魔王と魔王   作:一般龍人族

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謎の男君のセリフを書く時、脳内でCV:諏訪部順一さんで再生されてる。
いつも通りハジメファンの皆様は注意してちょ。いやマジでね。


最悪の邂逅2019

 湖畔の町ウル。

 

 それは巨大な湖"ウルディア湖"の傍にある町だ。稲がよく採れ、米料理が盛んだ。北の山脈地帯までの途中にある町でもある。

 

 そこに常磐ソウゴは来ていた。

 

「さて、と。まずはここにいるのか調査かな」

 

 居るなら居るで早く見つけたいし、居ないなら居ないで山脈の方へ急行したい。それが常磐ソウゴの考えだった。

 

 調査は開始。今までのように、白髪の男達は来てなかったかと聞きまくる。

 

 そして今回は、そこそこ早い段階で見つけることができた。

 

-高級宿"水妖精の宿"-

 

「ええ、ここに来ていましたが……」

 

 答えたのは宿のオーナーであるフォス・セルオ。

 

「その人達は何処に?」

 

「依頼で北の山脈地帯に行くと、朝から出て行きましたが……知り合いですか?」

 

「知り合いの知り合い……ってとこかな?」

 

「はあ……?」

 

「とにかく、その人達は北の山脈地帯に行ったんだね?」

 

「ええ、はい」

 

「わかった、ありがとう!」

 

 礼を言った後、すぐに宿から出て行ったソウゴ。この町にいないと分かったなら、山脈の方へ行くほかない。

 

 彼は再び変身し、空を翔けることになった。

 

 

 常磐ソウゴ、北の山脈地帯へ急行。

 

 ジオウに変身し、空中を飛行していたが、今度はフォーゼアーマーではなく、ビルドアーマーだった。

 

 タカフルボトルの能力で翼を生成し、地面からそこまで離れていない距離を飛行しているのだ。

 

 これはフォーゼアーマーの高速飛行で万が一入れ違いになった時のことを考えてであった。

 

「何処だ……!」

 

 とはいえやはり山の中。なるべく集中して捜索しなければ見落とす可能性もある。

 

 するとその時、何処かで戦闘音が聞こえた。

 

「……行ってみるか」

 

 その音の発信源まで移動。

 

 移動後、案の定と言うべきか戦闘が行われていた。

 

 戦闘の中で主に目立つのは、黒いドラゴン、そして————アナザークウガ。

 

「アイツが……」

 

 ミレディが会ったとされるアナザーライダーの男、ハジメだろう。

 

 もっとよく観察してみると、側にはアナザービルドとアナザーキバもいた。

 

 他には、八名ほどの少年少女達が側にいた。

 

「……あの人らに聞いてみるか」

 

 状況把握のためにも、非戦闘員の人間から事情を聞こう。

 

 ジオウは少年少女らの側に降り立つ。

 

「ねえアンタら!」

 

「え? って、誰!? てか何その格好!?」

 

 ジオウが声をかけた時、1人の少女が驚いていた。

 

「俺の説明は後。突然で悪いんだけどさ、これってどういう状況なの?」

 

「え? ああ、えっと……山を降りてたらあのドラゴンが襲いかかってきて……それで、一応味方のあの赤いのと、蝙蝠みたいなのと、赤青のが対応してくれてるっていうか……」

 

 どうやらそういった事情らしい。確認のために他のメンツを見たら同意するように頷いていた。

 

(……一旦、あのドラゴンを倒した方がいいな)

 

 諸々の事情を知るために、それをしてからでも遅くはない。

 

 そしてドラゴンに向き直るジオウ。今もなおアナザークウガ達とドラゴンは戦闘中だった。

 

『フィニッシュタイム!』

 

 ジカンギレードにエグゼイドライドウォッチをセットする。

 

『エグゼイド! ギリギリスラッシュ!』

 

 ラビットの能力で跳躍。そのままドラゴンをガシャコンブレイカーの能力が宿ったジカンギレードで斬り込む。

 

 そして間髪入れず、ジカンギレードに違うウォッチをセット。

 

『フォーゼ! ギリギリスラッシュ!』

 

 エレキスイッチの能力が宿り、刃に電気が纏われる。ついでにフルボトルショルダーを電車フルボトルの能力を宿すことで、左腕に電車型の電気エネルギーも纏わせる。

 

 再び飛び上がり、ドラゴンの身体に刃と拳を突き立て電気を見舞った。身体を大きく震わせるドラゴン。

 

 次の攻撃に出ようとしたその時。

 

「!」

 

 大量の火球が飛んできた。自分に当たりそうだったので、ジオウはダイヤモンドフルボトルの能力を発動しシールドを展開。

 

 予想通り、火球はドラゴンにあたるだけでなく、ジオウも巻き込んでいた。シールドのおかげでダメージは0だったが。

 

「南雲くん!? そこの方を巻き込んじゃってますよ!?」

 

