魔王と魔王   作:一般龍人族

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ライダーファンを著しく不快にする描写があるから注意してください。今からでも遅くないので無理な人はブラウザバックしてください。ハジメファンの方も注意してください。

そう言うわけですので今から読むライダーファンの皆さんにはごめんなさい。

追記2024年5月6日

既に読んだ人に向けて言うと、(どれとは言わないけど)例のシーンが完全版になりました。再投稿もそれが理由です。まだ読んでない人は前述の注意書きを踏まえた上で読んでね。


アホなやつら2019

 サソリを倒したハジメ達は、サソリモドキとサイクロプスの素材やら肉やらをハジメの拠点に持ち帰った。

 

 拠点でハジメ達はお互いのことを話し合った。

 

 ユエは少なくとも300歳以上も年をとっており、12歳の時に魔力の直接操作や〝自動再生〟の力に目覚めてから歳をとっていないらしい。普通の吸血鬼も血を吸うことで長く生きるらしいが、それでも200年くらいが限度だという。

 

ユエは力に目覚めてから僅か数年で当時最強の一角に数えられていたそうで、17歳の時に吸血鬼族の王位に就いたという。

 

欲に目が眩んだ叔父が、ユエを化け物として周囲に浸透させ殺そうとしたが〝自動再生〟により殺しきれず、あの地下に封印したのだという。

 

 ユエ自身、当時は突然の裏切りにショックを受けて碌に反撃もせず混乱し、気がつけばあの封印部屋にいたらしい。

 

ユエの力についても話を聞いた。ユエは全属性に適性があるらしい。曰く、接近戦は苦手らしく、一人だと身体強化で逃げ回りながら魔法を連射するくらいが関の山なのだそうだ。まあその魔法が強力だから大したハンデではないが。

 

 〝自動再生〟は魔力が残存している間は、一瞬で塵にでもされない限り死なないそうだ。逆に言えば、魔力が枯渇した状態で受けた傷は治らないということ。

 

 迷宮のことについても聞いた。ここがどの辺りかは分からないが、ここを作ったのは反逆者の一人だと言う。

 

 反逆者は神代に神へ挑んだ神の眷属。世界を滅ぼそうとしたと伝わってるらしい。

 

 七人の眷属がいたがその目論見は破られ、彼等は世界の果てに逃走した。

 

 その果てというのが、現在の七大迷宮といわれているらしい。このオルクス大迷宮もその一つで、奈落の底の最深部には反逆者の住まう場所があると言われている。

 

 もしかしたらそこに例の男が言っていた更なる力があるかもしれない。

 

 それからはユエがハジメの話を聞き始めた。どうしてここにいるのか、なぜ魔力を直接操れるのか、なぜ固有魔法らしき魔法を複数扱えるのか、なぜ魔物の肉を食って平気なのか、左腕はどうしたのか、アナザーウォッチの力を何処で手に入れたのか。

 

 その質問に一つずつ答えていった。

 

クラスメイトと共にこの世界に召喚されたこと、檜山に馬鹿にされていたこと、ベヒモスとの戦いで奈落に落ちたこと、魔物を喰って変化したこと、癒し水のこと、そしてアナザーウォッチの力を渡した男の話をしようとした時、いつの間にかユエの方からグスッと鼻を啜るような音が聞こえ出した。

 

 ユエを見ると、涙をこぼしている。ハジメは流れ落ちるユエの涙を拭きながら尋ねた。

 

「いきなりどうした?」

 

「……ぐす……ハジメ……つらい……私もつらい……」

 

 どうやら、ハジメの過酷な境遇を聞いて泣いているらしい。ハジメはユエの頭を撫でた。

 

「気にするな。今の俺は魔物やライダーの力を手にして、ユエにも会えた。むしろ落ちたのがラッキーって感じだな」

 

 まあそれで落としてくれた檜山には一言も礼を言おうとは一切思わないが。会ったら〆てやろうかと思ってるところだ。

 

「ん……ハジメがそう言うなら……」

 

 そう言って泣くのをやめたユエ。顔を嬉しそうにしながら頬を少し赤く染めているが、ユエにも会えた、という言葉を聞いたからだろう。

 

「で、アナザーウォッチの話だったな……力をくれた男はこの世界に来る前から俺に接触してきたんだ。脳内に語りかけてくる形だかな。その時は、お前は世界最強の王だって言ってきたんだ」

 

