重装転生者はゲマトリアで何を思う。   作:焼け野原主任

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どうも、焼け野原主任です。

最近、時間不足にお悩みです。

ではどうぞ…。


茅場アキラの非凡な一日

「どうも黒服、ご機嫌如何かな?」

 

「お疲れ様です、アキラ」

 

 ブラックマーケットの一角、黒服が居を構えているビル。その内の一つの部屋のドアをガチャリと開け、僕は中に入る。中は意外と普通に応接間兼執務室の様になっていて、入ると同時にすぐそばに置かれたソファにどさりと座る。

 

「…それで、さっそく本題だけれど任務とは何だい?」

 

「クックック…、さっそく本題とは、貴方らしい」

 

 僕がさっそく本題を切り出すと黒服はクツクツと笑い、此方をからかう。

 

「五月蠅いな…僕はこういう時気の利いた話が出来ないんだよ」

 

「ええ、分かっています」

 

 黒服が僕の対面のソファに移動し、両肘を机の上においてエヴァのゲンドウのようなポーズをとって話し始める、するとその瞬間、周りの空気が少しピリつき、その空気にソファに密着していた背筋にゾワリと鳥肌が立つ。

 

 一体何が来るのかと僕が身構えていると、黒服は一枚の白いメモ紙を懐から取り出し、僕の前へ置いた。

 

「…これは?」

 

「メモ紙です」

 

「いやそりゃ見ればわかるさ、何でわざわざこんな物を?」

 

「裏を見ればわかりますよ」

 

 いやいやこんなスパイ映画のワンシーンのような状況あるんか…。そう思いながら僕は言われるがままにメモ紙を手に取り、裏を見る、するとその裏には日本語でこう書かれていた。

 

「…カイザーPMCの拠点から情報を抜き取る?」

 

「はい、まぁそこまで危険な任務でもありませんよ」

 

「…ちなみにどうやって抜き取るんだい?」

 

 僕が不安とまさかという感情の混じった顔を前面に押し出してそう問うと黒服はニヤリと不敵な笑みを浮かべて。

 

「潜入です」

 

 と、僕に向けてその一言を放った。

 

 ◇◇◇◇◇◇

 

 

 

 まぁそんなことがありまして、今僕はアビドス砂漠にあるカイザーPMCの駐屯地近くの高所で偽装ネット被ってバイポッド付きSR-25スナイパーライフルを構えマウントされたスコープを覗いて待機しています。

 …え? アビドス? 今はちょっと休学中です! 

 

 …はぁい、今回の潜入目標はアビドス砂漠に眠るデカグラマトンの一部であるビナーをカイザーが解析して得た情報、黒服はそれを僕にとってこいとの事です。

 

 これでも高所に陣取ってる為駐屯地一帯を見渡せるので、スナイパーライフルのスコープを使って駐屯地の内部をスポッティングをしていると至る所にPMCのオートマタや兵士が歩いていて、おそらく一定に決められたであろう区画を二人一組で巡回しているのが判明した。

 

「それで…あった、アレか」

 

 例の情報が隠されている施設を見つけた。手元の写真通り黒の三階建てらしき外観と掘削機の様な物が二基建っている。

 

 

 僕は立ち上がってSR-25を背負い、サプレッサー付きAKSB-74のコッキングレバーを引いてマガジン内の亜音速弾を薬室内に送り、サブアームの隠密カスタムのソーコムのスライドを引いて弾を装填してホルスターにしまう。

 アビドス潜入の為に伸ばした髪は邪魔になるので後ろに纏めてヘアゴムで縛り、その上からバンダナを巻いて一応顔を隠すために口元にドクロの意匠がされたマスクをつけてからスポーツ向けのサングラスをつけるとあら不思議。

 

 某ビッグボス風少女の完成です。(中身は男ですけどね)

 

「面倒だけど…、まぁ、やるしかないか」

 

 そう言って、僕はさっき偵察して選定した侵入ルートを使って駐屯地内へ侵入した。

 

 ◇◇◇

 

 

 

「ふぁ〜あ、眠いなぁ…」

 

「こら、眠っちゃダメでしょ」

 

 カイザーPMCの駐屯地を巡回していた二人の兵士、スカートを履いていて二人とも女であることがわかる…が、砂漠に似つかない緑を基調とした迷彩柄の戦闘服にヘルメットに身を包み、黒のガスマスクで顔面を守っている。

 そんな彼女らは、元々ブラックマーケットである組織の用心棒をやっていたが、カイザーにその組織が吸収されて兵士としてこのPMCに勤めていた。

 

「いいじゃんいいじゃん、態々ここ襲ってくる輩も居ないんだし」

 

 そう言って、片方が息苦しいとばかりにガスマスクを外し、その青い目を覗かせる。

 