 男女の内の、小柄な女性がそう言った。

 

「アァ? ……おお、本当だ。存在感が薄すぎて気付かなかったなァ。まっ、俺の射程範囲内にいたそこのやつが悪いがな」

 

 と、アナザークウガがそう言った。謝罪をするつもりは一片もないらしい。

 

「んっ、その通り。勝手に割って入ってきて巻き込まれたその人が悪い」

 

「ですですゥ! それにさっき攻撃していましたけど、手柄を横取りしようとしてたんじゃないですか? むしろ貴方が謝ってほしいくらいですゥ!」

 

 と、言いがかりも甚だしいほどに全力でジオウが悪いと言う雰囲気をアナザーキバとアナザービルドは醸し出す。

 

「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ。今はドラゴンを倒すべきじゃないの?」

 

「ああ? 何テメェが取り仕切ろうとしてんだ? 三下は黙ってそこで見てろ!」

 

 そう言いながらアナザークウガはドラゴンに火球を放つ。アナザーキバとアナザービルドも攻撃を始めた。

 

 が、ジオウは当然それだけでただ見ているわけにはいかない。

 

 フォームチェンジをするため、違うウォッチをベルトに装填し操作。

 

『アーマーターァイム! ソイヤ! ガ・イ・ムゥ〜!』

 

 鎧武アーマーに変身。地面を踏み込み跳躍、2本の大橙丸Zでドラゴンの体を斬る。

 

「むっ、あの人……ハジメさんどうします? 私が足止めしましょうか?」

 

「…………いや、良い。やるんだったら、デカめの技を放ってそれに巻き込ませるぐらいにしとけ。それだったら言い訳もつくからな」

 

「了解ですっ」

 

 と、ジオウに聞こえないようアナザークウガとアナザービルドはそんなやり取りを。

 

「はあっ!」

 

 ジオウはソニックアローを持ち、ドラゴンからの攻撃を避けながらエネルギーの矢を放つ。

 

 次にバナスピアーを。ベルトを操作する。

 

『フィニッシュタイム! 鎧武! スカッシュ! ターイムブレーイク!』

 

 バナスピアーを突き出すと、巨大なバナナ型のエネルギーが放出されドラゴンを突き刺す。

 

「!」

 

 上を見れば炎弾が飛んできた。ジオウはバナスピアーを地面に突き刺し、バナナ型の防御結界を展開する。

 

 全部防ぎ切った後、結界は解除された。

 

「あ〜っとォ! 巻き込んじゃいましたァ〜? 邪魔なんだからどいててくださいよォ〜」

 

 と、アナザービルドはわざとらしくそう言った。

 

 もう一々相手にするのも面倒だったのか、ジオウはその声を無視して次のウォッチに取り替える。

 

「むっ……」

 

 無視されたことが気に食わなかったのか、アナザービルドはそんな声を漏らした。

 

『ディ・ディ・ディ・ディケイド!』

 

 ジオウは起動したディケイドライドウォッチをベルトに装填し、回転させる。

 

『アーマーターァイム! KAMEN RIDE! ワーオ! ディケイド! ディケイド! ディ・ケ・イ・ドー!』

 

 ディケイドアーマーに変身。攻撃を受け続けているドラゴンも疲弊している様子なので、現状最強戦力のこの形態で決めることに。

 

『ライドヘイセイバー!』

 

 時計の針がついている奇抜なデザインをした剣、ライドヘイセイバー。凹んでいる部分にディケイドライドウォッチをセットする。

 

『フィニッシュタイム!』

 

 セット後、時計の針を3周ほど回転。

 

『ヘイ! 仮面ライダーズ! ヘイ! セイ! ヘイ! セイ! ヘイ! セイ! ヘイ! セイ! ヘヘヘイ! セイ! ヘイ! セイ!』

 

 ライドヘイセイバーから喧しいほどの音声が鳴る。

 

『ディ・ディ・ディ・ディケイド! 平成ライダーズ! アルティメットタイムブレーイク!』

 

 トリガーを引くと、20枚のカード型のエネルギーが現れ、ライドヘイセイバーの刀身に収束。エネルギーは伸び、更なる刀身となる。

 

「あ、そうだ……」

 

 悪巧みを思いついたように、アナザービルドはほくそ笑む。

 

「はああっ!」

 

 ジオウはライドヘイセイバーを振り下ろし、ドラゴンに向けて斬撃を飛ばした。が、

 

「きゃああああっ!」

 

「ッ!?」

 

 突如としてアナザービルドが割り込み、その斬撃を喰らった。そのまま地面を転がり、変身が解除されアナザービルドからウサギ耳の少女が現れた。

 

「「シア!」」

 

 アナザークウガとアナザーキバは少女を見て叫び、駆け寄る。

 

 ジオウも突然の出来事に困惑し立ち尽くしていたが、ドラゴンが鳴き声を上げているのに気づく。

 

