作者の妄想が止まりそうにないので、メインヒロインは明日香さんで確定させます。
サブヒロイン等はまだ未定。
なんか十代のデッキ構築能力が低すぎるような気がしますが、
そこはこの作品の独自解釈ということで・・・
ああ、はやくギャグ回が書きたい・・・
Side 舜
「えー、では第一回デッキ強化作業を始めます。」
「よっしゃー!」
「・・・・・」
ここはイエロー寮の一室、俺の部屋だ。
はい、先日イエローに昇格いたしました。
ちなみに十代にも昇格の話があったようだが、
どうやら断ったようだ。理由は知らないが。
レッドの人々の状態がわからない不安もあったが、
新しい決闘者との出会いと部屋の広さの誘惑に負けた。
収納スペースは神様の便利アイテムのおかげでなんとでもなるが、
デッキ構築等でカードを広げる時は狭さがものすごく気になっていた。
その点ここの広さは中々。困ることは少なそうだ。
さて冒頭の状況に戻ろう。
今日は授業がない、お休みの日。
というわけで以前明日香と約束をしていたデッキ強化を
俺の部屋で行うつもりだった。
そこへ十代がノックもせずに乱入。
事情を聞くと翔ともう一人の同居人(名前忘れた)が不在で
暇だったから探検がてら俺のところへ来たらしい。
しかしノックぐらいしろ。
そしてデッキ強化の話をすると当然のように食いついて参加を申し出てきた。
そして最初の状況、テンションがマックスの十代と不機嫌そうな明日香というわけだ。
・・・なんで?
どうしてこんな気まずくなった。
いや、確かにデッキ製作の場を他の決闘者に見られるのはどうかと思うけど、
十代なんだし、そんな気を立てなくても・・・
しかしこれを言うとヤブヘビな気がする、カンだけど。
「で、では最初にデッキの方針を決めようか。
十代はヒーローにこだわるんだろ?」
「おう、当然!」
「なら新しいヒーロー関係のカードを集めてあるから、
とりあえずこれでデッキを組んでみてくれ。」
「おう!」
さすがに最後まで手とり足とりと言うわけにはいかん。
だから、まず自分でデッキを作ってもらって、
それにツッコミを入れていくのがとりあえずの近道だ。
さて、問題は・・・
「あの・・・明日香サン?」
「・・・何?」
恐い。メッチャ怖い。
睨まれただけで命を断たれそうだ。
「とりあえず、デッキの方針を・・・」
「そうね、さっさとやりましょう。」
とりあえず睨むのはやめてもらえた。
ああ、今日の生きる力を全部持って行かれたような気分だ・・・
Side 明日香
はぁ、私は何をやっているのかしら。
こちらから申し出ておいて、一人人数が増えただけで不機嫌になったりして。
自分でも訳がわからない。
はぁ、とにかくやって貰うからには身になるようなことをしないと。
「で、デッキはどうする?」
「うーん、正直そこまでこだわりはないのだけれど。」
いままではサイバーシリーズを軸にしていたけど、
今までの決闘を踏まえると、明らかに力不足だ。
なにより切り札と呼べるものが少なすぎる。
「そうなるとコレなんかどうだ?」
「これは?」
彼は一つのカードの束を私に差し出した。
もしかしてデッキ?
