PERSONA5 THE MEMORY   作:メタルクウラ4号

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全ての人の魂の詩

Side明智五郎

 

 

オディエン「…そろそろ帰るか。」

 

明智五郎「……」

 

最初から気になっていたが…この扉の奥、まるで懐かしさ、不気味さ、恐怖など多くの気配が入り交じっているような気がした。

 

…特に懐かしさに引っかかるが。

 

美月奏恵「どうしたの?明智さん。」

 

明智五郎「…なんでもない。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヴゥゥゥン…

 

外は夕方になっていて、かなり暗くなっていた。

 

明智五郎「それじゃあ…また明日、ココで会おう。」

 

仲間に背を向け、日が沈む空に腕を上げ手を振った。

 

 

美月奏恵「…ちょっと待って!」

 

背後からいきなり声を上げて呼んできた。

まだ何かあるのか。

 

明智五郎「何か用?」

 

美月奏恵「その…さ、聞いて欲しい事があるの。」

 

明智五郎「それは、何か今関係ある話?それとも私事?」

 

美月奏恵「私事。」

 

明智五郎「まぁいいか。協力者の事も一応知っておかないといけないからな。」

 

美月奏恵「なに…その協力者って言い方。」

 

 

 

 

二人でその辺にあったベンチに腰を掛け、

美月が話し始める。

 

 

 

 

 

 

美月奏恵「…私が明智さんに初めて会った時、あの時初めて東京に来た日なんだ。」

 

明智五郎「へぇ…君の地元は?」

 

美月奏恵「“八十稲羽市”って所なの。」

 

明智五郎「八十稲羽と言えば…あの白鐘直斗氏の住んでいた場所だね。」

 

美月奏恵「あ、そっか。明智さんも同じ探偵王子だっけ。」

 

明智五郎「それで?」

 

美月奏恵「友達がいたの。“堂島菜々子”ちゃんって子。」

 

美月奏恵「小学校も中学も同じで、凄い明るい子だったんだ。」

 

美月はそこから淡々と話し続ける。

 

美月奏恵「菜々子ちゃんと一緒に同じ高校行って一緒に上京して好きに暮らそう!って言ったら私が高校落ちて…」

 

明智五郎「え?落ちたの?」

 

美月奏恵「うん。だから中卒。だから一人で上京するハメになったから私の方が早く目的達成してるのに私の方がおいて行かれている気がするの。」

 

明智五郎「……え?それだけで終わり?」

 

美月奏恵「ここから重要になるの!」

 

明智五郎「はぁ…ならさっさと話してよ。」

 

呆れながらそう言うと、

美月はいきなり真剣に話し始めた。

 

美月奏恵「私…地元での思い出が一つも無いの。」

 

明智五郎「思い出?」

 

美月奏恵「菜々子ちゃんとのキオクはあるんだけど、それ以外は…ただ暮らして、寝て、食べて、学校行って、勉強して…って感じで、何にも覚えてないの。」

 

明智五郎「君が思い出を作らなかったからとかは?」

 

美月奏恵「えー…でも友達同士の思い出しか無いって変でしょ。」

 

確かにそうか。

記憶喪失…とかには見えないし、少し不思議だな。

 

美月奏恵「だから…さ、無謀かもしれないけど…明智さんの目的と一緒に出来れば…私にも協力して欲しいなー…って。」

 

明智五郎「素直に取り引きって言えば?」

 

美月奏恵「お堅い言い方だけど…まぁいいや。改めてこれからよろしくね!」

 

美月は恐らく全力であろう笑顔でこっちお向いて来た。

…まぁ、自分の目的のついでなら…と思った。

 

自分も甘くなったと痛感した。

 

 

 

我は汝・・・汝は・・・

汝、ここにたなる契りを得たり

 

契りは

囚われをらんとする反逆の翼なり

 

我、「永劫」のペルソナの誕に祝福の風を得たり

へと至る、更なる力とならん・・・

 

 

 

 

オディエン「…話しは終わったか?」

 

美月奏恵「あ、オディエンにも聞かれてたのか…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~帰宅~

 

 

 

 

家に帰り布団で横になり、これまでの状況を整理しようと思った。

 

まずオディエンについて。

彼はあのゲームの中に元々住んでいて、あのゲームに人間が来たのは俺達が初めてらしい。

まだ完全に信じられる訳ではないが。

 

そしてあの世界について。

あの大きな扉は、確実に何か重要なものがある。

 

 

 

 

 

オディエン「考えれば考える程分からなくなるぞ。」

 

明智五郎「よく考えてると分かったな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

♪全ての人の魂の詩

 

夜、眠りについた時におかしな場所に目覚めた。

 

そこは真っ青な壁に囲まれていて、牢屋のようになっていた。

そしてその奥に、一人の男が座っていた。

 

 

男「アレ、何だよ…早いじゃない。あと2話くらい後で来ると思ったのに。」

 

その男は、まるで自分がココに来る事を知っていたかのように話す。

 

男「えーっと、ようこそ。我がベルベットルームへ。か。」

 

“台本”と書かれた紙を見ながら男は話し始める。

 

 

 

 

 

 

足立透「僕の名前は《足立透》。よろしくね。」

 

 




まさかまさかの足立の登場。

ちなみに作者はペルソナのキャラで足立が一番好きです。
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