「もう一回!」

 

『ディ・ディ・ディ・ディケイド! アルティメットタイムブレーイク!』

 

 ヘイセイバーの時計の針を回し、再び刀身にエネルギーを収束。斬撃を放ち、今度こそドラゴンに命中。そのまま爆発し、ドラゴンの叫び声が聞こえた。

 

「シア! 大丈夫!?」

 

 アナザーキバが少女の身体を抱え上げて安否を確認する。

 

「ちょ、ちょっとキツイかもですぅ……あの人が、私に技を放ったせいで……」

 

 少女がジオウに向けて指を指す。

 

「いやさっきのは明らかに自分から……」

 

「おいテメェ! なに人の女に手ェ出してんだ? アァン!?」

 

 ジオウが言おうとした時、等身大になっていたアナザークウガが胸ぐらを掴み凄んでくる。

 

「いや、だから……」

 

「口出ししてんじゃねぇぞコラ。きっちりケジメつけろや。おらよっ!」

 

「ぐっ!?」

 

 腹に蹴りを入れられ、後ずさるジオウ。腹を見てみると、歪んだ紋様が。それが強く光り輝くと爆発を起こした。

 

「ぐああっ!?」

 

 爆発によりジオウは吹き飛び、変身解除をして常磐ソウゴの姿に戻った。

 

「大丈夫ですか!?」

 

男女達が駆け寄ってきて、そのうちの小柄な女性がソウゴに駆け寄る。

 

「ちょっと南雲! あんた何してんの!?」

 

 アナザークウガに意見したのは強気そうな少女。

 

「何って、こいつが俺の女に手ェ出してきたんだよ。だったら、ケジメつけんのは当たり前のことだろ?」

 

「いや側から見てたけどよ、あれどう見てもあの子の方から……」

 

「アァ? シアが嘘言ってるってのか? テメェおいコラ、アァン?」

 

 意見しようとした男子をアナザークウガが睨みつけると、プレッシャーのようなものが走った。まるで何か威圧感のような、そんな感じだ。

 

 それに男女達は顔を引き攣らせ、思わず後ずさってしまう。

 

「まっ、今はこのくらいにしといてやるよ。そうやって無様に寝転がってる姿も見れたからな」

 

 と言いながらアナザークウガは変身を解いた。そこから現れたのは、黒い服を着た白髪の青年。彼は常磐ソウゴに見下すような視線を送る。

 

 ソウゴも彼を見上げ、目線を鋭くし睨みつける。青年はそれを鼻で笑い、ウサギ耳の少女の方へと向かった。

 

 それはまさしく、最悪の邂逅の瞬間であった。

 

 しかし、これより最悪な出来事が起こるのは、そう遠くない未来の事である。

 




シアさんも謎の男によって洗脳済みです

没シーン

『アーマーターァイム! ソイヤ! ガ・イ・ムゥ〜!』

 鎧武アーマーに変身。地面を踏み込み跳躍、2本の大橙丸Zでドラゴンの体を斬る。

 が、横から衝撃。アナザービルドがキックしてきた。不意の攻撃だったので地面に飛ばされてしまう。

「どうしてもハジメさんから手柄を横取りしたいらしいですね! 良いです、私が相手してあげますよォ!」

 と、アナザービルドはファインディングポーズを取りながら告げる。

「いや何で?」

 思わず小声で呟いてしまうジオウ。が、戸惑ってるうちにアナザービルドが再びキック。

 変えたばかりだが仕方ない。ジオウはもう一度ビルドウォッチを装填し、ビルドアーマーに変身。

 アナザービルドは大槌を持ちながら再びこちらへ迫ってきた。ゴリラフルボトルの能力を起動し、大型ガントレット"サドンデストロイヤー"を装備。

 腕を振るうと大槌とぶつかり、衝撃波が起こった。
 
 コミックフルボトルの能力で4コマ忍法刀を出現させ、トリガーを引いた。

『分身の術!』

 すると複数のジオウの分身が出現。アナザービルドを各所から攻撃する。その間に本体のジオウはドラゴンの方へ。

「う〜っ! 面倒なことしてきますねェ!」

 アナザービルドは鬱陶しげにそう言った。

『フィニッシュタイム! ビルド!』『ボルテック! ターイムブレーイク!』

 ジオウはこれ以上邪魔されないためにもベルトを操作し必殺を発動。飛び上がりキックを放つが、

「んっ!」

「くっ!?」

 誰かが攻撃してきてキックの威力が相殺。ジオウは地面に降り立つ。もう一方降りてきた相手は、アナザーキバだ。

「貴方は邪魔。大人しく下がって」

 冷徹な声でそう告げるアナザーキバ。



ここでカット

Q.没になった理由は?
A.話に詰まるわこれ!!!!ってなったから。今回のエピソードだと話に詰まってないの何で?(疑問)

で、結構長く書いたのでもったいないからここに載せました。

じゃあの!
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