 その後は、奈落に落ちてしばらくした後にアナザーウォッチの力を渡してきたことも話した。

 

「ん……その男の言う通り。ハジメは王に相応しいと思う」

 

「ふっ……ユエもそう思うか」

 

「当然。私の目に狂いはない」

 

 好みの女にこんなことを言われればハジメは上機嫌にならざるを得なかった。口角が自然と吊り上がるのを感じる。

 

「それで……ハジメが変身していた仮面ライダー……だっけ。あの三つ以外にも種類はあるの?」

 

「ああ、ある。ちなみに、あの時変身していたのはクウガとカブトとゼロワンだ。そうだ……ユエ、試しにこれ使ってみるか?」

 

「…………これは?」

 

 ユエはハジメから差し出されたアナザーウォッチを受け取る。

 

「キバのウォッチだ。ほら、スイッチ押して身体に翳してみろ」

 

「…………ん」

 

『KIVA……』

 

 言うとおりにして、ウォッチのリューズを押して身体にかざした。

 

「んで、こう言うんだ。変身」

 

「……変身」

 

 するとユエの身体は繭に包まれ、ステンドグラスが砕け散ることでその姿が露わになった。蝙蝠のマスクに赤い鎧、アナザーキバだった。

 

「ん……すごい力を感じる……これが仮面ライダー……」

 

「それとウォッチにはライダーに関する情報も封入されてる。ライダーのスペックや能力……後は他に力を使ってたやつのことも書いてるな」

 

「他にも使ってた人がいるの?」

 

「ああ。今ユエが使ってるキバは紅渡ってやつが。クウガは五代雄介、カブトは天道総司、ゼロワンは飛電或人だな」

 

「そうなんだ……どんな人達なの?」

 

 ふと気になったのであろうことをアナザーキバことユエは聞いた。

 

「そうだな……一言で言えば……アホなやつらだ」

 

 ハジメは嘲笑しながらそう吐き捨てた。

 

「そうなの?」

 

「ああ。仮面ライダーの力を使ってた他の奴らは…………どいつもこいつも、くだらねぇ連中の集まりだったよ。

 アホみたいなことで一々悩んで、そのせいで自分が不利になる。俺だったらそんなことにはならないのに。

 で、立ち直る時はくだらない根性論と感情論。はっ、そんなんで立ち上がれるなら最初からウジウジすんなよって話だよな」

 

 ということで例を挙げていこう。

 

まず俺はクウガ……五代雄介が嫌いだ。アイツはヘラヘラしていて軽いからな。その癖、あるグロンギを倒す時は怒りに任せてボコボコにしてたらしい。所詮、その程度の優しさなんだよ。俺だったらそんなことにはならない。

 

アギトの津上翔一、寒いダジャレを言うイタイ奴だ。ダジャレ以外にもイタイ発言を繰り返しており、皆の居場所を守るとも抜かしているが、その他を守る必要はない。守るべきは自分の地位と名誉、女と金だ。人生は大体これが全てだろ?

 

龍騎……城戸真司は意味が分からない。

ライダーバトルという殺し合いに協力を説くなんてバカを通り越して脳みそがおかしい。そしてアイツは何もできなかった上、雑魚怪人にやられて無様に死んでいった。全くもってバカな話だ。

 

ファイズの乾巧も下らない男だった。

オルフェノクにも人間にもなれないどっちつかず。恐怖に怯えて孤独になろうとする。反吐が出るような男だ。現にオルフェノクのことでウジウジしていたし。

 

ブレイドの剣崎一真。オンドゥルルラギッタンディスカー(笑)のやつだ。

 

 どうやら奴の自己犠牲は美化されてるようだが、自分から苦行を選んだだけの馬鹿だ。さっさと相川始……ジョーカーを倒せばよかったものを、人間として生きようとする始を守るなど間抜けにも程がある。

 

 剣崎一真と相川始は友らしいが、どちらも馬鹿だ。類は友を呼ぶとはよく言ったものだ。

 

 人を愛してる? 戦えない全ての人のため? 全ての人を守る? 誰かを守るためにしか戦わない? 俺は運命と戦うだ?

