キタサトの幼馴染同級生概念~外堀責めを添えて~ 作:狸より狐派 ハル
-追記-
予約投稿しようとした作品は削除致しました。(削除時にワンクッションエリアでチェック入れてなかったからバグと勘違いしてた・・・)次回は正直に言って、週一で出来そうにないかもしれませんが、朝六時に予約投稿できるようにします。
正直この小説続けるのキツくなってきた(3000字程度で弱音を吐く投稿者のクズ)。
キタサンブラックと『彼』は、海とは逆方面へとバスに揺られながらどこかに向かっていた。
ただのバスで無く、大型のバスで恐らく高速道路を走るものである。ほかの乗客もおり、そのバスの後ろ二人並んで座れる場所にいる『彼』らは、なにも喋らないままである。
窓側のキタサンブラックは
『彼』は気まずかった。少し前、電車の駅のホームでサトノダイヤモンドに不意打ちを受け、その直後に今度はキタサンブラックに声を掛けられてしまい、半ば強引にここに連れてこられた。
サトノダイヤモンドは少なくとも昨日の暴走について気に病んでいるはずだった。だが最後の最後であんなことをしてくるとは思はなかった。どうしてももっとずっと一緒にいたかったという気持ちはわかる。だがキタサンブラックのことを
午前中とは雰囲気のことなる気まずい沈黙を破りたかった『彼』はキタサンブラックにどこに行くのかと聞いた。
「・・・・・」
返事が返ってこない。もう一度声を掛ける。
「・・え!?あっど、どうしたの?」
無視されたのかと思ったが、どうやら考えに
「・・・あっああ、どこに行くかだよね。その・・・えっとね、私たちはその・・・山の方に行くの。今から向かう先は昔の街並みが多く残っているところで、とくに名所となってるところは温泉なんだって」
山、午前中までとは逆の場所ながらも、これも夏ならではの旅行先ではないだろうか。特に温泉は暑い日にたまった全身の
おまけにこれ以上会話が続かなかった。また悪い沈黙が流れ始める。
バスが高速道路を走るために一本道の坂を上る。そのまま真っ直ぐに走り、料金所を通り過ぎるとバスは流れるように道路の車線に乗り、そこからどんどんとスピードが上がっていった。
ふとキタサンブラックの傍の窓越しの風景を見やる。自分がつい数時間前までいた海の景色が目に映った。そんな光景をつい『彼』は眺めてしまう。
「・・・ダイヤちゃんと海、楽しかった?」
突然キタサンブラックがそんなことを聞いてきた。『彼』が一番に避けようとした話を掛けてきたことにより動揺してしまい、すぐに答えることが出来なかった。
素直に楽しかったと言っていいものだろうか。『彼』は今一度思い出す。
実際に海ではサトノダイヤモンドと一緒に遊んだ。スイカ割をしたりバナナボートに乗ったりして楽しんだ。
だがホテルに戻ってからは徐々に展開が怪しくなった。最終的には一線を越えかけようとした。
そこまで言うのはさすがに無理だった『彼』は、文字通り海で遊んだ部分のみをキタサンブラックに話した。
「そっか、よかったね・・・」
いやよくない。気まずさのあまり内心そう思ってしまった。その時の『彼』はキタサンブラックがいればと思ってしまっていた。だが今思えばサトノダイヤモンドは彼女がいないことを望んでいた。
確かに一線越えかけたとき、サトノダイヤモンドはキタサンブラックのために思いとどまってくれた。
だが本当は、どうしても『彼』を欲しかったのだろう。二つの感情がサトノダイヤモンドを混乱にさせたのかと、『彼』は考えた。
もし自分がサトノダイヤモンドの立場だったら、どんなことをしていたのだろうか。あそこまでの執念は持っているだろうか。いや無理だ。いざという時の思い切りの良さは、三人の中では彼女が一番に強かった。
「・・・ダイヤちゃんってすごいよね」
またキタサンブラックが海を眺めながら話し出す。
