KAMEN-RIDER_WARS-OF-RELICS 作:大神
では、
密偵型の襲撃からはや十数分、キャラバンの荷馬車は平原を駆け抜けていた。僕は荷馬車の後ろや横に捕まりながらも攻撃を捌く。投擲された短剣に対して装甲を盾代わりにして防ぎ、馬車や馬に取りつこうとすれば蹴り飛ばして剝がす。
「見た目が貧相な割にいい腕じゃんか。」
「なんて速さだ、防ぐのが精いっぱいなんて...」
何度落としても、何度防いでもすぐに戻ってくる。背面に高出力のスラスターがついているようで常に別の角度から攻撃してくるので決定打に繋げられない。
そんな攻防を続けていると馬を御しているマルさんは口を開いた。
「やべえぞ、前方に集団が...!」
彼の見た方向の方に目をやると10機以上の歩兵型が機関銃を持ち佇んでいた。こちらが向こうを認識すると奴らは一斉に構えた。
「マルさん!馬車を左に!」
「そんなこと言っても...」
「いいから!」
「...何とかしてくれよ!」
今は自分にできることをやるしかない。再度取り付きに来た密偵型に被弾覚悟で組み付き、屋根に叩き付け、短剣を吹っ飛ばす。更に眉間に向けて渾身のパンチを叩き込むと沈黙した。身軽なだけあり意外と撃たれ弱いようだ。爆散しないところを見るに破壊とまではいかないものの人間でいう失神のような状態なのだろう
「ちょっとカンラ!天井へこんだんだけどぉ!?」
「後でいくらでも謝るから!」
ザクロさんたちには申し訳ないけど今はこれ以上の方法を思いつかない。ふと、歩兵型の方に目をやると一斉にこちらに向けて機関銃を掃射してきた。
「頼む、間に合ってくれ!」
僕はベルトのスイッチを起動し足に力を集中させた。そして着弾前に密偵型の頭を思い切り蹴り飛ばして射線上に放り込んだ。すると必殺技に加えて機関銃の掃射をもろに浴びた密偵型は爆散した。
「今だ!マルさん振り切って!」
「おう!」
爆発と煙は簡易型の煙幕になった。今のうちにできるだけ距離を開けたい、そう願うばかりだ。
―――
「いやー、まさかあれを振り切るなんてねぇ」
鉄臭くなった平原とは凡そかけ離れたような存在がそこにいる。民族衣装に身を包んだ褐色肌の少年は煙の先にいるであろうキャラバンの荷馬車を見据える。
「これからどうなさいますか?」
歩兵型の疑問に少年は答える。
「君たちは一足先に帰投していいよ。後は僕がやっとくから。」
彼の言葉を聞き歩兵たちは一斉に帰っていった。
「さてと僕の出番だ。もう少し楽しませてくれよ?幼い勇者くん?」
その言葉と共に少年の体は機械仕掛けの禍々しい鎧に覆われていった。
新技ライダーサッカーボールキック、爆誕!
ニチアサでやっちゃ駄目なやつだこれ