 

 頭お花畑としか思えない発言の数々。この発言を言うのはやめよう。馬鹿が移ってしまいそうだ。

 

 響鬼の日高仁志、鍛えてますからとか言ってるがいい年こいたおっさんがそういうアピールしてんのきっちぃわ。それに、最強の魔王である俺に比べればそれで得た力など大したものじゃないだろ。無駄な努力をしてイキってるようにしか思えない。こいつの弟子だった明日夢や京介とやらも、随分と人の目を見る目がないな。

 

 カブトの天道総司はそれっぽいことを言ってるだけのナルシスト、かつキモいシスコンだ。というか、そのそれっぽいことがおばあちゃんとやらの引用なのがダッセェよな。他人の言葉でしかモノ言えないとか(笑)

 

 それになんでもそつこくこなせるらしいが、どうやら努力を重ねたらしいじゃないか。だが、こいつの努力はどうせ無駄だらけに決まってる。そんなの今の俺ならば余裕で天道以上の結果を出せる。所詮、こいつはただの凡人なのだ。

 

電王の野上良太郎、不幸すぎて笑えるやつ。メンタルが強いとか言われているようだが、それはただ周りが持ち上げてるだけであり、所詮はただの意気地なし。他人の不幸に敏感だとか、他のライダーと同じく馬鹿な奴だ。

 

 こいつの取り巻きのイマジン共も見る目を誤ったな。バカにはバカが寄るってか?

 

キバの紅渡、この世アレルギーとかいう意味不明なことを言ってたコミュ障。人間とファンガイアの共存とかいうくだらない夢物語を掲げているが、キバの力で王になりどっちの種族も制するのが正しいやり方だ。

 

 紅渡は心優しいと言う名のただの臆病なやつだからそんな発想には至れなかったが、俺は王としての資格があるため、正しい発想ができる。

 

 つーか、人の心の音楽ってなに? 電波系か何か? 意味不明だわ。

 

ディケイドの門矢士、やたら偉そうにしてるだけのカメラ下手。どうやらいろんな世界を巡ってはいわゆる"説教"をするらしいが、どれも薄っぺらい言葉ばかりだ。

 

 様々なライダーの力を使うディケイドと偉そうなこいつ。まるでメアリー・スーだな。気色の悪いやつが生まれたもんだよ。

 

感情や状況に流されない、それがハードボイルドだ。ダブルだった左翔太郎はバカだったから至れなかったが、俺は違う。感情など関係なく、正しい判断を下せる。優しさなど無用だ。それに、フィリップなんて邪魔なだけだ。

 

オーズの火野映司、不相応に力を欲した馬鹿なやつだ。

 

 自己犠牲精神とか他人の命を優先するらしいが、それは合理的な判断ができない馬鹿がすること。だからコイツは死んだのだ。お間抜けな話である。俺ならば正しく、合理的な判断ができるから生きて敵に勝利できる。この世は生きたものが正義であり、死んだものはカスも同然。

 

 手を掴むだとか言っているが、掴む腕は選ぶべきなのだ。そいつが使えるか、使えないかとか、良い女なのかどうとかな。場合によってはそのまま切り捨てるのも正しい選択である。

 

フォーゼの如月弦太朗とか言うヤツは人と友達になるなどと言うアホな事を言っていたが、俺はそんなアホじゃない。

 

脳みそがお花畑の弦太朗なら檜山や天之河共と友達になるのだろうか? 俺はゴメンだ。

あんな勇者……いや、勇者(笑)となんて。

 

ウィザードの操真晴人、自称最後の希望(笑)。その癖メンタルは豆腐&ガラスなやつ。こんなんがウィザードの力を使ってたとか信じられねぇわ。希望の魔法使いとか呼ばれてるが、失望の魔法使いの間違いだろ。

 

 コイツは絶望した人間を助けているらしいが、絶望したのはそいつのメンタルがクソ弱かったせいであり、それでファントムが生まれそうになっているなら即座に殺すべきだ。そんなことも分からないのか。

 

 それに俺ならこいつのように折れかけたりなんかはしない。俺の方が、こいつなんかよりよっぽど強いメンタルを持っているからな。

 

鎧武の葛葉紘汰は、呉島光実とやらの言う通り、希望という病原菌を撒き散らす害虫みたいなやつだ。そう考えたら、操真晴人も病原菌を撒き散らす害虫ってことになるな。

 

 こいつは"力"について色々悩んでたようだが、この俺が素晴らしい答えを出してやろう。"力"というのは自分の願望を満たし、弱い奴らに見せつけるもの、ってな。誰かを守る為に戦うらしいこいつは力の使い方をことごとく誤っていたんだよ。

 