「暇なときに作った、私的な明日香イメージで作ったデッキ。」
「私のイメージ?」
舜の私に対するイメージ。
・・・ちょっと気になるかも。
「とりあえずこれを自分なりに改造、使ってみて
そこから自分のデッキのイメージを掴んでみたらどうだ?」
「私が使っていいの?」
「ああ、もとよりそのつもりで作ったんだ。」
手渡されたデッキは魔法使いがメインのデッキ。
やたら氷関係のカードが多いのが気になるけど。
「あなたがそう言うなら、やってみるわ。」
「よし、じゃあこれを改良だな。
このデッキ、イメージと感覚で作っただけだから
まだまだデッキとしての穴は多いからな。」
頑張ろう。
目の前の、自分より高みにいる決闘者に追いつくためにも。
自分の求める真実を見つけるためにも。
私は強くなる、なってみせる。
Side 舜
とりあえず明日香の方は一段落。
今は俺の用意したカードと自分のカードを組み合わせて
デッキを調整している。
こちらとしては睨まれなくなっただけでも大変嬉しい。
一体さっきのはなんだったのか・・・
「うし、出来た!」
「え、早いな十代。」
十代にはEヒーロー関連のカードを渡しておいた。
本当は他のヒーローや融合関係のカードも渡そうとしたら
なぜか入れておいたファイルが見つからなかった。
超融合とかあったほうがいいのに。
そのカードを渡してからまだ十分ぐらいしかたっていない。
よくデッキ出来たな。嫌な予感がする。
「これが俺の新デッキだ!」
「どれどれ・・・」
・・・おい。
「・・・なんだこのデッキ。」
「新しいヒーローたちをたくさん活躍させたいからな。」
そう言って見せられたデッキを簡単にまとめると
・新しいモンスター全投入。
・元々いたと思わしきモンスターはそのまま。
・融合、ヒーロー関係の罠、魔法ほぼ全投入。枚数の都合でほぼ一枚ずつ。
・前のデッキから抜かれたと思わしきカードは恐らく死者蘇生等の基本カード。
・エキストラデッキの概念はないので融合カードはもちろん全投入。
となっている。
「おい、十代。」
「俺のデッキ、すごいデッキになったろ?」
とりあえずグーで殴った、ほぼ全力で。
「いてぇ・・・何すんだy「うるせぇ、黙れ。そこに座れ。」・・・はい。」
とりあえずコイツには一から教育しなおす必要があるようだ。
結局、夕方までデッキ構築論という名の説教は続いた。
時は変わって夜、例のごとく俺はデッキの調整をしている。
流石にあれだけ語ると疲れるな。
多分、アイツの頭には一割ぐらいしか残ってないだろうがな。
「お、やっぱりあった。」
昼間行方不明だったヒーローと融合関係のカードファイルはあっさりと見つかった。
なんで昼間はみつからなかったんだろう?
まあ、今後は気をつけるか。
カード管理はしっかりしないと、シンクロやエクシーズが入ったファイルが
見つかったりしたら時間軸に影響がでそうだ。
それは俺も望むところじゃない。
しかし随分外も暗くなってしまったな。
やはりデッキを弄っていると時間を忘れるな。
「ん、人影・・・?」
ふと外を見ると森の方へ歩いていく人影が目にとまった。
しかし普通こんな夜中に外を出歩く奴はいない。
というよりなにか事情がない限り禁止されたりしてなかったか?
むー、気になる。
・・・追いかけてみようか。
いざという時は怪しい影を見つけたので、とか言い訳できるだろう。
・・・多分。
Side 十代
はぁ、まだ足が痛い。
舜のやつ、あんなに怒らなくてもいいのに。
なあおかげで新しいヒーローデッキもまとまったからいいんだけどさ。
それはともかく今俺は翔と隼人と共に
廃墟となった寮に来ている。
夜に怖い話をしていたところに大徳寺先生が教えてくれた。
そこで怖い話の噂が本当かどうか確かめにきたってわけだ。
「やっぱりやめようよ~」
翔はここまできても逃げ腰だ。
なんか最近元気がないから気晴らしになるかと思ったんだけど。
「ここまできて帰れるか。」
そんなやりとりをしていたら物音が聞こえる。
その先にいたのは
「明日香!?」
なんで明日香がここに?
「それはこっちのセリフよ。アナタたち何をしてるの?」
「ちょいと俺たちは夜の探検にな。」
「アナタたち知らないの?ここで何人もの生徒が行方不明になっているってこと。」
「そんな迷信信じないね。」
確かに危ない場所で、しかも立ち入り禁止区域なのは本当だけど、
それは明日香もおなじこと。お互い様さ。
それにしてもなんで明日香がここにいるんだ?
Side 舜
・・・迷った。
素直に影を追いかけていったらモロに森の中に突入してしまった。
「あとはここら辺で人が行きそうな場所に向かって行くしかないか。」
ここいらで何か施設となると、
使われなくなった寮が一つあるくらいか。
とりあえず向かおう。それで誰もいなかったら見間違いだった、てことで。
さて、寮というより廃墟と言ったほうがピッタリな場所についた。
でもこの感じじゃ人は当然住んでないだろうし、
もうあきらめて帰ったほうがいいだろうか?
