KAMEN-RIDER_WARS-OF-RELICS   作:大神 

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 よくよく考えたら仮面ライダーのスペック数値えげつないっすね。
では、


未完成の戦士と戦略兵器

 

 僕は愛馬から降りて前方に走る。彼は名残惜しそうな表情を浮かべながらも街を見据える。

 傷が浅かったのかハルは瞼を開け起きようとしていた。他にも生き残りは愛馬を起こそうとした。しかしそこは運悪く敵の勢力圏内、すぐに気付かれ一番近くにいたハルは銃を向けられる。皆がもう駄目だと思っただろう。

 僕は足元にあった武器を拾い、思い切り投げつけた。奴は死角から自分に向けられた殺気に気づき飛び退く。聞いた話、騎馬隊の武装はヘファイストス様が作ったものらしい。なら嫌がるのも当然である。

 

 「ハル、大丈夫?」

 

 僕はクロクモを起こしつつハルに声をかける。

 

 「頭がぐわんぐわんする...」

 「そっか、無理しないでいいから街に逃げて。みんなと一緒に」

 「わかった。」

 

 皆が撤退準備をしている間に僕は敵と向かい合う。

 

 「お前、何者だ。」

 「僕は、通りすがりの英雄見習いだ。」

 「そうか、最近俺の仲間を殺してたのはお前ってことだな...」

 「裏切り者を殺しに来んだがとんだ僥倖じゃねえか」

 

 その言葉と共に奴は凄まじいプレッシャーを放ってくる。

 

 「月並みだが、敵討ちをさせてもらうぜ。まあその前に、」

 「すげーどうでもいいけど戦士にしちゃちっこいな。お前身長はいくつだ?」

 「(変身したら、)175センチくらいかな...」

 「噓つけ、俺で168だぞ!」

 「君はあって163センチだろ」

 

 煽った瞬間、とてつもない圧を感じた。怒気に押されながらも僕は言葉紡ぐ。

 

 「僕は君の健闘を祈るよ、敵討ちだっけ?まあ無理だと思うけどね...」

 「でも心配しなくていいよ。君も君の主も同じところに送ってやる」

 「まずは君の首を狩ってやるよ」

 

 奴の周りの空気が変わってきた。純粋な闘志は鋭い殺気へ、間違いなく奴の注意を引けた...

 

 「よし決めた。お前をぶっ壊してやる!」

 

 その言葉を皮切りに奴は銃口を僕に向けてくる。僕は恐怖を隠してベルトのスイッチを叩いた。鋼の梟は身を挺して砲撃を防ぎ僕に寄り添って来る。普段と何も変わらない動きでもこうも安心できるらしい。

 

 「変身!」

 

 瞬間、僕の体は戦士のものになった。それを合図に仲間達は一斉に退避を始める。

 

 『カンラ、相手はかなりの重装備だが近接武器は少ない、つまり?』

 「懐に飛び込めばいい!」

 『ビンゴ!』

 

 相棒の女神さまからのアドバイスに従い、僕は走り出した。

 

 「素手でやろうってか?上等だよ!くたばれ!」

 

 その言葉と共に敵は弾幕を張ってきた。

 

 『大丈夫、君には見るはず』

 

 僕は弾の隙間を縫うように前へ進みつつレールガンの弾のみ叩き落す。距離がある以上射角さえ意識すればどちらも大した脅威じゃない。

 懸念点はミサイルの爆風だが、今の僕は仮面ライダーだ。アテナの鎧の前ではこの程度そよ風も同然だった。

 今の相手は僕以外興味がないようなので、僕が気を付けるべきは撤退中の友軍に流れ弾が当たらないようにすることだけだ。

 

 「想像以上にできるみてえだな。だがこれはどうかな?」

 

 ワイヤーブレードが迫ってくる。こちらの軌道を読んでいたのか、回避が間に合わない。すんでのところで防ぐも吹っ飛ばされてしまう。左腕の装甲は大きく削られており素体が少し露出していた。

 

 「何がどうなっている?奴は権能が使えないのか?まあそれなら好都合だぜ」

 

 再び迫ってくる刃から逃げつつ体勢を立て直そうと思考を巡らせる。

 

 『奥の手を使おう』

 「正気?長期戦になったらまずいよ?」

 『だから短時間で仕留めるんだ。いいね?』

 「わかった」

 

 迫りくる死の刃を前に、僕は精神を研ぎ澄ます。極限の集中の中、僕はベルトのスイッチに指を落とした。

 

 「消えただと!?」

 

 驚くのも無理はない。僕は一瞬で奴の懐に潜り込み必殺の蹴りを叩き込んだ。渾身の一撃は敵の胸部を捉え、勢いよく地面へと沈めた。その衝撃により、夥しい量の土煙が舞い上がる。

 どれだけ重くて頑丈な敵でも今のを食らえばダメージは免れないと僕もアテナも思っていた。僕は安心して強化を解く。

 

 「まあまあだな。けどこいつは歩兵が束になっても勝てねえわ。いやー俺が来てよかった。」

 

 現実は残酷だ。奴は何事もなかったかのように立ち上がった。しかも奴の装甲は見るも無残な状態だ。あんな風に立てるはずがない。

 

 「お前、なんで、ダメージは...」

 「ダメージ?ああこんな薄皮一枚どうってことぁねえよ。」

 

 そう言うや奴は全身の装甲と武器をパージした。そうして現れたのは金と黒に彩られた生々しい筋肉だった。

 

 「こっちが本当の俺だ。」

 「さて、冥土の土産にいいことを教えてやる。高位のケイオス怪人には種族名だけじゃなく識別コードが与えられるんだ。」

 「俺の名はMENDES。お前の旅路を終わらせる戦士だ...」

 

 悪夢の時間は始まったばかりだ。

 




・仮面ライダーアイギス
カンラの変身する仮面ライダー
戦闘スタイルは変身者のバックボーンであるボクシングと空手のミックス
軽快なステップと独特の距離感から放たれる打撃は紛れもない脅威だが、実は未完成であり権能が自由に使えない。

【カタログスペック】
身長 175cm
体重 66kg
リーチ 188cm
パンチ力 7t
キック力 14t
ジャンプ力 15.4m(ひと跳び)
走力 9.5秒(100m)

・仮面ライダーアイギス(強化)
この世界の必殺技はエネルギーを体の一部に収束させ撃つというもの
それを利用して全身へとエネルギーを集中させた姿
スペックがやや強化されるがコントロールが難しく一定時間が経つと自爆する

・ティンダロス強襲型
識別コード MENDES
ティンダロス一族の大幹部で対ライダー用決戦兵器
MENDESの場合、実は武装は飾りでありフィジカルこそが最大の武器
―――

相手を怒らせて注意を退けば周りの被害を減らせるって某国の蜘蛛男が教えてくれました。
あとカンラは武器を使うのがあまり上手くないので素手の撃ち合いに持ち込んだ方が勝てます。多分...
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