ドライブの泊進ノ介、モテそうにもない凡人(笑)。ドラマでたまに見る熱血刑事のようだが、俺はそういう刑事は嫌いだ。なんの恥ずかしげもなく綺麗事を抜かすので虫唾が走る。こいつも例外ではなく、市民を守ると言っているし、ロイミュード共に情を抱くなど馬鹿の極みである。

 

ゴーストの天空寺タケルは初っ端から死亡してるのは本当に失笑ものだ。それに自分が蘇るより他人を蘇らせるとかどういう神経してるんだ? 最終的には神のようになっているのに、人間に戻ろうとする神経もわからない。ゴーストならぬワースト(笑)だろ。

 

アマゾンオメガの水澤悠。守りたいものは守ると言っているが、アマゾンオメガの力はそんなことに使うのではなく、弱い奴を喰らうために使うものだ。

 

 こいつはそんなことをするのではなく、野座間製薬の連中を殺して喰らい、アマゾン共を支配して弱肉強食の世界を敷けば良かったのだ。

 

エグゼイド、宝生永夢はただのゲームのキモオタだ。それに命を救うだの、ドクターだの、患者の笑顔だの言っているが、そんなの関係なく敵は殺せばいい。それに無力な時のゲンムを殺しておけば後々のことも起こらなかっただろう。

 

アマゾンネオの千翼。こいつはアレだ。さっさと死んどけ。生きるだけで迷惑をかけるゴミ。病原菌を持ってるネズミやゴキブリみたいな野郎。しかも死体に恋してるクソ童貞。マジでウケるわ。生きようとしてるコイツにはお前は死ぬべきだと言う事実を徹底的に叩きつけたあと、イユを目の前で犯してやり、生きる希望を確実に削ごう。

 

ビルドの桐生戦兎も反吐が出るようなやつだった。国で戦争になった時に敵も味方も死なせないだのと抜かしていたからだ。で、いざ殺したら廃人みたいになる。メンタル雑魚すぎるだろ。俺ならば余裕でグリスや北都三羽ガラスをぶっ殺してる。

 

 そもそも、ラブ&ピース……愛と平和とか言っている時点で大分イタイやつだ。この世にそんなものがあるわけないのに。ビルドの力は国を支配するために使うべきだったんだよ。

 

ジオウの常磐ソウゴは一言で言えば魔王(笑)だ。最高最善の魔王とか頭湧いてんのか? というか、アホのライダー共がこいつに力を渡してる時点で色々お察しだ。

 しかも替え玉だったとかマジでウケる。自分が何も知らずクォーツァーの計画の片棒を担がされていたのだから。

 

ゼロワンの飛電或人は頭お花畑なのかと思う。たかだが機械に心とかあるわけがないだろう。その程度の区別もできないのだろうか。ヒューマギアは道具、奴隷のように扱ってやればいい。

 

セイバーの神山飛羽真は熱血主人公という感じで嫌いだ。無様に土下座させてやりたい。約束約束とか抜かしてるが、そんなもん律儀に守る必要なんてないんだよ。

 

リバイの五十嵐一輝は日本一のお節介(笑)エゴイスト(大爆笑)つまり天之河の同類だろうな。こんな奴を好いてる家族やアホどもの神経が窺い知れない。絶対学校じゃクラスの奴らに内心煙たがられてたろ。

 

一輝に宿ってる悪魔のバイスも宿主に似ていてバカだ。最初は悪魔らしい振る舞いをしていたのに、あんな奴に絆されてしまっているし。くだらない奴に成り下がっている。というか、五十嵐一輝もこいつのことを捩じ伏せ武器として使い潰せば良かったのだ。

 

ギーツこと浮世英寿、キモいマザコンだ。わざわざ2000年も母親を探すとかどうかしている。

 

それにだ、これまで自分の願いのために戦ってたのに、誰もが幸せになれる世界を作るとか言うふざけたことを抜かしている。俺なら創世の力で自分好みの世界を作る。

 

ガッチャード、一ノ瀬宝太郎。こいつはバカだ。ケミーと仲間になると言っているが、そいつらは力を見せつけるための道具、分かりあう必要なんてないんだよ。スパナってやつの意見には同意だ。まあ、そのスパナもムカつく野郎で土下座させたくなるが。

 

昭和ライダーは……古臭いから興味ない。

 

でも仮面ライダー第一号とやらの方は調べた、どうやら初代のリメイクらしい。その変身者もつまらない奴だったが。たかだか敵を倒しただけでウジウジしやがって。それに敵を倒して黙祷すんの無駄じゃね?