「普段は世間知らずなお嬢様って感じが今でもあるけど、ダイヤちゃんは将来自分の家族のために大きな夢を持っていて、それに真剣に向かおうとしてるよね」
サトノダイヤモンドの夢、それは【サトノのジンクス】というものを破ると言うものだ。『彼』らが小学4年生の頃に語った内容と同じになるが、サトノ家はトゥインクルシリーズにてG1レースを未だに勝ち切れていない。そんな家族ぐるみのジンクスを破るという目標を掲げている。
また、その勝利だけでなくサトノ家という巨大な組織の支えるためにはさらに走り以外の能力が必要になってくる。とても気の遠くなるような道のりであろう。
「私もみんなを笑顔にするために走りたいっては思ってるの。けど自分の責任っていうか、それ相応の覚悟って言えばいいかな。私はまだ持ち合わせていないの。普通に頑張れば一着になれるって昔は思ってたけど、2年前のレースで自分の実力を思い知らされて、それだけじゃダメだなって考えて、今はがむしゃらにトレーニングして鍛えれてるけど、いずれただ頑張るだけじゃ限界が来ちゃう。だからよりしっかりとしたイメージを持ちたいって思ってるけど・・・まだ上手く考えれてないの」
キタサンブラックも近い将来にトゥインクルシリーズに出場したいと考えており、先ほど言ったように『みんなを笑顔にするために走りたい』という考えている。しかしまだ大雑把としか考えていない彼女は今後に不安を感じていた。
「あなたにもいつまでも甘えるわけにもいかなくなるから、自立できるようになりたいって考えてるけど・・・ふと怖くなるの、一人になったとたん上手くいかなくなるんじゃないのかなって。・・・私は、うまくやっていけると思う・・・?」
彼女自身はもしかしたら、サトノダイヤモンドと『彼』の光景を紛らわすためにこんなことを語っているのだろうか、そんな不安な将来を語り始めた。
そこで走るとなれば、サトノダイヤモンドは友人ではなくライバルとして接する必要が出てくる。その時の
キタサンブラックの悩みを最後まで聞いた『彼』はすぐには答えなかった。
「・・・ごめんね、折角の旅行に変な話をしちゃって。私って駄目だな・・・」
そんな風に彼女は自虐した。だが『彼』にとっては、キタサンブラックを凄いと感じた。
「え?」
現時点で既に将来何かをしたいと考えれている時点で偉いと思った。『彼』の方は今やるべきことはあっても将来何をやりたいだなんてこれっぽちも思っていなかった。自身の未来を少しでも考えるとが出来ると言うのは、まっすぐとやりたいことがある心の持ち主にしかできないことである。
「・・・」
『彼』からみてキタサンブラックはすでに明確なビジョンを見ている自立した存在に見えた。大きな舞台に立つという覚悟を理解すること、そのためにはよりどんなことをするべきかを考えること。今は漠然であっても、考えようとるするのはとても偉いと『彼』はそう思った。
「・・・そうかな、えへへ」
キタサンブラックは恥ずかしそうに、しかし嬉しそうに返事した。
「・・・ありがとう。私の悩みを聞いてくれて。あなたには助けられてばかりだなぁ。速くなるときもそうだし、日常でも私がわからないことに直面すると支えてくれる。じつは私にとって、あなたのような風になりたいと思ったことがあるの。今でも思ってるけど、なんというか・・・私ってつい暴走することがあるから、もっと落ち着きたいなぁって思ってるけど、たまに誰かを助けようとしたら悪化しちゃうこともあるから・・・」
そんな元気で誰かのために進んで動けることも、キタサンブラックの素敵な魅力であった。
「・・・ありがとう」
彼女に少し笑顔が戻った。そんな表情が誰よりも似合っていた。
「もう、お世辞が上手なんだから」
またキタサンブラックは笑った。
Q.サブタイトルと前書きの名言はどうした?
A.飽きた。