「いなくても任務、ほら! シャキッとする! そしてガスマスクを外さない!」

 

「はぁ〜い」

 

 片方が碧眼が外したガスマスクを被せ、左腕を持って立たせる。

 だが、二人共気が緩んでいたのか、軍隊生活でブラックマーケットの頃の勘が鈍ったのか、どちらかは分からない、だが。

 

 その気の緩みを後ろから見ている人がいると気が付かなかったのだ。

 

 パパスッ

 

「あぐ…!?」

 

「ぐはっ…!」

 

 二回だけ息が通る様な音がした刹那、二人はその場に倒れた。

 一発目は片方の側頭部に直撃し、二発目は頸椎に直撃。おそらくヘイローがなければ死んでいただろう。

 

 その音の正体は、彼女らとは反対に山吹色を基調にブラウン、黄土色が配色された砂漠迷彩の戦闘服を着用し、背中にSRとARを背負ったポニーテールに戦闘服と同じ配色のバンダナを巻いた少女…いや、少年の姿があった。

 

 その少年は近くのゴミ箱に手早くそのPMC兵士を隠すと、素早く角を曲がり、次の所へ向かった。

 

 

 ◇◇◇

 

 

 ふう、いやマジでさっきのは怖かった。なんかこちらに背を向けていてくれたから助かったけどここからはもうちょい慎重に…。っとあぶね、ここ監視カメラがあるじゃん。

 

 さて、先ほど手早く気絶したPMCを隠したけども、あいつらが起きる前にさっさと僕は目標を回収しなければならんなぁ…っとと、あぶね。

 

 僕が侵入ルートから程近く、倉庫の通路を通り抜けようとしていると、ルート上で五人…いや、体? のPMCオートマタの集団が銃を持って談笑していた。さて…想定していたルートが塞がれた、が…どうするか。

 

 まぁそんな時は某スニーキングゲーム宜しくマガジンぶん投げて誘き寄せればいいんですけどね! そう思った僕は近くの弾薬箱からマガジンを一個拝借し、PMCの集団から少し離れた所へ投げた。

 

 カシャン! 

 

「ん? 何だ?」

 

「どうした?」

 

 その音に釣られ、2体のオートマタが投げた方向へと向かう、よし! 作戦成功! 壁際から見た感じだと他の3体も向かっていた方向に目線が向いてる様だ、これならいける。

 

 しめしめと僕は向かいの倉庫へと向かい、影に隠れるながら、施設の方向へと歩を進める。

 

 まぁ道中、連中に気付かれかけた時もあったが隠れたり締め落としたりでなんとかやり過ごし…。

 結果、施設の近くまで辿り着いた。ふと手元の時計を見ると作戦開始から二時間が経過している。

 

 我ながら結構いいペースじゃない? これ。

 

 施設の窓から内部を覗くと、さっきよりも兵士の数自体は少なく見える…だが室内である限り不意遭遇の可能性は高い。

 周辺警戒を厳にせねば…、すぐに見つかってしまうだろう。

 

 もちろん、施設のドアはID認証による電子ロックがかかっているけれども…。黒服のハッキングとデータ改ざんで得た偽造IDが入力されたブレスレットを認証システムにかざし、ドアのロックを解除して中に入る。

 

 周囲に監視カメラがあるが為、片っ端から死角になりそうな所を選んで進んだが、数メートル進んだ所である事に気がつく。

 …これはちょっと服装を変えないと不味そうだ。この戦闘服だとすぐに見つかった時に侵入者とわかってしまうし、それにここは至る所に監視カメラがあって何処から見られてるかわからない。そんな精神を擦り減らしながらやってるといつか見落としでバレかねない。

 

 とはいえそれっぽい服は今持ってないし…どうしようか…。あ。

 

「異常なし…っと」

 

 思案していた僕の目の前には丁度よく一人で歩いていたPMCが目に付く、するとある発想が出た僕はニヤリとした笑みをソイツに向けた。




お読みいただきありがとうございます。

さて、今回はカイザーに潜入してビナーの情報を盗んで来いと黒服に命令されたアキラくん。

途中までは上手くいったけれども、施設内に入ってその戦闘服が裏目に出るが…、何やら兵士を見て怪しいこと思いついたみたいですねぇ…、はい。

◇亜音速弾とは?

発射音が通常の弾丸より小さい弾丸です。これとサプレッサーを併用する事でかなりの消音性を持った銃ができます。

では、また次回。

茅場君に使ってほしい兵器

  • 四連装機関砲
  • 大型レールガン
  • 18連装ミサイルランチャー
  • 155mm榴弾砲FH70
  • 六連装超大型チェーンソー
  • ブースター付き柱
  • 主任砲
  • マルチプルパルス
  • ヒュージミサイル
  • ヒュージブレード
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