 

そもそも仮面ライダーも元は怪人と同じ生まれらしいじゃないか。だったら怪人のように欲望の為に力を使うべきだ。

 

 俺こそ仮面ライダーのあるべき姿であり、ホンモノの仮面ライダーなのだ。今までのやつらこそが、偽物なのだ。反吐が出る奴らばかりでやれやれだ。

 

 と、長くなったが以上のことをユエに言った。

 

返ってきた言葉は、

 

「ん……その通り……ハジメこそがホンモノの仮面ライダー……今までの馬鹿な人達に比べたらハジメの方がすごい……」

 

 全肯定の答え。当然のことであるが。力を持つ南雲ハジメは正しいことしか言わないのだから。

 

「ふっ、だろう? 俺なら力を正しく使える。俺こそ仮面ライダーに相応しいんだ」

 

 うんうんと、ハジメの言葉にユエは頷く。やはり五代雄介(笑)や常磐ソウゴ(爆笑)や飛電或人(大爆笑)や一ノ瀬宝太郎(失笑)のようなセンスの欠片どころか塵もないやつらより、俺がライダーの玉座に座るべきだろう。

 

「そういえば、ハジメはこれからどうするの?」

 

 と、ある時にユエが聞いてきた。その時には既に元の姿に戻っていた。

 

「俺はこの迷宮を攻略する予定だ。あの男によれば、攻略したら力が手に入るって話だからな」

 

「ん……それなら私も一緒に攻略する。それで……攻略した後はどうするの?」

 

「そういえば、それは何気に考えてなかったなぁ……どうするかな」

 

 ハジメは迷宮攻略を成し遂げ、ここから出た後のことを考える。元の世界への帰還方法を見つけ、帰った後に手に入れた力を使って無双、他の場所に行ってヒロイン候補を探す、この世界で現代知識を使って無双、クラスメイト達に力を見せつける等、色々思い浮かんだ。

 

「まあ……出た後から考えてもいいかあ」

 

 どうせ時間はまだまだ沢山ある。それまでにゆっくり考えても何も問題はないだろう。

 

 その後は細々と雑談を続けながら、新しい武器の製作作業に取り組んでいった。

 

 

 

それからハジメとユエは攻略を続けた。

 

 その途中では花を使って寄生してくるタイプの魔物にもあったが、難なく撃破できた。

 

 魔物を撃破していくのを何度も繰り返しているうちに、最初にいた階層から100階層目に到達することができた。

 

 その中でも当然レベルは上がり、76になった。

 

「さ〜て、最終階層だ。行くぞ、ユエ」

 

「ん……」

 

 99階層の階段から階下へと向かった。

 

 その階層は、無数の強大な柱に支えられた広大な空間だった。柱の一本一本は5メートルはあり、規則正しく一定間隔で並んでいる。天井までは30メートルはありそうだ。地面も荒れたところはなく平らで綺麗なもので、どこか荘厳さを感じさせる空間だった。

 

 ハジメ達が足を踏み入れる。すると、全ての柱が輝き始めた。警戒するハジメとユエ。柱はハジメ達を起点に奥の方へ順次輝いていく。

 

 ハジメ達はしばらく警戒していたが特に何も起こらないので先へ進むことにした。感知系の技能を活用しながら歩みを進める。200メートルは進んだ頃、前方に巨大な扉を見つけた。十メートルはある巨大な両開きの扉が有り、七角形の頂点に描かれた何らかの文様が印象的だ。

 

「……ほう、凄いな。もしかしてこれが……」

 

「……反逆者の住処?」

 

「だろうな」

 

いかにもラスボスの部屋といった感じだ。

 

「ハッ、だったら最高じゃねぇか。ようやくゴールにたどり着いたってことだろ?」

 

 ハジメは不敵な笑みを浮かべる。たとえ何が待ち受けていようと、何とかなる自信があったからだ。

 

「……んっ!」

 

 ユエも覚悟を決めた表情で扉を睨みつける。

 

 そして、二人揃って扉の前に行こうと最後の柱の間を越えた。

 

 その瞬間、扉とハジメ達の間三十メートル程の空間に巨大な魔法陣が現れた。赤黒い光を放ち、脈打つようにドクンドクンと音を響かせる。

 