「あれ、足跡?」
入口に向かって足跡が三つ。
しかも新しい。
「・・・入るか。」
なんか久しぶりにカード以外でワクワクしている気がする。
やっぱり冒険は男の子のロマンだよな!
・・・精神年齢的には大人のハズなんだけど。
しばらく歩いているが人影は見当たらない。
内装は豪華なのだが、手入れがされてないせいでそれが不気味さに拍車をかける。
ものすごくワクワクする。
「ん、これは・・・石版?」
本物かどうかはわからんがここに描かれているものには見覚えがある。
「これ、千年アイテムだよな?」
流石の俺も初代である遊戯王の話は知っている。
ここに描かれているのはその物語の重要なキーアイテムである
千年パズルをはじめとする千年アイテムだ。
「二作目だからな、やっぱりあの話と繋がっているのか?」
うーん、考えてもわからないものはしょうがないか。
ん、なんか横に写真が・・・
「フブキ・・・ジュウジョイン?」
なんか呼びにくいな。名前か?
結構なイケメンさんだ、羨ましい。
にしてもここは立ち入り禁止区域になった寮だ。
生徒の私物が残っているのは変だな。
もしかしたら誰かの忘れ物かもしれない。
うーん、念のため持って帰るか。
しかし禁止区域の忘れ物なんて誰に届ければ・・・
「キャアアア!」
悲鳴!?
この声、明日香か!?
俺はその場から走り出した。
・・・しかし、迷った。
やっぱ声だけで場所を特定するのは厳しい・・・
もしかして、俺だけか?
Side 十代
マズイ、この状況かなり追い詰められている。
誰かの悲鳴が聞こえたと思ってこの部屋に駆けつけたら
明日香は人質にとられ、闇の決闘者を名乗るタイタンと決闘することになった。
この決闘はLPが低くなる度に体が消えていく。
信じられないけど、実際に今俺の体の殆どは消えている。
そして決闘自体も向こうが圧倒に有利だ。
俺の場には何もなし。
そして相手の場にはフィールド魔法『万魔殿−魔物の巣窟−』と
『迅雷の魔王スカル・デーモン』がいる。
しかも俺の体はもう殆どいうことを聞いてくれない。
どうやってこの状況を打破すればいいんだ・・・
「十代、しっかりしろ!」
「アニキ!」
二人の声がどんどん遠くなっていく。
もうダメか・・・
「何やってんだ十代!もう一回今日の説教を繰り返してやろうか!?」
この声は、舜!?
Side 舜
ふぅ、どうにか着いたか。
流石にあんだけ大声を何度もあげてもらえれば場所ぐらいわかる。
しかし、こりゃどんな状況だ?
十代が黒ずくめの大男と決闘して、
翔と同居人のレッド男子(名前なんだっけ?)と応援している。
決闘しているだけに見えるが、三人の顔色は悪い。
何が起きている?
「アニキがあいつと闇の決闘をしてるんだ。
明日香さんも人質に取られちゃってる。」
明日香が!?
おいおい、いきなりの犯罪臭だな。
「しかもアイツは闇の決闘者でこれは闇の決闘なんだ。
だからライフの減ったアニキの体も消えちゃっているんだ。」
は、体が消えている?
なんのことだ?
「別にどこも消えてないじゃないか。」
三人は驚いたような顔をし、大男は焦りの色を見せている。
それを受けた十代は冷静さを取り戻したようだ。
「隼人、ヤツの左腕は消えているよな?」
「いや、逆だと思うけど。」
「え?」
「なるほど、そういうことか。」
いや、どういうことだ。
俺だけ完全に置いてけぼりなんだが。
まあ兎に角だ。
「十代、まさかそのデッキ使ってこの状況は逆転できません
なんて言うんじゃないだろうな?」
「冗談。見てろよ、新しい俺のデッキの真骨頂を。俺のターン!」
さあ、やってもらおうじゃないか。
「俺は魔法『ヒーローアライブ』を発動!俺の場に表側のモンスターがいない時、
ライフを半分払い、俺の山札からエレメンタルヒーローを特殊召喚する。
山札から『E・HEROフォレストマン』を特殊召喚!」
「そんなザコモンスターで何ができる!」
「俺のヒーローは一人じゃないぜ!手札から『E・HEROエアーマン』を召喚!」
E・HEROエアーマン ☆4 / 風 / 戦士 / 攻1800 / 守300
「アニキの新しいエレメンタルヒーローだ!」
「エアーマンの効果は二つ。俺は二つ目の効果を使う。
このカード以外のヒーローの数まで場の魔法・罠を破壊できる!
