO弾と書かれた弾薬箱に飛びつき、実に嬉しそうな顔で中からジャラリと弾薬が繋がれたベルトを引き抜く。なんつーかM134なんて代物をよくもまぁ弾薬を工面する事が出来たねぇ…。

 

 他の所にも目をやればカールグスタフ無反動砲にパンツァーファウスト3など、携行式の対戦車火器が仕舞い込まれた木箱に新型の小型無線機など、精密機械類や兵器が並んでいる。

 

 近付いてみればそのどれもが新型で、

 

「先生…いったいこれをどうやって運んだの?」

 

《まぁ、大人の特権ってやつだよ》

 

 シロコの質問にそういって彼はタブレット片手に肩をすくめるが、僕にはこの現象の正体が分かった。

 

 クラフトチェンバー(製造装置)だ、多分そうだ。これだけの補給物資を一度に運び込むことなんて、事前に用意した物をこちらでワープに送る事なんて、それこそ現状ゲマトリア…つーか黒服の技術力でも不可能だ。

 

 だが、あらかじめキーストーンや対価になる物質、物体があれば生成できるクラフトチェンバーなら合点がいく。

 

 …どういう構造か、少し見てみたいな…、そうすればこの砲弾だって無限に生成できるのに。まぁ、AKの弾薬なら無制限に補給されるからこれでいいか。狙撃砲は使用を控える方針で固めようか。

 

 

 ピロン

 

 ふと、僕のスマホにモモトークの通知が来た。

 

 …なんだろうか、そう思ってスマホを取り出すと、ホーム画面の通知センターに黒服の文字が入っていた。

 

 

 件名…、追加任務?




お読みいただきありがとうございます。

さてさて、茅場のスマホに届いた黒服からの追加の任務。一体なんでしょうか…?


これからアンケートを開設して新しい装備品の募集をしたいと思います。

茅場君に使ってほしい兵器

  • 四連装機関砲
  • 大型レールガン
  • 18連装ミサイルランチャー
  • 155mm榴弾砲FH70
  • 六連装超大型チェーンソー
  • ブースター付き柱
  • 主任砲
  • マルチプルパルス
  • ヒュージミサイル
  • ヒュージブレード
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