 ハジメは、その魔法陣に見覚えがあった。そう、ベヒモスを召喚した魔法陣だ。

 

だがベヒモスの魔法陣が直径十メートル位だったのに対して、眼前の魔法陣は三倍の大きさがある上に構築された式もより複雑で精密なものとなっている。

 

「おいおい、すげえ大きさだな」

 

「……大丈夫……私達、負けない……」

 

 ユエは決然とした表情を崩さずハジメの腕をギュッと掴んだ。

 

 魔法陣はより一層輝くと遂に弾けるように光を放った。咄嗟に腕をかざし目を潰されないようにするハジメとユエ。光が収まった時、そこに現れたのは

 

 体長30メートル、六つの頭と長い首、鋭い牙と赤黒い眼の化け物。

 

 不思議な音色の絶叫をあげながら六対の眼光がハジメ達を射貫く。

 

(確か、名前はヒュドラだったか)

 

 ハジメが目の前にいるドラゴンの名前を思い出していると、赤い紋様が刻まれた頭が口を開き火炎放射を放った。

 

 ハジメとユエは同時にその場を左右に飛び退き反撃を開始する。ハジメのドンナーが火を吹き纏雷によって電磁加速された弾丸が超速で赤頭を狙い撃つ。弾丸は赤頭を吹き飛ばした。

 

 しかし白い文様の入った頭が叫び、吹き飛んだ赤頭を白い光が包み込んだ。すると、赤頭が元に戻った。

 

 ハジメに少し遅れてユエの氷弾が緑の文様がある頭を吹き飛ばしたが、同じように白頭の叫びと共に回復してしまった。

 

「確か、白頭のやつは回復能力があったんだっけな……」

 

 それで赤頭は炎攻撃、青頭は氷攻撃、緑頭は風攻撃、黄頭は盾役、黒頭はデバフ役だった。後はまだ出ていないが、銀頭はビームを発射する。勿論、これらは全てゲームからの知識だ。

 

「さーて、サクッと処理しますか」

 

 巨大な相手にはこちらも巨大になって戦うとしよう。ハジメはアナザークウガウォッチを……ではなく、別のアナザーウォッチを取り出した。

 

『1-GOU……』

 

「変身」

 

 ウォッチを身体に翳す。繭に包まれると、徐々に巨大化を始め、最終的に身長10メートル程になった。

 

 繭が晴れて現れたのは、上半身は人型で、下半身はバイクという正に異形。その名も、アナザー1号。

 

「ふんっ」

 

 複数の赤いエネルギー弾を出し、ヒュドラに向けて一斉に射撃。六つの頭が一気に攻撃され、ヒュドラは怯んだ。

 

 その後は白頭に向けて集中的に射撃し、撃破した。で、続けてビーム撃ったり、前輪を使った攻撃をして残り5つの頭を撃破した。最後に例のもう一体が出てきたが、そいつも撃破した。

 

「的がデカいおかげで助かったよ」

 

 戦いが終わった後、アナザー1号は、ハジメはそう言った。

 

「ハジメ……凄かった」

 

 元の姿に戻ったハジメにユエは称賛を送る。

 

「おう…………ん?」

 

 ハジメが横を見ると、巨大な扉が一人でに開いていた。新手が来るのに警戒するが、何も来ない。二人は中へ入って行った。




フッフッフッフッフッフッフッフッフッフッフッフッフッフッフッ…

ごめん。マジでごめん。

今回の話を自分で見返して「は?」となってました。盛りに盛ったわ。キッショ(自己嫌悪)
ちなみに神山先生に土下座させたいって言ってますが別世界ではさせてるんだよね…
次回でオルクス大迷宮編終わってソウゴくんの視点になるからアンケートで票を入れてくれた人はもうちょい待て

追記2024年5月6日 余談になるけど例の悪口ラッシュは"ライダー達はその信念や正義があったからこそ心強い仲間や最強フォームを得られたんだよ"というわしの思想を踏まえた上で書きました。

tips:白崎香織について
洗脳前はハジメに対して恋愛的な好意は抱いていなかった。なので原作のようにストーカーをしていない。話しかけているのも、いつも寝てる彼を気にかけてるだけである。
「絶対好きでしょ僕のこと」とハジメは考えていたが、単なる勘違い。

そろそろソウゴくんの話を見せろって人〜!

  • は〜い!
  • ハジメの話を続けろ〜!
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