フィールド魔法、パンディモニウムを破壊!」
エアーマンの効果を受けてフィールドが崩壊する。
なんかすごい部屋だと思っていたらソリッドビジョンだったのか。
・・・それを除いてもすごい部屋だが・
相手さん、そうとう焦っているな。
「くっ、これを見ろ。」
大男が持っているのは千年パズル!?
・・・なわけないか。
確か初代のラストで砂漠の地下に封印されたし。
「そうはさせるか!」
それを見た十代が墓地のカードを投げつける。
投げつけたカードは奴のペンダントに向かってまっすぐ飛び、
そして刺さった。
・・・いや、俺は突っ込まないよ?
「しまった!」
「アニキの体が元に戻った!」
いや、俺的には最初から消えてないけど・・・まあいいか。
どうやら卑怯な手を使って決闘を有利に進めようとしていたみたいだな。
しかも運要素が絡む能力にも仕掛けをして絶対成功するようにしていたらしい。
決闘者として許せんな。
「くぅ、私の仕掛けが効かない以上貴様と決闘をすることなど無意味なこと!」
そう言うと男は煙幕をまく。
おいおい、分が悪くなったら退散か?
最早許容できないレベルだな。
「待てこのペテン野郎!」
俺は思わず飛び出していた。
その瞬間部屋の台座に突然光が灯った。
「なんだ!?」
地面を見ると漫画で見たことのあるあのマーク。
「闇のゲームのマーク・・・?」
次の瞬間には黒い煙に囲まれ何も見えなくなっていた。
一体どうなっているんだ?
「な、何なんだこれは!?」
男の混乱した声が聞こえるが、それ以外の音は何も聞こえない。
十代や翔はどこに行ったんだ?
これだけの出来事が起きれば驚く声の一つや二つぐらい聞こえてもいいはずだが。
そんなことを考えていると周りから黒く蠢く何かが大量に近づいてきた。
「なんだこいつ等!?」
「く、来るな!」
黒い物体は真っ直ぐ大男めがけて集まっていく。
これはコイツのインチキとは関係ないのか?
気づくと俺の周りにも黒い物体が集まってきていた。
流石にこれはヤバイ。
「ん、デッキが・・・」
腰に複数つけていたデッキケース全てから光が溢れてきた。
その光を浴びると黒い物体は消滅していった。
「なんだこれ。神様補正か?」
だとしたら神様GJ!
しかし大男に関してはそうもいかないようだ。
多くの物体が男の中に入っていく。
おいおい、ヤバイんじゃないか?
「・・・どうやらさっきの決闘者はゲームの外に
置いてきてしまったようだな。まあいい。」
なんだコイツ、さっきまでと雰囲気が違う。
言葉では表現しにくい。
ただ、本能がヤバイって言ってる。
今まで体験したことがない、身の危険を知らせる感じ。
「闇の決闘が開始された以上、敗者が出るまで外に出ることはできない。
そこの貴様、俺と決闘だ。」
「・・・外に出られないっていうのなら、やるしかないか。
受けてたってやるよ!」
さて、どのデッキで行くか・・・
・・・このデッキ、さっき一番輝きが大きかったな。
確かにこのデッキならコイツの相手に相応しいな。
「どうした、恐怖で決闘を行うこともできないか?」
「冗談。そっちこそ、イカサマの準備は出来たのかよ?」
「減らず口を・・・」
悪いが、せっかく貰った第二の人生だ。
こんなヤツに負けて失ってたまるか。
「じゃあ、いくぜ。」
「「決闘!」」
舜の決闘は次回。
それぞれの作品の主人公、ライバルが使うようなデッキは使いきれそうなので、
もうそろそろいろんなデッキを使えそうですね。